カムイ(神)のロッドを富士山を見ながら本栖湖で清める

スコットのカムイ18フィートは北海道のメーターアップのイトウを狙うために作られた、アイヌ語で『神』を意味するロッド。同じメーター狙いならばと私はこの限定生産であったカムイをイトウとオオニベ兼用ロッドとして購入したのですが、いずれもメーターアップの夢はまだ果たされていません。むしろ小物ばかり釣り上げているロッドとして成り下がっているので、ここは一つ神がかった湖である本栖湖で清めようと先だってのお休みは本栖湖詣をしてきました。

そしてこのロッドのもう一つの相棒であるリールはティボーのパシフィック。このリールはティボー最大サイズで、WF12FプラスPEバッキングで600ヤードが入るモデルなのですが、こちらはセールフィッシュと20キロマグロを目指して購入したリール。ロッドもリールもその目標値が高過ぎてなかなか達成できないのが現実でアリマス。

このダブルハンドはラインが700グレイン以上背負わせているので、ラインの重さはざっと2オンス(48g)以上あり、それを前後に数回振り回してぶっ飛ばすのだから、その体力の消耗は半端ないのです。さらにサーフフィッシングでは常に波頭をかわす為にロッドを持ち上げていないとならないので、右腕にものすごく負荷が掛かるのが大変。けれど湖だとウェーディングしてロッドは浮かべている状態なので、リトリーブ時は意外にロッドの重量を感じることが無く快適なんですよ。

という事で本栖湖詣をしてきましたが、話すことは何も無いって事は本栖湖戦線に異常無しって事で、いつも通りのキャス練になりました。しかしながらお魚は釣れていない訳では無いのでご安心を。この寒さが安定すれば今の時期は大物のチャンスがありますので、皆さんも是非ともヒレピンブルーバックにチャレンジしてみてくださいな。

お暇な方は以下の写真をご覧くださいまし。

荒川の河川敷にて
先週の日曜日は富士山の先っちょを見ながらフライキャスティングスクール。この後朝霞ガーデンでレインボートラウトを皆さんと釣ったのですが、レインボートラウトと富士山から思いついたのが、「そうだ 本栖、行こう。」と昔のコマーシャルのパクリを思い出した次第。
長崎から見る富士山
やっぱり本栖富士はいいなぁ。この少し前は鏡富士になっていたのですが、カメラが間に合わず。今回はゆっくりと11時過ぎの着だったので、本栖湖を一周して色々な角度の富士山を楽しもうと左回りで巡りました。
冬季通行止め
朝の外気温はー6℃。日中は4℃ほど。12月に入ったことを忘れてましたが、この川尻からスポーツセンター前までの間は、12月から翌年3月頃まで冬季通行止めです。こんな感じで川尻の駐車スペースはバリバリに凍ってます。
本栖湖
本栖湖ですが宮崎遠征とほぼ同じ格好の私で、ネオプレーンウェーダーにて入水。そしてロッドリール、ウェーダーを清めます。このタックルに幸運が訪れるのはいつになるのかなぁ・・。
ティボー パシフィック
ティボー パシフィックの直径は128ミリ。手でその大きさを作ってみるとわかりますが、フライリールの中ではダントツ大きく、そしてラインがたっぷりと収められているので、とてつもなく重いリールとなるのです。本栖湖で清めましてきましたが、もちろん家で一度洗っているので本当に潮抜きしている訳ではありません。

 

本栖湖釣行
ラインバスケットを忘れたので、インタミのランニングラインを手に掛けても沈んでしまう為に宮崎釣行ほどの遠投ができません。それと2オンス以上の重さに込められたロッドパワーは半端ないので、リーダー同士がぶつかってもその衝撃で2Xごときは簡単に切れてしまいます・・・。結果4時半まで投げ込んで得たものは筋肉かな。失ったものはフライと釣れる自信です・・。本栖湖戦線異常なし。
入漁証
入漁証を手に入れたのは今回は湖仙荘。あれ、背景が変だなと気づいた人。次回へのブログに続きます。

 

オオニベ戦記2024(オオニベ クエストX・目覚めし種族)

イチローはオオニベを求めて10年目の旅に出た。イチローの装備は前回と変わらずこんな感じである。

武器:勇者の如意棒(Scott Kamui 18feet・ロッド)
武器:フロリダの旋風(Tibor Pacific・リール)
武器:願いの毛鉤(一生懸命考えて巻いたフライ達)
防具:釣騎士の袴(Nel-Epic ネオプレーンウェーダー
防具:浮力のむねあて(Simano ライフジャケット)

イチローはまずは今年の情報を得るべく、日向灘の砂浜を歩いた、歩いた・・。さまよい歩き出逢った町人に手当たり次第尋ねてみる。今年はこんな状況であった。

「オオニベはいるちゃ。しかし餌となるベイトがまだ沖合ん方に多い状態かな。場所によっては近場で太刀魚がおって、それを喰うちょるオオニベがおるちゃ。」

イチローは情報を元に河口周辺の砂浜を歩き回り、レミラーマの呪文を唱えてみた。しかし何も起こらなかった。仕方なくイチローは勇者の如意棒をここぞという場所で一日中振り回した結果、HPを100奪われた。しかし、宿へ戻りビール(つきのめぐみ)を煽ることでHPを90回復することができた。

イチローは翌日も浜辺を歩いて歩き回った。するとオオニベを求める勇者たちの集団があった。イチローはその端に仲間として加わった。それぞれが勇者の棒を振り回していたが、30人の勇者の中で一人だけルアーでオオニベを手にするものがいた。イチローはそれを見たことで気持ちが入ってレベルアップした。

