バンゴーミノーの思い出

私が本栖湖へ通い始めたのは中学生の頃で、当時は河口湖駅からバスに乗り本栖湖へ着くのが9時半ごろだったでしょうか。終バスまでの間、湖岸を歩き回りルアーを投げまくっていたのであります。当初はまだルアーフィッシングのみで訪れていて、釣具屋の主人には「本栖湖は一番大きいミノーサイズじゃないと大物は釣れないよ。」と言われたので、その気になってバンゴーミノーの5インチとマグナムラパラを投げてました、もちろん釣れません。でも、一度だけ追ってきたんですよ、大きなブラウンが。その時のルアーがバンゴーミノーのマッカレルブルー、ホロシルバーでした。もちろんその時の興奮は忘れられません。

昨日はBBQイベント疲れで早起きする気はなかったので午前10時着。本栖湖へついて見ると、あれまぁ水の多い事。いわゆる満水状態。そのポイントには近づく事ができません。今だに中学生時代に見た幻影を追いかけてそのポイントを覗きに行くのが習慣になっている私ですが、今回は遠目で見るしかできませんでした。

かつて台風後の超満水時は観光駐車場前ギリギリまであったのでそれほどではないですが、釣りをする場所が浜以外ほとんどない状態。湖岸を歩いて釣る予定の私はウェーダーなしのブーツのみで来たので、入漁証を買っても何にも出来きず。

この満水に対して11月1日から放水を始めるそうなので、通常水位へ戻るのは約2週間ごとのこと。実際に釣りやすい水位になるのは来週末ぐらいからになると思います。まぁ今回は紅葉を見に来たという事で、良しとしますか。

本栖湖の紅葉は日光よりも少し遅い。お花屋さんで松ぼっくりが¥100程度で売っているのを見て、拾って帰ろうかと思いましたが、ハーミットにおいても意味がないのでやめました。
現在はヒメマス解禁中。出ている船は半分くらいかな、おそらく釣果はそれほど出てないんでしょう。
水温は一番低いところで15℃。高いところで16.5℃くらい。とても良い感じ。出会った岸釣りは2名。トラウトルアーとバスルアーの方でしたが、苦戦されてました。
観光駐車場前はこの状態。階段を降りてすぐ湖。浜がありません。
大久保も見る人が見ればわかるこの水位。オイカワが気持ち良さそうに泳いでました。
野反湖よりも碧い本栖湖ブルー。この綺麗な水のどこかに夢のモンスターが潜んでいます。
仏岩周辺もその岩に行くまでに草をかき分けていかなきゃ行けない状態。それにしてもブラックバスは減った気がするなぁ。

リュウちゃんの休日

シークロのセカンドキャップテンと言えば、ご存知の方も多いリュウちゃん。そんな彼へ唐突に「明日、暇?」とメールを入れてみたところ、速攻でお返事が返ってきた。

普段は海の上でしか一緒に居ることがない彼を、陸の上では一体どんな釣りを見せるのか?というよりは、行ったことがないところへ連れ行ってみたくなってので、勝手にミステリーツアーを敢行。昨日のその様子を載せてみました。

