スキー場でキャンプ

朝の気温がグッと下がり虫の鳴き声は秋モード。日中の気温はまだまだ高めなので気持ちは夏のままでつい半袖釣行をしてしまいがちだけれど、そろそろアンダータイツやフリースの季節。大尻沼の木々は少しずつ秋色に変わってきました。

この三連休は釣り仲間と大尻沼で釣りをしてキャンプを楽しむという企画で、私は後半の二日間を楽しみました。今年最後のキャンプかな、多分・・。スキーをする皆さんならばお馴染みの丸沼高原スキー場は、夏から秋にかけて平地を利用してキャンプ場として利用できます。それも大尻沼は目の前だから、移動距離はわずか数百メートルという感じでしょうか、とにかく近いんです。

その標高はロープウェイで山頂まで行けば2000m。キャンプ地で1,500mあるので野反湖のキャンプ場と同じ高さ。夜の涼しさは半端ないです。そしてスキー斜面を駆け上がる雲と風を感じて、時間毎に見える眺望がとても気持ちいいのがこのキャンプ場、というかスキー場。ただ、久しぶりに休日のキャンプに来たので、その人の多さにビックリ。昨今のキャンプブームがまた来ているんだなと言うのを感じて帰って来ました。

夏のインターバル期を経て丸沼や大尻沼はそろそろ秋の陣。カメムシやテントウムシの大量落下確変モードの日はきっと爆釣する人が出てくることでしょう。寒さ対策忘れず皆さんも楽しんでくださいな。

今回の参加者は9名。ユルユルな時間のスタートなので、殺気だっていません。ちなみに大尻沼で釣行する時は丸沼高原第2駐車場に入れるのですが、その裏手が丸沼高原キャンプ場になります。
開始2投目で釣れました。でも休日なので船は20隻全部出ているのでスレるのも早く、午後はウンともスンともいいません。
皆が同じことをやっているので、時間を追うごとにどんどんスレてきちゃう。今回のヒットへのキーポイントは湖中央にあるスカムライン(ゴミ溜まり)を狙うか、岸から10cmというギリギリを狙うかのどちらかで、木の下をクルージングするトラウトのほとんどは捕食スイッチが入りません。
私は前回の野反湖フライだけでやっていたのだけれど、後半はフライが大きすぎて反応が渋め。後半まで釣り続けていた人は、小さめのビートル(テントウ虫)を使ってました。
彼女が漕いで彼が釣るという図。ラブラブ釣行、なんか羨ましいですなぁ。
今回は数が伸びず午後2時までで8本にて終了。テントの設営があるから早めの上がりでした。
前乗り組と合流してテント設営。霧がかかっている奥がスキーの斜面で、雲が斜面を駆け上がってきます。
魚釣れたし夜までまだ少しあるけれど、やることないので酒飲んじゃいます。
ランタンに火が灯ると、キャンプは一気に盛り上がる感じ。標高1500mはかなり寒いので、皆さんの着込み方がスゴイ。雨も降ってたのでかなり寒いです。
今回は鍋と焼肉の肉づくし。翌日は釣りをする予定がないから遅くまで飲み明かすかと思いきや、意外と皆さんは早めの就寝でした。私はたまたま訪れていた別のグループに紛れて午前様。
LEDライトの上にカメムシ襲来。よく観察してから野に帰って頂きました。

渓流の締めくくり(甲信越の旅)

2018年の渓流シーズンは残すところ、あと半月。私は9月に入るとシーバス中心の生活になるのが毎年の常なんですが、今年ほど渓流での釣果がパッとせずモヤモヤが残る年はないんじゃないかな。それもそのはず、ヤマメとイワナの尺上を今年は一本も釣ってないんです。天候不順で釣りにならなかった日が多かったとはいえ、私にとってはこの10年間はなかった惨事。本流の大物は何処へやら・・。

もっとも昨日はイワナ釣りやヤマメを釣るために長野の奥深くまで足を運んだのではないのだけれど、前日の雨がやはりという感じで一番上の写真の有様。河原は無く渓へ降りたら押し流されそうなので遥々300キロ先での釣りを断念した次第。

