管理人の朝飯前の釣りはシーバスの朝食タイム

昨日の朝は朝霞ガーデンで朝練をし、その後にキャスティングスクールというのは、第三日曜日の慣例行事。それに参加されたお客様に「明日シークロを予約しているのですが、一緒に乗りませんか?」のお誘いを受けたのです。ふむ、釣りが2連チャンか。いや待てよ、火曜日は私の休日だから3連チャンの釣りじゃあ〜りませんか。我ながらタフだなぁと思いつつも二つ返事で行くことに。

日曜日の朝は5時起きで、本日は3時半起き。すでに年齢的には初老の称号を頂いているので瞼が重いのはいうまでもありませんが、顔を洗って歯磨きを終えた辺りから脳内はどんなふうに攻めていこうかとすでにシーバスの事でいっぱい。お魚釣り人生はなんて楽しいのでしょう。あと50年くらいそれを続けたい気分(笑)

今年の秋シーバスはスロースタートで、現在は港内にイワシのベイトが入ってはいるものの、シーバスの喰いつきはまだ日並みがある状態なので、「そんなの簡単、簡単、朝飯前。」とは私でもいきません。今回はシーバスの朝食時間を狙って出撃しましたが、初めてボートシーバスを体験する人は夕方から行って明るい時間帯と夜灯周りを狙うフローティングミノーの釣りをすれば、かなりの確率でオデコは防げるでしょう。といってもハイシーズンだから、これから予約するのはかなり困難になってきますが・・。

さてさて、眠い目を擦って出かけた管理人ですが、目が痒いのは寝起きで痒いのでは無くて秋の花粉症(アレルギー性鼻炎)の様です。横浜へ向かう首都高ではクシャミが止まりませんでしたが、お魚のボイルは止まらずに続いたでしょうか?その詳細を知りたい方は、この後をご覧くださいまし。

本日の戒め:ボイルは熱いうちに撃て!

朝霞ガーデンのレインボートラウト。
この時期だから朝霞ガーデンのレインボートラウトは入れ喰いかと思いきや、ドライフライへの反応は悪し。ニンフやマラブーでもなんかパッとせず。水質が少し澱んでいる感じで、風が吹くか水が掻き回されないとダメみたい。最近は水車が回り始める時間帯が8時過ぎになってしまったので、それまでは喰いが立たず工夫が必要。私はルアーの様にロッドをシェイクしてマラブーに細かな動きを与えて喰わせる手法で数釣りを楽しみました。
ハーミットのキャスティングスクール
朝霞ガーデンで3時間の釣りを終えた後は荒川周辺の河川敷でキャスティングスクール。今回は少なめで6名ほどの参加者。それぞれの課題を見つけて宿題をお渡したのですが、次に来られる時には宿題の答え合わせですね。キャス練を終えた後はお店に戻ってお仕事デス。
朝飯を食べる前に出かけた出勤前の釣りは、曇天と海の間を走り抜けるシークロ。私は気持ちだけが先走って20センチあるビースティチェンジャーを結んでます。ポイントは潮が大分澄んでいるけれど、なんか泡を引いている。シーバスのご機嫌を伺いつつ最初に入った数カ所のタンカー側面は無反応。無風の上あまり動かない潮が良くないのか、もしくはまだ朝食タイムじゃないのかな?
シーバスのキャスティング
そこでガイドのりゅうちゃんは側面撃ちを見切ってタンカー隙間撃ちに変更。試されるのは昨日練習したその技量です。限られた狭い空間でラインを低く振り、タンカー隙間の奥の奥へ到達した人にだけご褒美が与えられます。というか、シーバスは待ちに待った朝食がやって来たと思ってフローティングミノーにバイトするのです。
横浜のシーバス
キャスティングを繰り返しうまく奥へフローティングミノーをねじ込むと、こんなサイズのシーバスがこんにちは。イワシの定食を食べに来たつもりのシーバスは騙されて僕らの手中に収まる訳。周りに泳いでいる5〜7センチほどの本物のベイトはリリースされた後にゆっくりと味わってね。
横浜のシーバス
朝食がやってきたと思って喰いつくのでシーバスはフローティングミノーを丸呑み。ルアーと違いリーダー部分はシーバスの歯に触れるので、ましてやバースに付いている貝類に擦れて細いティペットは簡単に切れちゃいますヨ。ハーミットが推奨するショックリーダー(ティペット)の太さは16ポンド(-2X)以上です。
Scott Wave 907/4
狭い場所なのでいっぺんに二人が投げ入れられないので釣れたら交代。私は早々に新調したスコットWAVEの9フィート7番を持ち込みました。エアフロのコールドソルトウォーターラインとロッドのシートフィラーのカラーがマッチング。なんかカッコイイとほくそ笑んでしまいました。
フローティングミノーで釣れたシーバス
私も奥の奥へねじ込んでシーバスの朝食タイムを邪魔してゲット。おニューのロッドに早々に入魂です。 この後のキャスティングでリーダーの先端近くに結びコブができてましたがそれを無視し、別の場所へ移動するとボイルに遭遇。こりゃシーバスのビュッフェで大食いタイムが始まりかとキャストしたところ、一発でヒット。しかしサイズが小さいと判断して強引にラインをロックして寄せようとしたら、結びコブからプッツリと切れました。20ポンドもあるのに・・。慌ててフライを結び直すも、その僅か1分ほどでシーバスの宴は終了。やっぱりいつでも万全な体制じゃないと駄目なんですね。
シークロでシーバス
結局釣れるのは隙間フェチのシーバス達のみ。バイトはそれほど多くはなかったものの、隙間にいるシーバスは安心しているのか、喰いつくのです。でもその隙間にフライをねじ込む技術は日頃の鍛錬が必要。
横浜のシーバス
キャストを繰り返すと次第にビシッと奥へと決まり、シーバスを追加。水面を割って出るトップの釣りはとてもエキサイティング。
シーバス
キャス練の翌日という事もあり、すぐに実践で試せたお客様。それと新しいロッドのキャスティングをじっくりと楽しめた私のシークロのシーバス。本日は数こそは伸びなかったですが、この天気は「午後は入れ喰いだなぁ」と相変わらずの妄想で後ろ髪をひかれます。今月シークロへ乗り込む予定があるあなた、準備は万全ですか?そして「一緒に乗りませんか?」の一言をお待ちしております(笑)

日本から一番近いニュージーランド(吾妻川・阪東子持漁協)?でレインボートラウトを狙う

こんなタイトルを書いてますが、もちろん日本での釣りですよ、それも群馬県の吾妻川水系の釣り。この時期は皆さんの釣欲を掻き立てるというか、禁漁後でも釣りへ行ってもらわないと釣具屋は商売にならないので、秋でも皆をその気にさせる為に関東近郊の釣り場を紹介しています。

『目指すは日本のニュージーランド』というフレーズで始まった群馬県にある阪東子持漁協が冬季釣り場として解放したのは2004年から。民主党政権時に揉めた八ツ場ダム下流に位置するこの川は、工事に伴い何度か利根川本流へ移動して行われた事もありました。当初の大型魚はドナルドソン種でしたが、2016年から「ハコスチ」(スチールヘッド系ニジマスと群馬県のみが保有する箱島系ニジマスを交配した、引きの強さを優先に作られた釣り向きの種)が登場し、それ以降はC&R区間にはハコスチが放流されています。

ハコスチって個人的にあまりカッコイイ名前だとは思えませんが、実際に釣ってみると確かに他の放流魚よりも強い引きでジャンプを繰り返すのと、尾鰭の欠損が少なく見た目がワイルドなレインボーに近いのが特徴です。ハコスチが放流されている他の場所は普通のニジマスとドナルドソン種を混ぜて放流している所がほとんど。その為見た目が同じレインボートラウトなのでどれがハコスチなんだかわからないのですが、この阪東子持漁協のC&Rだけが100%ハコスチなので、掛かればその引きを確実に楽しむ事ができるので、僕らは遊びに行きます。

ただこのコロナ禍でかつてはそのC&Rがルアー・フライ専用区だった場所は、餌釣りも加わってしまった事で敬遠していたのですが、今回4年振りに訪れたという訳はえさ釣りが加わってどのように変わったかを検証しに行ってきました。さてさて、今年もハコスチは元気に跳ね回ってくれるでしょうか?

