渓流の締めくくりは湯川でリハビリフィッシング

記憶とは当てにならないものですね。昨年のこの時期に湯川へ行ったと思ってましたが、今ブログで確認すると2年前の9月17日でした。コロナ禍は人生の貴重な時間に影響を及ぼし、昨年の記憶は無かった様な一年になっているなんて、悲しい。

私はハーミットを始める前に某釣具関係に勤めていたのですが、その頃の私はオートバイの免許しかありませんでした。北海道釣行もバイクで楽しんでいた輩なので普段の釣りは何ら不都合を感じず。しかし誰かと一緒に行くとなると車の免許がない役立たずなので、皆が私のアッシー君になってました。そんな時代に私のアッシーをしていた後輩のHくんが約25年ぶりにフライを再開するとの事で、そのリハビリ釣行へ。あ、今回は彼がアッシーではなく、若い頃のお礼を兼ねて私がアッシーくんです(笑)

2021年の渓流シーズンもあと僅かという時期なので、やっぱりオデコなんて嫌ですよね。なので確実に魚が居る湯川を最終戦として選んだ訳ですが、ハッチの少ないこの時期は決して簡単なものではありません。渋ちんライズをいかに仕留めるかが鍵です。そういえばひと昔前の禁漁直前の湯川なんて朝は霜が降りるほど寒かったのを思い出し、地球温暖化の進み具合を改めて感じました。

そんな昨日の湯川は以下の通り。楽しい1日でございました。

戦場ヶ原にある木道
今回は赤沼茶屋から入って湯滝手前まで釣り上がり、魚を探しながら往復する釣り。木道歩きが半分、そして藪漕ぎが1/4、さらに水中闊歩が1/4。朝早くはライズが無いけれど、時間と共に魚が浮くので、魚影を見つけて狙うサイトフィッシング。
ライズを見つけて狙う湯川のブルックトラウト
彼が湯川に来るのは初めてだとか。リハビリ釣行なのでライズを見つけてあげて、まずは体を慣らしてもらいましょう。入りやすいポジションだと魚が目の前になっているので、入渓は匍匐前進さながら。低い姿勢で用意して、タイミングをはかります。
ドライフライでヒットしたブルックトラウト
川での釣行が25年振りだというから難儀するかと思いきや体はフライフィッシングを覚えている様で、すんなりと大物を掛けてランディング、流石です。これで一安心して私は自分のお魚探しに入ります。
湯川の秋空
今回のフライフィッシングは今年1番の密(みつ)かな。それは釣り人ではなくジジババ様たちのハイカーがとっても多いから。紅葉はまだですが、こんな景色なので写真は撮りたくなるし、出掛けたくなるのも致し方ないです。
FAGUS ファインループ 6フィート4インチ3番
ブルックトラウトはこんな木の下でライズするのでかなり難儀します。リーダーはかなり短くして6.4フィートのファーガスでフライをねじ込むのが丁度良いシチュエーション。以前の釣行では上流部の方が魚が濃かったですが、今回は青木橋よりも下流の方がライズが多かったです。13時まで掛けて上流を目指しましたが、ライズの少なさにライズの多かった下流部へ速攻Uターン。
湯川のブルックトラウト
これがライズなの?と、思うくらい渋いライズが木が邪魔をする岸ギリギリであります。疑心暗鬼になりながらもそんな場所へ投げるとそれが全部ブルックトラウト。7フィート台のロッドでは長さが邪魔をするのでねじ込むのが難しい事でしょう。さらにキャストの正確さが要求されます。でもね、掛けた所でこのロッドの柔らかさが仇になり、藻化けする事多数発生。
戦場ヶ原の木々
木々は少しずつ黄色みが増してきた感じ。この場所が紅葉渋滞する頃には釣り人の姿は無くなりますが、その頃にはブルックトラウトの産卵を見に行くという楽しみ方があります。私がそれに行くかって? 答えはいいえ、私は他の釣りで忙しいのです(笑)
朱点が宝石のようなブルックトラウト
魚の渋ちんライズを見つけるのに大変苦労したために前半はとても苦労しましたが、パターンさえわかってしまえばこちらのもの。似たような場所を見つけて投げやすいポジションからフライをねじ込みます。そのポジションがたとえ胸近くの水深があるとしても、それを忘れて投げ続けて釣果を伸ばす私。
藻の隙間に隠れるブルックトラウト
先だっての野反湖と同様の時刻の30分だけライズの嵐。写真撮影なんてやめて片っ端から釣れば良いと思っていたのは若かりし頃。今は納得がいく釣りができればそれで十分。最後にリリースしたブルックは藻の中に隠れた自分は完璧だと思っている姿が可愛かったので、その写真を撮影していたら、川面のライズは静かになったとさ。