残りの休み表と睨めっこして思うことは、今シーズンに釣果を望むのでは無く来シーズンに向かってタイイングした方が良さそうだってこと・・。タイイング頑張りますデス。

道中でなんと無く分かっていたことだけれど、仕方なし。足湯に入ってすぐにその場を離れましたとさ。
そのまま帰ってもつまらないので、南へ下がって木曽福島を散策、でも結果は同じ。そこから山梨へ入り、プラス20cmほどの水位の川があったので竿を出してみるものの、ドライフライへの反応は2度のみで、魚は弱々しくフライを見に来るだけ。結果オデコでございます。
「魚の写真があるでないの。」と思いのあなた、これは私の釣果ではありません。一緒に行った釣り仲間の唯一の釣果。私はウンともスンとも手応え無く、ひたすら水量の多い川を遡行して終わりました。

Epic Fast Glass II 703/4 インプレッション

私がフライを始めた頃はグラスロッド全盛時代。ブローニングにフェンウィック、そしてシェイクスピアなどが僕らの買えるギリギリの価格だったはず。カーボンロッドなんて高嶺の花で、当時のグラファイトと言えばオービスとフェンウィック。ブランク売りはダイヤモンドバックとルーミス、ラミグラスだったかな。円安だった事もあるのでオービス一本を買うにしても8万5千円もしたのです。なので私のフライフィッシングはシェイクスピアのグラスロッドからスタートして、その後フェンウィックのグラスを購入したのが中学生の頃。

最初のシェイクスピアは入門ロッドでダヨンダヨン。ロッドのバイブレーションを殺して長いストロークで振ることを覚えたロッドだけれど、ダブルホールしてもジャック・チャンセラーのラインは今のラインのような滑らかな皮膜はなく、いくら引っ張っても距離はそんなに伸びなかった。そして2本目のロッドであるフェンウィックに変えた途端にパワフルな腰で大きなフライを綺麗にターンさせてくれたので、ロッドにはお金をかけるものだと実感したのでした。そのFF856-5ボイジャーは芦ノ湖のウェーディングに活躍し、今はバスロッドとして時折使っている老竿。現役なのでビンテージなんて言わないでくださいな。お金がない学生時代に一生懸命貯金して買ったロッドは、そう簡単には手放せないのです。

その後グラスはブローニングやイーグルクロー、フィリプソンなどを使ってましたが、時代はグラファイトへと移り、ようやくオービスとウィンストンのグラファイトロッドを手にした頃には、グラスは過去の物として使うことが少なくなりました。

さて、ここ数年はそのグラスの人気が復活の予感、というかブームなのかな? 昨今のグラファイトの進化でロッドは高反発力で軽量になった代償に、最新の反発力の強いグラファイトシートを使うとショートロッドではアクションが作りにくいと言うのが最近の傾向という感じ。そこでそのショートロッドのジャンルを補うために進化し始めたのが最近のグラスロッド。時代を経てダヨンダヨンのバイブレーションなんて何処へやらで、「玄人はグラスのキャスティングを楽しんでください。」なんて言ってたけれど、今はショートロッドといえばグラスロッドが定番になってきたんじゃないかな。

前置きが長くなってしまいましたが、ようは今日の時点で最新のロッドであるエピックのファストグラスII 703/4のデモロッドを借りてきたので、そのインプレッションを少し・・・。

この7フィート3番とい長さと番手は日本を意識して作ったのでしょうか? 多分源流の藪沢志向でガシガシ使いたいと言う人が一番欲しがる長さと感じで、バンブーを持ち込むと竿を破損が心配な人向け。狭いエリアでも手荒な扱いでも滅多に折れることがないグラス素材は安心して使えます。そしてこのロッドカラーは、自然に馴染む色で嫌みがなく、皆さんにとても好評でした(茂みに投げ込んだら見つからないカラーかも?)。

アクションはいたってグラファイト寄りなので誰でも振りやすく感じることでしょう。でもショートレンジでもロッドが曲がるフレキシブルなしなりは、ちゃんとグラスロッドの感覚。10mを超えた辺りからいい加減な振り方をしているとティップが乱れ始めるので、丁寧に振る必要があります。もっとっもこのロッドに求められているのは10m以内の釣りですが・・。