お暇な方はご覧くださいまし。

横浜から向かった先は山梨県のとある渓。昨年その変貌ぶりの確認だけして釣りをしていなかったので、15年ぶりの入渓かな?前日に少し雨が降ってたとの事で水量は少し多め。南アルプスの川だから渇水することはまずないので、いつでも安心して行ける川。でも人は多いんですヨ。僕らの釣りを見てエサ師に上流を跳ねられました。
少し早めの到着だったので、魚のアタリは9時ごろを回ったあたりから出始めた。普段は8番のロッドのリュウちゃんが3番に持ち替えてのイワナ釣り。魚の活性と共に釣果を次々とあげていた。
遡行は楽な川なんですが堰堤がいくつかあり、こんな光景が。取りつきの石がほとんど出っ張ってないので良い子は真似しないでね、滑落しますので。普通は両岸へ移動し高巻き。
この近所の街は38℃予報。いくら1,000mオーバーのこの場所でも、暑いものは暑いです。私は数時間で耳が一気に日焼け。なのでシムスのサンゲーターを渓流へ浸し、湿った状態で装備。気化熱で冷やします。
私はというと結構苦戦しまして、フライのサイズを落としてなんとかキャッチする感じ。夏虫も暑すぎて渓流を賑やかにしてくれない様子。なので、「イワナは岩を釣れ。」の格言通り、岩にフライを擦り付ける様にして釣ってましたとさ。
遡行し続けると、川は徐々に狭くなり雰囲気がある渓相へ。でも暑さのために反応が悪いのさ。釣れ続けたらずっと続けようかと思ったけれど、渋いので一旦退渓することに。
その川の下流部を少し手を出してみたけれど、魚が細かいので撤退。暑いので日中はリュウちゃんが行ったことのない場所を観光をしようと、本栖湖へ連れて行ってみました。でも、あいにく富士山は雲の中(写真は浩庵荘)。
そしてリュウちゃんを忍野デビューさせるためにリバーズエッジへ向かい、入漁証購入。イブニングは忍野で過ごすことに。本人は自撮りニコパチを撮っている最中。
フライを見切る魚達に吠えるリュウちゃん。濁りもあり少し渋い状態でした。それにしても大きいサイズは見えなかったなぁ。リバーズエッジの渡辺さん曰く、今の時期のこの時間はクシゲマダラカゲロウだそうです。
面倒だったので、渓流のタックルそのまんま。そして私はウェットウェーディング姿(ゲーターにウェーディンギュスーズ)そのまんまで釣りしてましヨ。忍野では全く似合わないので、その写真は却下(笑)
夕方まとまったライズが起きた時に24番のミッジフライをウェーキングさせて、ようやくヤマメさんをヒット。届くネットがなく引き抜けないサイズだったので、前かがみで落っこちそうになりなりながらフックを外しリリース。考えてみたら忍野で釣りをしたのは10年振りぐらいかも。実はいつも皆さんの様子を見るだけてここでは釣りをしないんです、私。この日の総移動距離は480キロ。結構走ったなぁ。

「私を本栖へ連れてって!」

JR駅内に貼られている原田知世のポスターを見て懐かしんでいる人が多い中、「私を本栖へ連れてって!」なんて言う人は、女子はおろか男子もいません。夜明け前の富士樹海の道を毎週一人でひた走る管理人でゴザイマス。ま、仕方ないですな朝の気温はマイナス7℃だし・・。

そんな極寒の朝へ出陣し漢の浪漫を求めた釣り人は、私以外に3名ほど見かけました。不凍湖であるこの湖は、人間が死ぬほど寒くてもまだ水温は9〜10℃はある状態だから、魚には快適な状態。でも3投もするとガイドはガチガチに凍るので、その三投以内で決めたいところが本音。だって、寒いんだもん。もちろんそんなにうまく行くはずもなく、お目当の大物は今週もシャローレンジに一度も現れませんでした。

私にとって大物は4年に一度のオリンピックみたいなものだから、今年はこのまま何も無いかも?しれません。それでも大久保と長崎で良い魚が上がった話があるので、やっぱり本栖湖の大物をキャッチするのには、長い経験よりも強運が必要なんだと思います。初めて行った人がナナマル釣ったりするところですからね。

午後はなんとなく何もなさそうな雰囲気だったので、夕方をやらずに下道で帰りましたとさ。はい、国道で・・。渋滞に巻き込まれ5時間の苦行でゴザイマシタ・・。

最初の三投でご覧の有様。ロッドティップは水面へ突っ込む事で凍るのを防げるけれど、バットガイドは何回かに一度は手で氷を取る必要がある。
魚をキャッチして水切りするとこんな感じに凍る。車に戻って溶けると魚の匂いがし始めるのだけれど、なんとかならんのかなぁ。
6番のゾンカーであたっても掛からないので、フックサイズをどんどん下げて、10番まで落として掛けた、案の定ヒレ丸くん。今年掛けた放流魚のほとんどが胸ビレがないので、チョット寂しい。朝は同じサイズを2本キャッチ。
川尻側の冬期閉鎖ゲート。本栖湖で一番寒いのは川尻だと思います。
不凍湖といっても端っこは凍ってますヨ。午前10時半でこんな状態。

本栖人(夢追い人)

神秘的な本栖湖の紺碧に魅了された昨日の本栖人(もとすびと)は約20名。富士山を見ながら仕事を忘れ糸を垂れるのも良し。この釣りを苦行と捉えるのも良し。それぞれの釣りを終えると、そのほとんどの人が手ぶらで帰るのだが、それが普通の湖。しかし誰ひとり文句を言うものはいない。皆が秘めた思いは、”いつかはこの湖で夢の魚をキャッチしたい” それに尽きるのかもしれない。

