「ブルーライト横浜」のブルーは、夜光虫の事ではないかと思いたくなる横浜の海

横浜のシーバスへ行く度に、タイトルに『ブルーライト横浜』が入るなんて、「管理人さんは相当オヤジだなぁ・・。」と思ったあなた、昨日の横浜の海に出れば、きっとあなたも「ブルーライト横浜」を口ずさんでしまう筈です(あ、その前に平成&令和生まれの人は知らないか・・)。

今回はソルトウォーターシーバスに久々参加の手馴れと初心者を伴ってのシーバスなので、前回のランカー便と違ってユルユルな夜を楽しもうという設定で出船。しかしシークロの岡本船長からは出船前からネガティブワードが告げられた。

「数日前から赤潮が出ちゃって、夜便の釣りがかなり難しくなっちゃってます。ベイトは相変わらず小さいので、それに合わせたフライを用意してください。」

そもそもこの日は長潮の下げいっぱいスタートの時間帯だけ空いていたので、予約が埋まっておらず、その隙間をおさえたので爆釣ははなから期待はしていない。しかしながら、バーバスな状態なのかと半ば諦めモードでのスタートとなった。

空にはクレッセントが浮き、野反湖で見る夜空の1/3ほどの星が瞬いている。風は弱くフライにはちょうど良い。闇の中でボートのエンジンが低く唸りながら、トロリとした海水を巻き上げ進んでいく。埠頭を離れ程なく進み街の灯りが僕らに届かなくなった頃、スクリューの白泡がネオン色に僅かに輝き始めた夜光虫。それが京浜運河に入る頃には鮮やかなLEDライトの様になり、さらにデズニーのエレクトリカルパレードが、青一色で構成されたかの様に青い波紋を広げた。夏の夜光虫とは違い、それは澱みなく鮮明に輝いている。

ココまで電池を入れて光らせた様に光りまくると、大抵お魚の方はトント釣れなくなってしまうのが一般的。ところがラインが水面につくとそれに合わせて閃光が一直線に広がり、フライはには電池が入っているのかと思うほど着水と同時に発光する。するとその発光に向かって光の塊がが近づき、ネオンの花が開花するように飛沫が上がる。フィッシュオン!!

普段味わえない不思議な光景を見ながら、僕らは終始大騒ぎしながらシーバスフィッシングを楽しみましたとさ。そんな昨夜の様子は以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

シークロのフライフィッシング
シーバスシーズンが本番に入ったので、シークロは3人体制の船長で一日6〜8便でているフル回転状態。今回は岡本船長が操船となりました。
タンカーの明暗部を狙う
湾奥は夜光虫がヒドイとの事で、出船してすぐの場所から試し撃ち。最初のうちは反応が薄かったのですが、3箇所目からはずっとシーバスの反応がありました。今回のポイントはタンカー周りの明暗部が中心。
シーバスのフライフィッシング
最近はクロダイのフラットを中心に狙うN氏は久しぶりのシーバスフィッシング。キャスティングを楽しみながら順調に数釣りを楽しんでおりました。
シーバスのフライフィッシング
しばらく進むと、こんな感じでフライラインの着水によって夜光虫が水面にネオンサインの様に広がります。
シーバスのフライフィッシング
今回はサイズというよりシーバスそのものを楽しみかったので、平均してこのサイズ。フライはゾンカーを中心にフローティングミノーなどで楽しみました。
シークロの岡本船長
岡本船長が出船する様になるとシークロのシーバスシーズンはいよいよ本物という感じ。2艇の船を3名の船長で24時間フル稼働となります。
シーバス
私も皆さんの間で適当に釣りました。ワイワイガヤガヤやりながら発光する海を見るのは楽しいものです。
シークロの夜
シーバスのボイルが始まるとそれはまるで水飛沫の花が咲いたような感じ。青いネオン色に輝く花は一瞬にして消えてしまいますが、しばらくすると別の場所でまた花開きます。
ヒラスズキ
今年に入ってシークロ出船はコンスタンスにヒラスズキが釣れる様になりました。サイズはまだフッコからセイゴサイズが主ですが、来年あたりは立派なサイズが釣れそうな予感がしてきました。
スズキのエンジンが光る。
横浜の夜のエレクトリカルパレードは時間いっぱいまで楽しみ、最後はスズキのエンジンから放たれる青白い幻想的な灯りが淡く消えていくのを見ながら終了。これからは毎週の様にシーバスへ出かける私。今後はランカー便と数釣り便が交互に楽しんでいきます。

南西諸島の反省会は東京湾で行うシーバス三銃士(横浜・シークロ)

急に涼しくなった東京湾の風は一気に秋モード。各所でコノシロを食べるランカーシーバスの話が出てきたので、先だってまで南西諸島でボーンフィッシュを追い求めた3人組は、ランカー狙いのシーバス三銃士へとなる季節。狙うは夢のメーターオーバーで、3人の合計で2.5m超え。しかしまぁここ数年の私は何事もパッとせず燻り続けているので、まだ新しいフライパターンを巻く創作意欲が沸かない。なので昨年までに巻いたタガメンやらビースティチェンジャーをかき集めて、横浜の海に出ることになった。そういえば昨シーズンはハチマルサイズは一本も取ることが出来なかったんだよなぁ・・。

全てに対して弱気な釣行になってきた私は、20センチあるフライを出船時間内引き倒す一か八かの大物狙いに固執したくはない。今回は暗いうちにササっとシーバスをキャッチしてオデコを逃れ、夜が開けたらランカー狙いに徹するという、弱気な安全牌の設定で横浜港を出港することにした。

思惑通り夜の釣りは順調で、おぼろげな灯りの下でシーバスがボイルを繰り返し、タイミングよくキャストすれば、フローティングミノーは飛沫と共に水中へ引き込まれていく。うんうん、今宵は順調だな。

太陽が横浜の街並みに色を添え始めるのと同時に、水中ではコノシロがまとまり始まる。それに合わせてシーバスボートが各所からコノシロ絨毯を目指して集結するのである。

「は〜い、今日はシークロ得々セットの日、シーバスは時間内の釣り放題プランですから、じゃんじゃん釣ってくださいね〜。」とシークロの船長であるリュウちゃんがジョークを飛ばす。確かに釣りたい放題だけれど、トップウォーターを引き倒すランカー便はキャストを続けたところで、フライへアタックするシーバスは数えるほどしかない。したがってキャッチできる数は知れている。大きなフライを20投もすると疲労が蓄積。そして自分のフライに疑心暗鬼。真っ赤に映る魚群探知機は壊れているのではと疑ってみる。やがては今日は沈めた方が釣れるのでは、と思うのである。