ロッドバランスはショートロッドという事もあり滅茶苦茶軽く感じますが、それは7フィートだから気のせいです。トップヘビーでない分だけグラファイトの軽いロッドと同様に簡単に振れる分だけタイミングを早く取りがちになるなるので、スローテンポで振る事を心がけて欲しいです。

掛け心地はやっぱりグラスらしいグラス。バット近くまで綺麗なカーブを描いて、魚がジャンプしてもロッドがしなやかに吸収してくれるので、フックが外れる気がしません。掛けてからの楽しみはやっぱりグラスですなぁ。

気になった点はフレキシブルな分だけ各セクションの緩むのが早いので、ジョイントワックスは必ず使った方が良いでしょう。それとのカップ&リング(リールを止める部分)がオービスのCFO IIIだと緩い感じ。ということはハーディのリール全般に少し緩いと考えて方が良いので、ティムコさんのリールシートフィックスなどで、緩み防止をした方が良さそうです。

今年はこの後にエコーのグラスの新しいバージョン、そしてスコットの新しいファイバータッチが発売されます。冬のボーナスまでまだまだ時間がありますので、大いに悩んでくださいな。

朝霞ガーデンで使ってきて自撮り。スムーズな曲がりをみてください、絵になるでしょ?そしてグラスなのでグイグイ引っ張ってもティペットが切れる気がしません。ちなみに私はほとんどの場合、渓流でもライントラブルが嫌いなのでリールファイトです。クリックリールはドラッグテンションが弱いので、掛けた後は右手の薬指がドラッグの補助をします。
皆さんにも振っていただき、その釣り心地を楽しんでいただきました。本日の朝の時合いは30分。その後曇るたびに少しだけ活性が上がるという繰り返し。

東京湾デイゲーム

私のシーバスフライの歴史は意外にも古く、中学3年頃のスタートだったかな?当時はブラックバスを釣るよりも遥かにお手軽だったシーバスは、週末夜の芝浦ふ頭へ自転車釣行。最初はルアーで狙っていたのだけれど、ラパラで釣ると先輩たちに「ラパラは餌だ。」と揶揄されるので、フライを試してみたのが始まり。

最初は手元にあるウーリーバガーやモンタナニンフで狙ってみた所、手のひらサイズを少し超えるセイゴは意外にもアッサリと釣れることがわかった。で、色々とカラーを変えてみたらチャートやホワイトのウーリーバガーが良い事が分かった所で興味が遠ざかったのが高校生の頃(当時、大物は釣れませんでしたので)。

時が流れてフライのシーバス熱が再燃したのが、ハーミットオープンと共にやっていたシーバス夜会。閉店後に晴海埠頭周辺で数時間シーバスを楽しんだら銭湯へ行き、その後に月島で「もんじゃ」を頂くという大人っぽい遊び。

それから数年後に世捨て丸を購入し、シーバスガイドをやっていたのが約10年間。でもね、その頃は全て夜釣りだったのです。シーバスのデイゲームが始まったキッカケは、岩井 渓一郎さんが始めたフローティングミノーで、エキサイティングな釣りに皆さんが魅了されて今に至るのです。当時の私は4/0番のエンリコミノーを夜中に引っ張って大物を釣っていたので、フローティングミノーで釣れる話は、やってもいないのに全否定。その後、半信半疑私で始めたらその面白さにハマリ、半年遅れ位でそのブームに乗っかった感じでした。

今やデイゲームといえばフローティングミノーの釣り。そのシーズンインが大体今頃で、10月の後半にもなると潮が澄み難しくなってきます。そして本日朝は、「2018年秋デイゲーム開幕か?」と思いきや、朝の時合いにボイルが散発で渋いスタートと相成りました。

今回のシーホース のウッチーこと内田船長は、「世捨て丸」時代の共同所有者。なのでシーホース歴は10年ですが、実際には18年超のベテラン。本日のゲームが終わった後に彼と私は顔を見合わせて、「次の台風以降だね。」の見解デス。

