湯川とギボン(勝手に姉妹提携河川という事にしておく)

先日のモンタナ釣行でギボンという川へ行ったのですが、その上流部の雰囲気は日光湯川を思い出す雰囲気なのです。ギボンリバーは昔の記憶でブルックトラウトが沢山釣れた覚えがあったのですが、先日の釣行では何故かブラウントラウトばかり。なので、秋の風を感じ始めた今、ブルックトラウトに会いたくなったので久しぶりに私の足は湯川へと向きました。

湯川といえば1980年代後半は水の透明度が高くそして岸際が深く、バンク際を近くを歩きながらライズの釣りを楽しんでた釣り場。しかし1990年代初頭に(だったと思います)、台風の影響で川が土砂で埋まってしまい、ウィードがほとんど無くなってしまってから気持ちも萎えて足が遠のいた川の一つ。

ハーミット開業当初にはお客さんにブルックトラウトの釣りを楽しんでもらおうと再訪する気になり、この20年間に3回ほどしか湯川には訪れていません。その時も久しぶりに訪れた感があった湯川ですが、川の色は鉄色に変わりウィードが増えておらず、ぬかるんで釣りづらかったのが印象です。そもそも私は各地の湯川と名が付く川に苦手意識があるのが問題かもしれません・・。

久しぶりに訪れてわかった事。まずは水質の改善。30年前の透明度に近いくらいに戻り嬉しい限り。ウィードもビッシリです。そして周りの樹木が育った事にはビックリ。それこそひと昔前は赤沼茶屋と青木橋のなん中あたりはギボンリーバーみたいに見通しが良く、バンク際を歩きながら釣りをしていた記憶がありますが、現在は樹木が育ち私の背丈よりもやや低い高さに立ち並んでいるので、川が離れてしまうと一望することができないんですね。私にとってはとても新鮮であり浦島太郎的な感じ。

今回は久しぶりの釣行だったので、赤沼茶屋で入漁証を購入して下流側から川を見ながら青木橋を経て小田切橋の上までいく予定。上流は人気なので人が見えたらそこから釣り始め下流をずっと攻めていくという算段。結構な距離を往復するのですが、先日の釣行に比べたら大した距離ではありませんな。

肝心な釣りの方は終盤戦と言う事もありますが、平日の割には人が多いかな?流下する虫が無くライズはチビのみなので、いそうな場所への弾丸キャスト。沈めればサイズを見込めるのは分かっているけれど、今回は大物を求めているわけじゃないから、ひたすらそこら中にフライを流しまくりました。結果、大きいサイズは出ませんでしたが、久しぶりに見るブルックのカラーを堪能したのでありました。

それにしてもギボンリバーを見た途端に湯川を思い出すんだから、それだけ共通点が多いって事なんです。なので私はこの二つを勝手にHMT指定・姉妹河川とします(笑) なので湯川へ行って通っている皆様は、ギボンリバー上流ってこんなイメージなんだな、と思って釣りを楽しんでくださいな。

赤沼茶屋から入って最初に曲がる所にある標識。湯滝まで4キロ、サクッと歩いて1時間半という感じだけれど、ポイントを見ながら上がるので、それ以上時間を掛けて上がります。そもそもこの時点では全く虫っけも無く、魚っけもなかったしね。
昔に比べると森が迫ってきて戦場ヶ原も狭くなった気がします。それともそう感じるのは私だけ?見通せる場所もすごく少なくなった気がします。鹿を排除したせいかな?
下流から上流を目指すと最初に渡る橋は青木橋。大体の方はこの橋よりも上流でやっている人が多いと思います。下流部は噂通りチビばかりで魚っ気はあまりありませんでした。
皆さんにはどれが藻でどれが魚だかわかりますか?一応この中に20cm弱のが2匹見えてます。青木橋から下を見た流れ。
ライズが無いので仕方なく居そうなラッフルウォーターを中心にフライを通していくとご覧のサイズで、均したように同じサイズばかり。もっとも川にはあまり大きいのは居ないんですね。菅釣りで釣れるような50cmサイズはほとんど湖で釣れるサイズなんです。下流の中禅寺湖から産卵に登るブルックは竜頭の滝に阻まれるので、川の中で50cmサイズなんてのは稀でしょう(湯の湖から落ちるケースはあるかも?)。
ちなみに湯川には青木橋上流から小田切橋の間に一部禁漁区がありますので、ご注意を。昔に比べると入渓に苦労しますが、入渓時は獣道を利用して新たな踏み跡を作らないように心がけましょう。ラムサール条約湿地なので釣り人はそれなりの配慮が必要です(シューズの洗浄もその一つ)。
上流側にある小田切橋。この橋の上から上流は流れが早いので、ラッフルウォーターが多く、釣り人にわかりやすいポイントが続きます。その反面、釣り人が多いのはここから湯滝までになります。
モンタナで購入してきたフライを使い湯川で試し釣り。あちらではやらたとピカピカしたフライが多くなっていて、真ん中のはコパーアント。そして手前はパープルヘイズパラシュート。いずれもピカピカしたアイスダブが使われています。反応はすこぶる良く、今後私も色々ピカピカしたフライをタイイングし、試してみます。
戦場ヶ原あたりの流れ。川へたどり着くための獣道のトンネル藪漕ぎが凄過ぎて人には薦められません。昔はこの両岸に生えているこの背丈の木がもっと低かったイメージで、バンク際を歩いて釣りができたはずですが、今は一旦川に近づくと上流にも下流にも動けません。苦労しても魚はおチビちゃんのみ。
生徒「先生、国立公園内で釣りしてますよ、自然破壊です。駄目なんじゃないですか?」先生「ここはお金を払えば誰でも釣りができるんですよ。お魚はヒメマスとかが釣れます。でも持って帰れません。」先生、惜しい。ヒメマスでは無くカワマスなんです。そして百人に一人くらいの生徒が私に「自然破壊をしている!」と聞こえる音量で訴えてましたが、そう見えますよね。自然の定義は難しいですが、木道を歩く人々も人工物の上を歩き、動植物の育成を捻じ曲げているので、自然では無いと私は思います。
可愛らしいマーブルカラーのブルックトラウト。また君に会いたくなったら湯川へ行くヨ。