イチローは翌日も、その翌日も勇者の如意棒を振り続けた。

その結果は・・・・。

ずっとドラクエ風で書くのがツライので、これ以降は写真と共に普通の文章に戻ります。 お暇な方はご覧くださいまし。

Scott Kamui 18feet
オオニベ戦記に使う如意棒(竿)は今年もスコットのカムイ18フィート。別名、筋トレ棒とも呼ばれる。しかしこのロッドで今まで仕留めた一番大きな獲物はヒラスズキ。イトウに至っては熱海さん(伊東の手前)しか釣っておりません。もはや小物ハンターロッドととして活躍中かな。
日向灘
今回絞ったポイントは3箇所で、いずれも有名河川から1キロほど離れた砂浜。オオニベの餌となるベイトを求めて歩き回るが、情報戦の釣りだけに釣れている場所とそうでない場所の人の量が違いすぎる。フライフィッシングは釣り方そのものが認知されていないので、その人混みに混ざるとトラブルになる可能性が高いので、自分で未開拓のベイトボールを探す必要があるため難儀する。
日向灘
ここのポイントが今回一番人が多かったポイントで、朝方に5本のオオニベが上げられていた。するとその情報はお昼までには広まり、1日を通して常に30名以上の釣り人がルアーを投げる事となる。間に入って投げようかとも思ったが、駐車スペースが少なく問題が発生しているので、遠征組の人は特に駐車場所に注意が必要。
遠投
今回は海の状況はベタ凪。北西風が手伝ってティペット1.5m+リーダー10ft(3m)+フライライン13m+ランニングライン31m(ランニングライン2本連結) =合計48.5mが、きっちりとターンしていた。追い風ありがたし。おかげでルアーの人との飛距離差はほんの僅か。
オオニベ戦記
釣りは毎日、朝5時半〜16時半ごろまで投げ倒し。今回の最大の失敗は霜注意報に翻弄されネオプレーンウェーダーを持って行ってしまったこと。日に数キロ砂浜を歩くものだからサウナスーツ状態。前にもこんなことがあったっけ。
クイチ
太陽が上がり今日も午前中はダメかと思った頃、ロッドがギュイ〜ンと曲がった。ラインをたぐり現れたのは、この輝く側線。おぉ、これはまさしくJewfish(ジューフィッシュ)。別名Mullowayは日本ではオオニベのこと。しかし・・・。
クイチ
しかし、大きめのクラウザーだといえども、オオニベと呼ぶにはチト小さくありませんか・・・。そうです、宮崎では子ニベはクイチと呼ばれ、メーター近くにならないとオオニベと呼べない(プライドがあるので)のデス。この魚は小さくてもオオニベとはいかに。なので、こんな1.5mにもなるこの魚こそ出世魚にしてほしいですなぁ。
オオニベのフライフィッシング
お子様がいるのであればきっとそのお父さんかお母さんも居る筈。そう考えた私は次の日も朝早くから同じポイントを攻めるのですが、何事も起きませんでした。
C&Fラインバスケット
今回の釣行で唯一改善されたのが全てのコーン(突起)の穴開け。これによってコーンが流されることはありませんでした。
フライ達
今回も色々なフライをタイイングして持ち込みましたが、納得がいくものは一つもなく、全て改善の余地アリ。とりあえずビーストもキャストしてみましたが、こちらは空気抵抗が大きすぎて遠投ができません。使ったフライの残骸は右下の通り。帰ってから釣り仲間からのヒントを頂き、次回の釣りに向かってタイイングの意欲だけは湧いてきました。
クイチ
かくしてオオニベ戦記2024年は幕を閉じました。10年一区切りでこの釣りを続けるかどうかを今は悩み中。しかし、近年は種苗放流の効果があってか遠州灘、相模湾、南房総、東京湾で釣れているオオニベ。身近な場所で釣れるのは良いことなのですが、クイチサイズのオオニベをイシモチだと思ってキープして持って帰る人が多いのが現状。この魚は1m以上にもなるので、60センチ以下は是非ともリーリースして頂きたいなぁと願うばかり。その前にオオニベの認知度を上げないといけないですね。その周知活動ガンバリマス。

オオニベ戦記(準備編)

釣れない釣りはもう慣れっこ。私の釣りスタイルは釣果優先ではなく漢の浪漫を求めての釣りが多いので、一年間の釣行回数に対して1/3はお魚を全く手にしてないのであります。そして年の最後を飾る釣行は恒例の九州遠征になる訳で、この釣りはかれこれ10年の月日が流れてしまいましたなぁ・・。10年一区切りで辞めるなんて言っていたけれど、まだ気持ちが中途半端なので行っちゃいます。

この10年は試行錯誤の日々で、釣れていないのでなんの成長もしてませんが、毎回テーマを持って思ったことを試しに行っているので、本人的には結構ワクワクしているのであります。で、今年は、海外で釣れたオオニベのフライを習ってそれに近いものを持っていって試す事と、ラインシステムを少し変更してチャレンジしてみようという寸法です。釣りたい気持ちは山々ですが、今回はユルユルな気持ちで楽しんでこようと思ってます。

そんなわけで珍しく今週はその事前準備で釣りには行かず、遠征に向かってのダブルハンドのオーバーヘッドキャスティング練習と、遠征に向かっての準備にお休みを使いました。キャス練はハッキリ言って筋トレに近いです・・。

サーフのフライフィッシングはラインバスケットが必需品なのですが、現在私が使っているラインバスケットは折りたためるC&F製のもの。そのバスケットを使っていて使いづらい部分がいくつかあるので、その改造についてのお話なんぞを交えて、今回の写真へと続きます。

