変わりゆく環境(たまにはランカーバスも出るフライフィッシング)

最近思う事を一つ。近年、渓流でキャニオニング(または沢登り)の一行様方にお会いする事があります。私的には新潟県と山梨県で会った事がありますが、釣りをしているとその横を「こんにちは。」と笑顔を振りまく御一行様が過ぎていきますが、そのまま渓流を上がっていくのですね。勿論その後の私はお口があんぐり。無論釣れません、というか釣り上がる気がしません。でも挨拶もされているし何も知らないのだからと思い諦めて戻るのですが、車へ戻って次の川を探して再入渓するだけでも数時間はかかっちゃうのです。

最近の本栖湖はSUPにカヤック、そしてもう少しシーズンが進むとウインドサーフィンで賑わいます。私の場合ドライフライでサイトフィッシングを楽しんでいるのですが、ロッドを出さず湖面の魚を探していると「こんにちは。」と笑顔を振りまき、やっぱり湖岸近くをずっと過ぎ去っていくのです、ここでため息ひとつして仕方なしの休憩に入ります(竿を持っていても釣り人に見えないのかなぁ)。

釣り人は少なからず入漁料という対価を払って釣り場のルールを守りながら楽しんでいますが、彼らが自然を満喫しているのは良いとしても特に何の縛りもなく自然の中へ入ってくるので、少しで良いので釣りへの理解と配慮が欲しいなぁと思うこの頃。もしくは彼らが河川保全料的なものを払っているのならば何の不満もないのですが、現状そんな場所は無いですものね・・。

さて昨日は近郊の本流を諦め中禅ジーコが頭によぎりましたが、船の予約もしてないので気持ちを切り替える意味でも心の故郷である本栖湖釣行にしました。6月の釣行は何年振りだろう?

春から初夏に向けての本栖湖は私の場合はフローティングラインでのドライフライがほとんど(ドラワカ含む)。朝方から色々な虫が飛び、ハルゼミが落ちてそれを捕食するレインボーやその他の魚たちがたくさんいるのです。して、その結果はいかに?

ロッドにドライフライを結んで朝焼けと共にいざ出陣!まだ暗いうちはライズが少なく、稚鮎とワカサギ、オイカワのライズが沢山。そんなチビッコが掛からないようにフライは#2〜8のドライフライ。ハルゼミはポツポツ落ちてます。そしてジーコと違い誰もいない。ポイント独り占め!
しばらく何も無さそうだったので、10mほど投げてロッドを置き、飯でも食おうかと思ったら突然ロッドがカタカタと音を立てて動き出した。ロッドが湖へ持っていかれそうになるのを慌てておさえると、ドラッグがジィ〜ジィ〜と唸り出し、水面をシュッパパパパーンと割って大物が跳ねた。次の瞬間ゲームエンドのフックオフ。フライラインいっぱいまで持っていかれたけれど、まぁ仕方ない合わせてないもんね。いやぁ、デカかった、取れたらマイレコードだったかも。
日が斜めに刺すと魚が見やすいのでサイトフィッシングに切り替え。目が醒めるような碧の中を15〜30分に一度レインボーが回ってくる。そのトラウトに向けてフライを投げるけれど、ガバッと出すも全てフッキングせず、何で?サイズにして35cm前後の個体が大半で、フライへのバイトは7回ほど。彼らは落ちたハルゼミにも出るけれど食いきれず諦めて通過。そしてそれが遠くへ流されると大きな音で別の個体が食べている。やがて風がなくなり誤魔化しが効かなくなったので、一旦上がりポイント移動。
この青さはすごいでしょ。水の透明度も手伝って10m下の魚も見えちゃいます。でもトラウトは水面直下を泳いでいるので丸見え。但しこの状態になるといくら投げてもラインの陰で逃げちゃいます。そんな中、半分のスピードで回遊する2匹の個体。角度を考えてそっとプレゼンテーションするとパクリ。何とこんな鏡の状態で食いやがった。
お目当のトラウトと違って全然引かないんですな。アフタースポーンという事もありますが、見事なランカーサイズ。でもお前を釣りにきた訳じゃないんだよね。
風が吹いてきたので朝のポイントへ戻る事に。が、その場所には地元ご隠居釣り人がいっぱいで入る場所なし。魚が擦れているのは納得かも。午後まで粘ってイブニングをやろうかとも思ったけれど、週末の沖縄釣行準備を何もしてないので、本日は午前11時半に退散しました。それでも7時間以上釣りしているんだよね。エキサイティングな時間だったので再訪したいけれど、この後の釣り日程を考えてると無理かな。ハルゼミは勢いよく鳴いてますので、この釣りはまだ少し続くでしょう。オデコだったけれど楽しい半日が過ごせました。さて、気持ちを切り替えて週末はキハダマグロです。

