疲れた体を癒しに少年の心に戻れる弁慶堀へ昼寝に行く(赤坂見附)

田舎が無い私は夏休みが始まっても遠出する予定はいつも無かった子供の頃。なので都会に残った数人の友達と一緒に出かける釣り場は決まって近所の弁慶堀。昨日その堀に掛かる橋の中央で首都高4号線とその前に広がる緑に囲まれた弁慶堀を眺め、そっと目を閉じて過去の自分と重ね合わせてみた。聴こえてくるのは行き交う車の騒音に混じる虫たちの聲。そして釣り仲間たちとたわいも無い会話や、数々の思い出。ここへ訪れればいつでも小学6年生頃に戻れるのだなぁ、と。私はいつまで経っても釣りをしている最中は少年の心なのだと悟り、はがゆいやら、恥ずかしいやら・・。

毎年のことですが9月後半はどこへ行こうか悩まされる時期。最近はお店はの暇さからストレスを感じているのか、お疲れ気味の私。いっそ何もせず家でボーッと過ごせば良いのに、家にこもっていると益々調子が悪くなるのが私でして、やっぱり風を感じながら野外で昼寝をする方が似合っているのです。いつもならば前日までに計画を立てて朝早くに目的地に向かって出かけるのですが、今回は気分が気分が乗らず何も考えられず爆寝。翌日考えた挙げ句、赤坂見附にある弁慶堀のボートに乗ってお昼寝する事に決めたのでした。お昼寝といってもロッドはとりあえず持っていき、まぁなんか釣れたらいいなぁ、とお気楽な私。

昨日のユルユルなフライフィッシングは以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

弁慶堀
「暑さ寒さは彼岸まで」と、昔の人々の格言はホント凄いです。お盆が終わった途端に半袖ではいられない気温まで下がった昨日。この大都会のど真ん中でも肌寒さを感じました。三連休開けだから釣り人なんていないのかと思いきや、そこそこボートは出ていました
弁慶堀
12月〜4月中旬までは対象魚がレインボートラウト。それ以外の季節はブルーギルにブラックバス、そして雷魚といったところ。夏の間はウィードがびっしり。少年時代はとにかく魚が釣りたくて、ルアーを投げまくったものです(のちにフライ)。ここで知り合って仲良くなった釣り友達が数多くいます。
シンガマボディフライ
家にある釣具をかき集めてきたので、足りないものだらけ。とりあえずカメムシフライやこのシンガマフライがあったので、これを投げることに。落ちた時の波紋でブルーギルがやって来て突っつきまくるのですが、#10フックでも大き過ぎてフッキングしないチビスケが多い季節。
セミの断末魔(ピンボケ)
蝉ファイナル【semi final】:蝉の最後の意。水面に落下し、鱒(その他魚)に食われる様。この状況を狙い撃ちする釣り師のことを蝉プロと言う。 昨日までの暑さで生き残っていた蝉が私の前にポトリと落ちた。バスに喰われるその断末魔に期待し、ロッドを構えてじっと待つ・・、何事もない・・。
ブルーギル
ギルちゃんはフックサイズを落とせばいくらでも釣れることは分かっているのですが、掛かるサイズがタナゴみたいな大きさになってしまうのです。なので10番フックでずっと釣り続けていると、ようやく釣れた手のひらサイズ。ギル以外では雷魚が掛かったのですが、ギルタックルのままの4Xだったので簡単に切れてしまいました。デカバスはカメムシフライを見るものの、じっと見据えるだけで喰いつく事はありませんでした。
弁慶堀
季節の変わり目で釣況は思わしくない。疲れたところでアンカーを打ってうたた寝😴 緑の隙間からニョキっと映えているのはニューオオタニ。昼寝にはちょうど良い気温と季節。
扇屋
ボートの営業時間いっぱいまで釣りをすると、帰宅ラッシュにかちあってしまうので、4時ごろ退散して夕方呑みへ突入。この居酒屋はいつも昭和歌謡が流れており心地よいのです。その流れで後輩に引っ張られて二次会は昭和歌謡のスナック?に行き、絶叫系の歌を熱唱しストレスを発散するのでありました。

人混みが嫌いな私は避暑地を求めて山へ分け入る南アルプスの旅

先週の隅田川の花火は盛況だったようですが、今週は戸田橋花火大会なので週末は晴れであることを願います。この花火大会はいたばし花火大会と同時開催なので荒川を挟んで両岸から打ち上げる迫力満点の花火。最近は音楽とシンクロさせて演出され、昔と違ってお洒落なショーを見ているような感覚です。

私の家はこの花火大会に近い場所にあるので、仕事を終えるとその人混みの中を抜けて帰宅するわけですが、私は見知らぬ人の数に圧倒されて、人混みの中でひとりぼっちの寂しさを感じてしまうのです。日々の生活では通勤電車の中で知らない人々に揉まれ、この人々は自分との繋がりが全くないのかと思うと、侘しいとも感じます。

そんな私なのですが、山へ分け入り一人ぼっちでいる時は寂しさを感じる事は全くありません。その訳を考えても理由はよく分かりませんが、少なくとも自然の中でボーッとするひとりの時間は私にとっては心が安らぐとても重要な時間なのでしょう。

関東は連日の酷暑日と熱帯夜。毎週の釣行は暑さが募る度にその行き先は標高が高くなっていきます。先週は1,000mと少しだったので今週は1,500m付近まで行こうかな、と南アルプスへ。その場所はかつては自分の車で行けたのですが、20年ほど前からマイカーは規制されて入れなくなり、現在は登山バスでの入渓のみになりました。

さてさて、今週も涼しさを伝えられるかな?