お暇な方はご覧くださいまし。

今回の教訓:タックルチェックは入念に

阪東子持漁協
この場所は朝8時から16時までが釣りをして良い時間。寝坊したので受付したのが9時半スタートで釣りは10時ごろから始めました。ちなみにここの入漁料は¥3,000しますが、かつて天候不順の日にサイトニンフィングにこだわってタコった事があります。管釣り感覚で沢山釣れると思って来られると痛い目に遭いますのでご注意を。ついでにポイントを移動するにはウェーダー必須です。
折れたウィンストンロッド
車を置いてから釣り場までは藪があるので竿袋に収めたまま行ったのですが、到着するとあれまロッドティップが折れているではありませんか、前回の釣行で折れたのかなぁ。そういえばこのロッド、以前折った時もこの場所でした。なんか嫌な予感・・。車はとても遠い場所に停めてしまったので、予備ロッドへ変える為に戻るのが大変なので折れたロッドで釣ることにしました。
阪東子持漁協のハコスチ
現場に着くと先行者はルアーをされている親子がおり、挨拶をしてその下でやらせていただくことに。フライはブラックリーチを結びロッドを一振り。すると着水後にリーダーが走っていくではありませんか。おぉ、やっぱりジャンプしますか。そしてランニングラインがビュ〜っと出ていき、ランディングまでに大体5分程度掛かります。上がってきたこのこのプロポーション、放流魚とはいえやっぱりハコスチは綺麗です。
ハコスチの尾鰭
尾鰭はこんな感じ。北海道のワイルドレインボーと比べてはいけませんが、その引きは北海道のそれと同じくらい引いてジャンプするので大物の引きを十分に楽しめます。またバーブレスフック使用のルールなので、テンションをちょっとでも緩めるとバレてしまいます。
阪東子持漁協
その後すぐに次の魚が釣れる訳でもなく、やっぱりひたすらニンフをスイングするか、インジケーターを使って繰り返しポイントへ流す時間が続きます。徐々にポイントを下流に下がって隈なくサーチしますが、一般区間近くまで下がってもあまり釣れません。
ハコスチ
魚のいる場所は水温次第で変わってきますが、だいたい底石のある場所の前に魚がつきます。ドライフライで釣れるのは条件が揃った時のみなので、主にニンフィングになります。底石は昔も今もあまり変わっていないので、そのピンポイントを指示してお仲間もヒット。どれも魚のコンディションは良いです。
ハコスチとファイト
お昼の時間帯は全くアタリがないので一旦陸へ上がってひと休憩。午後の影が少し伸び始めた2時半ごろから再スタートすると、その休憩がよかったのか、また喰いが立ってきました。掛かるたびにジャンプを繰り返し、収めているラインをほぼ全て持っていかれるので、バーブレスフックも相まってそのやり取りはとてもスリリング。
ダイワのヘキサゴングラファイト
後輩が持ち込んだロッドを見てやってください。その昔売っていたダイワのヘキサゴンで、見た目はバンブーですがグラファイトロッド。今から35年以上前のロッドですが、一緒に仕事をしていた頃のロッドを大切に持っていたんですね。私は学生時代に苦労して買ったロッドは大事にしているんですが、それ以降のロッドは入れ替わりが激しく、所有している本数は30本程度しか持っていません。
午後の時合いは一瞬でしたがバタバタっと釣れたのでなんだかんだで沢山釣れました。サイズは50〜55センチ程度で似たようなサイズのみ。個体によってそのカラーは異なるのでハコスチは見た目ではやっぱり判断できないですね。強いて言うのであれば、黒点が普通のレインボーよりも大きく濃いかもしれません(その年によっても変わりますが)。ちなみにこの日C&R区間に餌釣り師の姿はありません。やっぱり三千円も払うので、持って帰りたいんでしょうから普通区間にいらっしゃる様です。
ハコスチ
気がつけば終了の4時なんてあっという間。お昼も食べずにずっと楽しみましたとさ。この釣り場へ毎回来て思うことは、僕らは下の区間(持ち帰り区間)へは行かないので、入漁証の¥3,000はちょっと高いと感じますが、今秋は北海道へ行けない私なので、その代わりの遊びとしては充分かもしれません。また下流部の普通の区間では一般的な管釣りで見られるレインボーは釣れますので、ここに固執しなければオデコは免れると思います。その景色と魚のサイズを考えると『日本のニュージーランド』は野反湖の様な気がしますが、ハコスチの引きを感じてみたい方は是非どうぞ。

 

Scott Wave(ウェーブ)シリーズのインプレッション

今秋の新製品としてスコットから高番手モデルとしてウェーブシリーズが発表されました。発売を機にメーカーさんからサンプルロッドを早々にお借りしたので、荒川の土手にて試し振りを楽しんできましたヨ。

このロッドはコロナ禍のマテリアル不足の影響で製造中止に追い込まれてしまったタイダルシリーズの後継機種にあたります。高番手モデルということでソルトウォーター専用のイメージがありますが、実際にはブラックバスやコイなどのターゲットを含めて考えられているロッドで、狙うターゲットの重さが1キロ以上の魚であれば、トラウト類を含めてこのシリーズの出番だと思ってください。

同じ高番手のシリーズである上位機種のセクターとの違いは、使われているテクノロジーは同じですが見た目が似通っていてもカーボンマテリアルやパーツが異なります。ロッドは全て9フィートモデルで統一。安直にセクターのテーパーデザインをそのまま使ったものなのかと勘ぐりましたが、同じ番手を比べても各セクションの太さが異なるので、テイストは全く別物だと思って良いでしょう。リールシートのフィラーにはブルーのクロス柄が採用され、リールとセッティングをした時に良いアクセントとしてロッドを引き立ててくれます。

さて、前置きはこの辺にしてこれから1本ずつインプレッションしていきますので、お暇な方は長い文章にお付き合いください。
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W 906/4 9feet・6weight・4pcs:「あれ、結構硬い。」と感じたのが私の最初の一振りの印象。セクターと同じラインウェイト推奨レンジになっていますが、こちらの方がやや硬めに感じたのは今回使用したラインがフレッシュウォーター用の標準ラインだったせいかも? バットは太めでフォルスキャスト時の感覚は先端から3割が曲がり込みます。

Fine point:お店でロッドを振っていると特に高番手はリールが付いていないので振り抜いた時にその反動が重さとして感じてしまいがちですが、そんな反動が感じにくくて更にはミドルレンジまではループに乱れを感じませんでした。ロングレンジでもティップは暴れにくくハイエンドモデルと遜色のないキャスタビリティだと思います。

Weak point:ラインの推奨値は30フィートで160〜180となっていますが、今回は一般的は160グレインの重さを使ったら軽く感じました。なのでハーフヘビーウェイトなどの若干重めのラインにセッティングされているのだと思います。

6番モデルの活躍するシチュエーションは、フラットでのクロダイ狙いに堤防のカマスやアジなど、近隣で楽しめるコイやブラックバスなど。フローティングミノーで狙う中小型のシーバスゲームでも活躍しれくれることでしょう。このシリーズはワンポイントになっているシートのブルーがカッコイイです。
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W 907/4 9feet・6weight・4pcs:誰でも直感で「これ欲しい。」と思ったこはあるのでは? なんかビビビときましたので、私はこのロッドを注文してしまいました。それとも7番を使う機会が少ないから、使ってみたくなったのかな?