今回シーバス三銃士の投げるフライは全員がタガメンで、それも私が新作を作るたびに古いものを彼らにあげるので、私が使うのが最新式。そして彼らはそれぞれ零号機と4号機あたりのタガメンを結び、ひたすら投げ続けていた。最初に口火を切ったのはタガメンの零号機を使ったM氏で、それは軽さを重視したモデル。私はというとバイトはあるものの、重さが乗るような強烈なコンタクトは無し。

ふむ、今日は上ではなく沈めた方が良いのではないかと思い始める私。船長のリュウちゃんが浮かせないと釣れないぞ、というのを無視してインターミディエイトのロッドを振り始めた途端、今度はタガメン4号機で後輩がナナゴー・オーバーをヒット。

「ほら〜、フローティングでしょう。インターなんて使うから釣れないんですよ〜。」とダメ出しされてしまった。

ロッドをもう一度フローティングタックルに持ち帰ると、また海は静まり返る。
やがて、「さあ皆さん、釣り放題の時間はあとひと流しで終了ですよ。」の声が掛かり、私だけがタガメンでキャッチする事ができず、終了と相成りました。

港へ向かう船の上で私は、今回釣れた大物は全て私が巻いたタガメンなんだと言い聞かせ、なんともやるせない寂しい帰港になりました。まぁ次回へのやる気スイッチが入ったから、よしとするかな。そんな昨日の様子は以下の写真の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

横浜の夜
朝4時スタート時点では夜景の綺麗な横浜。水面を照らすオレンジ色の灯りの下にベイトが群がり、それを狙ってシーバスがボイルする。そのベイトサイズにフライを合わせ、ボイルのタイミングでキャストすると、シーバスは水面を破ってフローティングミノーを水中へ引きずり込む。
ヒラスズキ
ポイントを運河から外海へ変えると、立派なヒラスズキがお目見え。南に多いヒラですが、温暖化と共に増え始めた気がします。
シーバス
私は夜が明け切る前に隙間フェチのシーバスをゲット。エンリコミノーを使って、停泊する船の隙間を釣るのである。
シーバスの釣り
停泊する船の隙間は約30センチ。そのラバーバンパーと船の隙間の奥の奥へフライをキャストするという、難儀を要求される。
シークロの朝便
空がブルーに染まり始め、人工建造物が色を取り戻した頃に、「そろそろだな。」とコノシロが集まるポイントへ移動する。気の早いルアー船は暗いうちからそのポイントを陣取り、僕らはブリがそのコノシロを追いかけ回して水面が炸裂している頃に到着した。
ビースティチェンジャー
コノシロが群れている時期に使うフライは17〜23センチほど。ビースティチェンジャーやら、タガメンやら。とにかく大きくて、軽くて、シルエットがはっきりしているフライを日夜考えている。
タガメン初号機
タガメン零号機でヒットしたランカー。このフライはとても軽くてシルエットがハッキリとしている。問題は水押しが弱い点。
タガメン4号機
後輩はタガメン4号機?あたりのフライでヒット。すでにタガメの形から別の生き物になったタガメンはお茶目なフライになっていた時期。水によく噛んで頭だけが水面に出ている。いずれもジョイントフライなのだが、後ろボディのシルエットがハッキリとしないのがこのモデル。それが良いのか悪いのかは、私の中で迷走中。
宴
朝便へ出かける為に起きたのは朝2時。釣りを終えて家に付き1時間の仮眠をとった後、南西諸島の反省会と称した宴が始まったのが14時。写真を見てお分かりの通り、4軒もの梯子酒を楽しむおバカな輩。家まで歩いて帰った筈の私は睡眠不足で公園で寝てしまったようで、気がついたのは真夜中だったというおバカです。

第三火曜はマッキー研修日なので、彼の行ったことが無い所へ出掛けた(芝川・C&R)

先だっての日曜日はキャスティングスクールを行い、その後の朝霞ガーデンで入漁料を払っているのにロッドを出さないという私。多くのお客様に囲まれて楽しいのですが、それを見ているだけで満足してしまい、釣りすることを忘れちゃいました。南西諸島の釣りから解放され腑抜けになってしまった私に釣りのスイッチが入るには、少し時間がかかるかもしれません。

今週火曜日の釣り場選定は後輩任せ。そしてマッキー店長の研修日なので、彼が行ったことがない場所を探した結果、芝川のC&R釣行となりました。そういえば昨年の今頃もココに来てましたので、この場所の詳しい情報に関しては過去のページ(こちら)をご覧くださいまし。

さて、研修日とはどんなことをするのかと行っても、すでにガイド業もやっている彼ですから、私が教えることは細かな釣りのテクニックぐらいしかありません。C&R区間はお魚がスレているので、そのお魚をどう釣るかの、戦術とキャスティング方法が主になります。特にこういった大物がいるところでは単にティペットを細くするという対処では50センチオーバーの魚をキャッチすることが難しくなってしまうので、ティペットは3〜4Xのままでどう喰わせるかを考えていきます。

キャスティングの方法を細かに伝え、少しずつそれを身につけていくマッキー店長。なんとなくその手法がわかったところで、彼はこう質問をしてきたのである。

「このキャストとは別に、ウェットのスイング方法をちょっと教えてもらえませんか?」

ふむ。ドライフライのバッタが結んであるけれど、流し方の練習だからこのままでスイングしても良いかと、私はキャスティングとその後のフライラインの置き方や対処方法を彼に教え始めた。

「川の幅いっぱいにキャストするけれど、真横ではなく若干斜め下ね。手元に余ったラインで上流側へメンディングして、ロッドのティップに若干のテンションが掛かるようにしてロッドティップとフライラインをこうして一直線になるように張るんだよ。対岸の1/3を過ぎたあたりからロッドティップを下げてテンションを掛け始めて、狙うポイントとをこの辺りだとするとドスンと魚が来るんだよ。・・ん?あれ?」