お暇な方は以下写真をご覧くださいまし。

北岳登山道入口
北岳といえば標高3,193mの富士山に次ぐ日本の第二高峰。この看板を見れば「あぁ、あそこね。」と分かる方がほとんどですが、河川名は伏せておきます。この場所へ辿り着くには登山バスを利用する2ルートがあり、今回は家から近い方のルートを選択。家から遠い方のルートを使う場合は入渓点が下流部になります。この川は流程が長いので、好きな場所は人それぞれ。上を目指すものはテントを背負って二泊三日だったり。私はジジイになってので、ほどほどの場所でやるようにしてます。
北岳へ向かう吊り橋
この橋を見てどこぞの漫画に出てきたなと思った貴方、その場所です。本来はここからさらにバスを乗り継ぎ上を目指すのですが、2019年の台風による崩落以降はこの上の林道は復旧の目処はたっていませんので、乗り継ぎバスはありません(徒歩でも通行できません)。現在、上を目指すには長野県側から入るしかないのです(もしくは川通しでずっと釣り上がる)。
カメムシ
この川はバッタがすごく多いのでホッパーパターンを持参しますが、バッタ以外にカメムシも沢山河原に飛来してました。サイズは野反湖のものより若干小さいくらい。バッタの方は写真を撮らせてくれないので写真なし。
hopper
大きさでいうとTMC5212のフックで10番サイズぐらい。なのでボディサイズは2センチを超えるので結構大きめです。風が吹くと落っこちてスプラッシュライズが見られます。
ニッコウイワナ
現在は入渓点が限られるので、お魚はスレスレ。なのでいかに人が狙わないような小さな場所へフライを落とすかが基本。「イワナは岩を釣れ」を思い出しましょう。ホッパーパターンを使えば岩魚のサイズは平均8〜9寸半くらいで、今回は尺は出ませんでした。
南アルプスの川
真っ青な空に深みを増した緑。その谷間を流れる川。いつもは足をずっと突っ込んでられないほど冷たいのですが、今年は入ったままでも大丈夫。でも外気温が25℃なので、泳ぎたい気分ではありません。
イワナ
スレスレの場所なので、でっかいイワナはチェイスするのは一度だけ。それもある程度深みがある場所で、大きなフライをキャストしてアピールしないと浮いてこないのです。
イワナ
大きいフライばかり投げているとバイトはあってもフッキングがしないので、浅い場所では14番まで落として釣れば、一回り小さいサイズがバンバン出ます。なので釣りたくなったら14番のアントやパラシュートを流すのです。
南アルプスの川
川へは遅くに入ったので他の釣り人を後追い状態。なので、いつもよりもずっと丁寧にそして小さなポイントも全て流して進みます。そのおかげでイワナの顔は沢山見ることができました。
ホッパーで釣る
一つのホッパーで釣り続けていたらヘッド部分がボロボロになってしまったので、色を変えて2番バッターのバッタに交換。大きいフライはすこぶる反応が良いのですが、掛からない個体も数多くあります。
突然の雨
山の天気は何があるか分からない。突然の土砂降りは私が雨男であるからで、天気予報は1日を通して晴れと言っていたのに・・。雨が降れば体が冷えてしまい、長袖1枚で入渓したことを少し後悔したりして。
イワナ
喰いっけがある個体はやっぱり投げにく場所で釣れるんです。そんなヤツは狙われてないからフライをバックり。帰りのバスに乗り遅れると大変なことになるので、あと1〜2箇所やったら帰りの準備。
イワナ
丁寧に攻めたので距離はさほど進んでいませんが、キャッチは多分25〜6本をこえたかと思います。この上に大物ポイントがあるのでゆっくりと狙いたいのも山々ですが、後ろ髪を引かれる思いで撤退。帰りは石和〜大月で大雨に遭い、事故にならないようにゆっくりと帰りましたとさ。

フライフィッシャーマンの特権であるマイナスイオンを浴びに、南アルプスの川へ行く

関東圏は軒並み38℃以上の最高気温がズラッと並び始めた途端、ご来店するお客様の足はパタっと減りました。そして通勤時間帯はかろうじて蝉が鳴いているものの、昼間は暑過ぎるのか、やかましい鳴き声はさっぱり聞こえてきません。この50年間でホントに夏の様子が変わったことを実感してます。なので、年々自分の考えていたパターンがハマらなくなってきてしまい、頭が硬い年齢に入ってきたのに柔軟に考えなきゃならんのです。

さて、先週は歩け歩けの9時間無休憩の釣行。今回は余りの暑さにもう少し標高の高いところへと行かないと、気分的に私が参ってしまいそうなので、プールにでも行く感覚でシャワークライムに行くことにしたのです。

源流のお魚は水温が上がらない早い時間はあまり喰いがよく無いので、現着6時にしてそこから川伝いに2時間ほど歩いたから釣りを買いしようというのがいつものパターン。そう考えるのもこのこの気温じゃ改めなきゃならんかもしれません。そしてこの時期はエサ釣り師は鮎釣りに興じて渓流は空いているものなんですが、最近は若い方の源流釣行が流行りなので、予定通りの時間についても車止めには2台の他府県ナンバーの乗用車。隣りの川へ逃げようかと思ったのですが、その移動だけでも40分以上は掛かるので、そちらで後追いになったことを考えると、このまま入渓した方た得策と判断。いつもならば釣りをせずに1時間以上遡上してから釣りを始めるのですが、今回は入渓して15分ほどだけ歩き、そこから後追いで上流を目指すという事に。なので釣りと言うよりは堰堤や滝についたら、水浴びしてしまおうというマイナスイオンを浴びる感覚を楽しんじゃおうかな。

気がつけば堰堤と滝を合わせて8個も高巻きしたので、本日は珍しく筋肉痛。暑い日が多いので、少しだけ皆さんに涼が届けば嬉しいです。お暇な方は以下をご覧くださいまし。

南アルプスの渓流
こんなに下流部から釣りを始めるのは久しぶりだなぁ。だけれどもつい15年前はこの辺が尺サイズのポイント。早々始めようと思ったら、なんとメインのフライボックスを忘れてきました。この日のために巻いたのに😭 手元には小さいフライ中心だけれど、まぁ丹念に攻めればなんとかなるでしょう。しかし時間帯が早いせいか全くもってこの場所は無反応。むむむ・・・。
渓流にある堰堤
写真だと迫力が薄れちゃうけれど、15mくらいの落差はあるかと思います。堰堤下に近づいてフライをキャストすると、フライは飛沫ですぐに沈んでしまい全身びしょ濡れ。そんな状態ってマイナスイオンを浴びている事になるのでしょうか?
ストーンフライ(オニチョロ)
この場所で標高は1,000m以上ですが、ストーンフライの抜け殻が多数あり。俗に言うオニチョロですな。しかしこの暑さのせいか水面には虫っけがありません。チビは結構見えるのですが、フライには全く持って反応なし。
大きな堰堤
堰堤と滝を数個を高巻きしたところでようやくフライへの好反応。でも使えそうなフライがほとんどないんだよなぁ。手元にある中で一番大きなコンパラダンを結びキャストすると、ポイントの肩から出てきた9寸サイズ。ヒットするも、そのまま下流の下泡に流されてプッツン。少しは魚のやる気が出てきたかな。
上を目指して歩く
暑さのせいなのか、ポイントの肩から出てくる個体は少なく、荒瀬のシラ泡の中から飛び出るヤツの方が多いんです。しかし流れが強いから喰い切れず、かといってフライが小さいからなのか、同じ場所を何度流しても出てきません。
源流のアマゴ
フライボックスを今一度確認すると、一本だけ前回使っていたブナ虫のパラシュートパターンが出てきたのでそれをチョイス。いつもより太い流れを丹念に流していると、岩陰の反転流に魚の形をした白い石らしきものを発見。アレは石だよなと思いつつもキャスト。その反転流にフライを流し込むとパックリと喰いついた石。白石ではなく魚でございました。
フィッシュポンドのベスト&パック
今回、いろいろなものを忘れてきた原因は新調したフィッシュポンドのリッジラインテックパックの為。いつものベストに入っているものを全て入れ替えたのではなく必要なものだけ移行したら、粉のフロータントを忘れたり、フォーセップがなかったり。今一度確認して、次回はこっちのベストを完全武装にします。
滝
その後に尺モノが2本並んでいるポイントがあったのだけれど、なかなか喰わせることができずキャスティングポジションを変えて攻めようとしたところ逃げてしまいました。結果あとはチビを数本追加したのみでこの滝で終了。いつもならこの上にあと滝二つ行ったあたりまで行くのですが、今回は後追いということもあり、午後は雷様予報も出ているので、雷に遭わぬ様に帰りの時間を考えてやめました。もっとも独り釣行だから、この後の高巻きやヘツリはチト危ないしね。
アマゴ
帰りは要所要所で釣具を陸に置いて滝壺へザブンと入りクールダウン、びしょびしょで戻る方が涼しいですヨ。それにしてもこの場所で寒いと感じないのは30年前ではありえない事なんです。そして車へ戻ればさらに気温が上がり、帰りの道中は外気温計が41℃を示していた、昨日の事です。