昨日は朝暗いうちから先週と同じ順番で回る予定でしたが、入ろうと思うポイントは皆さんがいらっしゃるので、少しずつポイントをずらして釣ってました。釣果?いつものように坊主でゴザイマス。

書くことがありません、お後がよろしいようで・・・。

朝の気温はマイナス3℃。本栖湖らしい気温になってきたけれど、手が凍らないのでまだそんなに寒さを感じない。ベイトの反応なし、生体反応なし。先週の魚たちも姿を見せることがなかった。
12月に入ったので南岸の道路が通行止めになりました。なのでここ川尻が一番遠い場所。そして一番寒い場所。龍ケ岳側に入った人は何匹か釣ってました。
急深のポイントで釣りをしていると湖側に吸い寄せられてしまいそうな気分。そしてその紺碧を見ていると、湖だけれど映画『グランブルー』を思い出す。最深部は122m。
私の湖仙荘3点セット。信玄餅は誰にあげても文句は出ないので鉄板。かつては年券(¥8,000)で釣りをしていたけれど、今は年に7〜8回しか行かないので、日釣券に切り替えたのが18年前。中には山梨県の共通年券で釣りへ来られる方も。山梨県の年券を買えば、春シーズンに早川水系や本栖湖裏にある栃代川とダブルヘッダーなんてのもできます。
イブニングは烈風に耐えた時間で、朝方よりも寒かった。全身で受ける波しぶきはまるで海のよう。人生と同じで、上手くいかないものですなぁ。

No Name(ノーネーム)の管釣り&湖用マラブーフライ

お店が暇なので、自分のフライを巻いてました。

本栖湖はこのフライとブラックバージョンが引っ張り用で、今実際に使っているものです。あとはブラックの小さめゾンカーかな?時合いがくればそんなにフライはシビアではないと思うので、なんでも良いと思います。

Hook: TMC3761 #8
Tail : Eagle Marabou
Under Tail : Ice Wing Fiber Pearl UV
Abdomen : Mylar Tincel
Thorax : Seals Fur Ginger
Wing : Eagle Marabou
Hackle : Partridge Dyed Olive

どこの湖へ行っても定番のカラーは、オリーブ系、ブラック系。ジンジャー系、この三つが定番カラーだと思います。芦ノ湖もほぼ同じフライを使ってます。

デジャブ(本栖湖の思い出)

「そうこのタイミング、そろそろ食いそうだ。」
はてこの感覚、どこかで感じたような・・、もしかしてデジャブ?

いえいえそうではりません、先週と同じタイミングで同じ場所に入っただけ。龍ケ岳に陽が重なる頃に突風が数回吹き、それがおさまった後にゴツンというアタリ。まさしく最後の〆は先週と全く同じでした、最後だけね。

既視感(デジャブ)は通い慣れた場所では得られないけれど、忘れられない体験を再び感じたくて通う本栖湖。午後になるとロクマルサイズ以上が日に2本出た過去を思い起こして、同じコースを辿っていることが多いこの頃。あれは1998年だったかな?釣ったのは私ではありません。

ハーミットが始まった当初は年末に「世捨て人俱楽部・忘年会」というのを一泊二日で行なっていて、それは忘年会と竿納会を兼ねたような行事。当時の私は前乗りして本栖湖で試釣してました。その試釣している時に出会った大きなメスは岸から3〜4mのところを悠々と横切り、何事もなく回遊する貫禄のボディ。こりゃ明日は釣れちゃうな、とポジティブな戦略を立てることにした。本栖湖の大物は私的感覚だと左回りで泳ぐ。要するに釣りをしていると左から右へ向けて泳いでいくケースがほとんど。だいたい岸際を10mほど泳いだら沖へ行き、15分ぐらいするとまた同じ場所に戻ってくる。そしてクルージングは小一時間で終わる。そのタイミングさえ掴めれば釣れると私は思っているのデス。

その翌日、河口湖で宴会を終えた二日酔いの集団は本栖湖へ移動し、朝の釣りはゆっくりとした時間から。当時は日中でも放流ものはよく釣れたので、横並びで12名ほど入って釣りをしても、ほぼおデコがない感じ。皆が釣れたことで釣具屋の仕事は終り、黙っていた大物の回遊時間が間も無くだったので、ゆっくりとウェーダーを履き準備を始めた。