シーバススクールで気づいた入門者へのアドバイス

コロナの影響はだいぶ収まってきた感があるので、スクール活動を少しずつ再開致します。シーバスボートはそもそも人数が乗れませんし、野外でのソーシャルディスタンスは保たれているので、感染を広げるリスクは限りなく低いでしょう。私も久しぶりのスクールなので、なんか緊張しちゃいましたが、強風で良いポイントへ行けない中、なんとか皆さんキャッチしていただいて嬉しい限り。

さて、今回のスクールをやって見て気づいた点を、これから始められる方に参考になればと思いましたので、少し書いていきますか。

ラインハンド(ラインを持つ手)はラインを離さないこと:
一般的にキャスティングで遠投を練習する時に、右利きの場合ラインを持つ手(左手)はシュートのタイミングで手を離してしまう方がほとんどです。実戦でも湖などや管釣りでもおよそ90%は手を離していると思うのですが、これはソルトウォーターではご法度。ちょっと言い過ぎかもしれませんが、それぐらいフライが着水した時の魚達の反応が強いのです。落ちた直後の初動が遅いとめちゃくちゃ喰いが悪くなりますし、例え出てもすぐにアワセる事ができないのでフッキングしません。なので、ラインハンドはシュートした後はラインを離さず、人差し指と親指の間にラインを入れて解放しラインを送ります。これが出来るようになるとラインは常に手の中にあるので、すぐにリトリーブを開始することができます。うまく伝わりづらいので、詳しく知りたい方はキャスティングスクールにご参加ください(要望があればどこかのタイミングで動画を撮ってきます)。

遠投よりもティペットまで真っ直ぐに伸びたキャストが重要:
とかく遠投したくなるこの釣りですが、フライラインからリーダー、ティペット、フライの先までが一直線になって全てが同時に水面に落ちるキャストが理想です。さらにこのキャストでラインハンドがすぐにリトリーブに移れる状態であれば、あなたのヒット率は2倍以上に上がるでしょう。特にフライラインから先に水面についてしまう方は、キャスティングを再チェックした方が良いと思います(ロッドティップの動きが円運動になっている可能性があります)。

アワセはラインハンド:
ソルトウォーターの釣りを始めるとその先輩方は「あなたはトラウト(フック)セッターだね。」と揶揄します。これは普段の合わせがロッド煽っているという方の事です(特に渓流のドライフライフィッシングが多い方)。ソルトウォーターでは追い喰いが多いので基本はラインハンドでアワセ。それでフッキングしなかった場合は追い喰いを待ってフライを引き続ける事が大切です。

リトリーブは一定スピード:
トラウトのリトリーブは手繰り切った後にラインハンドが戻る際にポーズ(フライが動かない時間)があります。このポーズはシーバスや青物などは、喰いつこうと思った瞬間にフライが止まると喰わずに反転します。なので、ポーズが無いのが理想です。両手で棒引きするのも一つの手ですが、今度はアワセがやりにくいので、重さがない小型のシーバス(40cm以下)が喰い付いた時に中々フッキングしません。できれば片手でのリトリーブをお勧めします。また、シーバスの場合は手繰るスピードは早いのが良い訳では無いので、トラウトリトリーブと同じスピードでフライが止まらないのが理想。その方法は分かりにくいかもしれないので、時間を見てそのリトリーブを動画に撮ろうと思いますが、どんな方法であれ皆さんが思うポーズが少ないリトリーブ方法を考えてみてください(青物はその逆で、人生でこれ以上早く引けませんという位に早い方が良いです)。

さて昨日のフライフィッシングはこんな感じ。シーバスくんたちは皆さんの挑戦を待ってますヨ!