室内釣り堀での釣りをフライフィッシング風に書くとこうなる

本日は一日中雨予報。すでに昨夜から雨が降り続いており、目ぼしい河川は増水により釣りが難しい状態だったので、今回の河川釣行は一回お休みをしてエリアフィッシングを楽しむ事とした。インターネットで検索して近所の管釣りへ行ってみた所、なんとお休み。仕方なくさらに検索をかけて別のエリアへ到着したのは、それから50分後のことだった。

始めての場所だったので、受付の後にルール説明を聞くと、バーブレスフックを使用で全てキャッチ&リリースとのこと。エリア内は全天候型で二つのポンドから構成されている。一つのポンドは初心者エリアで、魚の活性はとても高く、サーフェイスでの釣りも楽しめそうなくらい魚が飢えている。常に氷層に口を出し、ユスリカを捕食しているかのような仕草を魚は繰り返している。

僕らは手慣れであるから初心者用のポンドには入らず、テクニックが要求されるエリアを選択し釣りをスタートさせた。釣り方はルースニングオンリーなのだが、流れが強く魚のいる水深を探るのにインジケーターの位置をどうするかが肝になる。

ポンドの角にそっとフックをプレゼンテーションすると、エアレーターのカレントが強く、フックは思っているレンジに入らず浮いてしまう。ボトムを狙いたい場合でも水深プラス10センチはタナを取る必要があると判断した。また、カレント同士がぶつかる部分はフックやウェイトが流れに馴染みやすく、一気にボトムまでフライをプレゼンテーションできるようである。

フックサイズ14番サイズ位だが、グルテンを用いたものを絡めるかUDONのいずれかを選択し、ボトムへ向かってスピーディにシステムを送り込む。スティックタイプのインジケーターはカレントに馴染むと同時に消し込み、僕らはフックセットするのであった。

あ〜書いていてだんだんイライラしてきた。要はザーザー振りでどこへも行く気がしなかったので、今回は室内釣り堀で鯉釣りを楽しんできたというだけの事でゴザイマス。つまらない話にお付き合いいただいた方、ありがとうございました。

フライを離れてたまにはこんな遊びもあるという事で、お暇な方はご覧くださいまし。

釣り堀中の島センター
一軒目に行ってみたこちらの場所はお休みでした。こんなザーザー振りだと、そりゃお客さんも来ないから営業しないですよね。
釣り堀
そして2軒目に選んだのが上尾市にある『芝川つり堀』。国道16号線沿いにあり、電車だと埼玉新都市交通伊奈線の吉野原駅から歩いてすぐ。おやじと書いてあります。すぐ傍にあるチョロっと流れているのが芝川。
つり堀のポイント
お店は朝9(または10)時〜24時までの営業とのこと。12ポイントを貯めるとオリジナル竿がプレゼントらしいです。また、居酒屋と書いてありますが、酒類やおつまみの提供も行っているので、電車で行って遊ぶのが良いのかもしれません。
釣り堀
料金は1時間¥800で僕らは3時間¥1,800で遊ぶことに。ルールはC&Rで椅子に座って釣りをすること。正面にいるおじさんは、うどんの麺を1本丸々つけて流していたのでふざけていたのかと思いきや、その一本うどんを使って超大きなアオウオをヒット。手慣れの皆様は大物狙いに独特な釣法があるようです。
グルテン餌
エサはグルテンエサとうどんのいずれかから選べるのですが、喰いが良いのはグルテンエサ。でもハリ持ちが悪いです。うどんはアタリが少ない代わりに、アタリが減ります。
室内釣り堀
エアレターが四方から出ており、そのカレントに乗せるとウキはすぐに流されます。また、魚が多すぎるので、時にうきが沈まずに魚の背に乗ったままになったり。アタリを頻繁に取るには、流れがぶつかった点で、一気に仕掛けが沈むようにすると良いでしょう。
室内釣り堀のコイ
この管釣りにはネットがありませんので(あるのかな?)、備え付けのリリーサー(貼り外し)を使って触らずにリリース。大物は外す時に一苦労しますヨ。HPを見ると冬の間は虹鱒やヤマメが入っているようで、水中はなんでもアリの魚種格闘技状態。
鯉の大物
大物狙いは底ベタで餌を大きめにつけるとヒットします。針を外すために魚を浮かせるのが一苦労。
コイ
ポイントカードは釣りの回数でスタンプを押してくれますが、色の付いた魚を釣ることで1ポイントもらえます。しかしこれが難しく、私は3時間で一つも掛けることができませんでした。それも魚のほとんどがこのサイズばかり。ま、数はいっぱい釣りましたけれどね。でもそれではポイントにはならないんです。
室内釣り堀
イロモノの魚はこのヒゴイの他にソウギョのアルビノなどがいました。ちなみに初心者池は魚が多すぎて、さらに座席に座った瞬間から魚が擦り寄ってきて、餌待ちのコイ状態で、口を開けて「餌をくれ!」状態。可愛い過ぎて釣る気になれません。ここはお酒も飲めるので、電車で行って数時間遊ぶことをお勧めします。

解禁前の練習がてらに『丹沢 ヤドリキY.G.Lスポーツフィッシングエリア』へ行ってみた

明日から渓流の全国一般解禁ですが、皆さんの準備はいかが? 私はというと相変わらず釣りへ行く直前にフライを少し補充するという形をとっているので、フライの持ち玉が少なく非常に困っています。来週の火曜日までにはフライをたんと巻かにゃならんのですが、その前に海へ行く予定があったり、いい加減確定申告をヤラネバと、忙しい日々を送っております。