Fine point:ロッドが素直に曲がる7番で6番モデルよりも硬さを感じませんでした。通常のフォルスキャストでロッドの曲がっているポイントは先端から2.5割くらいで、6番よりもややティップアクションと感じます。遠投時に大きな負荷を掛けた時にバットは硬すぎず曲がり込んでくれます。

Weak point:雰囲気は6番モデルのアクション違い的な感じで、遠投時にティップがやや暴れている感じをうけます。多分パーツがセクターと違い一般的なガイドが使われているので、その重量がブレを生んでいるのだと思います。最もジャジャ馬と感じると、キャスティング魂に火がつくので、スキルを磨き上げたくなる私みたいな人が欲しくなるのかも。

このロッドのライン推奨値は185〜205となっていますが、一般的な185に近いラインが良いと思いますので、ハーミット的にはエアフロのコールドウォーターWF7Fがドンピシャかな?この7番だけがシリーズ的に特に変わっているわけではないので、6番モデルの延長線上にあるものと思ってください。
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W 908/4 9feet・8weight・4pcs:私はセクターの8番を使っているので、そのモデルと比べると微妙に柔らかく感じました。ロッドへの負荷をかけると徐々に曲がるプログレッシブな感じはセクターと同じ。

Fine point:ショートレンジでもロッドがよく曲がりミドルレンジまでの素直さが際立つアクション。この8番手にはソルト用のリールをセットする事でロッドバランスが劇的に上がり、キャスティングに疲れを感じさせません。

Weak point:ロングレンジではティップの暴れを少し感じましたが、ロングレンジの力を込めた時だけなので釣りにはさほど影響はないでしょう。7番モデルと同様にティップが細く仕上げられているのに、パーツが一般的なガイドなので、そのあたりがティップの暴れを少し生んでいるような気がします。

私は8番のシリーズは色々なモデルを使用しているので、その違いがロッドによりかなり変わるのを感じますが、一般的に言えばこのロッドはとても優等生。だって30ヤードのフルキャストなんて、実際の釣りではほとんどないのだから。グリップの硬さ、アキュラシー性能、ロッドの汎用性などを考えたら、ソルトウォーターはこの一本でかなりの種類が楽しめるでしょう。
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W 909/4 9feet・9weight・4pcs:ロッドバランスよろしく、持ち重り感がとても少ない9番手。アクションはややティップ気味で8番に比べるとバットが少し太くなります。

Fine point:ラインウェイトも9番になると安心したデリバリーができるウェイトがあるので、風に負けないフルキャストが可能なパワフルさを感じます。フォルスキャスト時のロッドの曲がりは、トップから2割程度が曲がるファストアクション。バットの強さを感じます。

Weak point:パワフルさに伴ってショートレンジでのキャストがしづらくなる番手なのは致し方無いかな。

9番ロッドを振り回していた時に丁度強い風が吹いていましたが、風を切り裂くウインドカッターの様な狭いループを生み出します。8番ロッドを使って曲げ切らない人は9番のラインウェイトを使ってシーバスを狙うのもアリだと思います。時に東京湾は大きなブリやサワラも釣れますしね。

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W 9010/4 9feet・10weight・4pcs:10番から急にパワフルらしさの次元が違う感じがするのとロッド単体の時と違い、リールをセットした時のロッドバランスがとても良く、10番でありながらキャスト時にかかる負荷が少ないイメージ。

Fine point:バットのトルクが更に強くなる番手でありながら、持ち重り感がとても少ないロッド。手首や握力が弱い無い方で大物をチャレンジするのであれば、この10番は人への負荷が少なくフライをより遠くへデリバリーすることが可能と感じます。

Weak point:大物狙いをしない人には用無しの竿。10番から上のモデルは汎用性が乏しいので、よく考えて慎重に選びましょう。

このシリーズを全て振ってみて思うことは、より高番手なほどリールをセットした時のロッドバランスがとても良く感じます。もしシイラ、カツヲ、その他青物などを狙うのになるべく使い勝手の良いロッドを、という方には、かなりお勧めできる一本です。

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W 9011/4 9feet・11weight・4pcs:11番のラインを持っていなかったので、12番のターポンラインでキャスティングしました。体への負担をかけずに一発でフルキャストができる頼もしいバランス。キャストを繰り返す度に大海原へ出かけたくなる気分になります。パワーを持たせるためにティップが太くなるので、フォルスキャスト時のロッドの曲がりは、トップから3割あたりまでが曲がり込みます。

Fine point:11番と12番のラインウェイト差は50グレイン(約3gちょっと)なので、この辺の番手になるとラインが1〜2番手変わったところで重さが足りないと感じることはありません。11番って本当に必要なの?と思っちゃう私。しかし、12番よりも軽くキャスティングを繰り返しても体への負荷が少ないと感じる11番はとても優秀です。

Weak point:11番というロッドを選択した場合、11番のフライラインをストックしているフライショップはまずないでしょうから、ラインが取り寄せになります。最もメーカーさんもほとんど在庫していない番手なので、欲しくなったら実際に釣りへ行く相当前にロッドもラインも予約した方が良いと思います。衝動買いでタックルが一式揃いません。

私にとっては振り抜きがとても軽くとても欲しくなった一本。インタミのターポンラインを振り回すたびに、ターポンの釣りを思い出し、その先頭へ着水させるイメージでキャストを繰り返していたら、また中南米に行きたくなってしまいました。歳も歳だし、今のうちにもう一度行っとかないとねぇ。

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W 9012/4 9feet・12weight・4pcs:ウェーブ最大番手である12番のパワフルさは文句なし。バットがとても強く、ラインを木に縛って思いっきりしならせちゃいましたが余裕のトルク。多分その光景を見ている人がいたとしたら、「あいつ大丈夫なんだろうか?」と思われてたと思います(笑)だってニヤけながら木と引っ張りっこしてたんだもの。

Fine point:ティップの直径がかなり太く反発力をロッド全体で伝えるパワフルさがロッドから感じられます。その分ロッド全体が曲がる感覚で、キャスティング時はトップから3割ぐらいでフォルスキャストをしている感じ。ロッドもある一定のところからバットの支えを強く感じます。

Weak point:11番に比べるとそのパワフルさを持たせるために、ロッドを振り抜いた時の反動がやや重いので、腕力のある人向きといった雰囲気がある。

最大番手であるこのモデルは、遠投を繰り返すのは体に堪えるので、ワンキャスト必殺のターポンや、近場の散水周りを狙う大型シイラなどに向いたモデルといえます。
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今回このシリーズ全体を振ってみてしみじみと感じた事は、スネークガイドやトップガイド、更にはバットガイドの重さやリコイルガイドの反発力は、軽く低い番手にはとても影響するんだなという事を感じました。8番〜12番はそれを感じませんが、低い番手はその重さを感じてロッドがややブレていると感じるのは、普段高級なロッドを振り過ぎているからでしょう(あくまでも私の感想です)。まぁ微妙な差なのですがその差の6万円に対して問題がない方は、低い番手に関してはセクターをオススメします。