Lamar River / ラマーリバー

前回のスルークリークの話の中で言い忘れたことがあるのでいくつか補足します。イエローストーン国立公園内で釣りをする場合、現在ウェーディングシューズ はラバーソールが義務付けられています。この近隣のモンタナ州やアイダホ州では特にその規定がある川は無いですが、どの川でも必ずシューズを洗って帰り、別の場所では種子を持ち込まないようにするように推奨されています。なので、基本モンタナをやアイダホを訪れる時はラバーソールになり、シューズの洗浄をできる限りして欲しいという事です。

もう一つは、国立公園内は基本キャッチ&リリースなので、バーブレスフック使用です。細かなルールで食べるのが許可されている魚もいますが、訪れた人が殺して食べることはないでしょうから、イエローストーンレイクで釣れるレイクトラウト以外は全てキャッチ&リリースという風に覚えておけば、現地で咎められることはないかと思います。私はルールブックの全てを読んだわけではないので、間違えている点があるかもしれませんので、鵜呑みにしないようにヨロシクです。

さて、ラマーリバーの話。さらっと書きます。理由は簡単、訪れた時はレイバーデイ(勤労感謝の連休)真っ只中、林道を歩いて上流へ行けば人がいないだろうと思ったけれど、上流へ行っても人だらけなのですぐに諦めました。で、日中は鉄板のスルークリークへ。全員が魚をキャッチした後、再度ラマーへ入り直しましたが、無反応でした・・。

この川も初めて入ったのは22〜23年前かな?ザック背負って延々と歩いたんですが、流れの巻きやひらき、ラッフルウォーターと魚はどこからでもほどよいサイズが出る比較的イージーなイメージ。フライはロイヤルトルードやウルフ、チェルノブイリアントなどの比較的大きなフライを使います。

ラマーリバーはタワージャンクション(場所名)付近でイエローストンリバーとラマーリバーの二つに分かれます。さらに東に進むと途中でスルークリークの支流が合流し、さらに東に行くと、ソーダビュートリバーとラマーリバーに分かれます。その付近にはラマーバレーが広がり、阿蘇山周辺のような景色が広がる釣り場になります。釣りはスルークリーク合流の上あたりから釣りをする人が多いですが、イージーに魚をキャッチしたい場合は、ソーダビュートとの合流上の林道入り口に車を置いて、林道を歩き、上流へ数キロも歩けば魚が比較的スレていません。

ボーズマンからリビングストンを南に下り、タワージャンクションを通過した場合、どうしても釣り場は北東部に集中するので、ラマーリバー、スルークリーク、ソーダビュートリバーはセットで釣りをする場所だと思ってください。ちなみに9月の平均最高気温は20℃、最低平均気温は-2.7℃ですから、朝から出かける釣り場ではなく9時ぐらいに到着して、午後4時ぐらいまで楽しんでください。その昔、いい気になってイブニング近くまでやっていたら、車までの道のりが真っ暗になり、取り囲むようにコヨーテの遠吠えを聞こえてきて、さすがに背筋が寒くなりました。最近ではオオカミの再繁殖もうまくいっているようですから、釣りはほどほどに。

車の中からラマーバレーを望む。もっとまともな写真があるかと探しましたがありませんでした。所詮釣り人なので、景色より魚なんです(笑)ラマーは手前に見える草原の奥に流れています。小さいウンコのように見えるツブツブは全てバイソン(タタンカ)。映画『ダンス・ウィズ・ウルブス』を思い出しますね。
合流点付近のソーダビュートの流れ。この川を渡ったその先にラマーリバーがあります。こう行った道路脇は日本と同じで皆さんがやるのでスレていて釣れません。上流部へ行くと日本の川っぽく変化するのですが、今回はそこまで行きませんでした。
ラマーリバーの林道入り口。ソーダビュート流れを渡って、その向こうへ行くのですが、写真の通り観光のハイカーと釣り人だらけ。駐車場は満杯でした・・。我慢して1時間歩ければ上は人がいなかったかもしれませんが、人がいた場合のショックがデカいし今回は大所帯だったので途中で却下。
林道から500mくらい入った場所。ソーダビュートをまたいで向こう岸へ渡るにしても、その周辺には釣り人が・・。仕方なくソーダビュートの上をやろうかと思っても、人、人、人、レイバーデーは日本のお盆みたいなものです。
仕方なく、前日行ったスルークリーク近くのラマーリバー下流へ行くことに。バイソンの群れと群れの間は人がいなので、そこにお邪魔しての釣り。
帰り側にもう一度下流部へ戻り再挑戦。数名の人が抜けたあとでほとんど反応ナッシング。
まあ、みんな釣れた事だしよしとしようという事で、5時半に納竿。宿へ戻って夕飯はこんな感じでいかにもアメリカ。ちなみに奥に見えるコーヒーみたいなのは缶ビールです(笑)ちなみに二日目以降に泊まっていた宿はクックシティにあります。