お暇な方はご覧くださいまし。

スコットのカムイ18フィート
こんなに長いロッドを持って行く必要はないのですが、夢を追いかけていますので、スコットのカムイ18フィートで大物に挑みます。このロッドで掛かった最大魚ってヒラスズキかなぁ。ロッドがロッドだけに、1mサイズが掛からないとロッドが曲がっている気がしません・・。
大ニベで筋トレ
リールはティボーのパシフィックでバッキングラインはPEで500m以上巻いてあります。リールとロッドを合わせると、その重量はざっと2キログラム。リトリーブ中はこうして右手でロッドを支えている訳ですが、簡単に言えば一日中、前重心でとても重いダンベルをずっと支え続けているようなもの。おかげで帰る頃には右胸が大きくなってしまうのです😆
ダブルハンドの釣り
スコットのカムイ18フィートの他にウィンストンのボロンIIスペイ 15フィートを持って行くのですが、カムイを振った後にウィンストンを降ると、その重さはまるで鉛筆の様。軽すぎてびっくりするぐらい。そしてどちらも飛ぶ距離は似たり寄ったりで、北西風の追い風で40〜45mほどの飛距離。
ラインドレッシング
少しでも飛距離が伸びるように出撃前はラインドレッシングを施し、ストリッピー(フィンガーガード)にもこれを塗布します。
ラインバスケット
ラインバスケットはいろいろな場所で使うので、このラインバスケットは同じものの二代目。ノーマルのままだと使いにくいので、色々と工夫を凝らしてます。ウインドスクリーンは百均のまな板を2枚買ってガムテープで繋ぎ、それを立てています。ライン絡みを防ぐコーンは写真のようにひと工夫。
C&Fのコーン
C&Fのラインバスケットを使っている人はこのライン絡み止め防止のコーンを無くす人が多いと思いますが、別売で¥1,265(税込5個入り)で手に入ります。無くす理由は下から波を受けると、その時の圧でコーンが吹っ飛ぶんですね。なので、空気を抜くための穴を自分で開けましょう。そしてもうひと工夫。
コーン1
このコーンは先端にちょうど良い感じにくぼみがあるので、そこに1.5mm程度のドリルで穴を開けましょう。穴はもっと大きくても良いのですが、この後の絡みどめのヒゲをつける時に穴が大きすぎると、止めにくくなります。
コーン2
ついでに横向きにも穴を4箇所ほど開けて、コーンに圧が掛からないようにしちゃいましょう。横穴の位置や大きさは自由です。
ダイソーのタイラップ
さらにライン絡みを防止するために、このコーンに髭をつけます。色々やって試した結果、長すぎてもダメなので、タイラップ(結束バンド)の10cmがちょうど良いと思います。
コーン3
このタイラップを先ほど開けたコーンの先端に向けて入れましょう。穴が小さすぎて入らない場合は穴を千枚通しやヤスリで少し広げましょう。タイラップは先端から引っ張って落ちないくらいきつい方が良いです。
コーン4
タイラップの後端は留め具が付いているので、引き抜くことはできませんので、髭の部分が10センチ上に伸びる形になります。穴が小さければ引っ掛かって落ちませんが、そのままでは落ちてしまうので、その穴の周りに接着剤を塗りましょう。
コーン5
穴の周りに接着剤を垂らせば出来上がり。C&Fのコーンは全部で10個ありますが、全部に髭をつけるとつけ過ぎです。4〜5個くらいが一番絡まず投げ易いかと思います。このひげは特に強風で煽られる場所ではとても効果があります。かなりマイナーなお話でしたが、他のラインバスケットも同じような方法でタイラップの髭を付ければ同じような効果が得られます。

ハーミットの歴史はインターネットと共に過ごしてきた

お客様に「ハーミットのブログはいったい何ページ書いたの?」と聞かれたので調べてみると、このお話で618話目になりました。このブログ以前は旧ツイッター(X)に呟いていたので、始めた当初から考えると良くもまぁ続いているもんだなぁと自分でも感心します。さらにホームページのお話になると、さらにその前身の『世捨て人倶楽部』のホームページを1998年初頭からスタートしているので(それ以前はそもそもHTTPがほぼないですしね)、ハーミットの歴史はインターネットと共にあると言っても過言ではないでしょう。

そのHTML上で私が一番書いたネタといえばダントツ本栖湖の話が多く、今でも冬ともなれば年に6〜8回ほど通っている訳でアリマス。中学生の頃から行き始めてざっと45年以上も通い続けているけれど、観光地化が進む訳でも無く今も昔も何も変わらないので、そこへ行けば実家へ帰ってきたような気持ちで安心できる場所なんですな。

さて、そんな本栖湖へ先週も行ってきましたが、タコりました。いつも言っている通り毎回釣果が出る場所ではないので、なんら凹むことはありません。そして今週末はオカッパリのシーバスに誘われて、久しぶりに東京湾奥を闊歩してきたのですが、その様変わりぶりにビックリ。

こうしてブログが600回を超えてくるとお話のボキャブラリーが減り、過去の引用はもう引き出しが少ないので、ネタを引っ張りようがなくなるとどうしても文章が短くなってしまいますが、ご勘弁を。とりあえず先週の私がどんな釣りをしていたかは以下の写真の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