斜め下流に見定めた仮想のポイントとする石頭を通過すると、そのフライは飛沫と共に水中へ引っ張り込まれた。あれま、こんな余興で掛かるとは😆

ランディングされたレインボートラウトは55センチほど。釣り人の思いとは違い、釣ろうと思う力が入っていない時にこんなことが起きるんですね。ま、これもフライフィッシングですな。

一昨日の様子は以下の写真の通り。お暇な方はご覧ください。

芝川・C&R
最初に腕章の補償金を含めて¥3,000をお支払い(年券を持っている方は¥2,500)釣りは朝8時から17時までで、この腕章を返すことで¥1,000が返金されます。本日は朝8時半に入って1番乗り。その理由は水位が高く、渡渉するのが一苦労する点。
富士宮の富士山
対岸(右岸側)に渡渉すると、富士山をバックに芝川の流れを釣る事ができます。富士宮の方は朝起きると毎日富士山が拝めるんですね、うらやましい。
芝川の流れ
入渓する場所にはこの看板があります。しかし今回は水位が高く、右岸へ渡渉するにしても膝上の強い流れ。入門者や年配の方には勧められないし、慣れてない方はウェーディングスタッフが必要かもしれません。
芝川の下流部を望む
マッキーと後輩は早々に大物ポイントに陣取ったので、私は最下流部から丁寧に釣り上がることにしました。芝川の流れは富士の湧という事もあり水温が安定しているので、この時期でもガンガンの瀬からヒレピンレインボーが飛び出してきます。
レインボートラウト
入渓点へ入る前の道筋で、バッタが飛び出してきたので本日もホッパーパターン。んがしかし、フライボックスを家に忘れてきてしまった・・。ボックスの隅にデイブスホッパーが1個あったので、それを大切に使うことに。チビッコはいつでも元気。
渡渉
C&R区間の真ん中から上あたりへ行くときに、右岸から左岸に渡渉しなくてはならないのですが、その時の水位が現在は股下ぐらい。慣れてないと渡れませんから、ある程度の渓流経験者以上が訪れるC&R。富士の湧水は雨とは無関係に時期がズレて水位が上がったりするのです。
レインボートラウト
大きなプールで50アップレインボーを腰まで使ってヒットさせるも、ランディングネットを忘れてハンドランディング。しかし岸がないので、水中に入ったまま写真を撮ろうとすると、そのまま腕からスルリと逃げてしまった。その後にも50アップを沈めて掛けるも、浅瀬がないので片手で支えて写真を撮ろうにも、またも逃走。やっぱり大型ラバーネットが必要です。結局写真が撮れたのは、25センチほどのレンボーのみ。
バッタ
このサイズのバッタが、結構流れていましたヨ。バッタへのライズは大きな飛沫なので一目瞭然。
芝川の流れ
で、冒頭のスイングを教えている時にホッパーパターンでヒット。お魚は僕らを避けて対岸へ固まってました。
レインボートラウト
無事マッキーにランディングしてもらったレインボートラウト。3人で行ってラバーネットを1本しか持っていかなかったので、彼らから離れると、ランディングできなかったという訳。
ダウンクロスの釣り
太いティペットを使った場合の魚へのアプローチを伝授し、そのライン操作を練習中のマッキー。流し方の工夫次第で、トラウトのバイトは格段に上がるのです。
レインボートラウト
太陽が沈み切ってしまうと寒くなるので、今回は少し早めに終了。最初にお金を支払った田中屋さんに腕章を返しに行くと、¥1,000の補償金が返金されます。今回は小さいのを含めれば二桁キャッチ。大きいやつは全員で5本取ったかな。ある程度慣れた方には楽しいC&R区間ですが、水位に関しては事前に確認した方が良いかと思います。

 

合計11日間を費やして夢を追い続けた南西諸島の釣り旅

港の木陰にいるお婆に挨拶すると、日頃の寂しさからか矢継ぎ早に釣りの話をしてきた。

「今日の満潮は12時15分。小潮だから今日は喰わないね。あたしゃ釣り好きだから、ここで色々な魚を釣ってきたよ。いつだったか、サビキで40センチを超えるクロダイを釣った事があるけれど、周りの皆には、”そいつは凄い!”と褒められたよ。ここいらじゃ釣り好きで有名なんだよ私とキミちゃんは。でも最近は腕が痛いから、こうして木陰で見ているんだよ。」

年齢を聞けば御年81歳だそうな。旦那さんはすでに亡くなったそうで、暇な時間をこうして港で過ごすという。人がほとんどいない場所だから話し相手がいないので、僕らを見つけて同じ話を繰り返し話す訳だが、やがて自分もこうなるのかと思うと、彼女の釣り自慢の話は何故か心地よい。

お昼を過ぎた頃、仲間が戻ってきて私に一言、「あれ、稲見さん、こんなところでナンパですか?」。

するとお婆は嬉しそうに、そして恥ずかしそうに微笑んだ。南国の風に吹かれて歳と共に刻まれた皺と白髪姿のお婆を見た時、ふとトラック島のインターバーさんとの思い出が蘇った。青い空と紺碧の海を持つ南国は、こんな素敵なお婆たちを育てるのだなぁ、と。

この地へボーンフィッシュを求めてやってきた僕ら。6月、7月、そしてこの10月と合わせて11日間を、ほぼこの港周辺で爆投してきた。その費用はハワイでボーンフィッシュを釣るコストのおよそ2倍である・・。その結果は時間の経過とともに盛り下がり、10月はまるで何もない。ただ爆投の日々を過ごしたのであった。費やした11日間で得たものは、南国の優しさとシークニンの味。