本当はハーミットじゃ無かった

ハーミットの歴史はもうすでに20年以上が経ってしまったけれど、私の釣具屋人生はもうすぐ40年になっちゃうんですな。なので古い馴染みのお客さんは30年以上の付き合いの人もいます。皆さん白髪混じりになったけれど、アルバイト時代に仲が良かったお爺ちゃんは、とっくに亡くなってたりします。

前にも話した事があるかと思いますが、私は大手釣具店さんに長い事いたので釣りはなんでするフィッシャーマン。その会社では何でもやりたい事はやらせて頂いたので今でも感謝しておりますが、当時自分が読みたくなるような釣り本がないので、それを作りたくて会社をスピンアウトした次第。

全く違う業種への転身だったので辞めると決めた一年前に当時高額だったMacとプリンターを買い込んで、専門書を買い込んで夜な夜な編集の勉強してました。実際辞めてはみたものの何をどうしたら良いかわからないので、一から学ぶつもりで某出版社へ。転がり込む様にして働かせてもらっていたのですが、時代の波が合致していたのか先行投資していたPCで本を作る作業(DTP)ができる人がまだおらず、いつの間にか仕事がドッサリ。自分の企画を持ち込んだりして色々な本を作っていた良い時代です。

そんな最中、アメリカのモンタナにあるダンベイリー社が日本に支店を出したいと言う話があり、その支店をお前がやらないか?と言うお話を頂いたのです。で、私は一人モンタナのリビングストンにあるダンベイリーへと渡ったのです。

ダンベイリーと言う会社は1938年創業の戦前からある老舗で、コマーシャルフライ(完成品フライ)を中心に世界へ向けて通信販売をしていた会社。多分私ぐらいフライ歴がある人はご存知で、カーフマン(廃業)などと同様に現金小為替で注文していた人も多いはず。そんなダンベイリーへ行ったらやはりそこでもクォークエクスプレス(当時使ってた編集ソフト)を使ってカタログやイベントのパンフ作りをしながら、その屋根裏部屋に住んでたんですよ、ひと時。

日本へ帰っていざその支店準備を始めると、釣具屋って開業するのに莫大な資金がかかるんですな。特に都心だと保証金と礼金だけでも物凄い額で目ん玉がぶっ飛びます。そしていざ始めようと思った時にダンベイリーが手をひいてしまい、やらざる状況に追いやられて始めたのがこのハーミットなのです。そう、ここは当初の予定ではダンベイリー・東京ブランチの予定だったんですな。

ではこの店の名前はどこから来たのか?実は命名したのは私じゃありません。当時私は編集関係の仕事で忙しかったので釣り仲間のT君を店長にし、彼に命名を任せたんです。もっとも私よりも当時は彼のほうが世捨て人っぽかったですからね。

先日のモンタナは久しぶりに里帰りした気分でそのダンベイリーがあるリビングストンへ。今も変わらぬ場所にお店はあるのですが、当時の面影は全くなくフライフィッシャーマンの殿堂壁と呼ばれた魚拓状の板だけが、当時の繁栄を感じさせるものでした。私が住んでいた屋根裏部屋はまだあったけれど、街の中身は大きく変わり始めている様に感じます。でも、その側を流れるイエローストンリバーはこれからも流れ続け、私達が死んだ後もトラウトを抱き続けるのでしょう。

釣り人御用達モンタナの玄関口と言えばボーズマン。だいたい1割くらいのお客さんがフライロッドを持っています。その空港へ降り立つとこんな熊さんの像がお出迎えしてくれます。
リビングストンの街のほぼ中央にあるダンベイリーの外観。マテリアルのある小部屋は私がいる時までは、タイングするオバちゃんが数名いました。ひと昔前はその部屋に女工さんがズラっと並んでフライタイイングをし、それを販売していたのです。
今回はお休みの日に行ってしまったので、過去の写真を引っ張りでして記載。今はものすごく閑散とした雰囲気で、壁にズラリと並んだトラウトの魚拓ならぬ板拓(実際にはなぞっているだけ)が時代を感じる。古いものは戦前の板があるんです。
リビングストンの街に高くそびえるこの建物は1940年代に建てられた穀物用エレベーター。鉄道の駅舎跡が近くにあり、毎朝6時過ぎの貨物列車の汽笛で当時私は起こされてました。
リビングストンの中心部。車とアスファルトが無かったら開拓時代を感じさせませんか?街に信号は二つ。映画館は一つ。釣具屋はたくさん。
ダンベイリーの隣はマーレイと言うホテル。その一階にカウンターバーがあり、仕事が終わるとそのバーでルームメイトやガイドと一緒に毎晩ビールを煽ってました。