本栖湖の霜柱
今シーズンになって初めて霜柱を踏みしめて本栖湖で釣りをしました。一昔前だったら、家の庭でも霜柱が立ったのに、最近ではとんと見ません。フライフィッシャーマンにとって地球温暖化で困るのは、日本のトラウト類の生息域がどんどん狭まっているのを肌で感じることです。
本栖湖の朝焼け
水温と外気温の差が大きいので、本栖湖から立つ朝靄は幻想的。そして湖面に太陽があたるのと同時に風が吹き始めます。とても釣れそうな朝でしたが、ポジティブに考えている私のロッドにはコツリともアタリません。
本栖湖
前回ドライで出ていたポイントは全くの不発。なので気分を変えて水深の深いエリアをタイプ3で探ってみました。しかしこれも不発。この後、風がものすごく強くなったので、昼食タイムにして午後の様子を伺いました。
本栖湖
午後は風が落ちたものの雨が降ってしまい、そのまま雨量が上がってこんな状態。一気に釣り人は減ったけれど、このまま17時のチャイムまで投げ倒して何もナッシング。雰囲気は良かったのですが・・。ちなみに前回放流された場所には釣り人がしっかりとおり、放流ものは釣れていました。
東京湾
そしてその週末の土曜日は久しぶりにオカッパリ・シーバスへ。ネットへ載せようと思っていたので合法的にできる場所を探すと、現在は釣りルールが厳しくなる一方で釣り場がとても少ないんですね。ここ豊洲は晴海側の一部が開放されていますが、あくまでも歩行者優先ですので、トラブルが起きぬように周りへの注意は相当気をつけなければなりません。潮は動いていて釣れそうな雰囲気の中で、一度だけフローティングミノーにバイトがありました。
白鳳丸
豊洲埠頭はルアーマンで混雑していたので、別の場所を散策。世捨て丸時代に散々お世話になったこの白鳳丸は国立の海洋研究船。この船が港にいるとき、このバラストタンクの排水周りにシーバスが付くのです。しかしいつも狙っているのは岸壁側ではなく海側。船に近づいて釣りができないので、指を咥えてみているだけ。
晴海埠頭を望む
帆船 日本丸が晴海埠頭に着いていました。晴海埠頭も合法的にできる場所が少なく、豊洲埠頭側の一部のみ。久しぶりに色々なところを回って思うことは、毎回コインパーキングに車を突っ込みながら釣りをしていると、お金が掛かって仕方ありません。都内はやっぱりレンタサイクルの方が良いですね。この後、京浜運河の懐かしのポイントに向かい、ボラに翻弄されて帰りましたとさ。

急激な温度変化についていけず、身震いが止まらなかった本栖湖

温暖化の影響なのか最近はそんな日は滅多にないのだけれど、その昔はリールが凍って巻けないとか、外に出しておいたビールが凍って飲めないなんて普通にあった本栖湖。まぁそれは1〜2月の話ですが、11月でもこんなに寒いのかと思ったのが先日の火曜日のこと。でも外気温計は1℃なので、そんなに寒くない筈なのですけれどね・・・

その前々日はキャスティングスクールの後に朝霞ガーデンで釣り会をやっていたのですが、その際は23〜4℃ほどでTシャツでもいられるくらいの暑さ。あまりの暑さにコーラを飲みながら釣りをするほどで、その様子はまるで9月頃の陽気。それだけ暑いと朝霞ガーデンのお魚の反応はイマイチなんですよね。

朝霞ガーデンの暑い日から中一日で気温差にして20数℃のところで釣りをしているのがどうも良くなかったみたい。そもそも予報は寒いというので身構えて背中にはカイロが2つ貼ってあり、下半身はアンダーウェアにGパン、そしてネオプレーンウェーダー。上半身は6枚重ねと、かなりの厚着で本栖湖へ向かったのです。しかしそんな様相なのに外気温計が指す1℃は嘘ではないかと思うほど手が痺れて凍え、湖から上がると吹き付ける北風に身震いするほとでした。人間ってものは急激に気温が下がると体が慣れていないので実際の温度以上に寒さを感じるのだな、ということを知った一日です。

そんな感じで朝は寒さを乗り切るために風裏を探し、午後は良さそうなポイントで投げ倒した12時間。マッキーと私にはこれが普通なんです・・。そんな本栖湖の最新事情を知りたい方は、以下をご覧くださいまし。

本栖湖
朝の気温は1℃で太陽が顔を出すまでは風がビュービューでホント寒かったです。今回の相棒はスコットのスイング1184/4とハーディのソブリン7/8。
本栖湖の紅葉
太陽が出た途端、風は止んで強張った体が少しずつ動くようになりました。が、魚っけは無く、テロ〜んとした水だと釣れそうな感じはしないんですよね。本栖湖は絶賛紅葉中で、キャスト後につい周りの景色を見回したりして。
本栖湖湖畔
秋は色々なものが実をつけていますが、これはなんでしょう?湖畔へ降りる樹木の隙間にありました。今回はマッキーと二人で本栖湖ポイントめぐり。過去に良かったポイントのその傾向と対策を教えながら巡りました。
本栖湖の紅葉
南岸の川尻側の紅葉はこんな感じ。現在満水でシングルハンドは幾分釣りにくい状況。お昼は湖仙荘でいただき、情報収集。最新の話だと持ち込まれたレイクトラウトの胃袋の中から、レイクトラウトが出てきたそうで、共喰いする例が出てきた様です。日本で合法的にレイクトラウトを楽しむのは中禅寺湖ですからその釣期は短いので、冬のレイクトラウト・フィッシングは皆さん手探り状態。しかしその生態(冬の行動)を知っている方は釣果を伸ばしている感じ。
レインボートラウト
とあるワンドでは50匹ほどのレインボーが見えたのですが全く喰わず。この日はスポーツセンター前で放流があったので、入れ喰いを楽しんでいた方が多数いましたが、それとは別の遠いワンドなのです。そして更に場所を移し午後の良い時間帯にライズ多数を発見。それを狙ってみたら放流もののレインボーでした。ま、オデコじゃないだけマシか・・・。
ヒメマス
更に別の場所でライズを繰り返す群れがあったので色々投げてみましたが、まったく喰わず。サイズも小さかったのでその正体を知るべくオレンジ&パートリッジ#12をキャストすると、ヒメマスがヒット。これがずっと水面を賑やかにしているのです。しかし、ヒメマスがレイクトラウトに喰われていなくなったと言っていたのに、今このサイズを放流したらレイクトラウトの餌となってしまうのでは?と心配です。
本栖湖のヒメマス
私もヒメマスのフライフィッシングを堪能しましたが、コイツだけを釣るのであれば、4番タックルで22番のミッジフィッシングを楽しんだ方が良いかも? です。そんな塩梅なので、現在本栖湖は至る所でお魚の反応があり、紅葉も楽しめて楽しく過ごせます。居つきの大物にはまだ少し水温が高い様ですが、大物爆釣のXデーは近い気がします。