スコットのwave
ウェーブシリーズのシートはアップロックダブルロックスクリュータイプ。GSシリーズのシートに似ていますが、アルミの支柱が4本でシートフィラーにカーボン柄のブルーフィラーが使われています。
セクターとウェーブの比較
グリップとシート部分を私が使っているセクターと比較すると、ウェーブの方がカッコイイ。グリップ長は同じでエクステンションバットの形が異なります。
セクターとウェーブのロッド比較
スコットロッドは全てネームインデックスとロゴはペンによる書き文字。なので、どれもその時の個性があります。セクターはメタリックブルーのティッピングに対し、ウェーブは普通のブルーカラー
ティボーとライトスピードM
今回キャスティングインプレッションを書くために持って行ったリール達。私はティボー好きなので高番手の8割近くがティボーかな。それ以外はラムソンのライトスピードMとビリーペイト、TFOなどなど。
ウェーブとリールのコンビネーション。
ロッドをセットした時の雰囲気をみてもらうために、写真を撮ってきました。ソルトの場合、リールは軽ければ良いということもなく手元に重心があった方が良いので、高番手はある程度重さのあったバランスの良いリール選びが大切です。

一投一撃、丸沼のサイトフィッシングはトラウトハンターの釣り

この時期、丸沼のフライフィッシングスタイルは様々で、湖岸からウェーディングにこだわってスペイキャストで引っ張りの釣りを楽しむ人や、ボートからシングルハンドでシンキングラインの釣りを楽しむ方もいらっしゃいます。私はというとこの季節の変わり目に水面へ落下するカメムシやその他のテレストリアルを投げて釣るドライフライの釣りに没頭します。

前回のブログでも書きましたが私はヤマメのフライフィッシング好き。それもライズを見つけて仕留めるハンティング的な要素が高い春のライズを狙うのが特に大好きです。アイダホ州にあるヘンリーズフォークリバーで繰り広げられるそれ(トラウトハンティング)もよろしくライズの釣りは他の釣りと少し違い、魚を見つけて狙いを定めた獲物を仕留めるまで諦めない。その魚が仕留められなかった時に敗北(負け)を感じるのです。それはまさしく鹿や猪を狩るハンティングと同じ。

では湖でのドライフライを私がどのように行なっているかというと、フライをただポカーンと浮かべてただ待っている訳ではありません。まずは湖の形状と風の向きなどを見て戦略を練り、見い出したポイントへ向かいます。フライは闇雲に投げて浮かべて置くのではなく、魚を見つけてからのキャスティング。なので事前にラインを出して直ぐにキャスト出来る様に準備し、櫓でゆっくりと漕ぎながら魚を探していきます。

レインボーを見つけるとその進行方向を見極めてこれから向かうであろう方向に向けてキャスト。レインボーがフライに突進してきて違和感を抱き、喰いつかない事が数回続けばラインの置く位置や方向を変えてみたり。それでも喰わない場合はフライを交換し再度チャレンジ。そんな具合に見つけたトラウトを見事仕留めた時の達成感は渓流で狙うヤマメと同じ感動を得る事ができます。

最近流行り始めたシャローエリアのクロダイもしかり、またボーンフィッシュなども同じスタイルで釣るので、サイトフィッシングで仕留めた時の達成感はそのスタイルを貫いた方には共感してもらえるでしょう。

ということで、昨日は今更ながらですが今年初の丸沼でのカメムシドライへチャレンジ。さてさて、その結果は・・・。

昨日の戒め:ま大丈夫でしょう、と言う甘えがタカ切れ(ティペット切れ)を引き起こしてしまう。

カメムシフライ
前日に慌てて巻いたカメムシ三つ。この季節に水面へ落ちているであろう虫を想像してフライを巻いた時点で、妄想のかなでは既に魚は釣れています(笑)
2022年秋の丸沼
朝の外気温は10℃。晴天無風で都会と同様に外気温が上がるのかと思ったら、暑くはなりませんでした。山はだいぶ色づいてきてます。
丸沼のトンボ
トンボは水面に飛び回った後に休むところがないのか、何度もボートの上に戻ってきます。そろそろ産卵を終えて最後の時を迎えるのでしょう。私はそのトンボを見つつ、目先はクルージングする水面直下のレインボーを探します。そのクルージングは少なく15〜20分に訪れ、そのワンキャストに全てを掛けます。
丸沼のレインボートラウト
午前中はカメムシフライで4回バイトさせて、珍しく緊張して3回はすっぽ抜け。さらに4回目は結び目が甘いと分かっていたリーダーとティペットの結び目からタカ切れ。大丈夫だろうという甘えは駄目ですなぁ。そして無風の時間が続きゴミが固まらず、午後になってようやく1本目をキャッチ。フライはブラックビートル。
丸沼の秋
ロッドは男らしく一本のみで浮気せず、ひたすらレインボーのクルージングを探します。しかし、ゴミが固まらず、クルージングするトラウトがなかなか見つけられずに大苦戦。もう少し風が吹いて欲しかったなぁ。
丸沼のレインボートラウト
今回はあまりにも風が吹かないので、岬周りの釣りをせずに水が動くであろうダムサイトの両岸100mほどの場所だけに絞って、魚を探し続けました。
フォームビートル
カメムシフライへの反応はとても良かったのですが、何度も同じ魚に見せているとスレてしまうので、ひと回り小さいこのビートルとの2本でローテーションをしてました。
丸沼のレインボートラウト
レインボーは岸際ギリギリに泳いでいる個体が少ないのは、先だっての大尻沼と一緒。落ち葉のゴミの中に紛れる死んだ虫を探してクルージングしています。このサイトフライフィッシングで見つける個体数を大尻沼と比べると、丸沼はその1/4以下とかなり至難の業。釣果数を求めるのであればインタミラインを引っ張ったリトリーブの方が良いでしょう。
丸沼のフライフィッシング
ともあれ今回は陽が傾くまで探しまくって40〜50cm弱が3本キャッチという貧果ですが、サイトフィッシングの場合そのプロセスを楽しんでいるので3本釣れれば自分的には非常に満足であります。これからの季節、紅葉を楽しみながらレインボートラウトに遊んでもらう釣りをあなたもいかが? 丸沼は11月末日まで楽しめます。

ハーミットとシークロは新人研修中

ハーミットはソルトウォーターのイメージを持っている人が多いと思いますが、実際私が好きな魚はヤマメでして、その釣るまでのプロセスがとても大好きです。しかしながら渓流シーズンは一年間の半分程しかありませんし、メインのシーズンに至ってはほんの数ヶ月。なので、全体の半分以上の内容がソルトと湖の話になってしまうのです。もっとも過去にはハーミット自身がシーバスガイド船(世捨て丸)をしていたので、そんなイメージになってしまうのは仕方ありませんな。

渓流シーズンは場所によってはすでに禁漁期に入ったので、ハーミット的にはシーバスや湖に切り替えてのフライフィッシング、それと時々管釣り。ひと月過ぎる毎に新しい釣りシーズンが始まるのが僕らの感覚なので、いつもワクワクが止まらないのがハーミットなのかな。

さて、ハーミットに新人マッキーが火曜日の店長として就任したのは皆さんもご周知の通り。マッキーのフライフィッシングスタイルはまだ渓流の域から外へ出たことがなかったので、火曜日店長に就任してから第三火曜日の定休日を利用し、現在はソルトウォーターのフライフィッシング研修中で先月までは相模湾のシイラ。今月はシークロにてシーバス研修となりました。そしてそのシークロに乗船すると、シークロの方も三人目の新しい船長を迎えるため、伊藤船長がシーバスボートガイド研修として一緒に乗る事になりました。なので船上は珍しく5名出船でワイワイガヤガヤ大騒ぎ。その様子をお暇な方はご覧くださいまし。