とはいうものの、休みを返上して仕事に励む選択は釣具屋店主には毛頭無く、お客様に釣りへ行って頂く為に、何か良い場所はないかと画策するのです。このブログでは冬の間に東京から近いC&Rや管釣り場を順番に紹介してきたのですが、そろそろネタ切れ。仕方なくインターネットの力を借りて過去を思い出しながら探っていると、ふと寄居のYGLを思い出したのです。早速ググると、残念ながら2010年5月で営業は終わってしまっていたのですね。では同じYGLといえば 寄(ヤドリキと読む)はまだやっているのかとそちらを調べれば、こっちは営業しています。

そういえばこのYGLってどんな意味なんでしょうか? 勝手にこの二つの管釣りは関連の管理釣り場だと思っていましたが・・。最初の『Y』はどう考えても『寄』だと思うのですが、そのあとの『GL』はなんなのでしょうね? このページを見て後日、『丹沢 ヤドリキ Y.G.Lスポーツフィッシングエリア』へ行く方は、YGLの意味を是非聞いてきてくださいな。

今思えば私が最後にヤドリキYGLに訪れたのは、世附川にC&Rがあった頃だったでしょうか。当時はどちらかで入漁証を買うと、どちらにも行けるというシステムで、世附川で半日遊んだら午後はヤドリキという遊び方をしていましたっけ。という訳で17〜8年振りに出掛けたヤドリキですが入漁料は安く、驚くほど良い渓相へ様変わり。そんな今週のヤドリキの様子は以下の通り。お時間がある方は、一般河川へ挑む前の練習場として楽しんでくださいな。


丹沢 ヤドリキY.G.Lスポーツフィッシングエリア
交通:新東名高速 新秦野IC下車・県道710線で中津川上流方面へ10分ほど
入漁料:基本料金 ¥2,500(5時間)延長は1時間¥500
入場上限あり:上限15名様まで(途中で帰る方がいらっしゃるので、午前と午後の部5時間づつ各15名と考えるのが良いでしょう。予約はできません)
主なルール:キャッチ&リリース・バーブレス(フライフィッシング・テンカラ・ルアーのみ)
必ず必要なもの:ウェーダー(管理小屋へ行くにも渡渉するので、必ずヒップウェーダー以上の装備が必要です)
備考:駐車場と管理棟は離れています。全て準備をした状態で、管理棟へ向かいますが、下流へ100mほど行った見えない場所にあります。管理棟までは渡渉を2回しなければなりません。また、現地には飲食関係は何もありません。寄交差点入り口にある「セブン-イレブン 秦野菖蒲店」で、用意していきましょう。

ヤドリキ
車は一番上の写真の「YGLヤドリキスポーツフィッシングエリア」の看板の近くに止めましょう。そのすぐ下が川になります。一度離れると車に戻ってくるのが大変なので、全てのタックルと飲食物を確認の上、写真の様に川を対岸へ渡渉し下流へ向かいます。この釣り場はおよそ1kmくらいの区間で下流に向かってその釣り場があります。
YGLの管理小屋
小屋をちゃんと撮影するのを忘れちゃいましたが、以前よりも川が大水により掘られ、一段低いところに川が流れています。小屋に着いたらお支払いし、状況とルールの説明をしてくれます。渡渉のレベルは低いですが、高齢の方は雨の後などの増水時は避けた方が良いでしょう。前日にYGLのfacebookを確認する事をおすすめします。
YGLヤドリキ
渓相は昔とは比べ物にならないくらい雰囲気のある場所になり、一般渓流で釣るのとなんら変わりがありません。魚のコンディションは抜群なので、その理由をお聞きすると「魚のサイズは20センチ前後しか離していません。」との事。要は遊泳力のないボロボロなマスは入れても落ちてしまうだけなので、入っていません。よってコンディションの良い魚体で育った魚ばかり。さらに、ヤマメが多いのもその特徴。
ハヤ
で、例によって私はフライを全く巻かずに来て、さらにドライで釣れるだろうと思い、ニンフなし。しかしこの日は強風と寒さでライズが全く無い。いくらドライを流しても何も反応はなく、ハヤだとわかっている魚をミッジでようやく一本釣るという、しょうもない私。というか、しばらくハヤを釣ってなかったのでちゃんと狙って釣ったのデス。立派でしょ、このハヤ。
YGLで遊ぶ
ヤバイこの状況。車に戻ってもニンフは無いので、フライパッチを見回すと、端っこの方に12番ほどのクリーム色の壊れたビーズヘッドピューパがありました。それを使ってみると、すぐにヒットし一安心。
レインボートラウト
レインボートラウトの平均は25センチ程度。ヒレは綺麗な鱒ばかり。
レインボートラウト
ちゃんとニンフを用意している後輩はイレグイです。暖かい日は普通にカゲロウが飛ぶのですが、この日は強風と寒さに翻弄されてしまい、ニンフオンリーの展開。とはいうものの定点でフィーディングする立派なヤマメを発見し、それに向かってドライを投げ倒す私。しかし無反応。ニンフ無いしどうするか考えた挙句、ミッジボックスに入っていたブラッシー20番(コパーワイヤーを巻いたミッジピューパ)。を流して見ました。
ヤマメ
フライは軽いのでサーフェイスフィルムに浮いてしまい、表層をトロ〜ンと流れると、そのミッジピューパをゆっくりと加えるのでした。してやったりのこの魚体。ギンギラギンのヤマメ(サクラマス系)です。
YGLのポイント
各ポイントにはアルファベットの看板がA〜Eまであり、最下流部のEまで行くとその先はゴルジュ帯になり降られません。この釣り場は自然渓流と遜色ないレベルなので、数釣りをするというところではなく、一匹のプロセスを楽しむ数釣りに飽きた方がレベルアップしたい人向けです。良い季節に入れば普通にレインボーがバンバン釣れますが、ヤマメを狙って釣るのはそれなりに難しいので、それを楽しんでください。
YGLのヤマメ
その後、1個しかないビーズヘッドピューパが壊れるまでレインボーを釣り続け、渓谷に陽が入らなくなった時間を見計らって退渓しました。初心者にはチョット厳しい釣り場ですが、最近の管釣りはとても入漁料が高いのでココは安心して楽しめます。仮に土日に行って人がいっぱいで入れなかった場合は、ゆっくりと自然を楽しみながら管理人のお母さんと一緒にお喋りをお楽しみください。イブニングにはきっと良いヤマメを釣る事が出来ますヨ。

 

探せばまだあった、関東圏のC&R区間『鮎沢川 冬季キャッチ&リリース』へ行ってみた

本日の外気温はすでに3月の気温を超えて4月上旬並みとな。地球温暖化を肌で感じる昨今。鮭鱒類は年々その釣り場を追われて釣りづらい状況になってきているので、「いつかは釣りたい。」なんて呟いている方は、その願いはきっと叶わないですよ。釣りたいと思ったら直ぐに行動に移しましょう。