思いを込めたフライにシーバスの心ここにあらずの片想い

この秋、私はすでに何回シーバス船で東京湾へ繰り出しているのでしょうか。ランカーは時に思わせぶりに大きなフライにチェイスしてきたり、私のフライを通り越して隣りの仲間にバイトしたり。お魚の心はいつも読み切ることはできません。しかしながら経験はたくさんあるので、それを元に新たなフライを巻くのが好きな私。フライは思い浮かんだ新しい発想を盛り込み、シーバスの餌となる今季のベイト(小魚)を見てサイズを決め、前回思い通りにならなかった部分に改良点を加えて新たなパターンを生み出すのです。

釣り人は暴走族ならぬ、妄想族。

釣りへ行く前にはすでにそのシチュエーションが頭の中で妄想され、イメージトレーニングはいつでも万全。創作された新しいフライは使う前からその一挙一動が瞼の裏にある妄想の世界でモンスターが釣られているので、ボートへ乗り込む時には自信満々でポジティブな気持ち。

「さっき(前便)までボイルがすごかったので、今日は大丈夫でしょう。」なんて言われた日には、我が心そこにあらず。一投入魂、フライに魂と愛を込めてポイントへ投げ込むのです。都会の明るさを教えてくれる夜空の曇天は、星空の瞬きと違い日没直後を思わせる明るさ。その下にはロリとした光沢のある暗い海があり、キャストされた大きなフライが海面に引き波を立てながら戻って来るのが見えた。一投、二投、何事もない。さらに投げ続けると、その運動量から汗が噴き出てくる。しかし夜の海は極めて静かなのである。釣れそうな予感からか何度も同じポイントへ船を戻す船長だが、結局私のフライはシーバスに気に入って貰えられずにチェイスすることさえなく、暗い海にただ小さな引き波を引き続けるだけであった。

その後オデコ逃れのための数釣りを目指すもボイルはほとんどなく、『前便まではすごかったのに。」という言葉とは裏腹に、僅か6〜7時間で海は一変し僕らは型を見るのも難儀した横浜の夜となってしまいました。

今年の私は妄想が現実となる事が何一つもなく、その想いはいつも片想いのまま。一つも身を結ばないという事は、私はお魚の気持ちがちっとも分かってない独りよがりな釣りをしているのでしょう。それはまるで片思いの恋愛と同じなんだなぁ、と感じた夜でした。

帰りの車中ではハマショーの『片想い』がヘビーローテーションで掛かっていた事は察しの通り。私の釣りは一体どこへ向かっているのでしょう?

タガメン7号機
秋のランカーシーバス狙いに使う私の大型フライは2系統。一つがビースティーチェンジャーというジョイントフライで少し沈むもの。こちらはタガメンというフローティングミノーで、現在のモデルはチューブ・ジョイントタイプ。大きさは18センチほど。軽くて投げやすく引き波がアピールするフライ。毎回、妄想の中では相当釣っているのですが・・。
横浜の海
夜空は街の明かりを反射し、夜全体を朧げな怪しい釣れそうな空間を醸し出す。
ヒラスズキ
今回の釣行は決して何もなかったわけではありません。良い時期なので現実が妄想を上回る事がなかったと言っておきます。写真は最近よく釣れるヒラフッコ。
シーバス
タンカー周りのボイルはたくさんあったのですが、追っているベイトが小さいのに加え、シーバスのサイズも小さかったです。
シーバス
今回は各自数本の釣果でシーバスクルージングは終了し不完全燃焼。そして昨日はキャスティングスクール後に朝霞ガーデンへ行ったのですが、私の心は管釣りでは満たされなくなってしまいました、ふぅ・・。私の気持ちはどこへ向かうべきなのでしょうか? 今年もあと1ヶ月余りですが、現在は宮崎遠征に向けて体力作り中でゴザイマス・・。

旧精進湖有料道路を駆け上がり午後の本栖湖を堪能す

「うぁ水が透明でとても綺麗。でも風が寒いね。」
なんて言った後、彼女は彼氏に抱きつくカップル。
私の後ろでイチャイチャしやがって! なんて羨ましい・・・。

しばらくすると中国の方々らしい集団が来て、
「イーガー ミーリー デ フー。ディアン チェン チー ハンラン。」
(グーグル翻訳で逆引きするとこんな感じで聞こえる)
何を言っているのやら・・。

そして今度は韓国のお方らしき人たち。
「ムォセィ チャブル ス イッセルカ?」
あ、私をそんなに見つめてもそう簡単には釣れませんよ。

そして溶岩隊にはこんな軽装で寒くないの?と言いたくなるヨーロッパ圏の人々。

富士五湖は現在紅葉真っ盛り。日本はどうしてこんな急激にグローバルで多国籍に溢れる国になってしまったのでしょう。ハーミットのある大塚はホテルがたくさんあるので歩いている方の半分は日本人じゃないし、本栖湖観光駐車場にいたっては日本語で喋っている人の方が少ないのではないかと思うくらい。富良野や妙高と同じようにまもなく日本の観光地は全て英語表記で一般言語は英語になり、ラーメン一杯の値段は3,000円に迫るのかもしれない。

そんな釣りに関係のない雑念を振り払うことが出来ず、色々な思考が巡りながらも一本の杭になろうと努力する『河は眠らない/開高 健』信者の私。釣り人は糸を垂れている時間は決して暇ではなく、15分も投げ続けて反応がなければ何が悪いのかと思いを巡らせるのである。糸を細くしてみる、フライを変えてみる、ポイントを少し変えてみる、引き方を変えてみる。一通りの事をやってもダメな時は、前述のように釣り以外の雑念が発動するか、懺悔する禅の世界へと引き込まれていくのである。