今回の教訓:準備を怠るものは得るもの無し

横浜の日の出
シークロに5名も乗ると遅いのかと思いきや、100馬力あると全く関係ありません。沖のポイントを目指して走る中、お日様がコンニチハ。なんか良い事ありそうな雰囲気? でも最初のうちはシーバスの反応は薄く思いのほかバイトがありません。というか、最初に見本で釣って見せればよかったのですが、今回は後方からビシビシとスパルタ教育をしました。
シークロの伊藤船長
こちらが新しく加わった伊藤船長。これからの時期はどの時間帯で釣りへ行ってもシーバスは釣れる繁忙期に入るので、シークロは2船をフル回転で使って一日6便出港します。今まで岡本船長とリュウちゃんの2名で泣きながら運行していたので、3人体制になれば彼らが大分楽になる事でしょう。
フローティングミノーで楽しむ、横浜のシーバスフライフィッシング
釣りはというと、いくつかのポイントが不発に終わり、壁打ちに切り変えたところで小爆。昨年から鍛え上げた前職の後輩が先人を切ってシーバスを確保します。
シーバスのフライフィッシング
我らが火曜日の店長マッキーはシーバスを何度も出しますがフッキングに至らなかったり、バラしたり。なので、どんなふうに釣るかを見てもらいました。大潮周りでまだバースの下の隙間が空き切らないのでフライをねじ込み難いのですが、その明暗部よりも奥へフローティングミノーをキャストすると一発で出てきます。
横浜のシーバス(スズキ)
今回のシーバスは45〜55センチサイズといったところ。しかしまだまだ夏シーバスを思わせるゴールドボディで、引きがとても強いです。
ストラクチャー狙いのシーバス
周りで釣れる様子を見て、マッキーも緊張が解れてきてキャストが決まり始めます。今回は5名も乗船しているので周りのヤジがうるさかったかな(笑) 何度かのミスを経てフライが奥へ入るとシーバスは素直に水面を割ってフライにアタック。
シーバスのフライフィッシング初体験
シーバスの醍醐味はヒットする時のエキサイティングなバイトと、ジャンプを繰り返しながらトルクフルに絞り込むそのパワーが魅力。彼は今回の釣りできっとシーバスフライフィッシングの魅力に取り憑かれた事でしょう。
横浜のシーバス
撮影が長引いてしまう時は、船長が魚に優しく海水を掛けてくれます。食べないのであれば、お魚は丁寧に扱っってリリースをしましょう。
シーバスを持っての記念写真
彼の嬉しそうな笑みを見てください、その目の奥には自分で巻いたフライに炸裂してフッキングに至るまで。そしてロッドが絞り込まれるファイトまでの流れが焼きついたでしょう。そんな感じでいくつか周り、前回よりもバイトは少なかったものの、皆を十分に楽しませてくれるシーバスのストックがあります。もし、シーバスボートフィッシングに二の足を踏んでいるのであれば、私にご相談ください。その時間が折り合えば状況によっては一緒に乗る事も可能ですから。
本栖湖シーズン
さてその翌日、ボーとしながら会社へ向かっていると、自分が休みな事を思い出しました。フライタックルは昨日のまま積んでいるし、閑散期の会社で二人出社しても楽しくないので、そのまま中央道を走る事に。最後の渓流へ行こうとも考えましたが、ウェーダー積んでないしタックルも8番だから、心の故郷である本栖湖へ行くことに。シーズン的にはまだ少し早いけれど、今秋の状況を掴んでおかないとね。
秋の本栖湖
現在の水位はほぼ満水。南岸でカメムシドライで遊ぼうと思ったけれど、満水だと本栖湖は入れる場所が限られてしまい、どちらかというとスペイキャストで狙った方が良いポイントの選択肢が広がります。でも今回は積んでないしね。満水時にウェーダー無しのシングルハンドで釣る場合、岬の先端でロッドを振る以外に手立てがありません。そして表層水温は22℃。十分釣れる水温ですが、本格的なシーズンまであと少し。
本栖湖の鯉
ルアーマンとお話をしましたが、ジグスプーンでは日によっては0〜3本くらい釣れている日があるそう。最もジグスプーンの時点で結構深いのだろうから、やっぱりフライシーズンまではあと1〜2週間先でしょう。水深120m方向へシンキングラインを引いていると、足元には大きな魚影が・・、鯉です。かつてこの湖でバストーナメントが開かれた事が嘘の様に、ブラックバスの方は激減しているので、足元にその影は無くなりました。今回は本栖湖の用意をしないできたので、何も得ることが出来ずただロッドを降りに来たという感じのオデコ。来週から10月に入るので、私の釣りは管釣り(C&R)・シーバス・湖の3本だて。富士山も心なしか秋を感じさせる陰影ですが、私は紅葉の中で釣りをするのが待ち遠しいです。

 

 

『嵐を呼ぶ男』ならぬ、レインボートラウトは『風と共に去りぬ』

それにしてもまぁ、雨の中へわざわざ釣りに出かける私はかなりの変態ですな。いくら人が来ないから良い釣りが出来るだろうと言っても、秋の雨は一雨ごとに寒くなるので、体感温度はグッと下がって寒く感じる。もうフリースを着込む季節は目の前なんですね。

台風接近だけれど、関東へ接近する時は熱帯低気圧に変わる予報が出ていたのは月曜日のこと。その予報では現地へ着いた頃に一番雨量が激しい時間帯になるというけれど、どうしよう?なんて考えてた。台風接近時に釣りをする選択肢に川へ出かけるという選択肢は無いので、このブログでは何度も書いてますが台風到来の場合は私の釣りは大尻沼一択になります。

その理由は大尻沼丸沼に比べて規模が小さく谷間にあるので、風の影響が極めて少ないこと。南が強く吹いていれば南岸へ寄り、北ならばその反対。吹き返しが多少はあるものの風の影響を受けにくい場所で釣るので、ロッドが振れないというほどの強風を感じないのが今までの経験。そしてもう一つはそんな大雨の日は釣り人は来ないという事。フィッシングプレッシャーがない上に、湖面には風による吹き溜まりができ、さざなみのおかげでティペットの影を気にする事なくドライフライフィッシングが楽しめる。また、今までどんな大雨にあっても、泥濁りになることは一度も無かった場所なので、大雨の中でもドライフライフィッシングが楽しめてしまうのです。なんて書いているけれど、人間は寒さに打ち勝つ必要があるので、装備が万全でないとツライですヨ。いずれにせよ無理は禁物ですので、ちょっとでも不安を感じたらすぐに撤退するつもりでなければいけません。

ブログを辿ると前回のここでの釣りは7月12日でこの日も大荒れの日。どうせ暇だし行って駄目(悪天候で出船停止)ならば観光でもして帰るつもりで予約電話を入れると、今回も「本当に来られるのですか?」と僕らの道中の身を案じてくれる優しい環湖荘のスタッフさんでした。