三途の川

釣り人が酒の席で話す内容は全てを釣りに結びつけてしまうおバカな内容がほとんど。で、昨日は「人間は遅かれ早かれ死んでしまう。」という話から、「死んでも俺は三途の川で釣りをするからあの世にはしばらく行かない。」という話に発展した。

そもそも三途の川の事をよく知らないので先ほどググってみたけれど、仏教の話かと思ったらそうではなく、世界で同じような話が沢山あるのだそう。ギリシャでは1オロボスの船渡し賃が必要なので死者の口にお金を入れる習慣があったそうで、日本で言えば六文銭の船渡し賃みたいなものですな。

そんな塩梅なので厳格にこうであるべきという定義はないみたいなので、昨日の妄想話を少し。

疑問1:三途の川は右岸から左岸へ渡るのか?左岸から右岸に渡るのかという話。

「俺のイメージは右岸から左岸だな。左岸には先に行った先輩方が沢山いるから大混雑。あの世まで行って説教されるのは嫌だし、そっちへ渡って釣りをする気はさらさらないな。だから俺は右岸で釣りをするよ。」

それって右利きだから単にスペイキャストで投げやすい方を選んだんじゃない?(笑)

疑問2:三途の川は一体何が泳いでいるのだろうか?

「想像の世界だからなんでも泳いでいるだろう?多分。俺はセールフィッシュを釣りたいから、その大河のど真ん中でボイルするセールフィッシュを想像しちゃうよ。なんだかワクワクしちゃうな〜。」

だったら、早く死になさい(笑)

疑問3:三途の川にポイントはあるのだろうか?

「う〜ん、どうだろう。浅くてすんなり向こう側へ渡れるような何もないイメージがあるな。俺だったらそんな釣れそうも無いポイントは却下。だから、沈み石を探してひたすら上流へ歩くよ。高低差がないとつまらないし、川は一体何キロあるのかなぁ。」

ググってみたけれど川幅はおよそ400キロあると書いてあるから、流程は一体何キロあるのだろう。ということは対岸の先輩方がそもそも見えないかもね。でもセールフィッシュが泳いでいても納得かも・・。

疑問4:三途の川は渡賃の六文銭の他に、入漁料は発生するのか?

「あるんじゃんないの?今のご時世、川を管理するのも大変だからね。だから遺言として棺桶に入漁料を払うための¥2,000ぐらいは一緒に入れてもらう様にお願いしておくよ。おっと、船釣りもするから六文銭も用意しないと、コイン屋に行って買ってこなきゃ。一体幾らするのだろう?」

今のご時世、クレジット可能でしょう。もしかしらたら、「先日からPay Payも始めました。」と言われるかもよ(笑)でも川は誰が管理しているのでしょうね、亡くなった漁協組合員?

そして夜は更けていき、釣り人は簡単には成仏できないのだと悟った夜でした。あぁ、妄想が止まらない。

乾杯
そもそも三途の川の話で盛り上がっている時点で、飲み会に参加した人のほとんどが半世紀は人生を過過ごしているからだね。死んでも楽しい釣りを続けましょう。

後追い(相変わらずホームグラウンドをウロウロ)

もしドラえもんから「タイムマシン」か「どこでもドア」のいずれか一つを貰えるとしたら、あなたはどちらを選びますか?私は迷わず「どこでもドア」かな。毎週400キロオーバーの旅はツライと感じる事がたまにはあるのです。東北遠征に至っては片道700キロ。それを一瞬で解決できる「どこでもドア」があれば仕事の途中に抜け出して、毎日私は川辺に立つことでしょう。