シーホースの内田船長ことウッチー船長。私よりも年上に見えますが二つ年下。長い付き合いなので私の弟みたいなものです。
朝の時合いはタンカー周りと堤防壁沿いの潮通しの良い場所を狙います。今年は沖のボイルがまだ無いんです。マグロよろしく、シーバスのスイッチもイワシ次第。
引き波を引いたフライが上手いこと壁(船)ギリギリを通せるとガボッと出てくるシーバス。エキサイティングなフローティングミノーは、一度やったら病みつきデス。
タックルは9ft6-8番が標準ですが、強風下になった場合を考えると8番がオススメ。リーダーは-2X直結か、20-30ポンドのティペットを付けて使います。
奥に見えるはフジテレビ。湾奥では東京タワーやスカイツリーなどを見ながら釣りをするので、ちょっとした観光気分?右に見える島みたいなものは、お台場(品川台場)の名残リである砲台跡の一部。
水面を割ってシーバスがドッパーン。特にこの時期のシーバスは良く引くので楽しいですゾ。
来週の台風後は川筋は泥濁りになる代わりに、湾内の水温が下がり良い方向へ向かうことでしょう。シーズンインすると船は取りづらくなるので、週末利用の方は早めに予約しましょう。

カメムシその後(晩夏の野反湖)

7月24-25日のドライフライ縛り釣行で、10バイト4フッキング0キャッチを野反湖でやらかした私。そのリベンジをしに再訪してきましたよ。今回はやる気モードで自宅を1時出発の4時過ぎ到着。現在の日の出が4時半過ぎなので、それに合わせての釣行。釣り人の本気モードは睡眠を削ってでも出かけるのです。

今年の野反湖はキャンプ場のテン場がクローズしているので、とても静かな湖。朝イチは私以外は誰も居おらず、湖を独り占め状態。現在の時合いは朝は5時〜5時半頃で、夕方は16時半〜5時半ぐらいでしょうか。その時間帯はドライフライに良く反応してくれます。やがて季節が進み水温が下がり始める9月中旬以降は、虫の活性が高くなる太陽が出ている時間帯へと変わってくるので、眠い目で釣りをしなくても良くなる事でしょう。

カメムシのシーズンはまだまだこれから。皆さんも沢山カメムシを巻いて野反湖へ出掛けて見てください。秋の野反湖は紅葉と夜空が格別です。

先だって巻いたカメムシくんは朝日を浴びて気持ち良さそう。初日の朝は4バイト2フッキング、1キャッチでした。
ライズする場所を見つけて、次のライズまでのインターバルを考えてキャスト。すると潜水艦が浮上するかのように真下からやって来てフライをガッポリ。遅合わせの後スリリングなジャンプとリールの反転音の末、無事ランディング。
午前の戦いを終えて、バンガローにチェックインする釣り人たち。釣り人は皆んな四駆です。
チェンクイン後はビールをしこたま飲み、午後の部までシェスタの時間。そして今回参加した釣り仲間が対岸で見事ランディング。おめでとう!
すでに秋モードの野反湖の夜は外気温が12〜14度くらい。なので夜会は暖かい”鶏団子鍋”。シメは雑炊を頂き、明日の釣りに備えて早寝。いやぁ、鍋は美味かった。
二日目の朝は山の間から太陽が顔を出すまでの間が勝負。散発なライズを見極めて勝負します。
二日目の私は2バイト1フッキング1キャッチ。無風ピーカンだと、魚の反応する時間が30分で終わっちゃう感じ。
今回は大満足の二日間。この後、近所の川へ皆を案内したのだけれど、私は野反湖しか考えてなかったのでウェーダー忘れました。なので、皆が入渓した後は車でお昼寝。サイズこそ出なかったものの、イワナとヤマメが気持ちよくフライに出たということでした。お休みがもっとあれば、また野反湖へ行きたいなぁ。

雷は嫌い(雷様到来で逃げ惑う私の話)

雷が嫌いな人は手をあげて! 今、手を上げた方は私の仲間です。雷が嫌いになった理由は人によって様々あるかもしれないけれど、釣り人の場合は大抵どこかで怖い目にあっているからでしょうね、私はそのひとり。