Slough Creek/スルークリーク

今回のモンタナ釣行の話をどう話すかを考えましたが、その魅力を知って頂くために、行った河川紹介を少し書いてみましょうか。日本なら釣り場を書くと批判を受ける事になりますが、海外だったらそんなにクレームが来ないだろうと信じて書きます(もっとも今回は一緒に行った皆さんに釣ってもらうためにマイナー河川には行ってません)。

スルークリークはイエローストーン国立公園の北部にある河川で、ワイオミング州とモンタナ州をまたいで流れていますが、釣り場はワイオミング州です。グーグルアースで調べると釣りをしている場所の標高で約2,000mほどなので、酸素が多少薄くて息苦しさを少し感じます。日本で言えば北岳へ登るために訪れる両俣小屋辺りで釣りをしている高さと同じです。

この川にはイエローストーン・カットスロートという固有種のみがいる川で、その魚の性格を例えるならば日本で言えばイワナに近いかな?おっとりとしていて音に敏感。食べるものが少ない高地の割には選択眼がしっかりしていて、食べているものはメイフライからバッタなど。。

この川は25マイルほどあり、上流部へ向かう林道を歩いてその奥にあるファースト・メドウ(最初にある低い湿地帯)に行けばそれほどスレておらず、さらにその上のセカンド・メドウまで歩けばチェルノブイリアントに反応するほどフライを選びません。もっと歩くとサードメドウ(林道終わり部分)があるのですが、私はそこまでは行ったことがありません。

その下流部はクネクネとま曲がったゆったりとした流れなので、フライはダウンクロスでしっかりと流さないと喰わないポイント。釣りの難易度で言えば下流部は5段階でレベル4ぐらいの難しさ。

私はこの川に23年以上前に初めて入り、その後この国立公園へ訪れる度に楽しんでいる場所。フライへの選択眼は忍野並みの難しさでいて、魚のサイズは最大20インチオーバー(最大で24インチくらいでしょうか)のワイルドトラウト。カットスロートは一般的に引かないと言われてますが、さすがに50センチもあるので、引きは重々しく、簡単には上がってこないツワモノです。ティペットも6〜7Xを使うので、うかつにひっぱれませんしね。

フライは小型のメイフライを中心に使う釣りでPMDやBWOの#18が一番使うサイズ。風が吹いてバッタが落ち始めると途端に#8のフライで反応するので、そうなれば3Xのティペットでとてもイージーに釣ることができます。

ちなみに公園の中は公園の中だけの釣り券になり、釣りは3日・7日($25)・年券($40)のいずれかの入漁料を払います(ビジターセンターで購入)。また、別途公園内の入園料が必要です。ちなみに私達は3日間釣りをしたので、$18です。カットスロートはキャッチ&リリースがマストですが、唯一レイクトラウトだけはカットスロートの保護(カットを食べてしまうのだとか)のためキャッチしたら殺して欲しい(クマ対策の為その魚は放置しない事)と言ってました。レギュレーションはその都度変わるので、来年以降行く方はこちらのページをチェックしてください。

https://www.trailguidesyellowstone.com/information/yellowstone_fishing_regulations.php

なぜこの川へ何度も訪れるのか?と尋ねられれば、バイソンの群れのいる雄大な景色の中で釣りを楽しめる場所は日本にはないのと、容易に沢山のトラウトをキャッチできない難しさが1匹の価値を高めている場所だからだと思います。FFを40年以上もやっていると経験が多過ぎてイージーな釣りよりもそのプロセスを楽しむ傾向にあるのは誰もが一緒だど思いますが、あなたがもしトラウトバムならば、生涯に一度は訪れておくべき場所だと私は思います。

ボーズマン空港から東へ走り、リビングストンの町へ。州道89号線を南下するとガーディナーの町があり、このルーズベルトアーチがある。イエローストン国立公園へ入るための北の玄関口。
釣り人の横にはバイソンの姿が。彼らの普段はおとなしいですが、自動車一台分の重さがありますので決して近づいてはいけません。彼らのテリトリーですから決して刺激せず、お邪魔させて頂いている謙虚さが釣り人には必要です。
カットスロートの名前の由縁は英語の通り喉を掻っ切ったように喉の部分が赤い事。日本語風で言えば「打ち首獄門マス」とでも言えば良いのだろうか(笑) ここのカットスロートの特徴は顔から真ん中ぐらいまでの斑点が少なく、尾っぽに集中しているところです。
一瞬だけドレイクが飛びました。大きさはモンカゲロウくらいあり#8くらいあるサイズ。日中は小さなビートルやPMD、BWOと言った小型のメイフライの流下が中心。
ライズが渋い時は、丘に登って魚の位置とその行動を確認。フライを結び変えて再度入渓してライズを待つ。
ドンピシャとハマればご覧の通り。5番のロッドが綺麗な弧を描きます。トルクフルなのでランディングまでには5分以上の時間が必要。
カットスロートは個体差があり、これはシルバーがかった個体。細いティペットで魚を取る時は必ずリールファイトになるので、ドラグの幅があるリールを使って対処しましょう。
車を置いてから川までは延々と歩きます。もしくは車を置いてファーストメドウへ行くには林道を延々と歩いてから、少し川まで歩きます。いつも車の目の前で釣りをしている人にはちょっと辛いかもしれませんね。今回は毎日一万歩以上歩いておりましたヨ。
BWOコンパラダン#18でやっつけた個体。クルーズするサイクルを見極めて仕留めました。カットは全ての顔つきが異なります。
昼間の外気温は28℃くらいあるので、サンドウィッチを作りビールで乾杯。ひと休憩したら、また川へ降りていきます。USAはサマータイムがあるので、イブニングまで釣りをしちゃうと20時過ぎになっちゃうので、キリの良いところで納竿(大体16〜17時ぐらい)。
そしてその夜は20インチの魚がどれだけ大きかったかを実感するために20インチピザを頼みます。デカすぎてこれ一枚で4人のお腹はいっぱい。