今回の教訓:釣り馬鹿につける薬は無いが、自然を相手にする釣りなので、無理をせず現場の指示には必ず従うこと

雨の大尻沼
国道120号線を金精峠に向かて登る途中は大雨過ぎて、こんな日に釣りをするのかと思うほどの雨だったが、現地へ着く頃には程々の雨。雲は凄い勢いで動いているけれど、湖面は風速1〜2m程度。ボートが流されることもありません。もちろん、丸沼を含めてもこの時点で私たち以外に釣り人はおりません。
レインボートラウトとのファイト
今回は初っ端からトラブルで到着早々に大物を掛けて魚が走り出したら、ロッドの3番から上がすっぽ抜けてバレちゃたのです。抜けたロッドを回収するとロッドが抜けたのではなく、ペグ(ジョイント)の部分がポッキリ折れてました・・。ボートにロッドは一本しか積んでおらず、仕方なく車へ戻る羽目に。ココへ来られたことがある方はご存知だと思いますが沼の一番奥にいた場合、車まで戻ってまたボートで漕ぎ出して元のポジションへ戻るのに、40〜50分は掛かるかな。まぁ、でも戻ってきてすぐにバックアップロッドで釣れました。
大尻沼のレインボートラウト
今年の傾向として岸際の木の下でクルージングする個体は少ないと感じます。今回はそのほとんどを沖にできるスカムライン(ゴミの溜まり)でテレストリアルを啄む個体。慣れない人は沖にアンカーをうって、適当に投げている方法で釣れると思います。
大尻沼
時折大雨がやってくるので、その時は丘へ上がってひと休憩。この場所は丸沼から続くお散歩コースの林道。普段は疲れて眠くなった時に、船が流されないようにこの近所に船を上げてお昼寝しているポイント。
カメムシ・ビートル
例によって今回もフライはカメムシのフォームビートル#10〜#8オンリー。カラーは色々と使ってみましたが、何色でも問題ないみたい。リーダーはトラウトハンターのトラウト10フィート3X。ティペットは同じメーカーのフロロティペット3Xを90cmです。
大尻沼にある熊避けの鐘
この周辺も熊さんがいるので、丘にはこんな熊に知らせる鐘があります。良い音がしますが、鳴らすのがちょっとコツがいるかな。
レインボートラウト
今回のサイズは40〜60cm弱までで、釣果は休み休みで20本弱っといったところ。釣り方は湖の真ん中で鼻を出して虫を食べている個体を探し、その鼻先1mへフライをキャストするというスタイル。泳いでいる魚を見つけるのは慣れが必要です。しかしボートが少ないのでそのプレッシャーがなく、3m近く外しても喰いつくヤツもいました。
大尻沼の釣り
嵐の間にこんなふうにほんの数分間水面が静かになります。すると落ち葉が溜まっている付近でライズが始まり、それを目指してボートをそっと漕ぎます。射程距離に入ったらフライをプレゼンテーションすれば素直に喰いついてきます。ただ午後3時ごろから南西風だった風は北西に変わり、一気に寒くなり食い渋る一方。
大尻沼のレンボートラウト
アイシャドウのブルーは深いところにいた魚の証? 深い所から一気に上がってくるレインボーはその水の青さと同じカラーになります。そんな魚にはフライが落ちたことをアピールするために、こんな大きめのビートルが効くのです。
大尻沼のレインボートラウト
最終的にレインボーは休み休み数釣りを楽しんだ訳ですが、午後の風が去った後は急激に冷えてしまい、レインボートラウトは風と共に去りました。なんかこの三連休も台風が近づき天気が悪いみたいですね。私と同じような釣りを真似する人は何人いるのかしら? 悪天候はレインウェアを着ていても身体はびしょびしょになりますので、くれぐれも風邪をひかないように。それとライフジャケットは必須です(持っていない人は環湖荘で貸してくれます)。

台風到来と共にシーバス開幕宣言を高らかに叫ぶ

東京湾のここ数年の傾向として、イワシが湾内に入ってくる季節が年々遅くなっていると感じるのは私だけでは無い筈。10年前であれば8月末からイワシの到来と共に沖合の浮標などの周りをフローティングミノーで楽しんでました。しかし最近は海水温が下がってくるタイミングがとても遅く、その開幕が読めない状況が続いてます。その為9月のガイド船予約は情報待ちの方が多く、船は比較的空いている状況なんですね。

しかし、「魚が釣れ始めました」という釣り情報を見てからの行動だと、その時点で既に週末の予約はいっぱいになり、取れる日程はその3〜4週間後とかに。結果的にピークは過ぎてしまい、「シーバスって意外に難しいんだなぁ。」なんてことになる訳です。もっともどの釣りも同じですが、ボートシーバスの場合はガイド船に限りがあるので、ある程度のヤマを張って予約をしないと、結果的にいつまで経っても始める事が出来ないというジレンマへ。あなたは取り敢えず予約してみると言う一歩を踏み出す勇気はありますか?

という事で、本日朝のシーバスボートスクールは、東京湾のシーバス初体験の方を一名乗せて出船。予約をいっぱいにしなかった事で自らもロッドが振ることができ、私がシーバス開幕宣言を高らかに叫びます!

今回の教訓:釣り人はいつでもポジティブシンキングであれ

フローティングミノー
台風接近が接近すると気圧が下がり、魚は浮きやすくなると言う話はどこかで聞いたことがありますか? 科学的な根拠はあるのかは分かりませんが、私的な感覚で言えば事実だと思います。それも大荒れ前の前日とくりゃ、凪いだ海原でシーバスが炸裂する姿をつい妄想してしまうのです。その気持ちの表れで前日に巻いたフローティングミノー達がコチラ。
横浜シークロ
今回お世話になったのは横浜シークロ。前日までの釣り情報では「シーバスのスイッチはまだ入っていない。」との事でしたが、私の気持ちの中では台風接近で気圧が下がりシーバススイッチは今日からだと思っていた、釣り人あるあるのポジティブシンキング。
横浜のシーバス
京浜運河内を攻めるも無反応。なのでそのまま外海のストラクチャー撃ちへ。するとタンカーの脇からすぐにシーバスの反応があります。サイズは55センチ台中心で、フローティングミノーは飲み込んじゃってます。初めてのお客様にも反応が多数あり、私が教えている時間なんでごく僅かで入れ食いモードへ突入です。
シーバスをランディング
お客様には船首に入ってもらい、フローティングミノーをいかに壁やタンカーに沿ってフライを流すかと、そのリトリーブ方法を教えたところ、初挑戦にも関わらず、次々とバイトからキャッチへ持ち込みます。この時点で私の方のには早々と肩の荷が降り、後方からシーバスを狙います。
横浜の海を散策
今回、リュウちゃんから頂いた名言は『No Fish, No Bait』(イワシがいないと魚が釣れん!)。沖のストラクチャーをランガンしていくのですが、そのイワシがいる確率は80%。なので気分的には常に入れ喰いです。エロ話を期待したのですが、今回は至って真面目なガイディングでした。
シーバスに必須なリーチキャスト
タンカー周りなどを攻める場合、トラウトのテクニックで使うリーチキャストは必須です。左舷側をこのように撃つ時は、キャストしてフライラインが空中にあるうちに、左リーチキャストを決めます。そうすることで、フライラインはタンカーギリギリに、フローティングミノーを長い時間引き続けることができます。
横浜のシーバス
初めてのシーバスフライフィッシングで最初からこんなサイズを釣ってしまうと、次回はきっとこのサイズよりも大物を狙って訪れたくなることでしょう。彼はシーバスフィッシングの中毒患者になる事は間違いなし。
シーバス
釣れる個体の中には、この様に以前釣られて口が切れて回復した個体も上がります。リリースするのであれば、傷口が少しで小さくなるように、バーブレスで楽しみましょう。
シーバスのファイト
今回の個体のそのほとんどが、まだ夏シーバスを思わせるゴールドボディの個体。幅広でパワフルであり、ロッドが立たない。そしてフックから逃れるためにジャンプを繰り返すファイター。
今回釣れたシーバスたち
今回はシーバスが沢山釣れたのである程度大きいサイズのものだけ、まとめてみました。フローティングミノーは壊れるまで使い、ボロボロになるまで働いてもらいます。
横浜のシーバス
ちなみにフローティングミノーはその浮力を保つために、シルバークリークのUBFフロータントを塗りたくってます、ついでにリーダーにも。コーティングするとフライが硬くなり吸い込みが悪くなりますが、こうすることで芯になっているフォーム材はの吸水が抑えられ、柔らかいボディのままで吸い込みがよくなります。
シーバス
今回のシーバススクールはお腹いっぱいな位釣れて大満足。来週のシーバススクールはまだ空きがありますが、今回が入れ喰いだったからといって、次週も同じとは限りません。しかしその運に賭けてみない事には何も始まりませんヨ。