私の雷の話しは酒のツマミにされちゃうくらい多いかな。例えば、それぞれが別の場所へ入渓し、雷がひどくなって来たので一斉に退散した時の事。一番最初に車へ逃げ帰るであろう私の姿が無いので皆が心配し私の名前を叫んだら、車の下から這い出してきた私を見て、大笑いされたことがある。車に落ちたら間違いなく即死の場所なんだけれどね。

こんな体験は芦ノ湖でのこと。湖尻でウェーディングしていたら、「ドーン、ドーン」という音が聞こえて来た。芦ノ湖は自衛隊の演習の音が聞こえてくる事があるのでその訓練だと思っていたら、何度目かの「ドーン」という音と同時に手元がビリっときた。空は晴れているのだが、自分の目の前の山に少しだけ怪しい黒い雲が掛かり始めている。その次の「ドーン」でビリリと来たので、それが初めて雷雲だということがわかった。そもそも晴れているのでその光がほとんど感じないのである。慌てて岸へ這い上がり、ロッドを岸へ放り投げて木の根元へ隠れたが、しばらくして激しい雷雨に見舞われたのだ。

栃木のとある川では目の前100mぐらいのところへ落雷し、小便をチビリそうになったし(ちびったかも?)、お客さんの外車を運転中に目の前の木に落雷し、倒木。危うく車にぶつかりそうになったこともある。

そんな私であるから、雷嫌いはなるべくしてなったもの。雷に対してとても敏感であり、誰よりも先に避難するのである。ちなみに仲間内の間では「雷臭くない?」という表現をよく使うが、僕らの間では雷が近くなる前兆として匂いを感じている。それはコピー用紙に印刷されたカーボンのような匂い。それを感じると少しの「ゴロゴロ」であっても、すぐに撤退をし始める。そのタイミングはだいたいドンピシャで、車へ戻った頃には土砂降りに見舞われるのが常で、せめて車に乗ってから土砂降りになって欲しいものである(笑)

さて、本題。なんでこんな話を書いたかと言うと、昨日は新潟の源流へ行ったのです。そして川を見てビックリ。どこもチョロチョロと言うか枯れる寸前の状態。ダムがある川は多少水を流してはいるものの、それ以外の川は瀕死の状態。源流だと言うのに川には苔が生え、水温が16℃以上ある始末。地元の人に聞くと、今年は夕立が無くずっと日照り続きの日々なので、こんな状態になってしまったとか。

考えてみれば,今までこの季節の新潟は朝方から昼間までは釣りができて、午後は夕立に見舞われるケースがほとんど。土砂降りに会った時は日帰り温泉に浸かって帰っていたのだが、今年はいくら気温が上がっても入道雲すら現れない。おかげで昨日はイワナを見つけても全く食い気がなく、手も足も出ない状態。それが愚息を釣らせようと山へ分け入った昨日のこと、つい3週間前の釣行は何処へやら。ひたすら川を遡行するだけで何事もないので、仕方なく午後は愚息を連れて管釣りへと向かいました。

釣りと雷の関係を改めて考えさせられた昨日。そして逃げ込んだ群馬県の管釣りは新潟よりはマシで水量がある。そして釣り終わる頃には、私を知ってか雷が追いかけて来ましたとさ。「ゴロゴロ」と・・。

「そろそろ帰ろうか。」

フェイスブックを始めたのは2011年頃かな?その頃登場する彼はまだチビ助。今じゃ私より身長が高いんだから。私との区別は体重差かな?