さて、先週の惨敗があったので愛媛の加茂川(2/1解禁は岐阜県と愛媛県の一部)でも行こうかとも考えたのですが、流石に連チャンで遠出は出来ないので今週は大人の恋、ではなく鯉でもしようかな。そもそも3月まではフライを巻かないと例年同様に持ち玉の少なさに解禁どころでは無いのでタイイングに力を入れないとヤバくなってきました。

気持ちはすでに鯉に恋しようと思っていた矢先、お客さんから「管理人さん、まだまだありますぜC&R区間」とブログネタにと紹介されたのは、御殿場にほど近い鮎沢川。ここにC&R区間があるのだけれど、漁協のHPが存在しておらず、情報が少ないので、そのお客さんの情報のみで出かけることになったのであります。

今シーズンは2/20までですが、同じ場所で3/10からはアマゴ釣りで賑わうそうな。ま、将来のために今回はどんな場所かを確認しつつ出かけてきましたので、お時間がある方は以下をご覧くださいまし。


鮎沢川 冬季キャッチ&リリース(鮎沢川漁業協同組合)

場所:東名高速 足柄スマートICを降りて足柄駅方面へ約10分
(電車利用だと足柄駅下車で目の前です)
駐車場:あしがらふれあい公園駐車場利用(こちら
入漁料:2日券¥2,000(温泉利用した場合は1日券)シーズン券¥5,000(釣りチケ・フィッシュパス利用可能)
注意点:冬季C&R区間は2/20まで。一般解禁は3/10予定

鮎沢川漁業協同組合
ここの釣り場は釣りチケやフィッシュパスでチケット購入出来ます。この券を持って近くの「あしがら温泉」に行けばこの券と交換で温泉に入れます。フィッシュパスでの購入だとその恩恵は無い模様。釣り場は足柄駅の真ん前なので、ハッキリ言って電車で来た方が良いかも? 入漁証を購入する「ニューデイリーヤマザキ」は駅前だし、ポイントはその直ぐ裏なので歩いて直ぐです。
鮎沢川
車で来た場合、東名高速道路足柄スマートIC降りて、足柄駅方面へ。その下流にあるあしがらふれあい公園の駐車場を利用とのこと。この金太郎橋下流にある堰堤がC&R区間最下流部。
レインボートラウト
金太郎橋の上でパンを撒くオバサマが白鳥に餌付けしていたのだけれど、そのおこぼれを60cm程あるレインボーが食べてました。その姿を見て簡単に釣れるかと思いきや、最下流部のプールは強敵。なので、少し上流に上がってサイトフィッシングにて別の個体をキャッチ。朝イチは寒いので、サイトニンフィング。
千束橋
千束橋から覗くと大きな魚影。梯子を降りてそっと近づきプレゼンテーション。スレッカラシですが、丁寧に何度もキャストを繰り返すと喰いついてきます。
足柄みずべ公園裏
ニューデイリーヤマザキ(足柄駅前店)裏にある足柄みずべ公園前のプールはお魚がいっぱい見えるポイント。但しスレてます。お昼近くにはコカゲロウのハッチがあるので、ドライフライフィッシングが楽しめました。
レンボートラウト
コカゲロウのハッチに合わせてフライはコンパダンに変えてダウンクロスで流すと、デッカイ個体が喰いついてくれます。ここの魚は平均45〜55センチ前後で、大きものは60センチを超えてきますので、コンパラダン20番に7Xでのやり取りはヒヤヒヤもの。
向田橋
C&Rの最上流部は写真に見える向田橋を超えて上流にある堰堤まで。C&R区間内のほとんどの場所や遊歩道があるので上から見て魚を探し、下へ降りて釣るというスタイルで楽しめるので、ずっとサイトフィッシングが楽しめるからハンティング感覚。魚が大きすぎるから、誰でも見つけることができるでしょう。
レインボートラウト
この日は強風にてライズがあるのは風がおさまった間だけ。その時にうまくダウンクロスで流せるとドライが楽しめます。初心者の方はルースニング(インジケーターの釣り)で、ニンフは16〜20番ぐらいが良いでしょう。
ファイトシーン
めちゃくちゃ浅い所でもお魚は入ってましたので、満遍なく放流されているのでしょう。C&R区間はおおよそ1.5キロくらいかな?ゆっくり釣り上がればたっぷり楽しめます。
レインボートラウト
冬季のC&Rは20日で終わりますが、3/10からの一般解禁からもこの区間はC&R区間であり、尺アマゴの放流があります。尺ものにチャレンジしてみたい方は今後もこの場所でフライフィッシングが9月末まで楽しめるので、チェックしておきましょう。

この冬は遊び場がいっぱい、新しい酒匂川C&R区間の様子を報告

いつもの年ならばシーバス三昧か本栖湖でカメムシを浮かべている頃なんですが、皆さんに寒い時期も釣りへ出掛けてもらえるように、新たなフィールド開拓を続けている管理人です。といっても誰でも釣りやすいC&R(キャッチアドリリース)区間のお話デス。

10月の半ばを過ぎると各地で河川を利用した漁協管轄のC&R区間がオープンするのですが、年を追うごとにそのフィールドが増え続けています。現在のC&R区間をざっとあげると群馬県では神流川吾妻川利根川。栃木県には箒川鬼怒川渡良瀬川。埼玉県には浦山川。東京(実際には山梨県)には小菅川。静岡には黄瀬川芝川。そして神奈川県には早川があるのですが、その近所にある酒匂川が今年からC&R区間を始めました。

ちなみにハーミット的お客様に人気があるスポットを三つ上げると、鬼怒川と箒川、それに早川でしょうか。魚が大きくて場所が広い所がその人気を支えているようです。さて、今回訪れた酒匂川の下流には開成フォレストスプリングスがあり、際上流部には丹沢湖や鮎沢川があるのですが、今回オープンしたC&R区間はJR山北駅付近でシーズン中は鮎釣りで賑わう場所。河原は広く丹沢の綺麗な水が注ぐ中流域。マーヴェリックさんはこの近所なので、先だってのイベント用にお借りしたスコットロッドをお返しするついでに行ってみることになりました。