さて昨日はと言うと、いろいろな凹む事がありまして釣欲が失せていたのですが、早起きの習慣で夜明けと共に目覚めたので、あてもなく一般道を北を目指して走り、今年はまだ一度も入っていない渓へ入る事にしたのは8時過ぎ。

入渓点から川にたどり着くまでには谷を降りて7〜8分かかる場所で、最初のポイントには足跡がクッキリ。直前まで雨が降っていたので、間違いなく私のすぐ前に釣り人がいます。乾いた石の上に濡れた足跡もあったしね。

入渓点には私の車しかなかったので、きっと下流から入渓してきて、私が入るタイミングで通り超して行ったのでしょう。ふむ、たまには後追いしてみますか。こんな場合、私は一旦下流へ400〜500m釣りをせずに降りて一旦休憩してタックルを組み、それから釣り上がります。

私の前を行く二人組らしき人が上手なのか後追いでフライを投げるも、いつもよりもグッと反応悪し。というか、水が高すぎてポイントが少ないのです。仕方なくあまり手を出しそうもない小さなスポットばかりを責め続け、結果8寸以上は3本のみ。あとは5寸前後のチビばかり多数ですが、ここ生まれの天然モノがほとんどなので、来年も安心して楽しめるかな。

かつてこの川はイワナが9でヤマメ1という釣果だったのですが、最近はヤマメ一色。イワナ見たさに他の川を覗きに行くと、そこもすぐ前にエサ師がひとり。うむ、こんな日もあるよね。その川も同じ様に下流へ下ってから少し待ち、釣り上がるスピードを2倍ぐらい遅くするも、出たのは痩せこけたイワナ一本というお粗末な結果。

結局三本の沢を釣り歩き魚は程なく釣れたのですが、大物欲しさに本流へ向かうも水がとても高い状態。そして釣りをしたい場所は鮎師が怪しい雲にもめげず多くの竿を出していたので、私は退散いたしました。

「どこでもドア」欲しいなぁ・・。

このサイズは結構釣れますが、フライを小さくしないとフッキングが悪し。
デジテル水温計
水へ浸かっていてなんか冷たいなと感じていたけれど、こんなに水温が低いとは。これ12時丁度の水温ですよ。水も高いし虫っけもほとんどないし。いつもと少し様子が違う。
古くから知る人に聞くと、この川はかなり昔にアマゴを一度入れた事があるのだとか。その後はずっとヤマメの放流だけれど、それが残っている個体がコレ。なので、放流モノは釣れると普通のヤマメ。天然物が釣れると側線にわずかに朱点があります。
今年はどの魚も痩せっぽっち。念の為腹の中を確認すると、イモムシとジバチ、そして細かなテレストリアルなど。この場所のせいなのか、メイフライは入ってません。
透明度は抜群の渓。でもこんな写真を撮るために手を突っ込んでいると、手がビリビリするほど冷たい。
私が釣り上がっていると慌てて逃げていく川鵜。川鵜がいた場所から100mぐらい上に行った場所では痛々しい傷を持つ個体が。この場所は相当山奥なんですが、今はどんな場所でも川鵜はいるんですね。
イワナ
イワナが釣りたくて3本隣の沢を攻める。見えにくい場所でライズしていたこいつだけ仕留めたけれど、今年の魚は皆痩せっぽっち。それにしてもよく歩いたいなぁ。
源流部を離れ本流へ向かう事50km移動。流石にシーズンだけに鮎師が良い流れを占領。空にはこんな雲が・・。案の定、釣り具を片付けるや否や降り出した大粒の雨。本日も雷注意報が出てますので、みなさん気をつけて釣りをしてくださいまし。

苦行は続くよどこまでも

先週の東北は雨なしで泣いた1週間だけれど、東京へ帰ってくるなり雨量の多さに泣かされた昨日。前日の夜の時点で川の増水は+80cm(平水の+40cm)。こりゃ本流は釣りになりませんわ。じゃあ家でゆっくりしてたかって?いえいえ、私にとって家でじっとしている方が苦痛なんです。

午前中は河川の増水で釣りにはならないだろうと予測したので、朝一番にやっている映画を探して鑑賞し、その後ゆっくりと北上して夕方から最上流部を釣ろうという作戦。その頃には最上流部だったら、水は引いてるでしょ?多分・・。

混んでいるであろう付近だけ高速を使用し、その後下道で行こうと思い外環から東北道に入った瞬間、道はピクリとも動かなくなった。どうやら私のすぐ前で事故ったらしい。お〜マイ仏陀!