すでに私以外の人は釣りをしている訳だが、その中で当時流行り始めたダブハンを初おろしし、ぎこちないオーバーヘッドキャストをしている釣り仲間は良い位置でキャスティングをしていた。見よう見まねだけでやっているキャスティングは全然飛ばず、ラインが足元に固まって落ちるミスキャストを繰り返す。それを見た他の連中はその姿を揶揄していると、そのラインが突然走りだし大騒ぎ。強運の彼が捕えた獲物は見事な65cm。してやられた私は、羨ましさでいっぱいだったのでゴザイマス。しかし話はここで終わらず。

大物を目の前にしてより一層力投する仲間たち。すると横並びで釣りをする一人が更に一回り大きいトラウトを発見。「デカイ!、そっち行ったよ! と、点呼を取っているかのように次々に右へ右へと言葉がこだまする。右から3番目ぐらいの場所でウェーダーを履かずニーブーツでユルユルな釣り姿の彼は、その言葉が聞こえない様子。自分の釣りに夢中で何事もなくフライをピックアップしようとしたら、そのフライにまたしても大物が掛かってしまった(この話は最後にオチがあるのですが、話が長くなるで続きはお店で聞いてください)。本栖湖は初挑戦の人に優しく、そして魔物に取り憑かれたよう通い詰める私のような釣り人には、滅多に微笑んではくれないのである。

その思い出をたどり、もしかしてデジャブ的な感覚は訪れるのかも? と期待して、冬になると同じ時間同じコースにフライを投げ続けるこの20年。変わらないのは当時ニーブーツ姿の彼が乗っていた岩がまだそこにあること。そして変わらずに投げ続けている私。この二つだけかもしれない。

先週よりもちょっと雲はあるかな?朝の時合いは何もナッシング。陽が射してきて40くらいのヒレピンがフライを追いかけてきたけれど、その差は縮まらず。追いは一度のみでした。
釣り人、一本の杭になるの図。これも先週と同じですな。この場所で爆投していると、目の前の水面に落ちた虫を食いやがった。慌ててシンキングを投げるとびっくりして逃げるヒレピンレインボー。本日は風が無さ過ぎてダメだな、と感じた時間。
風がないのでサイトフィッシングに切り替えてドライフライをセッティング。あまりにもぺローンとした水面だと、たとえ見つけてもその距離が詰まらない。20mの距離があっても逃げちゃうし、フライラインの影でも逃げるんです。透明度の高い湖の宿命。ちなみに、ここ数年はサイトフィッシングがうまいことハマる日がありません。
こうしてのんびり景色を見ているだけでも良いんです、本栖湖は。溶岩帯にて。
溶岩帯の溜まりにバス君でもいないかと思いましたが、皆無。本日はベイトフィッシュがなぜか少ないです。
先週と同じ光景。ヒレ無し放流もの。でもロッドを絞ってくれただけありがたい。この後もう一本掛けたけれど、写真を撮る前にオートリリース。同じくヒレ丸でした。フライはウーリーバガーブラック#8丸呑み。写真で見るとダブルハンドですが、ロッドはマイクロスペイ。オーバーヘッドシングルハンドで振っています。
現在のプライムタイムは、朝は6時〜8時。イブニングは3時30分〜4時40分ぐらいかな?話に出てくる大物が2本キャッチされた日は、12月29・30日。私が釣った本栖湖最大魚は12/31だから、やっぱり年末年始はピークでしょう。

雲を探した本栖湖での一日

そう、昨日は一日中ずっと雲を見ることがない快晴、というか強風のせいで終日富士山がくっきりと見えていた。富士山の撮影に来た人には嬉しい一日だったに違いない。という私は・・・。

夜明けと共に私の釣りはスタートするのだが、昨日は時間を読み間違えてポイントへ着いたのが6時過ぎ。すでに明るくなってしまったので、慌ててポイントへ降りて投げること数投目。いきなりガツーンと来たのが、久しぶりに出会ったそこそこサイズのヒレピンレインボー。いやぁ嬉しかった。これは撮影会だなと思い、被写体にロッドを添えて写そうと思ったら、なんとデジカメのバッテリー切れ、マジか・・。

思い起こせば記憶に残る本栖湖でキャッチできた大物の写真はことごとく撮ることができていない。大晦日に狙って釣れた鼻曲がりのオスの時は、私はおろか一緒に行った仲間さえカメラを持っていな始末。レッドバンドと立派なヒレだけが記憶に残っている。