以下は昨日の様子です。お暇な方はその様子をご覧くださいまし。

酒匂川キャッチ&リリース区間の駐車場
都内から約90キロ。東名高速道路の大井松田ICを降りて山北方面へ。東山北駅を左折して道なりに進むと新大口橋に当たります。その直下がC&Rになりますが、入漁証は橋を渡った先にある「セブンイレブン南足柄大口橋店」で購入しましょう。入漁証を購入したら今通った橋をもう一度渡り、そのたもとにある「大口おとり店」の看板を左折します。一見すると工場の敷地内みたいに思えますが、砂利道を奥に進むと河原脇まで出られ車が止められます。この場所以外にも駐車場がありますが、現在河川工事の為、他の駐車場が使えません。
大口橋下の駐車スペースから橋を望む
大口橋の下にあるC&Rを示す看板。この橋を境に上流部は岩瀬橋まで。下流部は文命床止工(尺里川合流下)までの約1.5キロくらいの区間になります。現在は多くの場所で河川工事をしており、釣りはその範囲でできるのですが、下流部は工事箇所が多く、それを避けて通らなくてはならない箇所があります。
大口橋上
到着は8時ぐらいで、まずは大口橋上の直角に曲がるいかにも良さそうなポイントからスタート。この場所には数名の方がいましたが、時間と共に釣り人が増えていきます。しかし、放流されてまだ魚が馴染んでいないのか、ルースニングでいくら流してもアタリがありません。周りの人に聞いてみると、朝イチにルアーの方が釣れたのみで、反応は薄め。
大口橋下流
日が高くなるまで何度流しても全く反応がなかったので、仕方なくポイント移動。大口橋左岸の護岸上から見える浅瀬の中にレインボーを探すと、鮎の群れに混じって3本のレインボーを発見。サイトで狙おうと降りていくと、浅過ぎて魚はすぐにスプークします。これを繰り返すこと何十回。あぁ、こりゃワシにも手に負えないと思い、この場から撤退。
岩流瀬橋下の流れ
岩流瀬橋から下流には良さげが深みがいくつかあるけれど、午前中は釣り人がギッシリで入れなかったが、午後には人がいなくなったので岩流瀬橋に向かって登りながら探ってみた。お魚は深みに40センチ弱ほどのサイズがいくつか見えるのですが、ルースニングでは全くの無反応。一旦一番上までルースニングで探るもインジケーターは一度も沈まず。なので今度は折り返してはウェットに変更し、下流に向かってダウンクロスで流すことに。
酒匂川のレインボートラウト
午後の陽射しが川底まで照らすお陰で丁度良い具合にレインボーの定位するのが見えたので、その魚の前をフライが良いスピードで流れるように調整するとガツンと来ました。サイズは40センチ弱というところ。
魚がキャッチできたことで一安心し大口橋に戻ると、何も無いだだっ広い砂底の上をレインボーが見えるではありませんか。こうなると雰囲気はボーンフィッシュのサイトフィッシング。しかしレインボーはフライを投げると逃げてしまう。なので先にフライを入れておいて魚がその付近を通過するときにフライを動かして誘うと反応してきます。夕方まで粘ればこのポイントでお魚を取る事はできたと思うのですが、マーヴェリックへ行く用事があるので13時半で終了。
レインボートラウト
酒匂川のC&Rは始まったばかりでまだなんとも言えませんが、他のC&R同様に放流し始めてからのしばらくはフライよりもルアーに分がある状態で、魚が馴染んでルアーの反応が悪くなる頃からフライが釣れ始めます。今回は始まった直後で魚は見えても反応が悪い状態だったのですが、時間と共に改善してくると思います(11/3に追加放流があるとのことなので、それ以降が狙い目です)。いずれにせよ、安く遊べるC&Rが増える事は、釣り人には大歓迎なのであります。

富士山のお膝元に流れる湧水の川、芝川のC&Rでレインボートラウトと戯れてみる

10月に入ってしまうと渓流のフライフィッシングしかやらない方々は静まり返ってしまうのですが、私の若かりし頃はそれでもしゃかりきになって釣り場を探して出かけたものでした。

関東近郊で10月を過ぎても釣りができる河川は静岡県と神奈川県の一部にあり、神奈川の酒匂川水系上流の玄倉川や世附川などが14日まで。静岡県だと河津川は31日までで、潤井川や芝川は14日まで楽しめます。この静岡にある潤井川は富士山の大沢崩れから来る流れで、要所から湧き出る湧水により下流部ほど豊かな流れになります。芝川は多くの管釣りのニジマス類を支える富士養鱒場が上流部にあり、その少し下流にある小学校の裏手でライズするトラウトをよく狙っていました。

がしかし、私が若い頃に通った経験からすると10月に入ると特にヤマメやアマゴは産卵期に入るので、大物は婚姻色が出ていて喰いがとても渋く、釣れるのは産卵に参加しない一年生の猛攻ばかり。産卵前に親魚をいじめるのも気が引けるので、一般河川で10月の渓魚釣りは次第に遠のいてしまったのです。

さて10月に入った事だし新たな話題を提供しなくては皆さんに釣りへ行ってもらえないので、今回は富士宮市を流れる富士の湧水を蓄えた芝川のC&Rを訪ねてみることにしました。この秋の選択肢の一つとして覚えておいてください。


芝川観光非出資漁業協同特別区

場所:〒419-0313 静岡県富士宮市西山872−1
(芝川西山簡易郵便局で入漁証購入)
TEL:0544-65-0640
期間:通年
時間:朝8時〜夕方5時まで(腕章を購入、返却できる時間)
釣り方:フライフィッシング・テンカラ・ルアー(オールキャッチ&リリース)
詳細は漁協のHPにて