時間とは短いものだ。

この繰り返しを何度か行うと17時を伝える町のチャイム音が聞こえてくる。浩庵荘には漁火を思わせるランタンが灯り、竜ヶ岳の上を覆う雲の龍が本栖湖へ舞い降り始める。これが本栖湖終了の合図となる。私の竿に手応えあらず、無事オデコを迎えるのであった。

そんな昨日のお話は以下の通り。お暇な方はご覧ください。

精進湖
連日の釣りモードで睡眠時間が必要になり、今回は午後の本栖湖を目指しての出発。遅い時間帯なので渋滞は覚悟の上だったが、高速道路・大月IC付近の渋滞が全く動かないので、仕方なく甲府南へ廻り、旧精進湖有料道路を使う峠越え。久しぶりに精進湖をぐるりと見廻しました。
本栖湖
ここ数年は11月10〜20日前後に大きいサイズに巡り合っているので、今回は期待がもてるかも?と、いつもながらのポジティブシンキング。本栖湖周辺は落ち葉がドッサリですっかりで秋の装い。午後風はキツいのだけれど、太陽が竜ヶ岳の裾に落ちる頃には落ち着くのである。
本栖湖
午後のコアタイムは私の中では15〜17時。それまでの間は、今日の場所をどこにするかを決めるために湖を一周して見定めるのである。
入漁券
湖仙荘の情報では、今期ルアーの釣り人によって60本のレイクトラウトが持ち込まれたとのこと。取っても取っても減らないレイクトラウトはブラックバス繁栄期を思い出す。人の手によって輸入された外来種の末路は一体どうなるのであろうか。
バックワインダー
ウィンストンのマイクロスペイが入院中なので、今回はセクター908/4とバックワインダーのセット。ラインはインターミディエイト。
本栖湖
今回の釣行で20mほどのキャストできる位置で3度ボイルが起こった。僕らの作ったボイル3秒ルール(ボイルが起きたらそこへ3秒以内にキャストしたら高確率でヒットする)のうちにキャストできたのだけれど、今回は全くの無反応。波気がありすぎたのかなぁ・・。竜ヶ岳の上にある雲が徐々に龍のような形になり、やがて湖に降り立つ景色はイブニングのクライマックスと私は捉えている。
浩庵荘
17時のチャイムを聴く頃には浩庵荘にランタンの燈。まるで海上から熱海の灯りを見ているかの様。コロナ前とは打って変わって人だらけになってしまった本栖湖。せめて釣りをしている私をそっとしておいてくださいな。帰る車中では、1980年代後半に本栖湖へ通っていた際に後輩の車で流れていた、ユーミンの『リフレインが叫んでいる』がリフレインし続けているのでした。

ミッドナイトのシーバスフィッシングはフィッシングハイになる(シークロ)

ランカーシーバスのハイシーズンは現在進行中ですが、その週末予約は大体2ヶ月前には全て埋まっている状態。なので、最近はシーバススクールを開催するにしても週末を抑えられないので、スクールというよりはお客様の予約した船に乗せていただく日々が続いています。しかし予約をお客様任せにしたことで今度はお誘いが重複し、近々にお誘いを頂いた方はお断りする羽目になってしまいました。ですがそんな乗らなかった船の時に限ってランカーがイレグイだったなんて話を聞くので、私はとことん運が無いのだなぁと感じでいる今年のフライフィッシング。

今回「11/9の夜便のシーバスに行きませんか?」のお誘いに二つ返事で承諾したのはかなり前のこと。シーバスに関しては毎週のように出かける予定でフライもタックルも準備万端でいつでも出撃準備中だった筈。日程が近くなった頃に出船時間を確認すると、夜の23時とかなり遅い時間だと判明。そうなると終わるのが夜明けごろになるので、当日の仕事を考えると家に帰っても寝る時間が無いので店でシュラフ広げて雑魚寝かなぁ。いい歳こいてやっている事は学生時代と何ら変わらんのは、釣り人だけなのでしょうか。

普段は子供のように8〜10時間の睡眠時間を取る私にとっちゃ深夜便はかなりハードな睡眠スケジュール。なので急遽マッキー店長に日曜出勤をお願いして、私はシーバスから帰ってきたらガッツリ寝る予定にしました。さて、そんなランカーを求めて出向いたシーバスフィッシング。早速やらかしたことは現場へ着いてタックルを組み始めると、肝心のビックベイト用のスイッチロッドを忘れてきた事が判明・・。

ということで、今回は必然的にビックベイト無しになり、片手を忘れてきたような感覚での釣行となりました。お暇な方はどうぞその様子をご覧くださいまし。

本日の戒め:大物狙いは数打ちゃ当たる作戦よりも、計画的な行動を!

シーバス
ここのところ景気の良い話が多いシーバスのフライフィッシング。スイッチロッドを忘れてきた訳ですが、諦めの悪い私はとりあえず9フィート8番のロッドにスイッチロッドラインを入れて20センチ弱のフライを投げてみました。ですがロッドが折れそうなので直ぐにやめました😆
シーバス
なので今回はコノシロ絨毯を狙わずに各所の灯りの明暗部を攻めて、その中から少しでもサイズの良いのが取れればという期待を込めてのフライフィッシング。大物集結のコノシロ絨毯と違い、湾奥の明暗部は50センチ台が中心。昔だったらそれで充分楽しめたのですが、湧き上がる釣欲が満足させてくれません。
タンカー
サイズが良いシーバスは運河内の明暗よりも沖のタンカー周りの方が一回り大きいサイズ。風と潮が当たる面を考えながらシークロのリュウちゃん船長が吟味しながら良い場所を探り当てます。
シーバス
タンカーの隙間では70弱までのシーバスがお目見え。全体的に肥えているシーバスが多く、トルクのあるファイトが楽しめました。
シーバスフィッシング
隙間フェチのシーバス狙いは、係留されたタンカーとラバーバンパーの間を狙います。そのためキャスティングできるのは1名のみなので、交代制の釣り。
シーバス
隙間シーバスは沖のタンカー周りで掛かるサイズよりもさらに一回り大きく、そのトルクのある引きを存分に楽しみました。フライはEPミノーが中心。
シーバスフィッシング
普段ならばこんな時間まで起きていられない私ですが、飽きる事なく中型サイズ以上の数釣りができたので、全く寝ていないのにフィッシングハイになっている状態のまま夜明け前に終了。さて、このまま帰って爆睡することとしますか・・??
神奈川県の管釣り
何故に最後の写真が虹鱒?と思ったあなた、ハイそうです。そのまま帰らずにお客さんが某管釣りへ行くのを知っていたので、そのままそっちへ向かいました。不眠ですがフィッシングハイになった状態で、そのまま16時まで釣り続けたのでありました。私がどれだけ釣り馬鹿であるかがお分かりになりましたか😆