移転問題でフライが巻けず、行き当たりばったりの釣りが続く

いつもの秋であれば、そろそろ北海道のイトウ釣りに向けて準備を初めたり、宮崎のオオニベ遠征に向けて頭の中はタイングモードに入っていたりするのですが、今年はといえばハーミット移転に向かって物件探しの日々。お店の業務はこなしてはいるものの、フライフィッシングモードに切り替えることが出来ずになんか物事がうまく進まない。そして新しいお店へ移った後にどう変化するかのイメージが全く湧かず、全てが煮詰まらないのです。人生はなるようにしかならんと思ってますが、釣り以外のことはどうしても考え込んでネガティブになりがち、釣具屋経営って大変。

そんな感じで、釣行前夜は気が付けば22時半まで業務をしていたので慌てて帰宅。とりあえず車に積んであるものだけでなんか釣りに行くとして、目覚ましだけセットして寝ようと思ったら、セットする前に寝落ちしました。なので、起きたのが朝6時30分。さて、どうしたものか・・。

こうなると何処へ行っても釣り始めるのは10時過ぎになっちゃうかな。天気予報は30℃オーバーだし、季節が終盤なので何処でも良いので河原でロッドを振って魚の感触を手堅く味わいたい気分。管釣りへ行くのは来月以降でも問題ないので、ここは一つ普段私が行かないC&Rへ行ってみようということになりました。ちなみにどっち方面へ向かうかも全く決めずに車を走らせ、なんとなく一番近い高速道路のインターが東北道に近かったのでそっち方面へ向かうことに。さらに栃木県へ入った所でC&Rは男鹿川箒川の二択になり、ボーッと走ってしまった事で西那須野塩原ICで降りる事と相成りました。

お気楽な釣行ゆえに皆さんの参考になるかどうかわかりませんが、お暇な方はご覧くださいまし。

今回の教訓:成り行きに任せるのも時には良いかもしれない

向福橋
箒川といえば私はこの上流でヤマメやイワナ狙う事は多々ありますが、この区域で釣りをするのは相当久しぶり(このブログで書いた事ないんじゃないかな?)。C&R区間は毎年その範囲が変化しているので、何処から何処までがC&Rかの検討が付かず、とりあえず『キャッチ&リリース』と書いた赤いのぼりがある所でやってました。今年はこの新しい橋(夕の原橋・22年3月26日開通)の下100mほどにあるワイヤーの所までだと思ってそこまでしかやりませんでしたが、帰ってきて漁協のマップを見た所、さらにずっと下流の布滝下流の稚児ヶ淵(最下流部はほぼルアーポイント)まで遊べるのですね、知らんかった。
レインボートラウト
C&R区間なので普通によく釣れます。フライはホッパー#8と大きめのデタッチド・ボディ・メイフライ#10の二種類だけで、13時までに14本の釣果。小さいヤツはこちらの20〜25センチほど。写真を見返すと、目に十字のマークがありヒレに斑点がないので左下のチビはヤマメだったようです。
レインボートラウト
初心者の方が多いので多くの方はインジケーターを付けてニンフをやっていましたが、普通に大きいドライフライで出ます。但し、見えているレインボーは相当遠くから慎重に狙わないと反応しませんので、キャッチした魚のそのほとんどは皆さんがあまり手を出さない荒瀬の中、あるいは、強い流れを渡って人があまり狙わなそうな右岸のポイントばかりです。
箒川C&R
国道400号線は左岸側を走っているので入渓点は左岸ですが、私はこの写真でわかるようにずっと右岸側に。場所により強い流れもあるので、慣れない人は左岸で釣りをしましょう。このポイントは福渡県営駐車場前で、底石が一枚スラブのポイントで、大体この辺がC&Rの最上流部になります。
レインボートラウト
魚のコンディションは思っていた以上に良く、ヒレピンの確率が60%位で、綺麗な個体が多かった気がします。ちなみに今回は前回お話しした「フィッシュパス」で入漁証を購入しました。
この魚をキャッチする前に55センチほどのレインボーを見つけ、キャストのポジションや方法を色々工夫してようやくドライで出しましたが、強い流れの中に居たので一気に下られて4Xをぶっち切って行きましたとさ。ココは4番ロッドだとちょっとパワーが足りないかも・・。
レインボートラウト
今回の最大魚はコイツで45〜6センチと言ったところ。デタッチド・ボディ・メイフライ#10でキャッチ。
ヒゲナガカワトビケラ
14時に一旦上がってひと休憩していたら、急にヒゲナガが水面近くを飛び始めました。休みそこそこに釣りをしろって事ですかね?
レインボートラウト
しかし、すでに叩いた後の2度流しだったのでお魚の反応は薄く、一時間ほどで2本追加の釣果。飽きてしまったのでこの場を離れ、渓流の終わりを噛み締めたく年券を持っている下流部へヤマメを狙いにそのままGO。
レインボートラウト
あと1時間もすると陽が沈み暗くなるので、茶々っと堰堤周りを攻めてみると、あれまこれって子ニジ? 本日はレインボートラウトに好かれた一日でゴザイマシタ。さてと、時間を見つけてフライを巻かないと、来週持っていくフライがとても少ないゾ!

萎えた太腿を鍛えるために、河原を延々と歩くブラウントラウトの釣り

季節はもう初秋。夏と間違えた蝉がまだ寂しそうに鳴く事があるけれど、大半は秋の虫が合唱し季節は移行中。そんな渓流閉幕の寂しさを感じる時期なんですが、禁漁間際のシメとしてドライフライにアタックする魚の姿を思い浮かべながら闊歩したいのが釣り人の性。実際には川面を流下する虫がいないのでその反応は薄く、一縷の望みを賭けて僕らは歩いて歩き続ける。実際のところ今の私には、川面に立っている幸せを感じていたいだけなのです。

政府の指針が変わり無症状の人は5日間の隔離生活とな。それも生活物資の買い出しOK。先月に10日間も軟禁生活を送った私が家でジッとしている時に思った事は「10日間休みがもらえるのだったら、モンタナへ旅行に行けたなぁ。」なんて、相変わらず釣りのことしか考えておりません。そしてその代償はこの春から渓流で鍛えまくった太腿がわずか10日間の軟禁生活で萎えてしまい、Gパンを履いた時にできるラインを、お尻から太腿へかけての肉をゴッソリと持って行かれてしまったのです。

私は今のようなダボっとしたGパン世代ではないので、お尻から太腿にかけてデニム生地に触れている状態でないと気持ちが悪くて仕方がないのです。なのでその太腿を取り戻すために先週は野反湖をグルッと歩き周り、今週は信濃路で今年歩き回った川へと再訪しに行ったのでした。太腿が鍛えられたかって?もちろんです。あの歩きにくい河原を日に4キロ以上歩いたのですから。釣果は納得? それは聞かないでくださいな(笑)