富士山
東名高速道路の足柄パーキングエリアから富士山を望む。冠雪はまだなので夕方には赤富士になるのかな。新富士料金所を経て西富士道路を北に走るのですが、その道すがらに見える富士山が立派なこと。富士宮市の方々は毎日この眺望が見られると思うと羨ましい。
芝川西山簡易郵便局
入漁証を購入する郵便局の住所を設定するとここに辿り着きます。簡易郵便局なのでなんでもあるよろず屋さんといった感じ。車は真向かいにある芝川スポーツ広場駐車場に停めます。
入漁証
入漁料は¥2,000(年券を持っている方は¥1,500)で腕章の補償金¥1,000を支払います。釣りが終わった後に腕章を返せば、¥1,000は戻ります。私は本日の3人目らしい。
芝川C&R
入漁証を購入した郵便局のすぐ上流に橋があるのですが、その上流100mは禁漁でC&Rはその上から上流約1キロくらいの区間になります。釣りはこの看板がある場所から上流を釣りすることができます。入渓するには左岸側にある林道を歩いてしばらく行くと、階段になった降りられる場所が出てきます。
入渓点
入渓点はこんな感じ。一つ問題があるとすれば、この入渓点以外から途中入渓することが出来ず(最上流部に退渓点があるそうです)川通しに歩くのですが、川原の雑草がボウボウに生えているので、先行者がいると声を掛けて抜くにしても抜きづらい環境です。
芝川のC&R
すでにテンカラの方が上流部にいらっしゃったので、私は一番下流へ降りてゆっくりと攻めることにしました。この辺が大体最下流部の流れ。目印は小さな堰堤らしいのですが、埋まっているので右岸側に僅かにその堰堤の跡らしきものが少し見えるだけでした。
レインボートラウト
とりあえず何を投げたら良いかわからないので、秋の定番であるバッタ(ホッパー)を投げることに。すると早瀬の中からこんなおチビちゃんが随所から現れます。早瀬で泳いでいる締まった個体のせいか、やたらと引いて楽しませてくれます。
芝川C&Rの中流域の流れ
流れの緩いポイントでは大物が悠々と泳ぐ姿が見えているものの、ドライへの反応は全くなく逃げ回っている状態なので上を目指して登っていきます。早瀬ではどの場所でも20〜25センチくらいの個体が釣れるのですが、ホッパーは大き過ぎてフッキングが悪いので、14番のソラックスメイフライパターンに変えて、数釣りを楽しみました。
レインボートラウト
上流を目指してずっと進もうと思いましたが、先行者の足が止まり動かないので、一旦下流へ下がりライズしている個体を探して楽しむ事に。緩い流れでライズする個体は#20のコンパラダンでヒットしますが渋々。一本釣るとポイントを10分は休めないと再びライズが始まりません。とは言うものの、冷たい水に待っていると、また始まるライズのハントは楽しいですなぁ。
グラスホッパー
大物は釣れないし午前中の数釣りで飽きちゃったので、お昼過ぎには本栖湖へカメムシを浮かべに移動しようかと後輩に提案したところ、その途端のゴボッというライズ音が。「もしかして時合いがきたかも?」と言うことで、あと1時間だけ楽しむことに。するとさっきまで底にへばりついていた大物が中層に浮き、忙しく何かを食べている様子。こりゃバッタだね。
レインボートラウト
フライを再び大きめのホッパーに戻し、何度も流しアピールすると突然ドバッと水面を割って食いついてきたのがコヤツ。フィッシュポンドのミッドレングスリバーアーマーネットのネット長が475mmだから、60cm弱って感じでしょうか。4番ロッドなので重々しい引きを楽しめました。
レインボートラウト
この時合いを逃すまいと後輩も続けてヒット。サイズが良いので寄せてくるのも一苦労。それにしても前日に後輩が購入したこのネットは大物を救うのには柄が長いしラバーネットで本体は浮くので、とても使いやすかったデス。
レインボートラウト2
ランディングされたこの子もドーンと立派なサイズ。フライロッドのグリップがとても小さく感じます。
レインボートラウト3
それぞれ大物をキャッチ出来たことで満足し、僕らは早上がりして浅間神社(せんげんじんじゃ)近くで富士宮焼きそばを堪能して帰るのでありました。帰ってみてわかったことは本日が放流日だそうで、皆さんが行く時は僕らほど苦労せずに大物がキャッチできる事でしょう。ホッパーパターンを忘れずに巻いてくださいな。風が吹くとバッタが落ちます。

アマゴ(ヤマメ)の盆隠れを体感するシャワークライム

先人達の的を射た格言は、いつも釣り場で思い知らされます。その格言は夏のものが多い気がしますが、「ヤマメの盆隠れ。」以外に「夏ヤマメ、一里一匹。」なんてのもありますな(夏ヤマメは一里歩いて1本釣れる感じで難しいという意)。水温が上がるとそれだけ難しく、またお盆を過ぎるとヤマメはソワソワし始めて、川によっては産卵準備の為にそのボディカラーが少しずつ変化する時期でもあります。

と言う格言は頭に入りつつも、釣りに関して私はいつでもポジティブ。お盆まであと数日先だからまだ釣れるだろうとか、この時期は玄人の釣り場は空いている筈と勝手な推測をしてみたり。もっとも、婚姻色をまとったヤマメは産卵前の大事な時期にいじめているように感じてしまうので、特に色変わりが早いヤマメ釣りは私はやめてしまいます。なので昨日をもって今年のヤマメ(アマゴ)釣りはお終いと決めたので、その締めくくりを何処にするかを悩んだ挙げ句、ヤマメではなくアマゴの川を選択と相成りました。

さっき国土地理院の地図で調べてみたけれど、昨日の釣り場は標高1,200mオーバー。先週よりもプラス200m上に位置する関東圏の渓。この川へは今季2度目ですが、前回は車止めに4WDが多数あったのでパスしましたが今回は無し。むふふ、大物のイレグイか? なんてポジティブな心は大抵帰る頃にはへし折られているものです。

今回の戒め:先人の格言は肝に銘じよ

高巻きにつぐ高巻き
皆さん歩くのはお好きですか? 歩くと言ってもこの時期に良い釣りをしようと思うと、道なき道を進むこと1時間半くらいは掛かってしまいます。今季に鍛えた太ももとふくらはぎをどれだけ鍛え上げたかを試しに行っているようなものです。前回と同様に河原までは15m以上高い場所で、さらに斜度60°位を何度も高巻きしていきます。
パイプ堤防
高巻いた先にはさらに行手をはばかるパイプ堤防。ほったらかしだから砂礫でパンパンになり、その一番上から水がオーバーフローしている状態。そのため飛沫がすごく、ずっとシャワーを浴びている状態。ここの少し前にこの川最大級の大物が肩から出てきて、ビックリ。それもフライをバックリ咥えて猛ダッシュ。そのスピードが早すぎて糸を送ることが出来ず、5Xを簡単にぶっちぎって逃げていきました。いつもながらその日一番の大物がキャッチできない2022年。
関東圏のアマゴ
ようやく歩きがひと段落してロッドを出したら、一投目からこのアマゴ。そして同じポイントからまたすぐに魚が釣れます。ありゃ、この先は入れ食いモードなのかな?
関東圏のアマゴ
今回メインで使ったフライは前日に巻いたアブドメンをコックフェザントテールで巻いた、クリンクハマー。だけど、川には虫っけが全くありません。やっぱり季節がちょっと遅いんだよなぁ。標高が高いので蝉も鳴いてません。
関東圏の渓流
こんな感じの緩いプールには多数のアマゴが並んでいる。それを背後からそっと近づき狙うのだけれど、ドライフライへの反応はとても薄い。魚はなんか戯れあっている様にも見える。
amago
キャストを何度か繰り返し、しつこく流していると喰いついてはくるのだけれど、見えている数に比例しない、喰いっけがないなぁ。
アマゴ釣り
水深はそれほど無くお魚は丸見えなので、そっと近づき流し方を変えながら何回もキャスト。
アマゴ
ここのアマゴは川底の色を映して白っちゃけているが、いつもよりもなんか茶色い。あれ、もうすぐ衣替えなのかしら? そういえばお盆は目の前ですしね。サイズは7寸半〜8寸半といった感じ。
フライフィッシング
お仲間はポジションを変えて狙った魚を見事にゲット。
アマゴ
臀鰭のホワイトティップがとても綺麗な、ここのアマゴの特徴がよく出た個体。
巨岩帯
ちなみにどんな場所で釣りしているかが寄りの写真だとわからないので、巨岩の前に立ってもらいました。この岩はハーミットの床面積よりも大きそうで、そんな岩がゴロゴロとある巨岩帯。途中自分よりも重そうな石が目の前で落石したので、ビビりました。高低差もあり、万が一のことを考えて一人での行動はやめましょう。
巨岩帯
なんか物凄く釣れたように見えますが、僕らからすると見えている魚の量と釣果に差があり過ぎて納得がいきません。一つの淵に20匹ぐらい見えているのですが、その魚全てがドライへの興味を示さず、一度も出ないのです、時間を追うごとに。なのでいっぱい歩いてナンボの釣果になってしまいました。やっぱりお盆が近いのだなぁ。姿を沢山見ているので、盆隠れというよりは盆の食い渋りかな。
釣りの帰り
それでも二人とも納得のいく魚が出たので、ルンルン気分で帰路に。と言いたいところですが、たくさんの高巻きの後は、怖い降りがあるのです。捨てロープは当てにならないので、使用するときはしっかりとチェックが必要。ちなみに写真を撮っている私の背後は谷底で15mほど下に川が通っています。
トラバース
谷のスケールが大き過ぎて写真に写りませんが、この下もかなり下に川が流れています。そんな場所を延々とトラバース。車に着く頃には持って行ったペットボトル3本は全て消費。そしてアマゴの盆隠れを感じた、今年最後のアマゴ釣りとなりました。これから私の釣りは海と湖、そして最後のイワナ釣りへ行くかどうかかな。渓流の季節が残り少なくなってきたので、皆さんも残り少ない夏を満喫してください。