そして5月の洗濯機(ワカサギを追って複数の大物が追い込み漁をしている様子)状態を見つけ、それをグレーゴーストでヒットしてバッキングラインを半分以上もって行ったヤツら。その日はそんな状態だったから、釣れている状態を維持するためにすぐにリリースしすぐに次の魚を狙っていた。さらに車にカメラを忘れて来たものだから、後で取りに戻ろうと思っていた。しゃがんだ姿勢で群れが散らないように四本目を狙っている最中に、私の容姿が気になった釣り人が背後から現れるや否や、レインボーの大物は全て散ってしまい、その後は何も起きなくなった・・。

釣りなんてそんなもの。写真は他人に自慢するためにある訳ではない。釣った事実さえ蘇る記憶として残れば良いと自分に言い聞かせては見るものの、やっぱりちょっとだけ寂しい気分。

仕方なくヒレピンくんをマジマジと眺め、そっとリリースした。そして釣りを再開して数投後にもう一本キャッチ。しかし今度の魚は放流ヒレ丸君であった。

車に戻って一息。普段は釣れないで帰ることの方が多い本栖湖だけに本日はこれで良しと考え、ふと見た車のダッシュボード。そこには置きっぱなしにしてあるスマホがあり、やっちゃった感が否めない。私は普段から携帯を持ち歩く習慣がなく、車の充電器に繋ぎっぱなしにしているし、スマホで写真を撮る習慣すらないので、世の人々は携帯はカメラとして使っている事をすっかり忘れてた。あ〜ぁ。

朝一で満足したので本当はこのまま帰っちゃおうかと思ったけれど、今日はまだまだ釣れるんじゃね?的な雰囲気。カメラも手に入ったことだし、今度キャッチしたら、ちゃんと証拠写真を残さなきゃ、と。

そして爆投すること丸一日。その結果は・・・。

最後の写真でわかるでゴザイマス。

「釣り人は一本の杭になる」を実証して、本当に杭になってしまった状態?正面ではJPOPの有名人らしき人がMVの撮影をしていた。音に合わせてマイクなしの歌声が聞こえてきたが、はて、誰だか?
スマホの画像は誇張されて、さらに無理やり画素数を上げているから拡大すると綺麗じゃありませんね。iPhone5だからだめなのかな。岸際のバブルラインを泳ぐ魚を探すが見当たらず、斜めに投げまくる爆投の午前10時頃。
長崎の前に来ると『もぐらん』が来て餌を巻き始めた。その前ではトラウトのボイルが起きていた。魚はあの下にたくさんいるのだが、ルアーでも届かない距離だろう。よく見ると、その上で”おかあさんといっしょ”に出ているワンワンらしき着ぐるみが撮影していた。釣り人よりもカメラマンの数の方が多い本栖湖。ずっと投げまくる12時。
右回りでずっと攻めて最後に入った仏岩周辺。太陽がこの位置に入ったら、このあと1時間ほどが勝負の時間。
終了間際にもう一匹追加。でも容姿が寂しいヒレ丸くんでした。それでも日に3本釣ったのは久しぶり。ちなみに先だって駐車場前観光ワンドでナナマル(正確には75)のヒレピンレインボーが上がっています。湖仙荘さん曰く、ここのところ皆さんよく釣っており、先日の土日グループは全員キャッチだったそうで。水温は思っていたよりはまだ高めですが、秋シーズンのインです。

という事で、ヒレピンはまた今度・・・。

Motosu Dreamer(夢追い人)

釣り人はとかく妄想癖が多い人種ではないだろうか?思い描いたポジティブな妄想は打ち砕かれる連続なのに、心が折れることは少ない変わった生き物だと思う。

夢を追い求めての本栖湖通いはじめて早40年の月日が過ぎたが、今シーズンも嵐とともにスタートした気がしたので出かけた次第。もっとも富士山を前にロッドを振っているだけで私の心は50%以上は満たされるのである。

さて昨日の本栖湖は?

平日というのにフライフィッシャーマンが合計で7名ほど。前々日の台風の影響で大増水を狙ってきたのだけれど、平水よりちょっと少なめでバックが取りやすく、振りやすい状況。天気は一日中曇天でサイトフィッシングはできず、湖岸沿いを前進しながらのドライフライのランダム打ち。そして濁りのポイントを探して沈めての釣り。どちらも撃沈でした。

水温がもう少し下がる11月中旬ぐらいから、そこそこ釣果が出始めるはず。私は数々のドラマを本栖湖で経験してきたけれど、そのドラマのほとんどが成就しない。しかし、もし夢のサイズをキャッチしたとしても、これからもずっと本栖湖夢い追い人でいることでしょう。Motosu-ko Love.