シークロの岡本船長
前回のブログで男前の岡本船長の写真が小さかったので、再度撮らせていただきました。彼の温かな言葉で救われたフライフィッシャーマンは多くいらっしゃるでしょう。またシークロへ行きたいとい気にさせてくれるシーバスのフライフィッシングを支える関東で一番のシーバスガイド(地方のガイドさんを私は知らないので)。褒めすぎじゃ無いですよ、本当の話。
フライでシーバスを攻める
今回は風が思っている以上に外海の風が強すぎて、予定してた一級ポイントには全く行くことができませんでした、残念。仕方なく運河筋のシーバスを攻める事になったのですが、そのストックが少なめだったのでランガンで狙っていきます。主にこんなタンカーの際やコンクリートバースの壁打ちになります。
シーバスのフライフィッシング
風が強い中、皆さには頑張っていただきました。またうねっている日は足腰と体幹が鍛えられるので、良い筋トレになります。
フライでシーバス
いくつかのポイントを回っての拾い釣りになりましたが、なんとか皆さんキャッチしていただきました。こんな風が強くて厳しい条件でも、タックルとフライを事前に準備しておけばなんとかなるものです。
隅っこ好きのシーバス(スズキ)
隅っこの隅に入れて壁沿いをフローティングミノーが泳げば、堪らずシーバスが躍り出てきます。いくつか喰い損なった後にしつこく狙って出た、なかなかのサイズ。ロッドがバットから曲がってました。
シーバスをリリース
シーバスは成長すれば最大1mにもなる大型魚。丁寧にリリースすればまた巡り会うチャンスがあります。記念撮影の後は速やかにリリースする事を心がけましょう。

野反湖のレインボーは空の青さを見て碧になる

今頃の私は夏の日差しを浴びて真っ黒になった顔が秋に向けて少しずつ色褪せていく頃の筈なんですが、今更ですが日焼けしました。ピーカンは良い響きで個人的には好きです。しかし、日中の釣りがとても厳しくなる予兆でもあるでしょう。

一昨日の野反湖は私にとっては今季最後になるかな。朝の気温はかろうじての二桁なので、フリースを着てないと耐えられない程。本当は夜明け前に着く予定だった野反湖ですが、交通安全週間ということもあって、より安全運転で来たら夜が開けてしまいました。ま、なんとかなるでしょうという、釣りだけはいつもポジティブなんです。

私はそこが釣れると言われても人が多い場所はあまり好きでは無いので、人の少ない奥を目指すので20分は歩き。陽があるので獣にビクビクする必要はないのですが、着いた頃には陽が差し始めてしまいました。無風、無音、ピーカン、湖流に変化なし。こんな時はもう少し太陽がって気温上昇での風待ち。沖に浮かぶ吹き溜まりの中に鼻を出すトラウトが見えるけれどかなり遠い。それが気温の上昇とともに微風が起こり少しずつこちらへ近づき、ドライフィッシングタイムの始まりです。

レインボーはとても飢えているようで、水面に口を出して開けっ放しで移動する見慣れないライズ。移動方向へ見定めてキャストを決めると、その魚はいったん沈んでからガップリと咥え込んだ。してやったり、と思った一本目はジャンプ一発でフックオフ。すかさず二番手の魚を探しヒット。すんなり寄った個体を見てガッカリ。食べるものがが無いのかスリンキーで、おまけに放流ものときている。そんな文句を言ってはみるけれど、内心はこの景色の中で釣りができる幸せをしみじみと感じているのです。

午前中は3ヒット2バラシ1キャッチ。風は10時を過ぎる頃には湖面を大きく揺らし、そのトラウトたちのライズは無くなった。引っ張りをしても良いけれど、朝早い弾丸日帰りだと帰りのことを考えてお昼寝です。

第二ラウンドのために14時起床。タックルを確認し、いざ目指すポイントへ。そして到着してリールをセットして気付いたこと。風がおさまるまではインタミを引っ張ろうと思ったら、リールはしっかり持って来たのにラインを車に忘れました。往復するのも大変なので、これで終日ドライ縛り確定となりました。午後は16時半から風がおさまり、顔に小さなカディスやミッジが当たり始めると、風裏との境目でライズの嵐。片っ端から狙うけれど、全部塩焼きサイズの25センチ前後。大物は一発だけ出たけれど、そんな時に限って撮影をしている最中にガボッと出るんですね。弛んだラインのまま左手でアワセてみるけれど、やっぱりジャンプの後に外れちゃいました。

気がつけば6本のキャッチでまずまずの釣果なんですが、ヒレピンが一本も混じらなかったのが少し残念。それとどれもハコスチではなく、ドナルドくん(ドナルドソン種)のようで引きはイマイチでした。ライズは30分続きその後はピタッと無くなるので、遅くまでやる必要はありません。東に太陽が沈むと空の青みはさらに増し、この空を見たレインボーは保護色としてさらに碧を磨くのです。

そうそう、今回は久々に熊を2回見ました。一頭は最後の部落を過ぎた辺りで、もう一頭は野反峠休憩所手前500m付近の藪から出てきた別の熊です。あまり大きな熊ではありませんでしたが、大騒ぎして撃たれてしまわない事を望みます。僕らは彼らの居住区で遊ばせて頂いているのですから。なので、熊鈴は忘れないで皆さんも遊んできてね。