来年の事は年が明けたら、また考えようと思った私。
とりあえず、今年の南西諸島の釣りは幕を閉じたのでありました。

シークニン
滞在中に毎日呑んでいたシークニン・ハイ。黒糖焼酎の炭酸割りに、この島みかん(シークニン)を入れたサワーである。カボスともシークワーサーとも言えない、素朴な酸味と飲みやすさ。お土産はいつもシークニンなので、昨夜もシークニンサワーを家呑みしました。
イシミーバイ
今回はボーンフィッシュ見たさに餌釣りの道具を持ち込んだのだけれど、サーフでは何も手応えなし。仕方なしにサンゴの方へ投げ込むと、ミーバイがすぐに掛かる。
ボーンフィッシュを探す旅
前回あんなにいた波打ち際の魚たちは、今回はまるで魚影がなし。サイトフィッシングで見つけたのはボラのみで、クロダイさえ一つも見つける事ができなかった。宮崎のオオニベ狙い以上にツライ事は、いくら爆投しても外道が掛からないので、ただひたすら投げているだけなのである。それによって得たものは腕の筋肉かな?
ゴリラバーガー
流石にコレだけ滞在すると、日々の昼食を楽しむしかない。昼は定食屋で食べるか、このゴリラバーガーを食うかの二択。
エビフライ
周りの協力で新しいアイを手に入れて巻いていった、エビちゃんフライ。悲しいかな、4日間ずっと爆投してなんの反応もなし。魚っけがまるでないのである。
イシミーバイ
浅いシャローラグーンを歩き回って見つけたのはボラのみで、仕方なくブラインドで投げ込んだ珊瑚礁の周りで掛かるイシミーバイ。私を慰めてくれるターゲット。
路頭に迷う釣り人
とにかく歩いた、探した、投げた。やれることは全てやった。何が悪いかなんて私にはわからない。ただボーンフィッシュに嫌われているとしか言いようがない。
南の島
この島によく来られているフライフィッシャーマンに遭遇しお話を聞けば、この場所で釣るにはひたすら投げ続けるしかないとのアドバイス。ご自身は今までにキャッチしたのは3本との事。海外のボーンフィッシュを知っている私にとっては途方もない確率の悪さを知った日。
カニ
今までで一番何もない時間を過ごした4日間。他の釣りに浮気しないようにボーンフィッシュ狙いの道具以外は一切持ってこなかったので、私はそれをやり続けるしかなかったのである。そのおかげでネガティブの境地に陥り、釣りが段々嫌になってきた。そんな時にヤドカリやカニは私を少しだけ癒してくれた存在。
ボーンフィッシュは何処
最終日の爆投を終えタックルを仕舞い始めると、それを嘲笑うかのように目の前をGTとブルーフィンが通り過ぎていく。まぁいいさ、どうせ私はそれを狙う道具を持ち込んでないしね。コレにて2024年南西諸島でボーンフィッシュを追い求める旅は幕を閉じました。

 

疲れた体を癒しに少年の心に戻れる弁慶堀へ昼寝に行く(赤坂見附)

田舎が無い私は夏休みが始まっても遠出する予定はいつも無かった子供の頃。なので都会に残った数人の友達と一緒に出かける釣り場は決まって近所の弁慶堀。昨日その堀に掛かる橋の中央で首都高4号線とその前に広がる緑に囲まれた弁慶堀を眺め、そっと目を閉じて過去の自分と重ね合わせてみた。聴こえてくるのは行き交う車の騒音に混じる虫たちの聲。そして釣り仲間たちとたわいも無い会話や、数々の思い出。ここへ訪れればいつでも小学6年生頃に戻れるのだなぁ、と。私はいつまで経っても釣りをしている最中は少年の心なのだと悟り、はがゆいやら、恥ずかしいやら・・。

毎年のことですが9月後半はどこへ行こうか悩まされる時期。最近はお店はの暇さからストレスを感じているのか、お疲れ気味の私。いっそ何もせず家でボーッと過ごせば良いのに、家にこもっていると益々調子が悪くなるのが私でして、やっぱり風を感じながら野外で昼寝をする方が似合っているのです。いつもならば前日までに計画を立てて朝早くに目的地に向かって出かけるのですが、今回は気分が気分が乗らず何も考えられず爆寝。翌日考えた挙げ句、赤坂見附にある弁慶堀のボートに乗ってお昼寝する事に決めたのでした。お昼寝といってもロッドはとりあえず持っていき、まぁなんか釣れたらいいなぁ、とお気楽な私。

昨日のユルユルなフライフィッシングは以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

弁慶堀
「暑さ寒さは彼岸まで」と、昔の人々の格言はホント凄いです。お盆が終わった途端に半袖ではいられない気温まで下がった昨日。この大都会のど真ん中でも肌寒さを感じました。三連休開けだから釣り人なんていないのかと思いきや、そこそこボートは出ていました
弁慶堀
12月〜4月中旬までは対象魚がレインボートラウト。それ以外の季節はブルーギルにブラックバス、そして雷魚といったところ。夏の間はウィードがびっしり。少年時代はとにかく魚が釣りたくて、ルアーを投げまくったものです(のちにフライ)。ここで知り合って仲良くなった釣り友達が数多くいます。
シンガマボディフライ
家にある釣具をかき集めてきたので、足りないものだらけ。とりあえずカメムシフライやこのシンガマフライがあったので、これを投げることに。落ちた時の波紋でブルーギルがやって来て突っつきまくるのですが、#10フックでも大き過ぎてフッキングしないチビスケが多い季節。
セミの断末魔(ピンボケ)
蝉ファイナル【semi final】:蝉の最後の意。水面に落下し、鱒(その他魚)に食われる様。この状況を狙い撃ちする釣り師のことを蝉プロと言う。 昨日までの暑さで生き残っていた蝉が私の前にポトリと落ちた。バスに喰われるその断末魔に期待し、ロッドを構えてじっと待つ・・、何事もない・・。
ブルーギル
ギルちゃんはフックサイズを落とせばいくらでも釣れることは分かっているのですが、掛かるサイズがタナゴみたいな大きさになってしまうのです。なので10番フックでずっと釣り続けていると、ようやく釣れた手のひらサイズ。ギル以外では雷魚が掛かったのですが、ギルタックルのままの4Xだったので簡単に切れてしまいました。デカバスはカメムシフライを見るものの、じっと見据えるだけで喰いつく事はありませんでした。
弁慶堀
季節の変わり目で釣況は思わしくない。疲れたところでアンカーを打ってうたた寝😴 緑の隙間からニョキっと映えているのはニューオオタニ。昼寝にはちょうど良い気温と季節。
扇屋
ボートの営業時間いっぱいまで釣りをすると、帰宅ラッシュにかちあってしまうので、4時ごろ退散して夕方呑みへ突入。この居酒屋はいつも昭和歌謡が流れており心地よいのです。その流れで後輩に引っ張られて二次会は昭和歌謡のスナック?に行き、絶叫系の歌を熱唱しストレスを発散するのでありました。