現場への到着は3時半ごろを予定したけれど、実際に到着したのは5時少し前。慌ててタックルを用意し、滑り込むように慣れたポイントへ入ると、増水は10cm程度。しかし打てども打てども無反応。デジタル水温計で計ると11℃とまで下がっていた上に、谷と北風も手伝って物凄く寒く、虫の気配が全くありません。読みが甘かった・・。

慌てて退渓し下流部へ入り直したのが6時半を回った頃。辺りはあっという間に暗くなり、ヤマメを5本釣って帰ってきましたとさ。

昨日の移動距離:420km
往復の行程:7時間
釣りをした時間:およそ40分

何やってるんだろう俺。あぁ苦行は続くよ、どこまでも・・・。

全く動かなくなってから15分くらいしてからパトカーが行き、その後消防車と救急車。事故はトラック3台が絡む、玉突きのように見えました。高速へ乗った時点では渋滞情報は無かったのですが・・。ちなみに空が青いのは、フロントガラスの上部カラーによるものです。
いつもだったら、ココとココで一本出る筈の渓。考えてみればこんな遅い時間に最上流部の車止めから歩いて入るこのポイントを攻めたのは初めて。寒すぎて何の反応もありゃしない。
ダッシュで沢を下りて山を下り入り直すと、暗くなる寸前から急に喰い始めた。一番大きいヤマメは泣き尺以上あったのだけれど、余裕こいてランディングネットで掬おうとゴソゴソと背面のネットを探っていたら、急に淵に走られて木化けしました・・。すでに暗すぎて光量足らず、写真は全てピンボケというお粗末な結果。

修行(東北遠征のサクラマス)

【修行】:芸術や武術などに励み,それを磨くこと。

ダブハンの技量は芸術の域なのか、はたまた釣りなのか。何れにしても一匹の魚を追い求めるのに前回を含めると8日間も費やしているその時間の中で、アタリというものが殆どないから技術を磨く時間が長すぎて、釣りだということを忘れてしまうのです。あぁ神よ、私が一体何をしたというのか・・・。

今回の移動距離:1,600km
本流での移動範囲:およそ45km
本流で釣れた魚:何もなし(雑魚もなし)
今回のマテリアル代:約5万円(ジャングルコック・WTスペイコックが高額)

最終日最後の一投の後、私は一気に10歳老けた気がします・・・。

他の地域は土砂降りだと言うのに、この地域はこの五日間に雨は降らず、水位は減る一方。魚っ気が全くないので、上へ下へ、今まで行ったことのないポイントまで攻めてみました。
下流部は一つのランが長すぎて、どこで見切りをつけて良いのかわからないくらい長い。とにかく、流しに流しまくりました。
トラウトハンターのビッグゲームって知ってる?日本では売っていないフロロカーボンの太いバージョン。逆輸入して使ってみました。
ヤマメ
午後3時半ごろまで本流で投げ倒した後は、支流へ逃げ込みヤマメ釣り。魚はいっぱい釣れるけれど、今回は大きいサイズが全く釣れませんでした。
本流の下流部で攻めたついでに、有名渓流河川に行ってみた。ところがギッチョン、入漁証を買った店のおばちゃんに勧められたポイントは魚っけなし。4箇所入り直して全くの無反応で坊主。有名河川なんて、嫌い。
ヤマメ
結局癒してくれるのは、ネットでは名前が出てこない無名の川ばかり。
イワナ
本流での釣りは徒労に終わったけれど、やっぱり東北の渓流はどこへ行っても釣れるのです。今回はこの渓流釣りが無かったら、私は廃人になっていたでしょう。

サルベージ(ターキーフラットを使ったタイイング)

この1週間は体調を整えるためにおとなしくしてたので、先だっての火曜日は今年になって初めて体を休めた1日。というのは嘘で、家で寝続けるなんて耐えられないから、仕事に出てきちゃいました。