富士山を見ながら釣りをしたかったので山梨へ行った件(忍野フィッシングエリア)

春の解禁から7月あたりまでほぼ渓流中心で釣りまくっている私は、秋になると湖に管釣りとC&R、さらにシーバスに出かける釣り三昧の日々。一般的なフライフィッシャーマンは釣りは少しお休みにしてタイイングを愉しんでいる時期だと思うが、私はフライの持ち玉が少なさに四苦八苦している状態。釣りへ行くべきか、はたまたフライを巻くべきか、私には悩ましい問題であります。

そろそろ秋の湖シーズンに入ったので、管理人さんは本栖湖に行ったのでしょう?と思ったあなた、正解と言いたいところですが、今回はちと違います。先だって本栖湖ヒメマスシーズン前の試し釣りで不漁のため解禁断念というニュースが飛び込んできました。その原因はレイクトラウトの繁殖による食害という仮説で外来種のレイクトラウトを駆除するということで進んでいる訳ですが、ヒマメスは合法的に漁協が放したもの。そしてレイクトラウトは誰かが違法で放したもの。いずれも人によって放たれた元々そこに居ない魚たちなのですが、立場の違いでお魚の運命が変わるのがチト悲しいと感じてしまうのです。

そんな折なので現在はレイクトラウトを狙うルアーの方が多く、更に温暖化の影響か水温高めで推移しており、レインボートラウトの良い情報がないので、とりあえず行って考えようと遅い時間に出たら渋滞にハマりました。中途半端な時間になってしまった事で色々と考えた末、以前行った忍野フィッシングエリアから見える富士山の景色をふと思い出し、河口湖インター手前にある新しい富士吉田西桂スマートICを下車。県道717号線で山越えして新名庄川(しんなしょうがわ)の源泉(富士山の伏流水/湧水)である忍野フィッシングエリアへと足を向けるのでありました。

そんな様子は以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。
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忍野フィッシングエリア(HPはこちら

住所:山梨県南都留郡忍野村忍草1660-80
営業時間:7:00〜17:00(11〜3月は16時まで)
遊漁料:1日券のみ¥4,000
主なルール:キャッチ&リリース・バーブレスフック・シングルフック使用

忍野フィッシングエリア看板
ここへ再訪するのは何年ぶりなんでしょう。最後に来たのは取材だったような・・。なのでおぼろげな古い記憶ではこんなに池の数があったっけ?という感じ。メインエリアは3のエリアで、以前はココを中心に釣っていた筈。現在は管理棟(4の位置)を挟んでどちらにも3個ずつ、合計6個の連続した湧水池があります。湧水地なので、水温は年間を通して安定しており、いつ行っても何かしらの虫がハッチしているので、通年ドライフライで楽しむことができます。
忍野フィッシングエリアのメイン
富士山の伏流水が各所から湧き出ているので水量は豊富で水温安定。鶴ヶ池湧水の前は3の池で一番大きい場所。キャスティングがしやすく、多くの方がこの場所で楽しんでいます。
営業時間
この釣り場はキャッチ&リリースで、持ち帰りの記載はエサ釣りの方に対しての注意事項。なのでフライ&ルアーは全エリアで釣りができますが、餌釣りの方は管理棟から左半分(4〜6)だけの様。冬季は16時までとなっていますが、その頃になると気温がグッと下がりライズがグッと減るので退散するのにちょうど良い時間です。
レインボートラウト
お魚は岸際の水藻に付いている虫をついばんだり、ハッチするカディスやメイフライを食べてます。現在はテレストリアルの時期が過ぎてやや小さめのカディスやメイフライが中心。魚の平均サイズは大きく、小さくても30センチくらいで大きいものは50センチオーバー。しかしクリアウォーターなので入れ喰いになる事はありません。やや管釣り慣れした人が行く一匹を釣るプロセスを楽しむ管釣りといえます。
レインボートラウトを狙う
1の池はこんな感じ。広くて障害物が多く、初心者は難儀るす事でしょう。しかしクルージングライズを見つけてトラウトハンティングしたい方には、絶好のポイント。なぜならば難しさゆえに釣り人は少ないですから。
忍野フィッシングエリア
2番目の池は小さく浅い。北側はバックが取れないので、南面でキャストするのが良いでしょう(足元の草に引っかからない様に工夫しましょう)。遊水池なのでデカイのを掛けた後にウィードに揉まれることもしばしば。
忍野フィッシングエリア3番
ちゃんと一眼レフを持っていかないと、富士山がドーンと映る写真が撮れないんですよね。それも写真を納めたのが後半なので逆光になっちゃった。望遠で午前中に写真を撮れば3番の池の北側から立派な富士山の写真が撮れる筈です。
忍野フィッシングエリア
4番目の池と5番目は端を挟んで左右なので、1個の池と言って良いです。深さがあり魚もそこそこいますがドライフライ向きではありません。またバックキャストがほとんどできないので、ロールキャストでの釣りが強いられます。5〜6番目の池は写すのを忘れちゃいました。
サイトフィッシング
使用したフライは主に14〜18番。風がなかったので6Xまでティペットを落とし、ティペットだけを沈めてようやく釣果が伸びる感じ。フライパターンはテレストリアルのオドリバエ、フェザントテールパラシュート、CDCクリップルなど。
忍野フィッシングエリア
昔に比べるとクリアさは少し落ちた感じがしますが、魚は丸見えなのでサイトフィッシングが楽しめます。最もそのクリアさから難易度はかなり高いですが、喰い気がある魚を探して正面からフライをプレゼンテーションすれば、喰いついてきます。私はそんな感じで遊んでましたが、池の真ん中へフライを浮かべっぱなしでも出てきます。
レインボートラウト
15時を回る頃には気温がグッと下がり食いが渋くなったので15時半に納竿となりました。魚のコンディションは胸鰭の欠損の個体が多いので微妙ですが、魚のサイズは大きくサイトフィッシングの釣り主体と考えると、ドライフライで大物狙いをしたい方には良いロケーションだと思います。日増しに寒くなるこの時期ですが、暖かい日を見つけて皆さんも出掛けてみてください。