初心者が最短何ヶ月でシーバスをキャッチできるかを検証してみた件

「次のポイントで最後になります。」

シークロの伊藤船長にそう言われた時、頭の中にはファイナルカウントダウンのサビである、〜♪ It’s the final countdown♪〜 が脳内に流れ込んできた。私の場合映画好きでもあるので、カーク・ダグラス主演の同名『ファイナル・カウントダウン』も映像として出てくるのだけれど、今回はロックミュージックの話。

この曲はスェーデン出身のロックバンドであるヨーロッパが歌うのですが、私は決して好んで聞いていた訳ではなく、聴かされていたと言った方が良いのかな? 少し昔の話。私はとあるデパートへ出向で働かされていた事があるのです。その出向先で「本日の館内売り上げ目標まであと一歩」と言うところで、館内の社員を鼓舞するために、BGMとしてこの曲がかかっていたのです。なので、日々聴かされていたんですが、あともう少し売らねばならぬと思うと溜息が出てしまい、あまり良いイメージはありません。思えばこれ以外に雨が降り始めれば「雨に歌えば」が掛かるし、各フロアー毎の売り上げ達成局なんてのもありましたなぁ(我がフロアはバン・ヘレンのジャンプだったかな?)。

それはともかく、昨夜(今日)のシーバスの話。フライフィッシングはとかくキャスティングが大事なスポーツ。フライ人口が増えていかないのはキャスティングの難しさが理由の一つでもあり、逆にそのキャスティングが楽しくなってしまうと、フライ沼から抜け出せなくなると言うものであります。しかしながら”キャスティングは難しいぞ!” の、一点張りの業界だといつまで経ってもそれに躊躇して若者が入ってこないので、今回は始めて間も無い方がシーバスをキャッチするまでに、最短でどれだけの時間が必要かを検証しに行きました。お暇な方は以下シーバスフィッシングの様子をご覧くださいまし。

今回の戒め:キャスティングの難しさを伝えるよりもフライの楽しさをアピールする事に努めよ!

横浜のシーバス
今回シーバスにトライする方はフライ歴がまだ半年も経っていません。キャスティングレベルで言えばまだフォルスキャストのみで、実際にラインがターンする距離は10mくらいでしょうか。とりあえず私はそのサポートにまわり、釣れるまではこの私の竿は出さない事にしました。
シーバスのフライフィッシング
キャスティングスクールへの参加は数回のみですが自主練していらっしゃるので、コツを思い出せばフライラインのターンは5回に1度くらいの確率でビシッと決まります。但しまだ管釣り中心の釣りなので、シーバスがバイトしてもついロッドでアワセてしまいがち。それでも時間と共にラインハンドでのアワセを習得徐々にそのチャンスが増えていきます。
東京湾のシーバス
何度かのスッポ抜け、あるいはバーブレスフックによるラインテンションが抜けた際のバラシを経験した後、見事にシーバスをゲット。ボートへ乗ってキャッチするまでの時間は僅か1時間ほど検証終了。これはビギナーズラックではなく、釣りたいという気持ちから予習やきちんと自主キャス練をしてきた賜物でしょう。
横浜のシーバス
最初の一本を無事キャッチして頂いたことで私は一安心し、後方からフライロッドを振ることに。サイズはそこそこでしたが、今夜のシーバスはすこぶる反応が良かったです。
ヒラスズキ
コツを掴み始めるとあとは簡単。自分のキャストが決まった瞬間にシーバスはもんどりうって出てきます。初挑戦のゲストはヒラフッコをも仕留め、一夜にしてシーバス2種目を達成! 持っている人は持ってますなぁ。
横浜の夜
今回は明暗部がはっきりした小場所が中心でしたが、魚が全く出なかったポイントは一つも無く、必ずシーバスからのコンタクトがあったので、お魚はかなり入ってきている状態。あとはエサとなるベイトがもう少し入ってくれば、シーバスの活性は更に良くなる事でしょう。
シーバスフィッシング
気がつけば私がサポートせずとも次から次へとヒットする今回のゲスト。こんな良い日に当たった人はもうシーバス沼にどっぷりと使ってしまう事でしょう。
横浜の暑い夜
ファイナルカウントダウンのイントロが私の脳内をめぐり、ラスト数キャストと言われてもファイナルフィッシュをきっちりゲットして頂いた今回。シークロの伊藤船長を含め、シーバスのバイトを見て終始歓喜と笑顔が溢れていたシーバスフィッシングでした。今回のシーバスサイズは30〜55センチまででヒット数は数知れず。食べているベイトはイワシとサッパで前回同様の7センチほど。数が釣れたのはゾンカーで、フローティングミノーの方は魚のサイズが良かったです。今回の検証でわかったことは、条件さえ揃えば始めて間も無い人でもシーバスをキャッチすることは可能だと言う事。かといって相手は生き物ですから対価を払っても身を結ばない日もあるでしょう。いつかはやりたいでは無く、まずは何事もチャレンジあるのみですな。皆さんも是非楽しんでくださいまし。

涼を求めて野反湖へ行ったら、朝霞ガーデンよりも水温が高かった件

秋とは程遠い熱波の日々が続いてますが。皆さんはいかがお過ごしですか? 私は相変わらず週に二日ペースで釣りへ行っておりマス。先だっての日曜は秋とは思えない暑さの中でキャスティングスクールを行ったのですが、芝生の雑草は伸び放題でそれはまるで草原の中でのフライキャスティング練習。しかしポジティブな皆さんはそれをウェーディング時の練習として、しっかり時間までキャス練を行う熱の入れ様。こんな方々はすぐにキャスティングが上手になっちゃいますね。

更に午後の外気温は34℃あったので朝霞ガーデンの釣りは断念しようかと思ったのですが、キャスティングスクールにいらっしゃったお客様のほとんどがそのまま朝霞に移動したので、フライポンドは一気に人でいっぱいになり私も必然と参加。こんな暑さじゃ釣れないだろうと思っていたのですが、朝霞の湧水量は豊富なので、水温は20℃あるかないかを保っているのです。そのおかげで皆さんはドライフライオンリーで3時間いっぱいまで遊んでいました。いやぁそれにしても、1日で何リットルの水を飲んだことでしょうか。補水は大事です。

そんな週末の日曜日をめいいっぱいフライ漬けで楽しみ日焼けをした私。その翌々日は第三火曜日定休日なので、火曜日店長研修日としての釣行です。涼を求めて兼ねてから予定していた野反湖へ、カメムシフライを持ってドライフライフィッシングを楽しんでしまおうと言う寸法です。