今回の教訓:季節の変わり目の釣りは難しいなぁ

河原を歩き回ってブラウントラウトを探す。
天気予報が外れて晴天ですが、台風の吹き返しで強風です。これはバッタのパターンで釣れるのでは?と、シングルハンドのドライフライで釣り上ります。しかし、1キロ歩いて一回で出るくらいのペースなので、こりゃ効率が悪いですな。
仮面ライダーを思い出す、河原にいるバッタ
このバッタの写真を収める為にシャターを100回ほど切りました(笑)。大きさは2〜3.5センチほど。カラーは全体がブルーグレーで、羽根を広げた時に見えるストライプ模様はなんとブルーでした。飛んでいる姿はまるでアゲハ蝶の様。その姿をスポーツモードで追いかけても、所詮望遠機能が弱いので撮れません。次回はこのバッタカラーの内羽根ブルーを巻いていこっと。 *後で調べたらカワラバッタ(ブルーサンド・グラスホッパー)と言うらしい。飛翔している動画があったので、こちらを参考に巻いてみてください。
ブラウントラウト
その後2時間近く叩いて何にも出ないので、ここぞというポイントでブラックリーチをシングルハンドで沈めてみました。アレま、あっさりと釣れるじゃありませんか。今日はまだバッタパターンの日ではないんですね。
ブラウントラウト
ある一定の水深以上あればブラウンは潜んでいる様ですが、瀬に入っている魚が少な過ぎて、ドライだと出ません。仕方なく、この後はシングルハンドで沈めて釣る事に。
秋を想わせる空
それにしても暑い。ペットボトル2本は午前中で空に。恐るべしフェーン現象。しかし、なんとなく太陽から降り注ぐ日差しは秋を感じます。
ブラウントラウト
この川の流れは毎年変わるのでそれに合わせて毎回沢山歩いてポイントを探すのですが、私の中で今年のランク付け一級ポイントがあり、なぜか今までそこで一本も釣れませんでした。が、今回はシングルハンドで沈めたら、あっさりこいつがヒット。大きさはセントリックブランクのロゴ上にある赤ラインまでだったので43センチかな。
ブラウントラウトの胸鰭
見てくださいこの胸鰭。立派な真っ黄色。今年はなんでこんなにブラウントラウトばかり追いかけ回しているのか自分でもわかりませんが、どんな魚であれ、自然河川で生まれ育った立派な胸鰭や臀鰭を見ると興奮します。
ダブルハンドの川
初日は死ぬほど歩いてドライフライでは一本も釣れず仕舞い、バッタで釣りたかったなぁ。翌日は天気予報が一日を通して大雨と言っていたので、皆さんがお好きなS川のC&R区間に入って、サクッと釣って帰ろうという算段。
うぐい/ハヤ
しか〜し流せども流せども、な〜んも手応えなし。流れているのはラフティングボートの上から学生達の黄色い声が聞こえてくるのみ(笑)。沈め方が足りないのかと思ってT7のカスタムティップまで使ってみたら、こんな小さなうぐい様。
ダブルハンドの川
お仲間は別の場所でレインボーをキャッチしたとの事だったので、そろそろ時合いだと思い真剣に流していたら、ヒット! しましたが、ジャンプ一発で2Xのティペットをぶっちぎってダンケルドと共に消えていきましたとさ。結びが悪かったのかもしれませんが、釣りたさにスケベ根性だして、ティペットを細くしたのが間違いでした。
ブラウントラウト
気を取り直して再開すると、今度は今までで最小サイズのブラウンが。よくもまぁ4番のウェットフライに掛かったものです。それにしても私はこの川との相性が悪く、まともな釣果を出したことが無いんだっけ。
ブラウントラウト
最後まで大雨は降らなかったのは良かったのですが、二日目はチビブラウン1匹で終わり不完全燃焼で終了。この秋はお店の移転問題があり、この先は連泊の釣りができないので、この川の今シーズンはお終いかな。私の本流釣りが今年は終わった感が漂い、少し寂しさを感じながらブログを書く木曜日の午後。来週からは日帰り圏内の釣りをお伝えします。

お盆以降の釣りは散々だった話(備忘録)

一応書き留めておくけれど、ココをご覧の皆様は大した話では無いので、読まない方が良いかもしれません。お盆以降は散々だった話を愚痴っておこうと思いまして、書き留めた次第。いつかは何かの役になつかな?そもそも、私が読み返すかどうかが疑問ですが・・。なので、サラッと書いておきます。

一年を通して釣り続けている私に取って、どうしても釣りのバイオリズムが崩れる時期が訪れます。それが今年はこの時期だったのかな?さらに釣りから帰っての翌々日に、追い討ちを掛けるようにしての悪寒は38℃台の熱。すぐに調べることができず週明けにPCR検査を受ければ陽性になり、そのまま一定期間の軟禁状態と相成りました。

9月からこの負の連鎖を持ち込まないようにお仕事を頑張りますが、実は今まで黙っていたことが一つ。ハーミットが入っているこのビルなのですが、実は3年ほど前から老朽化による取り壊しの話が出ていたのですが、遂に取り壊す事になってしまいました。20年以上居座ったのでビルの中で一番の古株になり長くお世話になったハーミットですが、11月末日までに退去しなくてはならなくなりました。

で、その移転場所を考えたく無くってずっと放置してましたが、9月に入り尻に火がついてます。さて、今後はどこへ行こうか未だに悩んでる次第。このまま水道橋? それともあなたの街へ移転? もしくはうちの事務所使ってください的な不動産管理者さんなど、いらっしゃいませんか? この件に関しては明日から真剣に考えま〜す。

カニフライ
お盆はどこへ行っても混んでるからと、シーホースを予約。しかし、クロダイ以外な〜んも釣れないとの事。なので珍しくマーキンクラブを巻いて東京湾へ出かけたのさ。
当日は色々なトラブルがあったため、当初の予定の釣りができなくなって完デコに。大雨明けの東京湾はマゴチ狙いの方もウントもすんともいきませんでした。
ハーミットのお盆休みに私が家でじっとしている筈もないので、久々に息子を連れて普段行かない管釣りへ行ってみました。
ハコスチ
すると車に積んでいると思ったロッドはなく、使える道具は息子のロッドのみ。仕方なくそれを借りてハコスチに遊んでもらいました。そしてよせばいいのに昼飯をコンビニ飯にせずお店で頂く事にすると、お盆休み中だったので激混みで、お蕎麦一杯食べるのに1時間以上待たされましたとさ、ガックシ。
それから数日後、不完全燃焼だったので後輩を連れて無計画でお気楽な釣りへGO。ネットで調べて辿り着いた場所は、予約制との事で釣りができませんでした。仕方なくそこから近い場所の管釣りへ行くために峠越えをしようと思ったら通行止め。更に予定を変更してきた道を戻りながら新たな管釣りをネットで探しながら北関東方面へ。
こうなったら行ったことがない管釣りへ行こうと思い検索していたらイワナ専門の管釣りがあるとの事でそちら方面へ。しかし、現場へ着く寸前で今年からルアー専門の管釣りになっていた事に気づき、また挫折。この場所に辿り着いた時にはすでにお昼を回ってたかな? あまりの爆走で疲れちゃった。釣りを始めると隣のお父さんがずっとタバコを吸っていて、その副流煙が釣りをしている間ずっと私が吸い込む事になりなんか喉が痛くなる始末。最後にはその二日後に熱が出てしまい、8月中の釣りが終わったのでした・・・。この二週間近くの悪夢はきっと、25年以上私の鬼門として封印した釣り場に足を踏み入れた事で起こったのだと、思い込んでます。お祓いしに行こうかな・・。