国道17号線を沼田方面へ戻り、たどり着いた川場フィッシングプラザ。ハコスチを釣ってやろうかと思ったけれど、ニジマスとブラウンだけ釣れました。ドライフライ縛りで4時間釣りをして20本ぐらいの釣果。魚種が豊富で管理されている方の気持ちが伝わる綺麗な管釣りです。

ノゾリキスゲ

避暑を求めて毎年訪れる場所はココ。雨の降らない日が続いているので、野反湖も御多分にもれず渇水気味。ノゾリキスゲはまばらに咲き、高山植物たちは雨を待ち続けてげんなりしている様。テントを張り終えた頃には外気温も今までで一番暑いかも?と思うくらい。それも、今まで野反湖では耳にすることが無かった蝉の声が外輪山のすぐ近くまで迫っており、長野原のあたりではクマゼミの鳴き声が聞こえるようになりました。

その野反湖の麓には政権交代時代に騒がれた八ッ場ダムの計画があり、知らぬ間に着々と進み2020年にはいくつかの町が沈むことになる。ダムの底になるであろう道を走っていたのはもう5〜6年前までのこと、今ではダム底を見下ろすかのような高台に道は移され走らされているのである。川原湯温泉の景色もそろそろ見納めなんですね、ちょっと寂しい。

さてその野反湖の釣りはと言うと、「冷やし中華始めました。」的なノボリが目印でブランド鱒である「ハコスチ」が放流されるようになったこともあり、少しだけ釣り人が多くなった気がします。今シーズンは残念ながらキャンプサイトがクローズ(下水工事のため)なので、お盆は賑わう事がないみたいだけれど、カメムシのシーズンには再訪したい私。釣果?魚の写真はほとんどないけれど、メチャクチャ楽しい時間を過ごしましたヨ。

今回はキャンプ場クローズの連絡前に予約を入れた人だけに解放されている。なので、独占状態で仲間内5名でキャンプ。バンガローは営業してます。
「新たな感動を釣り人へ」と言うキャッチよりも、「ハコスチ入りました」の方がわかりやすいかも?(笑)。群馬のブランド鱒であるハコスチ、あなたはもう釣りましたか?
キャンプサイトにはアキアカネと僕ら以外のお客さんはひと組だけ。いつもは賑やかなキャンプ場が嘘のような静けさ。
私のキャンプは段々と軟弱化。イワタニのマーヴェラスを購入したので、今回はその試運転。家で焼肉しているのと変わらない感じ(笑)。
満点の星空の下、僕らは夜遅くまで焚き火の前でくだらない話を語り合いました。
朝食はミネストローネと焼いたフランスパン。一見豪華そうだけれど、市販品に昨夜の余り物を入れた手抜き料理なんです。
持ち込んだタックルはドライ縛り、漢の世界です。シャローレンジで餌を食べる個体を探し、湖岸を延々と歩きながらキャストを繰り返すと言う手法。
初日の17時過ぎからライズが所々で起こり、それを狙い撃ちして出てきた大物は10回ほど。そのうち4本はヒットし、バッキングラインまで持ってかれました。しかし使ったシンガマボディフライが全部バーブレスだったので、ランディング寸前で全てバレちゃいました。足場も悪いところでやってましたしね、残念。なので、写真は何もナッシング。でもハコスチのジャンプに癒された釣行でしたよ。
野反湖生まれのこんなおチビちゃんだったらいくらでも出るので、オデコはありません。コヤツは#8のシンガマフライで釣れました。大物はバレちゃうのにねぇ。

7周年・the seventh anniversary(相模湾のカツヲとシイラ)

ハーミットのご近所さんである、毛ばりカフェ開催場所でお馴染みのBASE CAMPが7周年を迎えました。今回はその7周年パーティを盛り上げるために、『カツヲを大量にゲットせよ!』と言うミッションが発令された(誰から?)。カツヲ獲得の為に集まった精鋭12名。果たしてその成果は?その激闘の1日をご覧くださいまし。