野反湖は東京から片道3時間半は掛かるので日帰り釣行は敬遠されがちなのですが、僕らは釣りに対してはタフガイなものでして普通に日帰り釣行。それもモーニングライズを狙いたいものだから、家を出発するのは睡眠時間を削って朝1時半。マッキーに至っては僕らを迎える為に12時台の出発という、修行にも近い釣り。夜明けから釣り続ける僕らはほぼ休憩無し(実際には疲れたらその場で仮眠してます)で釣り続け、イブニングまで突入するというおバカな集団です。

そんな週末と野反湖の様子は以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

今回の戒め:馬鹿力はロッドを捻じ折る・・

キャスティング練習
キャスティングスクールに集まった人々は総勢10名。雑草の伸び方が半端ない。そしてキャスティング後はフライラインが雑草の油でベトベトになってしまったので、帰った後のフライラインのメンテが必要になりました。
朝霞ガーデン
朝霞ガーデンへ移動したのは13時過ぎ。フライポンドには2名のお客様しかおらず、そこへ僕らが8名お邪魔しました。私は隣の2号池でサクッとドライフライで釣って、釣りはすぐに終了。
朝霞ガーデン
フライポンドに手を突っ込めが水温は低めで安定。そして少し濁りが入っていたのでドライフライフィッシングには良いコンディション。フライサイズも気にせず12番サイズで普通に釣れました。皆さんのロッドが交互にしなります。空は秋色ですね。
野反湖
その翌々日には野反湖の湖畔に立つ私。モーニングライズを釣りたかったので、釣り場に立ったのは日の出の30分前。ライズはかなりあったのですが、朝イチのライズは食べている虫が小さくうまく合わせることができず、ノーキャッチ。ライズは30分ほどで終わりました。
野反湖
ライズが止んだ後のまったりした時間に野反湖へ手を突っ込んでみると、あれま、朝霞ガーデンよりも水温が暖かいじゃありませんか! 本当に9月なのかと思ってしまう水温が余裕の20℃越え。こうなると各流れ込み周辺の水温が低い場所しかお魚は出ません。なので最初の流れ込みはマッキーと後輩に任せ、私は延々と次の大きな流れ込みまで歩くのでした。
湖面に落ちたカメムシ
ニシブタ沢に比べたら沢の水が少ないけれど、水温が低く散発にライズがしている。すると私の耳元を羽音を立てて通り過ぎたカメムシが湖面へポトリと落ちた。それが風に流されしばらくすると大きな音と共に水中へ消えていった。ウム、やっぱりカメムシパターンなのだ、と思った瞬間。
レインボートラウト
フライはモホークとフォームカメムシを交互にキャストし、最初に釣れたのがモホークで釣れたおチビさん。胸鰭がとても長いここ特有の個体なんですが、残念ながら片目が失明してました。
ハコスチ
午後の良い時間帯が近づいたので、マッキーがいるニシブタ沢へ戻るとライズはまだ続いていたが、飛んでいる虫が小さい。なので10番の真っ黒けのテレストリアルに変更し、ライズするポイントへ次々と打ち返すと何度もジャンプを繰り返すハコスチがヒット。サイズは50アップといったところ。
ニシブタ沢
彼らはドライではあまりキャッチできなかったものの、マラブーやMSCニンフで二桁キャッチしていたので、お魚の良いコンディションに入っている。水温があと2〜3℃下がれば、ドライへの反応はもっと良くなるでしょう。
レインボートラウト
小さい各流れ込みでは、野反湖生まれのとても綺麗なレインボートラウトが数多く遊んでくれる。ドライオンリーで楽しむ方はフックサイズの違うフライの種類を沢山持っていくことで、その場の変化に対処できます。私のような持ち玉の少ない人は苦労しますヨ。
神様ちゃんぽん
最近、僕らがハマっている食べ物情報を一つ。関越自動車道・上里サービスエリア内にある神様ちゃんぽんというお店があるのですが、ここのチャンポンがそこそこ美味しいので、寒くなるこれからのシーズンはここを通るたびに食している。写真は海鮮ちゃんぽんだが、おすすめは白ちゃんぽん。ボリューミで満足のいく品(当初と具の内容が若干異なるのは、世の物価高のせいかも・・)。

 

金精峠を駆け上るルート120はフルーツ狩りロード(大尻沼)

今回は一緒に行くお客様のリクエストで大尻沼へ行きましたが、こんなタイトルを付けておいてなんですが、フルーツの写真は一切出てきませんので悪しからず。

群馬県の沼田から目指す金精峠、あるいは日光いろは坂を駆け上り金精峠までの間はフライフィッシングロードといっても過言ではないでしょう。群馬県側では片品川水系で渓流魚はもちろんのこと、数多くの管釣り、大尻沼、丸沼、菅沼がフライフィールド。栃木県側では、大谷川からいろは坂を登り切れば中禅寺湖、湯川、湯の湖と、何も川も湖も楽しめる地域なんです。

ともあれ季節は9月だというのに毎日が30℃超えで、川の水温は高止まりのままの為に現在の釣れるフィールドの選択肢から大尻沼のおかわりと相成りました。目指す大尻沼は沼田インターを降りてルート120を進むのですが、道すがらは訪れた方ならご周知の通りその道路側にはたくさんの果物園があり季節に応じ収穫された果物が露店に並んでいます。ちなみに大尻沼のスタートは6月なので、その頃はさくらんぼ狩り。7月の後半になればブルーベリーやとうもろこし(果物ではありませんが)が並び、8月後半にもなると桃が並び始めるのです。やがてブドウが始まり、9月に入ったので僕らは梨狩りといきたいところですが、梨を食べたくて釣りを少しだけ早めに切り上げ、道の駅を目指すのでした。

さて、肝心の釣りの方ですが、丸沼周辺は日中は25〜6℃でピーカンで、私は日焼け止めサンゲイターを忘れてしまい、見事に日焼けになる始末。水温はやや高めでお魚の浮きはこれからといった感じ。しかし、前回見かけなかった35〜40センチ台が多くいたので、ドライフライでの数釣りは楽しめるので、今月後半からが秋シーズンに突入となるでしょう。そうそうカメムシはまだ飛来してないので、これからがドライ本番。これを見て出掛ける皆さんはモホークとフォームカメムシ、それに少しのテレストリアルを持って出かけてはいかが? そして帰りのお土産は果肉たっぷりの梨とりんごが待っています。