そのお休みを利用して諸事情で某所からマテリアルを引き上げてきたため、その仕分けに追われた1週間。というか今だに終わりません。もちろんそんなマテリアルにはお宝は隠れている訳もなく、ただただ時間だけかかっちゃうんですね、費用対効果は限りなくゼロだったりして・・・。

そのマテリアルの中に私の好きなターキーフラットのモットルドがあったので、それをサルベージしてご紹介。このマテリアルはソラックスダンのウイング材によく使われるもので、モットルド(まだら模様)になっているので、ウイングの模様によく似ているのがその特徴でしょうか。

ターキーフラット
使うときは下側のいらないウェッブの生えた部分は削いでしまいましょう。使うのは先端だけ。左右で1本ずつ、1枚で2本巻ける計算です。先端は揃っているので、その先端に並行してシザースを入れます。

今までのパラシュートフライが味気ないと感じる方、またはソラックスダンを思い出して巻いてみたい方、今ならこの材料は豊富に在庫があります。マテリアルメーカーが激減する一途なので一旦なくなってしまうと、その後の入荷はないかもしれません・・。

ターキーフラット
すると長方形のこんな形で切り出せます。これを内向きに三つ折りにします。小さいので、飛ばないように丁寧に行いましょう。三つ折りしにしたら、そのままウイングと同じ取り付け方で巻き留めます。
ソラックスダン
フライの完成イメージはこんな感じ。真ん中のウイングがターキーフラットです。雰囲気あるでしょ?ウイングの長さはシャンクと同等の長さぐらいが良いと思います(写真の撮り方が悪いからウイングが少し長めに見えます)。テール:TMCスピナーテール/アブドメン:グースバイオット/ソラックス:スーパーファインダビング/ウイング:ターキーフラット/ハックル・グリズリーハックル
ターキーフラット
カラーは色々ありますので、自分の巻きたいメイフライに合わせて買いましょう。また貧乏性であれば、捨ててしまう下に生えるウェッブを利用して、菅釣りフライのテールに使うのも良いでしょう。

病み・闇(体調不良で釣りはするもんじゃない)

この三日間を結果から話せば釣りへ行ったけれど何も思うようにできない三日間。病んだ状態で無理矢理釣りをしようとしても体は言うことはききません。闇へ葬り去りたい気分でゴザルが、こう言う記憶の方が鮮明に残ったりするんですな。

あまりにも調子が悪いので前日は早仕舞いさせて頂き、その睡眠効果があったのか起きた時は平熱。なんとも無さそうなので様子を見ながら東北を目指し出発したのが朝1時。快調に進んでいましたが、福島へ入ってすぐに調子が悪くなり、仕方なくPAで寝ていると夜が明けてしまい、現地へ到着したのは11時過ぎ。

東北は大雨と踏んでいたので、明日からやれば良いかなと思っていたら、意外と降っておらずささ濁り状態。でも雨の中へ釣りに出られる体調ではなく再び爆睡しそのまま宿へ。

丸々寝ていたので体調は戻るのかと思いきや、全く回復せず。無理に釣りに出てみましたがバランスを崩して振れないので1時間ほどで退却。念の為ライフジャケット着用してましたが、水がダタ濁りでドボンしそうにもなり、やめました。

宿へ戻らず渓流で昼寝をし、その後30分ほどロッドを出してみることに。実はこの調子の悪さは息子から受け継いだ風邪で、先週の金曜日からずっとこんな按配。この1週間まともな食事ができずずっと気持ち悪い状態だったので、遡行するのに力が入らないので、すぐに宿へ帰りました・・・。

そして三日目は高価な市販薬漬けでこれだけ寝まくったのだから大丈夫かと思ったのですが、やっぱり駄目。半端ない疲労感で帰りのことを考えて、少しだけロッドを出してみたものの、今度はウェーダーが駄々漏れになり、何事もなく帰ってきました。

で、調子が悪くなってから1週間。本日朝に医者へ行くと、点滴を二本と薬をドッサリ。でも未だ回復せず「明日もおいで。」と言われてしまいまった。楽しみにしている計画をオジャンにしたくないだけにこんな結果になってしまいましたが、無理は禁物です。皆さんも体はお大事に。