本栖湖地図
本栖湖はこんな感じ。今シーズン初めてなので、今回はぐるっと回って見て、あまり手を出さないポイントを中心に狙ったみた。珍しくルアーでバスを狙っている方もいましたヨ。
こんな風に地面からジャバジャバ湧いているところがたくさんある時は、その流れに刺してくることが多い。それを期待したけれど、今回はちょっと水温が高めだったので、不発。

 

銀色のヤツ
40cmほどのレインボーはフライの下でグルリと輪を描いて立ち去った。その数投後に顔を出した銀色のヤツ。何も釣れないよりはマシか・・。
給水塔ワンドに見事な濁り。でも濁りが強過ぎて不発。さじ加減が難しいですなぁ。

 

いつも魚券を買う湖仙荘さんがお休みだったので、観光協会で入漁証を購入。で、本栖湖マップが置いてあったので頂きましたが、なんと93-94年の資料(笑)。降旗さんの話が書いてあるのは懐かしいけれど、今の状況とはかなりかけ離れている。なので手が空いたら、私が本栖湖マップ現代版を書きます。しばしお待ちを。ハーミットのオープン当初(18-9年前)に私が書いた本栖湖マップはこちら
明日からヒメマス解禁なのか、スポセン前のバスにクーラーがずらり。ここのローカルルールで、ボートの出船順はクーラーの順番で決まる。てか、どうして一日前にこんなにたくさん?本日の湖上は賑やかでしょう。

本栖湖戦線異常なし!2かな

前回のドン深ガレ場の主は、爆投すれど現れず・・・

相変わらず本栖湖で一人の時間を楽しんでいる私。定例のコースを巡っていますが、今年はサイトフィッシングのシャローで大物に出会うこともなく、ひたすら歩き回っている次第。と言っても爆投する漢投げの方々からは多くのキャッチ情報をいただいてますから、例年通り釣れていますのでみなさんは何のご心配なく通ってください。

ちなみに5週連続あるポイントへ訪れている杉並さん(杉並ナンバーの方なので、私が勝手にニックネームをつけました。同じ火曜日休みなのかダブハンドでとあるワンドで集中してやられてます)は釣れたのかな?私はその反対側でやってますが、今年は見事に全ての日でスカを食らっておりますです、ハイ・・・。

私的な見解で言えば1月の1週目ぐらいまではまずまず釣れて、それ以降は超厳しいマイナスの世界。でも大物は2月の一周めあたりに釣れることが多いので、根性と気合いで攻めてください。と言っても本当に一番釣れる季節は4月下旬から5月ですので、芦ノ湖シーズンが終わってホッとした人に訪れて欲しいのですが、5月って何かと忙しいからその時期は人が少ないんですよ(私も含めて)。もし、関東周辺に住む湖好きの方に私が年計画を立てて上げるのならば、こんな感じ?

3月上旬〜ゴールデンウィークまで→芦ノ湖
連休明け〜5月第2週まで→本栖湖
5月第3週〜6月中旬まで→中禅寺湖と本栖湖
6月中旬〜7月中旬まで→中禅寺湖と湯の湖、丸沼、野反湖、大尻沼(or菅沼)
7月中旬〜10月中旬まで→野反湖、大尻沼(or菅沼)
10月中旬〜11月上旬→本栖湖、野反湖、丸沼
11月上旬〜12月まで→本栖湖、芦ノ湖
1月〜2月末日まで→根性がある人のみ本栖湖

こうすれば一年中通えます。この年間計画表に沿って湖を楽しめた人はハーミットから『湖マスター』の称号を与えちゃいます(何も出ませんが・・)。上記を参考にしてその頃に行ってみたい人は、ハーミットの管理人にご相談を。ドラワカにセミと蛾のドライなど、引っ張りの釣り以外にも面白い世界が待っています。

本栖湖巡礼
仕方なしに放流ものが釣れるスポットへ来たけれど、ここでもスカ食らっちゃいました。
Backwinder
「釣具屋なら、最新のリールを使いなさい!」と、仲間に叱られます・・。なぜかこのリールの出番が多い私。もっとも、当店がノルゥエーから輸入して販売していたリールですが、残念ながら会社がなくなりました。
ミニチョキ
強風、氷雨、暗雲。ビショビショでコツンもなく、爆投12時間近く。良い運動になりました・・・。