お暇な方は以下の昨日の様子をご覧くださいまし。

丸沼
大尻沼の釣りは前日までに日光丸沼の環湖荘に電話予約を入れる必要がある。ちなみに丸沼の標高は1,430mで、大尻沼はこのすぐ下にあるので、ほぼ同じ標高。野反湖が1,513mなのでこちらもシーズンは今がベストシーズン。因みに大尻沼は隔年オープンで、来年は丸沼の上にある菅沼の年(標高1,713m)
大尻沼
入漁料とボート代のお支払いは7時半からで、大尻沼は朝8時から17時まで釣行が可能。お金を支払ったら、下流部に戻り丸沼高原第二駐車場に車を停めて、大尻沼へ向かう。歩いて5分程度かな。ライフジャケットを持っていない方は、入漁料お支払い時にその旨伝えてライフジャケットを借りましょう。
大尻沼
当日は平日だというのに7人の釣り人(船は1日20艇限定)と少し多め。ゆっくりスタートした僕らは、その半分の人はすでに出られていたので、最初は出船場所中心に魚の姿を探しました。
レインボートラウト
放流があったのか前回見かけなかった35〜40センチ台が元気よく泳ぎ回っていたので、最初はそのサイズのレインボートラウトに遊んで頂きました。
セッション905//4
今回は購入したセッションの9フィート5番の初卸し。色々なレンジのキャスティングを楽しみながら、ロッドのアクションを確認。ラディアンに比べるとややセントリックよりのアクションで、セントリックと比べればそれほどパリッとはしていないので、私には好みのアクション。
レインボートラウト
時間の経過と共に居つきの50〜60センチ台も動き始め、モホークで次々と仕留めていきます。と言いたいところですが、ヒットこそ次々と掛けるのですが年々賢くなるマス達はヒット後にすぐに葦に絡んでいく個体が多いんです。そしてその葦にレインボートラウト自身がフライを擦り付けてフックを外していくので、ヒットしてもその半分もキャッチできません。(C&Rの為にネット内で撮影するので、魚が大きすぎてはみ出てしまう個体もあり写真に収まらず、さらに暴れてすぐに逃げ出すのでロクな写真がないの図)
大尻沼
ど日中に時期を間違えたツクツクホーシが1匹だけ鳴いてましたが、それ以外は風が穏やかだったので無音の世界。太陽の降り注ぐ音が聞こえてきそうなくらい無音です。
レインボートラウト
掛けてもバラしてしまう個体が多いので色々と考えた結果、ティペット部分を葦に絡ませさせない為に掛けたら一旦走らせる事で、葦とフライラインが触れてパラパラと外れて行く事がわかりました。なので強引な寄せをしない事でレインボートラウトの葦外しの術にハマらず、キャッチ率が上がり始めました。
大尻沼
因みに今回のやらかしは、フライボックスをカメムシボックスしか持って行かなかったこと。なのでフライの使用範囲が狭い為に、試したいフライはここにあらず。なのでスレた個体は遠投してボートとの距離を取ることで、ヒットに持ち込めました。最後の方は面白がってフライラインを全部キャストしてバッキングラインとの継ぎ目を持ち大アワセをして遊んでいたのですが、さすがエアフロはラインの伸びがほとんどないのでフッキングするのですな。掛けた時からバッキングラインという状態で遊んでみましたが、魚のサイズが50センチ程度だと、ラインの重さとその抵抗でバッキングラインを出していく力がほとんどないんですね。
レインボートラウト
水面に落ちている虫たちをみましたが、現在は白い蛾と見慣れないテレストリアル(アリを巨大化した感じ?)。樹木は少しだけ黄色になり始め、落ち葉が固まるとその隙間に虫を探すレインボーが見えます。それが一番やる気のあるレインボーなので、狙い撃ちしましょう。
レインボートラウト
ドライへの反応が良かったのは10時半〜12時半くらい。午後の後半は風が無さすぎて釣りづらい状況が続き数は伸びませんでしたが、合計8本の釣果。取れなかった魚は数知れず。そして3Xをぶっちぎっていった強者は3本いました。ドライフライのサイトフィッシングって最高!

釣り人的理想のおデートはこんな感じかなぁ、と思った横浜港の夜(シーバス)

当店に来店する女性が占める割合は全体の5パーセントも無いと思います。一昔前までの私的考察を述べれば「釣具業界は牛丼屋と一緒」というのが業界の印象で、女性の来店はとても少ないのです。牛丼屋で女性が一人店内で食べるのは結構勇気がいると思いますが、最近は女性お一人で食事をするのを見かける様になりましたよね。釣具屋さんも昔に比べたら少しは増えたものの、それでも圧倒的に男性のスポーツというイメージが強いのがこの業界でしょうか。人口のほぼ半分しか商売にしていなかった業界なので、先細りの現状を踏まえて昨今はやたらと釣りガールが増え、その参入を助長しているのが未来に危機感を持った釣具業界だと思います。

昨日の夜はここ数年フライフィッシングに情熱を注いでいるご夫婦と一緒に釣りをさせて頂きました。多くの方はご主人の釣り好きについて行くという奥様方は多いのですが、キャスティングを学び、前向きに楽しんでいる奥様方を見ていると、こちらもつい応援に熱が入ってしまうのであります。

世の男性は趣味で女性が対等な立場になるとマウントをとりたがる男性が多く、釣りを始めると「キャスティングがダメだ。」とか、「そんなんリトリーブじゃ釣れない。」なんてつい言いがち。さらに自分が釣れないと不機嫌になったしまう方も多いんです。しかしこのご主人はいつも奥様を応援しつつ、常に仲睦まじく対等に釣りを楽しんでいる姿を節々に感じ、後ろから見ていて私の顔はついホッコリしてしまうのであります。なんか釣りデートをしている最中に私が邪魔している感じがしてしまいました😆

さて、そんな昨日の横浜港。シークロのりゅうちゃんと私は2024年秋シーズンのスタート宣言をする為に多くのポイントを散策。横浜の海は小さいながらもシーバスは満遍なくいる事を確認したので、勝手に2024シーバス秋シーズンの開幕を宣言いたします。夜の写真はあまり良いものがありませんが(撮影設定モードを間違えました)、お暇な方はご覧くださいまし。