 

シーバスと本栖湖の狭間で時々C&R(雨の箱根早川C&R)

「管理人さんと釣りへ行くと、いつも雨なんだよなぁ。」と、雨男のレッテルを貼られている私。確かにブログを見返しても、一日のどこかでにわか雨が降ったりするので、写真では出てこない雨模様を含めれば、今年の私は常にレインウェアと共に過ごしているかもしれない。

しかし、雨男(雨女)なんて本当にいるのかなぁとググると、実際には思いこみらしく、確証バイアスという心理が働いているからだそう。それは一度思い込んだ内容に合っている事実ばかり記憶しやすくなる事を言うらしい。確かにそう言われれば、そもそも日本は年の1/3くらいは雨なのだから、雨になる確率がそれなりに高いわけで、さらに雨の時の方が釣れている記憶があるから心理的にそうなってしまうのだろう。よって私は雨男ではありません(本当?)。

しかしながら「管理人さんと釣りへ行くと、いつも雨なんだよなぁ。」という言葉を釣り仲間から投げかける時、心なしか彼らの顔がほころんでいる様に見えるのは、「雨だから釣れちゃうぞ!」と内心では思っているのでしょう。今回は後輩と初心者を連れ立ってシーバスと本栖湖の間の中休みと称して、『箱根・早川のC&R』へ訪問。午後の雨は100%予報にも関わらず、ずぶ濡れになりながら夕方まで釣り続ける僕らは、あながち雨は嫌いでは無いのだろうと思った昨日です。

そんなずぶ濡れの釣行は空が暗過ぎて写真を撮る気になれず、たいして良い写真がありませんが、お暇な方は昨日の様子をご覧くださいまし。
前回の箱根早川のお話はこちら
*早川河川漁業協同組合小田原支部(HPはこちら

箱根・早川
今回は一日を通して光量が足りないので、良い写真なんて撮れない状態。その反面雨は釣り人を減らし僕ら以外の釣り人はほんの数名しかいない。普段は混雑している釣り場だけに人がいないのはラッキーかな。
ハヤ(ウグイ)
ドライでは難しくなる時期になってきたので、まずはニンフをゴロゴロ。小さなアタリを拾ってアワセたら、#12のヘアーズイヤーをハヤ(ウグイ)が丸呑みしました。
ホッパーフライ
ある場所で魚が見えるので、それを狙ってずっと粘ってみた。ニンフやらドライを流しても反応が鈍く、大きめのフライを流した時だけチェイスがあるのだが、食べるまでいかず。午前中はそんなイライラの時間が続き完敗状態。下流へ行った後輩に状況を聞くと、瀬の中へバッタフライを投げ込んで数を伸ばしているとの事。ならばとバッタへ変更して瀬を叩くことに。
土砂降りのフライフィッシング
初心者にワンツーマンで教える私は、魚がなかなか食いつかないのでイライラが募るばかり。あまり私が寄り添っていても楽しく無いだろうと思い、私は少し離れた場所で、見守ることに。
レインボートラウト
すると独りになった途端にレインボートラウトをドライでヒット。最初の一本は切られてしまい、次に掛けたレインボーを慎重に寄せてランディング。お見事でした。店主が横にいてうるさい助言をするよりも、独りにして伸び伸びやって頂いた方が結果的に自分で考えて投げる能力が身について釣れるのでしょう。お魚が釣れたことで一安心した私。
雨の釣り
後輩はC&R区間を広く楽しみ、でっかいドライフライを瀬の中へ投げ込み、沢山のレインボートラウトを釣っていました。それにしてもこんな土砂振りの中で喜んで釣りをしているのは僕らだけ。それ以外の方々は早々に帰られてました。
グラスホッパーパターン
前半が全くダメだった私は後輩の言うことを聞いてマダムXホッパーを使い、瀬を叩いてようやくゲット。バイトは沢山あったものの完全に咥え込むやつが少なったので難儀しました。
フライフィッシング
明らかにいそうなポイントの魚は何度も釣られているせいか喰いが渋く、人があまり狙いそうもない白泡が出ている早瀬の方が喰いつきがよかったです。魚が偏ることなく満遍なくポイントについているのは、他の漁協とは違い分散放流がキチンと出来ている証。
フライフィッシング
3時を過ぎると本格的な土砂降りになったので、風邪をひかぬ様に少し早めに退散することにしました。ここ箱根・早川のC&Rは2025年2月21日まで楽しめます。一日券が¥1,300と一般的な渓流の値段で楽しめる関東近郊の釣り場ですので、皆さんも時間を見つけて遊んでみてください。