私は1日も早くYummyと言いながらご飯が美味しく食べれる日を待ち望んでおります。あ、親父ギャクですので、気になさらんように。

入漁券
ん? 若くね?と突っ込まれそうですが、ハイ若いです。写真のことをすっかり忘れていたので、車のグローブボックスにあった写真を見つけてそれを使いました(笑)
ロッド
せっかくこのロッドにも馴染んできたのにねぇ。ラインはレージコンパクトの300グレインに交換して私にはぴったりとした相性に。
イワナ
渓流は最初の一投目から釣れる豊かさ。でも釣りたい気持ちと裏腹に体が動きません・・。釣りをした時間はわずか30分ほどだけれど、簡単に二桁オーバー達成したのが唯一の救い。
渓流
昨年はヤマメばっかりだったイメージだけれど、今年はイワナばっかり。このタラタラな流れでもフラフラと歩いている自分は危なかった感じ。
ヤマメ
ヤマメもちらほら。いつもより早い時期だから育ちがまだまだ。他の川は雪代が終わってないところが多数でした。
水温計問題
水温計が問題。以前のブログで「この時期で沢の水温が3℃」なんて書いてましたが、なんかおかしいと思って今回は予備のもう一本を持っていくとこんな感じ。本流の水温ですが、どっちを信じるかはあなた次第? 私は高い方を信じます。次回からはデジタルも使います。

DIY(フライパッチの話)

大それたものを作るわけじゃないんですが、なんとなくこれは作っちゃった方が良いんじゃないかな?と思いまして、今ココに書いている次第。シムスのフィッシングベストかその他パックシステムを持っていない人は、あまり関係のない話です。

ハーミットで在庫している商品で、シムスのスーパーパッチなるものがあります。これはフォームにベルクロが付いており、ベストのフライパッチとして使うものなんですが、その商品にはどこにもシムスのロゴはありません。フォームにベルクロを貼っただけのものなんです。そしてメーカーさんに在庫が無い時は入荷までにすごく時間がかかる商品です。

ハーミットで販売するフライパッチにはアングルさんが販売する安いピン付きパッチがあるので、この裏面のピンを取ってしまい、100均でベルクロを買ってくれば同じような使い方ができます。

お客様には「商売っ気の無い発言だ。」と叱られてますが、簡単にオリジナルフライパッチがこしらえられるので、コレは有りじゃ無いかと思うのですが、いかがでしょう?

シムス スーパーフライパッチ
コレがシムスのスーパーフライパッチ。大きさがFSベストに付いているベルクロサイズになっているので、ガイドベストやG3ガイドベストには小さいのです(小さくても問題はないのですが・・)
両面ベルクロ
まずは100圴に言ってベルクロの買ってきましょう。この商品は写真のようにリモコンを壁にくっ付けても大丈夫なモデルなので、剥がれることはありません。
アングル フォームフライパッチ
このフォームパッチは二種類出ています。大きさは90×65mmとシムスのそれより少し大きめ。価格は1/3です。
アングルフォームパッチ
後ろにはピンが付いていますので、コレを取っちゃいましょう。簡単に取れるかと思ったら、以外にもガッチリ付いているのでニッパ等が必要です。
アングルフォームパッチ
そしてその裏面にベルクロのオスを貼り付けます。どのように着けるかはご自由にどうぞ。
アングルフォームパッチ
ガイドベストに着けるとこんな感じ。このベストの場合は両側にあるので、もう一つ着ける事もできます。
チェストパック
チェストパックなどはベルクロ部分が広いので、2個は付けられますね。左はシムスの純正Superflyパッチで私が使っているものです。あ、このチェストパック、ハーミットのページに記載忘れてましたね。時間を見てページをこしらえます。

フェザーウイングについて

サクラマスのシーズンなので相変わらずダンケルドを巻いている私。その割には釣行の話が出てこないぞ、とお思いの貴方。私の修行は来週から始まるのであります。今年は水が無くかなり厳しい状況になっているので、釣りへ行く前に雨乞いをしなくては。まずはテルテル坊主を逆さまに吊ってみようかな?