昨日は思いの外南風が強く、そこそこ船が揺れながら最近釣れている小田原沖へ一直線。寝不足にて体調不良者アリで、この時点でミッションから一人脱落。そんなことを気にもせずチャムのイワシを巻き続ける船長。カツヲ狙いはチャムを大量投入するのである。
とは言っても、そのチャム。カツヲ狙いならばカタクチイワシが欲しいのだが、撒き餌は五目魚状態(笑)。マイワシ・シコイワシ・サバ・ヒイラギ・アジと言う、何を狙っているのか分からないチャム魚。多分シラスを取りすぎてイワシがいないんです。そんな感じ?
最初はとりあえずシイラのファイトを楽しむパヤオフィッシング。今年は大物が多いけれど、まだ個体が少ない。そして今回は良いサイズを掛けてもバラシが目立った釣行。
シイラを初めてトライ。大物を掛けても50ポンドのショックリーダーから切れちゃう連続で、最終的に上がってきたのはこのサイズ。今年は暑さでサンゲイターに身を包むので、サンゲイターの色で誰なのか判断する(笑)
『カツヲを確保せよ』の司令なので釣り方は自由。もっとも私はどんな釣りもこなすので、ルアーやエサ釣りも大好きです。結局カツヲは散水周りに魚が着くことがなく、フライと一本釣りは敗退。フライロッドでふかせ釣りをした人に軍配が上がりました。
今年のカツヲはプリプリ。この直後、美味しく頂くためにエラを切って血抜き処理。これをやることで血合いが少なくなり、スーパーに並ぶ魚とは全く違う美味しさになります。
カツヲがひと段落して新たな群れを探す放浪の旅。新たな鳥山を見つけても、その全てはゴマサバでした。カツヲくんの為に巻いたクラウザーミノーをガップリ食ってます。
その後もマサバとごまさばがポツポツと続き、南風が強くなり過ぎて、午前中で終了の早上がりと相成りました。
結局このミッションの成果は本命のカツヲくんは2本のみ。豊漁とは程遠く、撃沈です・・・。丸伊丸さんは船から上がると冷麦が用意されており舌鼓。さて、カツヲをベースキャンプへ運ぶとしますか。
朝2時に起きて釣行し、その後一旦帰宅してから、いざベーキャンへ。7周年記念クラフトビールを飲みながらカツヲ(写真を撮るのを忘れちゃった)を堪能した1日の締めくくり。みなさん23時ごろまで飲んでたから、12名の精鋭達のタフさがうかがえます。今頃皆さんは爆睡しているんだろうなぁ。

リュウちゃんの休日(関東圏で釣りの旅)

シークロのセカンドキャップテンと言えば、ご存知の方も多いリュウちゃん。そんな彼へ唐突に「明日、暇?」とメールを入れてみたところ、速攻でお返事が返ってきた。

普段は海の上でしか一緒に居ることがない彼を、陸の上では一体どんな釣りを見せるのか?というよりは、行ったことがないところへ連れ行ってみたくなってので、勝手にミステリーツアーを敢行。昨日のその様子を載せてみました。

お暇な方はご覧くださいまし。

横浜から向かった先は山梨県のとある渓。昨年その変貌ぶりの確認だけして釣りをしていなかったので、15年ぶりの入渓かな?前日に少し雨が降ってたとの事で水量は少し多め。南アルプスの川だから渇水することはまずないので、いつでも安心して行ける川。でも人は多いんですヨ。僕らの釣りを見てエサ師に上流を跳ねられました。
少し早めの到着だったので、魚のアタリは9時ごろを回ったあたりから出始めた。普段は8番のロッドのリュウちゃんが3番に持ち替えてのイワナ釣り。魚の活性と共に釣果を次々とあげていた。
遡行は楽な川なんですが堰堤がいくつかあり、こんな光景が。取りつきの石がほとんど出っ張ってないので良い子は真似しないでね、滑落しますので。普通は両岸へ移動し高巻き。
この近所の街は38℃予報。いくら1,000mオーバーのこの場所でも、暑いものは暑いです。私は数時間で耳が一気に日焼け。なのでシムスのサンゲーターを渓流へ浸し、湿った状態で装備。気化熱で冷やします。
私はというと結構苦戦しまして、フライのサイズを落としてなんとかキャッチする感じ。夏虫も暑すぎて渓流を賑やかにしてくれない様子。なので、「イワナは岩を釣れ。」の格言通り、岩にフライを擦り付ける様にして釣ってましたとさ。
遡行し続けると、川は徐々に狭くなり雰囲気がある渓相へ。でも暑さのために反応が悪いのさ。釣れ続けたらずっと続けようかと思ったけれど、渋いので一旦退渓することに。
その川の下流部を少し手を出してみたけれど、魚が細かいので撤退。暑いので日中はリュウちゃんが行ったことのない場所を観光をしようと、本栖湖へ連れて行ってみました。でも、あいにく富士山は雲の中(写真は浩庵荘)。
そしてリュウちゃんを忍野デビューさせるためにリバーズエッジへ向かい、入漁証購入。イブニングは忍野で過ごすことに。本人は自撮りニコパチを撮っている最中。
フライを見切る魚達に吠えるリュウちゃん。濁りもあり少し渋い状態でした。それにしても大きいサイズは見えなかったなぁ。リバーズエッジの渡辺さん曰く、今の時期のこの時間はクシゲマダラカゲロウだそうです。
面倒だったので、渓流のタックルそのまんま。そして私はウェットウェーディング姿(ゲーターにウェーディングシューズ)そのまんまで釣りしてましヨ。忍野では全く似合わないので、その写真は却下(笑)
夕方まとまったライズが起きた時に24番のミッジフライをウェーキングさせて、ようやくヤマメさんをヒット。届くネットがなく引き抜けないサイズだったので、前かがみで落っこちそうになりなりながらフックを外しリリース。考えてみたら忍野で釣りをしたのは10年振りぐらいかも。実はいつも皆さんの様子を見るだけてここでは釣りをしないんです、私。この日の総移動距離は480キロ。結構走ったなぁ。