いつかは行ってみたい

私が若い頃は海外へ行くのは夢のまた夢の話。親戚近所を見回しても海外へ行ったことがある人なんていない庶民だから、雑誌やTVで眺めるそれは別世界の事だと思っていたのが高校生の頃のこと。当時有名な日本のアウトドアブランドが新しいウェアの新作発表会と共にファッションコンテストを開くという企画があり、「皆さんお洒落して出かけてきてください。」というイベントがあった。

どれぐらいの規模だったかは今になっては定かではないが、数千人がその会場にいて私はいつの間にかファイナルの10名に選ばれていた。2位の賞品が前から欲しかったダウンジャケットで淡い期待を寄せていたが見事に外れため息をついていると、なんと私は優勝してしまったのである。その時の副賞がアラスカ旅行であり、私には早すぎる初めての海外経験だった。

アメリカ大使館へ行ってビザを取得。行くのは当初の予定と異なり高校二年生の独り旅。不安だらけで出かけた先はアリエスカのスキー旅行で、私はスキーなんてやったことがないので、これがスキーデビューとなったのである。

もちろん釣り好きの私はなんとか釣りができないかと思い、指定されたシーズンをギリギリまでずらしてもらったのだが、現地で身振り手振りで聞いてはみたものの、釣り物はハリバット(オヒョウ)しかないらしくてその場から遠く残念ながら出来なかった。スキーはとても面白かったけれど、思い出に残ったのは一人タクシーに乗り、『ゲーリーキング』という釣具店を探して、そこで買い物時に英語が通じなかった記憶を今でも覚えている。そうそう、学校のクラスメート分のお土産としてバスケチームのタンクトップも大量に買ったっけ。

当時はビザを取りに行くのが面倒だったけれど、これをきっかけに海外釣行はそんなに難しいことではない事がわかり、就職をしてからは金を貯めては海外へ行くと言う釣りバカ人生が始まったのである。ちなみに私の英語は未だ片言でまともに話せませんヨ。

私の場合は高校生に得られた経験が良いキッカケで始まった海外釣行だけれど、「いつかは行ってみたい」を言っているだけではこの先、何事も始まらないでしょう。気がつけば私も半世紀以上生きてしまったので、後先短く残された時間を考えるだけでも釣り人生は足りない。

「いつかは行ってみたい。」をやるならば即行動。

あなたの釣り人生はあと何年ですか?

How many springs will you have?
Chase your dreams!

人生は思いのほか短い『悠々として急げ』と言ったのは故人 開高 健氏の言葉。『川は眠らない』のエッセイビデオに出てくる一節である。私は今それを噛み締めながら生きているのかもしれない。今回もまた同じ景色を見にきたけれど、あと何回見られるだろうか。
日本から近い場所でボーンフィッシュを手軽に楽しめる事を知ったのが今から約20年前かな?当時はフライロッドを持って歩いていると不思議な顔をされたが、今は「釣れたか?」と別のフライフィッシャーマンに声を掛けられるほど認知されているハワイのオアフ島
アラスカへは20代半ばから30代前半にかけて楽しんだ釣り場。全てポジフィルムなので、引っ張り出すのが一苦労。当時の写真をデジタル化する作業は全く手をつけていない(笑)
バハマはメル・クリーガーとの思い出。ボート操船が下手なガイドがエンジンギアを入れ間違えてしまい、メルさんがボート端まで吹っ飛んだ。動かない彼を見て、私が看取るのかと思ったヨ(笑)
楽しい時間は一瞬。でもその思い出は一生。あなたも楽しい旅を続けてくださいな。

 

殺伐とした光景(相模湾のフライフィッシング)

釣り券を買うために朝早くに店先に列を作る光景。または夜明け前から人気ポイントへ入り、場所取りをする光景。私はそういった殺伐とした環境には関わりたくないので、釣れるという情報よりも人がいない所でどう釣ろうかという方が好きな釣り人です。しかしです、まさか相模湾にシイラを狙いに来て、そんな光景が目の前で繰り広げられているのにビックリした昨日。

いつものように丸伊丸さんから出船し、船長がいち早く目的のポイントへ向かいました。海はいたって穏やかで波もなく、船長がイワシを撒くや否やシイラの猛ラッシュ、釣り人無双状態。投げれば間髪入れずに掛かるほど。

そんな状態だったので私はひたすら皆さんの写真を収めながらシイラをランディングし続けていたのです。船がパヤオから離れ始めたので船長が着け直します、と船を動かし始めて気付いた事。その僅かな時間にいつの間にか釣り船が集結し、そのパヤオを取り囲んでしまいました。通常ならばパヤオに船が着いていれば他の船は遠慮して少し待ってから入れさせてもらうか、もしくは他のパヤオへ行くのが一般的。それが昨今話題の煽り運転幅寄せ状態。船はあっという間に20隻あまり集結しパヤオが見えなくなる、なんじゃこりゃ?