ダンケルドやグリズリーキングに使うマラードのフェザーウイングの巻き止めは、初めてこのウイングに挑戦する人には至難の技。で、よく聞かれるのが、「どうやって取り付けているの?」という話。ウイングをセットしてから巻き止め手順はクイルウイングとなんら変わらないのですが、ウイングを取り付ける前の作業がいくつかの方法があります。私の場合以下の写真で説明する2パターンを多用してますが、それ以外にも個々に工夫された取り付け方があると思いますので、皆さんの好みで巻き止めてみてください。

それと「サクラマス・ツアーやって欲しい。」というお声がありますが、この釣りは本当に釣りたいと思ったら単独釣行がベスト。一つのラン(フライを流していく一定の区間)を攻めるのに、何人もの人が連なって入ったら、圧倒的に後から入る人が不利になっちゃいます。ですから私の後にお客さんが連なった場合そのチャンスの8割が私になり、その逆であれば私が2割になります。私も皆さんと同じように時間とお金をかけてサクラマスを楽しむいち個人の釣り人なので、魚を一本釣るまでは中々譲り難いので、その辺をご理解いただけると嬉しいです。

もちろんポイントや流し方に関しては来店されるお客様にはお教えしていますが、本流の流れは毎年変わるので私とて毎年そのポイント探しから始まります。なのでポイントに関してはあまり参考にならないでしょう。ただ一つ言えるのは、鮎釣りとサクラマスの両方を楽しんでいる人は、圧倒的に他の釣り人よりも有利だと思います。それはどんな台風や大水が出たとしても、動かない底石を知っているので、毎年変わらないサクラマスの休憩ポイントを知っている事になります。

さてさて、今年はどんな塩梅でしょう?海サクラとは別に川でもサクラが咲く事に期待して、今フライ達に魂を込めています。


Dunkeld

Tail:Golden Pheasant Crest
Body:Flat Tinsel Gold
Rib:Orval Tinsel Silver
Hackle:Orange Hackle(写真のハックルと種類が異なります)
Wing:Bronze Mallard
Eye:Jungle Cook Feather

マラードフェザー
ウイングの取り付けを失敗しない為のコツは、こうして軸(ストーク)を残した状態で巻き止める事。この状態であれば、巻き止めた時の形が悪かった場合、スレッドを巻きほどき、整えてから再度トライすることができます。
マラードフェザーで巻くダンケルド(dunkeld wet)
まずは一対を巻き止めた後に、その上からもう一対を巻き止めます。頭の大きさを気にしないのであれば、全てを一片ずつ取り付ければ(合計4回)かなり綺麗に巻き止められますが、ヘッドはデカくなります。私は三流ですからウイングの取り付けはこの程度ですが、一流の方は、全くシワひとつ入れずに巻きとめる方がいらっしゃいます(作っている最中に気づいたのですが、オーバルティンセルを間違えて細いものを使ってます)。
フェザーウイング・三つ折り
そしてもう一つの巻き止め方法は、三つ折りです。まずは先端部分の約半分を使って長方形のフェザーを切り出します。
フェザーウイング・三つ折り
こんな形に切り出したら、内側へ三つ折りにします(おもて面を外に出して、真ん中へ向かって両方から折る)。先ほどの場合と違い軸から切り離しているので、丁寧にそして力を入れずに三つ折りにする必要があります。
フェザーウイング・三つ折り
その三つ折りにしたものを巻き留めるとこんな感じ。ウイングは真上にしか巻き止める事ができないので、フックシャンクの下側にかぶるフラットウイングタイプとは違い、幅のあるウイングができます。ただし先ほどの方法とは違い、失敗はご法度。一発で決めないといけません。個人的には三つ折りの方がウイングの厚みや水に入った時の柔らかい動きは、このタイプの方が好きです。

まんぢうとまんじゅう(北関東釣り行脚)

「まんぢう」と「まんじゅう」と書かれた看板。どちらの方が美味しそうに思えますか? この話題は釣りへ行く道中にある饅頭屋の看板を見て車内でよく論議する話なのですが、私はまんぢう派です。

釣り場へ行く道中に饅頭屋が何件かあるので、それを見てふと思い出したので書いてみましたが、釣り人がその足を止めて饅頭を買う余裕は滅多にないのです。もしもお土産で饅頭を買うのであれば、それは午前中に良い成果が出て気持ちに余裕があるからでしょう。そんな時はお土産用とは別に1〜2個の饅頭を購入し、河原で景色を楽しみながらお茶と共に頂きます。そんな余裕はここ数年とんとないですなぁ。