 

猛暑を嫌って避暑地の釣りを探す岩魚釣り

こんなに暑い日が続くとビールを煽ったりアイスを食べて暑気払いする日が多くなる事でしょう。しかし私みたいなアウトドア好きの人が野外で暑気払いなんて言っても、都会ではなんら解決策にはなりませぬ。私の体はヤマメ体質であり、水(空気)の流れを感じて木陰で涼みたいのです。さて今回はどこの渓流へ行こうかなぁ。

一般的に標高が100m上がると外気温は0.6℃下がると言われてます。つまり私の住んでいる場所は標高3mほどしかないので東京の予報が36℃だというのであれば、それよりも気温が低い地方の標高1,000m以上の源流へ逃げ込めば、余裕で25℃台になるというもの。さらに私が目指す源流域は谷間で陽射しは木漏れ日程度。そして8月はゲーターを使ったウェットウェーディング(ウェーダーを履かずの釣り)なので、14〜5℃の渓流に足をつければ暑さなんて何処へやら。もしそれでも暑かったら、釣りの最後は泳いじゃいます(笑)

ということで今回の釣行候補の条件は標高が高く谷深い川、そして天候の三つの条件を満たした場所。しかし昨日の予報はどこの山々も午後は雷様予報。この時期はいつものことなので、朝早くに入渓して雷様到来前に車へ戻るという早上がりかな。なので南アルプス某所は帰りのバスまで行きっぱなしの釣りなので却下。必然的にそれ以外の標高の高い河川となりました。

その川は結構人気のある川で、フライフィッシャーマンとしては陽が少し入り始めた虫が川面を飛び始める時間に釣りがしたいのだけれど、先に一人でも入られてしまうと川通しの為に後追いになってしまう。なので、珍しく早めの出発で現地へ。しかしその甲斐虚しく、すでに地元ナンバーのバンが1台・・。8月は皆さんがお休みに入るので、平日でも先行を死守するのは難しいものです。

今回の教訓:ボンネットを触って暖かいからといって、釣りを諦めずに何か次の手を考えるのが得策

関東の川
到着すれは車止めの前には先行者の車。ボンネットはまだ生あったかい。ここから1時間以上歩いて釣りを開始するのがいつもの釣り方なんですが、先行者のすぐ後ろの釣りになりそうだったので、一番近い入渓点よりも20分ほど歩いた中途半端な位置から入渓することに。いつもより早い入渓なので、まだ薄暗く川には朝霧が立っています。
関東のヤマメ
入渓点の一番近い淵をお仲間に譲り、私は50mほど上の場所から開始。仲間はすぐに次のポイントで9寸サイズのイワナを掛けましたが、木々がルーフのように迫り出し、そこにロッドが引っ掛かり無念のバラシ。私はその様子を見て、この辺から釣れるのだと確信し丁寧に釣りをし、その少し上でヤマメを釣りました。いつもよりもずっと下流から入渓したのでこの辺はヤマメとイワナのどっちも釣れるんです。
新緑の森
真上を向けば、木々の隙間からようやく木漏れ日が差し込んできました。この川は開けた場所が少ないので、ずっと新緑のトンネルの中で釣りをしている感じです。ウェットウェーディングが気持ちイイ。
関東のイワナ
入渓の多い下流部のサイズは6寸半〜8寸程度が中心。このペースだと確信部までは行けないかもなぁ、と思いながらポツポツ釣れるイワナを楽しんでました。
新緑の森
ずっと日陰が続くので長袖一枚の私はむしろ少し寒いくらい。汗などかかずに要所のポイントを見つけては叩きながら釣り上がる。スレッカラシが多いけれど、お魚はそこそこいる川なので、飽きる事がありません。
高巻き
途中に魚止めの滝があるので一旦タックルを畳んで高巻き。斜度は60度以上はあると思うので、遡行は複数人で行い、無理は禁物。
関東のイワナ釣り
先行者はいるかもしれないけれど、どうしても核心部は攻めたかったので、中流部は仲間を釣らせることにし、私は釣りをせず水の無い古い流れの跡を辿りながらひたすら上を目指します。その間にまた高巻きアリ・・。いくつかの藪を越えてようやく上流部に到達し、再度ロッドを組んでフライフィッシング。サイズは少し上がって7寸〜8寸平均のイワナ。
関東の尺イワナ
核心部に到達しましたが、前回よりも水が少なくポイントはさらに砂礫で埋まってました。しかしながらこの川の大物はくるぶしぐらいの浅瀬にいることが多いので心配なし。木が覆い被さる流れの奥の奥へフライをねじ込むと、やっと出ました尺イワナ。ネットの内径が31cmなので32センチ程。今年はこのファーガスのグラスロッドが大活躍してます。
イワナ
私はこの一本で大満足。雲行きも怪しくなってきたので仲間と合流し、上がってきた川原をまた延々と歩いて帰るのでした。釣れない時はその帰り道はとてつもなく長く感じるのですが、今回は二人ともそこそこの釣果でルンルン気分。

ヤマメ好きな私ですが、夏になるとイワナに恋する浮気もの。本当はこれよりも大きいイワナが荒瀬の中から出てきてキャストしたライムトルードを咥えるのかと思ったら、私と目が合いウインクをするかの様にスローモーションで沈んだ事は黙っておきましょう。

♪〜夏の日の恋なんて 幻と笑いながら このひと(岩魚)に賭ける〜♪

家に着くと永ちゃんの『時間よ止まれ』を聴きながらビールで暑気払いしましたとさ。