船長に問うと、僕ら以外の船は全てコマセでカツヲを狙う船らしく、ここの所このパヤオ周りが一番のポイントだそうな。その数に押される状態で僕らは何もすることができず、あまりの凄さに怒りよりも殺気を感じるぐらいで、その場を去る以外の方法は無くなりましたとさ。

とはいうものの、朝の一撃必殺で全ての人が簡単にキャッチし、その後の移動先でも程よく釣れ続けたので、僕らはなんの怒りも貯めることもなく楽しい時間を過ごしてまいりました。

それにしてもあの殺伐とした状態、海洋資源が枯渇するのではという危機感から、釣り団体によっては制限尾数の自主規制も始まっていますが、こんな状態じゃ魚を釣り切って魚がいないとボヤいている人が多い限り、何も解決しないでしょうね。まずは釣り人のマインドを変えていかないと駄目じゃないかと思った昨日でした。

これがポイントへ着いてすぐの状態。静かな海にパヤオがポツンと浮き、船長がイワシを撒いた途端に猛ボイルが始まり、フライフィッシャーマンは無敵状態に突入。
パヤオから少し離れてしまったので着け直そうと近寄ったらすでにパヤオにベタ付けの船。それを眺めているうちにこんな状態。真ん中のパヤオわかりますか?写真に写って無い船がさらにたくさん周りにいます(皆さん入った直後なのでスパンカーも立っていません)。はっきりいって近ずくのが怖いです。
朝一の海はロッドが次々としなり、賑やかな状態。私の他にもう一人ランディングマンをかって出ていただいたので、2名でランディングしまくりでした。
ペンペンサイズがいる場所もありましたが、平均して60cm以上の個体がほとんど。最大は105cmほどかな?
ヒットと同時にドラッグ音が聞こえラインを引きずり出していきます。年に一度はこんな一日を楽しみたいものです。
「どれどれ。」とメジャーを当ててみるとやっぱりメーターオーバー。10番ロッドでもロッドが悲鳴をあげてました。
途中マグロとカツヲのナブラに遭遇。1名だけルアーのマグロタックルを持ってきたので挑戦してもらいましたが、今回はそのチャンスが生かせず残念。跳ねている個体は15〜20キロクラスかな?カツヲは大きく3キロサイズです。
食べ頃のシイラ数本だけクーラーへキープ。それ以外は全てリリースです。
忙しい最中の写真だったので、ピンが合わず綺麗な写真があまりありませんでしたが、こんな感じ。一人10〜20本キャッチで船中100本以上。写真を撮り忘れましたが、カンパチも4〜5本つれましたヨ。
最後は恒例のシメのアイス「ヤスモッカソフト」。疲れた体に染み渡るバニラアイス。今年のシイラフィッシングは自分の予定を考えるとこれで終わりかな?

タコ絨毯は過去へ

「朝一番にシーバス釣って、その後お土産でタコとアジをやりたいんだけれど、そのコースでよろしく。」

と、シーホースのウッチー船長に電話すると、「タコはもうほとんど釣れないよ、羽田周辺はほとんど釣り尽くしたって感じ。」だとか。

初夏の頃からタコは絨毯のように居る的な話で沸いた今年の東京湾。釣れ始めるとすぐに釣り船が集結し、さらにプレジャーボートと職漁船が加わった。案の定今頃来ても一日糸を垂らしてもほとんど釣れない状態らしい。タコの寿命は1〜2年だから、産卵する個体を乱獲してしまった翌年はタコは壊滅的にいなくなるんです、まぁ当たり前ですな。

これは川でも同じですが、釣れるからと言ってその場の魚を根こそぎ持って帰れば、ヤマメやイワナだっていなくなっちゃうのです。私の推測を交えて少し話をしますが、もし釣り人が全てキャッチ&リリースをすると魚が増えるかというと、今度は餌が不足して大きくならないという弊害が生まれます。

2011年の夏、入渓する人が少ないだろうと思い放射能のホットスポットと言われる某所へ釣りに行った時の事。人が入らない場所はこんなにも釣れるのかと思った反面、間引きの重要性と大物が釣れない事に釣り飽きるという釣り人のエゴイズムを感じてしまったのである。

