秋のトラウトは歩いた距離に比例しない

気がつくとそこには朝焼けの淡いコントラストに色付けられた高い山々に、綿菓子のような雲が添えられた場所。何かに導かれる様に着いたけれど、夏に触れた魚の感触がきっと忘れられなかったからここへ辿り着いたのでしょう。しかし場所は同じでも川原の虫たちはすっかり秋に変わってました。

先だってのシーバスで気持ちを切り替えた筈ですが、ダメ押しで川へ出掛けてみたくなったのです、それも歩かないと釣れない釣り。そもそもこの時期はヤマメを釣るのが難しくなる時期なので、それ以外の魚としてイワナではなくブラウントラウトを選んだのがここへ訪れる発端。7月に新しく開拓した場所のおかわりというか、もう一度その周辺を探って来年に向けての傾向と対策を考えようというもの。

で、まぁ二日間に渡って釣り続けた訳なのですが、やっぱり自分の思い通りに事は進まないんです。ポジティブに釣り下る私のロッドにはコツリとも当たらず、季節はしっかりと秋なのですね、激シブでした。それにしても日にどれぐらいの距離を歩いたのだろう。足はパンパンになるのは無論のこと、その距離に魚の数は全く比例せず、お魚は大きくなっているだろうという予測も見事に打ち砕かれ、「ヤマメの盆隠れ」ならぬ、「ブラウンの雲隠れ」と相成りました。

今回の戒め:ポジティブな考えを優先する前に先人の格言は肝に銘じよ。

関東圏の河川
「幸せは〜♪歩いてこない。だから歩いて行くんだね♪」私は釣りに関してはいつでもポジティブ。この果てしないラン(流れ)の先にきっと私が求めている大物がいると信じて釣り下るのです。結果は・・・(泣)
本流のブラウントラウト
釣れないことはないんですよ。しかし歩いた距離には比例しません。2キロ降って1バイトって感じかな。そんな調子の川なので人に勧められません。
関東圏でのヤマメ釣り
午前中は水温が上がりにくい事がわかったので、二日目の午前中はかなり上流へ行ってヤマメ釣り。グラスロッドを積み忘れたので、今回の相棒はウィンストン エア864/4です。久しぶりに使ったけれど、銘竿ですねぇ。
関東圏のヤマメ
この場所には前回取りこぼした尺ものがいた筈なのですが、格言通り「ヤマメの盆隠れ」。お盆を過ぎると魚は途端に動き始めて何処へ行ったのやら。産卵行動に入るし、な〜んもいません。ようやく釣れたのはこんなおチビさんだから疲労が半端ないって。
ガムシ
そして今回の昆虫採集はガムシ。ゲンゴロウに似ている水辺の生物です。
クイズ:お猿を探せ
さて、この中にお猿さんは何匹いるでしょう?隠れている子猿も多かったので、私にも正解がわかりません。河原の石をひっくり返して何かを舐めてました。
とある河川
午後はひと休憩してから、別の河川が合流する場所でウェットを流してみた。手前がクリアで奥が本流筋。チビバイトのみであとは何もなし。
ブラウントラウト
結局歩いても歩いても日に一本しか釣れません。夏はあんなにいたのにねぇ。ブラウントラウトも秋には大きく移動するのでしょうか。それとも夏の大雨で流されたのかなぁ。色々な事を推測しつつ、すでに来年の構想を考えています。