 

一本の杭になりたい・・(本栖湖での一日)

pb290002

相変わらず本栖湖爆投が続いている日々。昨日は第一次接近遭遇があったので、その備忘録。

先週無反応だった場所をもう一度チェックしに夜明けとともに爆投していると、明るくなるにつれ人が増えてきたのでそのポイントを諦めて移動することになった。移動先はかつてブラウンがよく釣れていたポイントで久しぶりに入ったストレッチ。そこは意外にも30年前とあまり変わらず、懐かしの大岩に澄んだ水は20m近く下を映し出している。ほどなくポイントを進むと、ドヨヨ〜ンと50〜55cmほどのブラックバス、2年ぶりのご対面である。彼はこちらをボーッとした顔で寒そうに行き過ぎる。せっかくのご対面、今日はバスでも釣ってみますか?

本栖湖
本栖湖ブルーとでも申しましょうか。急深な場所のカラーはもっと深みのあるブルーで、見ていると吸い込まれそうになります。ちなみに今回の水温は朝で12度でした。

そんなつもりでボックスの中を物色し結んだフライはエンリコのストリーマー#2/0。ブラックバスだから問題ないでしょうし、ビッグベイトルアーに比べたら屁でもないぐらい小さいしね。フライを結んでいる最中も50アップの4〜5匹の群れが私の前を行ったり来たり。バスにはよほど快適な場所なんだろうと感心し、いざ一投。水深を合わせて見えバスの前でフライが気持ちよさそうに泳ぎだす演出。しかしバスはな〜んも見向きもしない。むしろ投げている私に一瞥するなり「ふん。」という拗ねたような表情をした後に潜っていく。やっぱり冬バスは難しいことを実感する次第、フゥ。

EPミノー
使ったフライはこんな感じ。あぁ、なんでまたエンリコなの?と言いたくなる。海でも川でも湖でも、その出番が勝手に増えて行くエンリコのミノー

見えバスを諦めてポイントを少し移動し、投げにくい姿勢で前へ進んでキャストを続けていると、さっきバスが過ぎていった方からラインを通してわずかな当たり。フッキングするガツンというアタリではなく、ジャレるようないわゆる前アタリがポーズの度に何度も伝わってくる。はて、なんだ?透明度の高い本栖湖はその投げた方向を映し出していたが、何やらフライの後ろに白いものと黒いものが見えている。白っぽく見えるヤツはとても興奮し、その後を追う黒っぽいものは興味津々でついてくる。

影
サイトフィッシング時は自分の影に気をつけて行動。できれば進む方向に影を落としたくないかな。

リトリーブを繰り返しあと5〜6メートルというところで確認できたのは、40アップのヒレピンレインボーが一生懸命フライにアタックしている姿。そしてそれを後ろから60アップの見事なレッドバンドのレインボーがその様子をうかがっている。久しぶりの興奮と緊張の中、何度もアタックする40アップレインボーはフッキングすることなく足元まで来たが、大きいヤツは私を確認するなり深く沈んでいった。無邪気に戯れるヨンマルは8の字でフライを引いても逃げることがなかったので、慌ててフライをウーリバガーに結び直すも、その間に姿を消してしまった。ガックシではあるが次回への課題を見つけたのと、この接近遭遇で狙うべき相手を絞り込めた感じがした一日である。そして近距離戦は自分の気配をいかに消すかも大事ですなぁ。

その後、いつものサイトポイントは今週も見事にスカで何もなし。午後も一本の杭になる修行を続け、放流レインボーに遊んでもらったが、やっぱりあんなの見ちゃうと、欲は収まらないもの。60アップのレインボーとでぶっちょ50アップのブラックバス。どちらも魅力的で吸い込まれそうなブルーに生息する彼ら。さて、妄想を膨らまし次回のためにフライでも巻きますか・・・。

海アメフライ
爆投の結果、ロストするフライが多すぎて今回は海アメ狙い時のフライも参戦。といっても、ミノーイーターの彼らにはピッタリですな。
レインボートラウト
イブニング時に仕留めたレインボー。嬉しいはずの獲物だが、日中の大物とのコンタクトが衝撃的すぎて少し霞んでしまった・・・。
富士山
そして今日も富士はやがて紅に染まる。