自然は全てバランスシート。何事もほどほどが肝心ですね。

さてそんな夏シーバスへ出船し、どんな状況かご報告。

蛸釣りの補足をすると、フライフィッシングで狙おうとした訳じゃありません。手釣りでテンヤの釣りがしたかったのですが、今回は断念。 まずはシーバスのボイルを求めて南下。東京湾のど真ん中近くを目指します。シーバスはエサ釣りでは夏が旬で「スズキはタナを釣れ。」です。
予報大外れ北東風強すぎ。潮の速さも手伝って船はすぐに流されちゃいます。ついでに幾ら撃っても手応えなく、シーバスの反応は数回のみ。潮色はとても良いのですが、ベイトがいないって感じ。
シーバスを早々に諦め前日にワカシのボイルが沢山あったとの事で海ほたるへ。風が強くな〜んにもなく、仕方なく風裏だけシーバスのチェックして帰ってきました。
その後は湾奥へ戻る方向で壁打ちの時間。でもいくら叩いても無反応。シイラと同じでなんかいつも通りの季節進行では無いように思います。
とりあえずインターバルでアジタイム。「タナはどれぐらい?」と船長に聞くと水深17m。なので、フライを諦めベイトリールにサビキをつけてトライ。入れると直ぐに当たるアジ絨毯。釣ろうと思えば無限ループで釣れるのですが、そこは程々に30分で30匹釣ってやめました。大きさは15〜25cmと比較的大きめ。
アジは人間は好きな魚ですが、このサイズになるとシーバス君はあまり食することがありませんから、湾内はアジが程よいサイズが釣れてくれます。
結局ぐるっと回ってワンオクシーバスはまるでダメ。台風が一発来て海が掻き回されるか、雨水がどっと流れ込んで湾の水温が下がり始めた頃から釣れ始めるでしょう。それまではワカシとアジ釣りを楽しんでください。ちなみに今はアジをフライで狙うととても非効率ですが、釣れない訳ではありません。潮上へフルキャストして、タイプ7でカウントおよそ2分。底付近にフライが入れば釣れますが、無理にそんな釣りをするよりも、もう少し浅いタナになった時に狙いましょう。写真はオリンピックカヌー会場の水門。

ひょんな事から思い出がコンニチワ

時代の変化の問題ですが、銀塩カメラからデジタルカメラに変わる時期は銀塩を忘れた時はデジカメで撮ってました。ですが、そのデータはおろそかな扱いだったので、2004年あたりから2007年あたりのデータがコンピューターの入れ替えも手伝ってゴッソリとありません。

で、少し前のこと。Macに標準装備してあるiMovieをいじっているとその当時のサムネールが出てきました。それをいじっていると、一部は写真が拡大できるんです。それをスクリーンショットしたのがこの2枚。

実はイスラホルボッシュのターポンDVDを作った後、データを間違えて全部捨ててしまっていたのですが、なぜかこのような方式だと呼びされるんですね(当時のDVDはFINAL CUT PROで作ってたのですが、高かったなぁあのソフト)。

引っ張り出したターポンの映像を見て思うのは、50代のうちに、あと1〜2回はターポンを釣りに行きたいなぁ。私がメキシコへ行くためには皆さんがどれだけハーミットに貢献して頂けるかに掛かっています。どうぞヨロシク(笑)

ハーミットのiMacは27インチあるので、スクリーンショットでも結構な解像度で見る事ができました。でも残念ながらサムネールのうちの1/10ほどしか大きくなりません。それでも全く駄目よりもマシですね。そしてついでに思い出したことは、ポジフィルムのデータ化が進んでおりません。スリーブじゃないからスキャニングが大変・・。

さよならランディングネット、とならないように(ローズクリーク・ネットリリーサー)

釣りへ行くと必ず失くすものラインキング第一位は、多分フォーセップ かな? 皆さんは今、頷いたでしょう? そしてポケットから落ちるフロータント、さらにティペット。これはフライフィッシャーマンあるあるで、自分の事でもあります。

私が無くしたものの中で高額な品物といえばいろいろありますが、話が脱線しないようにランディングネットの話をしましょう。

ランディングネットを失くす原因は数あれど、皆さんの中で一番多いシチュエーシンは藪漕ぎじゃないでしょうか? 道なき道を進み源流へ入りいざ釣りへ。しばらくして大物が掛かった時にランディングネット に手を伸ばすと、いつの間にか無くなっているというのは、私以外でも経験した事がある人がいる筈。仕方なく歩いて来た道を戻るのですが、こんな時ランディングネットの網がオレンジだとすぐに見つかるのですが、渋めのオリーブやグレーなんかだと見つからないんですね。この時の損失は約3万円とくりゃ、いくら大物を釣ったとしても思い出す度にうなだれるのです。

そして私は湖でもやらかします。だいたいイブニングで大物を取った時にやってしまうのですが、ランディングネットをバックに写真を撮り、興奮のあまり魚をリリースした後にそのまま忘れてしまうパターン。酷い時は数日以上経ってから気づくのです。この時の損失、モンタナのブローディンの工場で社長から直接買ったフロートチューブネット。一番高いヤツを買ったので悲しさが半端ありません。

そして本題は「ローズクリークのネットリリーサーに付いているコードってどうやって使うの?」という質問。ランディングネットをなくさないためのコードなのですが、その使い方を以下の写真を参考に使って、私のようなヘマはしないように。あ、それでも撮影時にクリップを外した後に、再度付ける事を忘れちゃうと無くしちゃいますので、気をつけてね。