先週は散々な結果でようやくチビスケ一匹という釣果だった私。で今週はと言うとリベンジです。もちろん饅頭屋は朝早くから開いていないので釣り場へ直行。気持ちは先に釣り場に着いちゃってるんですヨ、だって暖かいんだもの。水温は8℃スタートで本日は一気に上がる予定。

魚が釣れそうな感じがする時って、川面に跳ねがなくてもなんだか川がソワソワしてる感じを受けるのは私だけでしょうか? あ、それは自分が前のめっているだけかもしれませんね。でも五感で感じる気温の上昇とヒバリの囀りは釣り人の気分を盛り上げるバロメーターなのであります。

この1週間で変わったのは緑がさらに深くなったこと。そして水温が低い日がずっと続いたので放流ヤマメさんはエサ師に抜かれてほとんどいなくなっていること。その代わりにこの川で生まれたヤマメ一年生が元気に虫を食いまくっている姿でした。

結果、雷にビクビクしながらも久しぶりに満足の行く釣果で、帰りの下道も苦行とならず終始笑顔で帰りましたとさ。え?饅頭買ったかって?

いいえ、忘れちゃいました。そこまで気持ちの余裕がないんです、今年は・・。これを見ている饅頭屋さん、どうか『必釣・饅頭』を作ってくださいな。そんな饅頭があれば昼休憩にきっと買いに行きます。

ヤマメ
尻ビレにホワイトティップが入るご当地育ちの二年生。放流モノはほぼいなくなったので、流心の早い流れから一回だけ勢い良く出てきます。その代わり掛け損じた場合は夕方まで出てこない気難しいヤマメ。一年生を5匹釣ると二年生が1本出る感じ。水温が低かったせいか、二年生の育ちはそのほとんどが6寸半と、やや小さめ・・。
ヤマメが食べていたもの
ストマックポンプを入れた見たら、こんな感じ。そのほとんどがニンフでダンやスピナーは少しだけ。今回はカメラのSDカードを忘れてiPhone5で撮ったので、写真がうまく撮れず、スミマセン。
イワナ
今年初めてのイワナがヒット。魚が釣れ始めたのが水温が上がり始めた9時ごろから。サイズこそ伸びないものの、午前中で二桁以上釣れたので大満足。午後は雷雨予報だったので、午後の場所をどうするかを検討中。
支流の流れ
本流に刺す小さな沢の水はまだ冷たく、岩魚釣りはこれからが本番という所。そうだ、昔よく通った沢へ10年ぶりにイワナ狙いで入ってみようかな?ということで、大きく移動です。
とある沢
場所を移動してビックリしたのは、入渓点が大きく様変わりし二面護岸になっており、土砂崩れ防止のコンクリートがむき出しになってました。かなりガッカリ。せっかくきたので入渓点からしばらく歩いてから釣り始めることに。
錆びたヤマメ
ロッドを出して一投目。ヤマメがヒット。二投目もヒット。三投目もヒット。四投目もヒット。まさしく入れ食い。昔はイワナしか釣れなかったこの沢は、今は錆びたヤマメだらけ。このままずっと入れ食いかと思いきや、魚は早い瀬からしか出てこず、深いプールに見える大物は全くの無反応。でも魚の濃さに驚きです。しばらくして雷が鳴り始めたのでわずか1時間ほどで退散。でもこの沢だけで二桁は簡単に釣れたので大満足。
マダラカゲロウ
雷雨の間は他の川へ散策しに行きましたが、元の川の方が魚っ気があったので4時ごろに再入渓。水辺の溜まりにはスピナーの死骸がたくさん。本日のイブニングもいっぱい飛ぶのかな?
放流ものヤマメ
朝入った同じ場所を今度は反対側の河岸を遡行することに。そうすることで別のポイントが見えてくるのです。小さな流れにライズを発見し釣り上げると、尻ビレが肉厚の放流もの。でも放流ものの方が育ちが良く8寸以上あるんですね。前日に巻いたイエローパラシュートが役に立ちました。その後豪雨になりイブニングを待たずに退散しましたとさ。