Kokomo(中越でイワナ釣りを楽しむ)

夏になると私の車からはThe Beach BoysKokomo。トム・クールーズが主役を演じた映画『カクテル』の主題歌です。この音楽を聴くとバハマの海でボーンフィッシュを終えシャワーを浴びて火照った体を冷やした後、ロッジのバーで飲んだコロナビールとテキーラを思い出します。波音を聴きながら南国のゆっくりした時間を過ごすのはとても贅沢な気分、沖縄もしかり。

さて、そんな気持ちは先週の事。今週は足を新潟へ向けて高地でイワナ釣りを楽しむことに。到着してまずはゲーターとウェーダーのいずれを履くかで悩み、ウェーダーを履いて大失敗。雨を予想したけれど、午前中はピーカンの暑さで蒸し風呂状態でゴザイマス。そしてランディングネットは水を切りたくて、真横にして思いっきり手首のスナップを生かしたら、ボッキリ折れました(多分ヒビが入っていたのでしょう)。

いつもの渓は魚の成長が遅いのか、例年よりも幾分小さめの連発が続く状態。前日の雨で20cm増は言い訳要素だけれど、進む渓に大魚の影なし。川を何本か替えて遡行するも数は二桁以上は釣れたものの結局最大で7寸半という釣果だけれど、数で癒されたのでよしとする。

南国で伸びきった足の筋肉を山で筋トレしたような1日。遡行距離に比例して汗は死ぬほどかいたけれど、結局釣りを終えて家で飲むビールは、場所を問わずと美味しいんです。

さて、渓流はそろそろ一旦お休みにして、今度は近海でしょっぱいモードかな?今年はどんなドラマが待っているのやら。

サイズは全部これくらい。フライを小さくすると5寸サイズの入れ食いになるので、12番のフックで1日通しました。
重いながれは反応が鈍く、脇に流れる分流でテロテロの場所が好反応。魚の機嫌が悪い見たい。顔もなんだか、いつもより少しお怒り気味。
振り返ればすっかり夏。蝉は本格的に鳴きまくり暑さを増幅させる。そして蝉とリンクして飛ぶアキアカネ。夏のピークを前に秋を感じます。
今回の釣行で正面からいっぱい写真を撮って見ましたが、一番のカエル顔は彼でした。やっぱり愛らしいお顔。
赤い石の川から、底石の白い川へ移動し、先行しながら遡行。でも反応は同じ。大物はたまに出てくるけれど、フライに食いつきもせず一瞥するだけ。その後二度と浮くことは無し。
決して魚は少ない訳ではないけれど、大きさが変わらないとやる気が削がれてしまう。
河原にはバッタが飛び始め、秋パターンもそろそろ準備という感じがしてきました。