ネットリリーサーの取り付け方1
写真に写るリリーサーとネットは私が使っている物なので年季が入ってます。まずネットの網の頭に長い方の雄ジョイントをスナップ留めします。
ネットリリーサーの取り付け方2
付属の小さい方はベストの後ろにあるD環にスナップ留めします。
ネットリリーサーの取り付け方3
その双方を繫げるとこんな感じ。ここまでは皆さん理解されていると思います。
昔だったらこの位置にキーバックチェーンをつけましたが、ここに付属のコードの端を二重リングで留めます。
マルチクリップ活用方法
反対側にはティムコのマルチクリップを取り付けましょう。この部分は皆さんの工夫次第です。
マルチクリップは便利なツール
マルチクリップはどこにでも挟まり、外れることがほぼありません。なので、左手でランディングネット を持つのであればベスト左の前方の好きな位置にクリップをはさみましょう。
するとこんな感じ。魚が掛かったらネットを左手で引っ張って取り、ランディング。忘れそうになってもベストと繋がっています。撮影する時にこのコードが邪魔であればクリップを外せば良いのですが、そのまま元へ戻すのを忘れると、ネットを紛失してしまいますのでご注意を。
なんかコードが長すぎて邪魔だと思う人は自分なりに詰めて端は適当に結んで使ってください。それでも邪魔な方にいろいろと代用品を試してみましたが、一番短くてギリギリ使える長さは、ダイソーやアマゾンなどで売っている携帯用のカールストラップコードです。ただしクリップがすぐに壊れちゃうのとちょうど良い長さが無いのす。いずれにしても用心しないとなりませんから、やっぱりマルチクリップの方が安心。皆さんもいろいろと工夫してみてね。(ちなみにこの100均のカールコードはフォーセップ の紛失防止には役立ちます。)

シャワークライム(登山バスに揺られて狙うイワナ釣り)

これだけ暑い日が続くと私が休みの日にやる選択肢は二つ。一つは普段使いすぎた身体を休めるために午前中は映画館で観賞し、午後は家に帰りさらに映画を観ながら枝豆をつまみながらビールを飲むというもの。そしてもう一つの選択肢は避暑地を探しに標高の高い釣り場を目指すというもの。昨日はその後者の選択です。

日中の外気温が30℃を超える市街地を離れ、訪れたのは南アルプスの渓。そう皆さんもご存知のあの渓流です。人気があるだけに登山バスを乗り継ぎさらに上を目指す人の方が多いかな?でも今回は目の前で釣りをしてみました。

今回ユルユルな釣行を選んだ理由は、渓流釣行が初めての人を釣らせようというもの。なので、普段入渓している一番キツイデカイ岩だらけをまく場所を避けて、工事車両が降りられるスロープからの入渓。

とは言うものの工事した場所なんて数年経てば樹木が生い茂り、どこを工事したか分からなくなるのが自然の力。目新しい建造物は500mも釣り上がれば見えなくなるけれど、さらに500m登ると別の堰堤が見えてくると言う悲しい光景が、このポイントの少し残念なところ。

イワナの反応はいつも通り10時ごろからで、反応はポツポツと言ったところでサイズは8寸平均。お昼を回る頃は1500mオーバーのこの高地でも少し暑く、いつもの場所ならば途中の滝でその飛沫を浴びてクールダウンする時間。しかし今回は平場がほとんどなので、次の堰堤の水をシャワー代わりに浴びたいと感じていた。

次の堰堤があともう少しという所まで来ると、青空から一転し曇り始めた。湿った森の香りは急にコピーされた紙のような独特の匂いが鼻をかすめると、私は身震い一つ。「こりゃ雷が来るな。」と思ったらその数分後にドッと降りだし、雷の音を聞きながら滝飛沫以上の水を身体に浴びて、全身ずぶ濡れになったとさ。

結果、気持ちよかったから良しとしますか。

8月はゲイターのシーズン。ウェーダーなんか履かずに、全身で滝シャワーを浴びるのが気持ちが良いものです。貴方もいかが?

釣り人はと登山届けを出す事はほぼないけれど、過去の事例を考えると、このようなシステム(入山届)が場所によってはあった方が良いかもしれません。
繁忙期に入ったので、駐車場は第5までいっぱい。人の出入りが多いので、山の上には待機した登山バスがいっぱい。
朝の水温は11℃で日中は13℃ぐらい。ゲイターの隙間から伝う渓流の水が心地よいです。
私が昔、よく雑誌でバッタ(ホッパー)のタイイングを紹介していたのは、この渓流へ良く行っているため。川風が吹くたびにこのバッタが川面を流れ、大物に喰われるのです。フックサイズに直すと10番のロングシャンクかな。
土日はこれから多くの人が訪れ、火曜日の昨日も先行者が1〜2名の状態。フライへの反応はすこぶる良いですが、二度流ししても全くでません。
3年前と今年では、この堰堤周りの景色は大きく変わっているので、樹木の成長を間近に感じることができます。
このイワナを最後に天候の変化を感じたので林道側へ避難。するとドッと降り始め強制シャワータイム。そしてて釣りも強制終了。トラック諸島の無人島で楽しんだ日々を思い出します。