夜の東神奈川
乗船するとまずは出船名簿の記入から。そして現在の状況を聞きながら、どんなスタイルで攻めて行くかを決めていきます。今回はユルユルな感じで、大きさよりも釣果優先。そしてフローティングミノーでキャッチすることが今回の目的となりました。
シーバスの夜
先に出ていた伊藤船長艇の情報によれば、シーバスは小さいながらも各所に満遍なく入っている感じだとの連絡。夕方はボイルが凄かった場所も多数あったとか。そう考えると朝便の釣りも楽しそうですな。まずは各所の様子を見ながらポイントを探っていきます。
横浜の夜
肩が少し温まったあたりでキャスティングが決まりだし、ポイント3箇所目ぐらいでまずは奥様がシーバスをゲット。
ヒラセイゴ
私は新たに出来たポイントの試し釣りで、ヒラセイゴをキャッチ。ちょうど長崎のヒラスズキの話をしていたので、呼ばれて釣られてしまったのかもしれません。最近の東京湾内ではヒラスズキが少しずつ増えている感じです。
灯りがシーバスのポイント
シーバスシーズン序盤なので、浮いているガイド船は皆無なので、えどこへ行ってもポイント独り占め。魚のサイズを気にしないのであれば、釣れ始めた情報を得てから行くよりも、今ぐらいから行った方が数釣りができて楽しいと思います。
シーバス
ご主人はフローティングミノーでシーバスをキャッチする縛りを達成。慣れてくるとその数が伸びます。
シーバス
最後はこのサイズをキャッチして本日は終了。大物狙いはこれからですが、シーバスの数釣りが楽しめるシーズンに入りましたので、皆さんもいかが? ちなみに食べていたベイト(エサ)はサッパで、約5センチほど。フライはフローティングミノーの小さめか、白のゾンカーがヒットパターンです。
シーバス
陸へ上がると次の便も知っているお仲間が出船。もう一度乗ってしまおうかとも思いましたが、本日のお仕事に響くのでやめました。さて、私もそろそろフライの補充タイイングをしないとね。皆さんもシーバスの準備を進めてくださいな。

思い出にひかれて再訪した新潟は妄想の釣り旅に

松任谷由実の「カンナ8号線」という曲はご存知?

2番の歌詞がこんな感じなんです。

♪〜
カンナの花が燃えてゆれてた 中央分離帯
どこへ行こうか待ち遠しかった 日曜日
いつか誘って昔のように 笑い転げたい
うらまないのも かわいくないでしょう
だから気にせずに
〜♪

ユーミンが失恋ソングをポップにさらりと歌うのですが、この曲を初めて聴いた時に国道8号線の中央分離帯にカンナの花が咲いているのだと思い、それを見たさにオートバイで独り8号線を目指したのです。当時学生だった私は各地にツーリング(釣〜りんぐとも書きます)へ行っていたのですが、気がついたら国道1〜10号線のうち、7と8号の全線を走ったことがないので、7号線の途中あたりから京都まで目指したのでした。後にこの歌に出てくる8号線は環八だという事が分かり私の妄想だった訳ですが、夏の終わりにRD400と一緒に走ったツーリングの旅は今でも忘れません。今思えばその時は失恋した直後でそんなセンチな気分だったのかもしれません。

単に新潟繋がりで昔話を少ししてみたのですが、今回訪れたのは国道8号線よりはずっと東京寄りの場所。相変わらず釣りに対してポジティブな私は台風の影響が少なそうな場所を探し出してお天気と相談し、「これくらいの増水だったら今までの渇水を相殺して、お魚は入れ喰いになるんじゃない?」とおバカな妄想と期待を膨らませたのでありました。

写真の少なさから昨日がどうだったかはあらかた察しはつくのですが、お暇な方は以下の写真をご覧くださいまし。

新潟の渓流
そもそもあれだけまとまった雨が降った後だから釣りは止めれば良いのに、ついポジティブな考えがよぎってしまうのですな。行ってみれば増水は15センチほど。むしろ夏前の平水ぐらいだから、気分はルンルン。でも、周りで鳴くのは秋の虫達なので、一気にセンチメンタルに。
大堰堤
一本めの川は前回の新潟旅では入らなかった川。最上流部へ行かず少し下流からの入渓でイワナ狙い。
ノコギリクワガタ
今までの水位のラインが渇水だとわかるラインが石にくっきり。それを見るととても良さげな流れも、ついこの前までは流れがほとんど無かった事が分かる。なので、ある程度以上水深がある場所とその前後だけをずっと叩き上がる。そして最初の獲物はノコギリクワガタでした😆
新潟の渓流
3人で釣り上がって1本しか出なかったので川を変えて今度は人気河川へ。すでにお昼近くなので、きっと上は釣りの車でいっぱいだろうと思い、あえて入渓のしやすい下流部から入渓(車だらけでした)。私は彼らにこのポイントを任せて、上流にある大堰堤まで一気に歩いて行った。
大堰堤2
この大堰堤を巻いてさらに1キロほど上がれば、前回尺イワナを見つけたポイント。気持ちはそれを仕留める為に、単なる沢登りとなってしまった。前回はアプローチの仕方が悪かった為にすぐに逃げてしまったのだから、同じ轍は踏まぬと再チャレンジ。しかし居ないんです尺イワナ。じっと待って出てきたのは7寸ほどで、そやつでさえも最初の一投でフライを見切り、二度と浮いてきませんでした、トホホ。
チビイワナ
こうなったらなんでも良いから一本をと、オデコになった事がない河川へ行ってみれば、上流にあるダムからの放水で釣りどころでは無い。右往左往した結果、本流筋で一番入渓しやすい場所ならば、放流ものがすこくらいは残っているだろうと入りました。そして一投目でようやくおチビさんが顔を出してくれた。
川の合流点
この調子で沢の合流点で狙えば大物が出ちゃうかも?なんて、思いながら上を目指しやってきた合流点。色々と投げては見るものの全くの無反応。そして気がつけばもう17時半を廻っていた。帰りを考えて慌てて撤収し車へ戻りましたとさ。昨日は釣りというよりも藪漕ぎと沢登りを楽しみに行ったようなもので、秋の気配は物悲しさを感じる1日でありました。そろそろ湖とシーバスの準備かな。