野反湖の朝
いつもならば陽が上る前にはポイントへ突いて湖面のライズを探すのだけれど、今回はこんな時間。空には雲ひとつなく無風。
野反湖のレインボートラウト
スリンキーな個体。ロッドはマイクロスペイ10ft6inch・3番だけれど、ほとんどシングルハンドで使ってました。今回は水位が低かったのでドライだけて遊ぶならば、やっぱり9フィート5番ロッドかな。
カメムシフライを丸呑み
お腹空いているのか、カメムシフライは丸呑み。でも今年は湖面に落ちるカメムシが少ないです。これからなのかも。
野反湖のフライフィッシング
水面がほんの少し揺らぐぐらいの時が一番ライズがあります。小さいライズはピシャピシャ。大物はゴボッと出るか、鼻を出して喰うかなので区別がつきます。
野反湖の釣り
お客様のTさんにバッタリ会い、しばしの釣り談義。聞けば昨日からいらっしゃっているようで、昨日も似たような天気だったとか。セオリー通り風裏の良い場で攻めてらっしゃいました。
野反湖の景色
午後の部でウォーキングタイム。雲が無く真っ青な空と野反湖ブルー。魚が保護色になるには碧になるしか選択肢がありません。私は野反湖へ来る度にニュージーランドを思い出すのですが、皆さんはいかが?
バックワインダーリール
やっちまいました。ランニングラインは巻いてあるのですが、シューティングテーパーが入っていません。しかしこれによって覚悟は決まり、1日を通してドライ縛りとなりました。
野反湖のレインボートラウト
写真のコントラストでわかると思うけれど、湖面が山陰に入った途端に虫が湧き出して魚の活性が上がります。コイツなんかはチビのくせして#8のカメムシを丸呑み。
野反湖のレインボー
時合いは長くは続かない事は知っているので、ここからは写真がいい加減に。同サイズなんていくら撮っても同じだしね。釣るたびにフライが少しずつ壊れていきます。
野反湖の夕方
釣れている最中にこんな写真を撮ってちゃ駄目ですね。この後大きな頭が出てフライを咥え込みましたが、ラインが弛んだままだったので大アワセ。なのでユルユルのフッキングのせいでジャンプ一発で外れました。チャンチャン。

相模湾後の東京湾五目リレー

あ、こんなタイトル付けちゃうと相模湾では満足できなかったから私がマダイ五目の船にでも乗ってきたと思ってるかもしれませんが、わたしゃフライショップの人間ですから、とりあえずなんでもフライでチャレンジします。カンツリ〜(管釣り)の五目釣りもハードルが高くて楽しいのですが、今回は東京湾五目フライフィッシングリレー船。そんなことやる釣り船って聞いた事ないですよね?

本来はこの時期は沖のストラクチャーでトップウォーターでシーバス狙いなんですが、なんか調子悪いんです(といってもこの秋雨で一気に変わる事でしょう)。なので、「なんか釣らせてよ。」と、シーホースのうっちー船長に頼んで船を出してもらいました。事前には「なんかは釣れるでしょう。」的な事でいつも狙っていない魚種も釣れているとのことなので、色々とチャレンジして来た次第。

今回の内容はこう。朝一番は沖のナブラを打ちに行く。そのナブラにはサゴシ(サワラ)マサバゴマサバイナダがいるそうな。それがひとしきり終わったら一応シーバスを確認しに沖のストラクチャーへ。出なかったら縦ストに着くクロダイを狙って、最後にシャローへ移ってマゴチでもやりましょう、なんて贅沢な釣り。

この大雨の中に出た朝飯前の釣りですが、筋トレさながらのハードな釣り。写真をほどんと撮ることがなく時間があっという間に過ぎました。そして現在はお店の仕事がひと段落してこうしてブログを書いている次第。写真はあまりありませんが、今回の結果は以下の通り。

そして今日の戒め:五目を追うものは全て得ず。しかし早起きは三文の徳である

曇天雨模様
沖へ向かうと空はどんよりと雲に覆われ、雨は強弱を繰り返す。水温は秋らしくなってきて良いけれど、果たして釣れるのかなぁと、この時は疑心暗鬼。
東京湾の真ん中で
東京湾のど真ん中へ出てみると、まとまらない鳥山がちらほら。時折ムーンサルトを決めるサゴシとイワシを追い回すサバの群れ。カツヲと違いベイト(カタクチイワシ)をまとめる力がないサゴシなので、僕らはランダムにキャストを繰り返す。本当はサゴシ(サワラ)を釣りたかったのだけれど、時折顔を出すのはサバでした。私は手元で中アジをバラシ。結局朝一ボイルはサワラ無し。奴は一日中狙って釣るものじゃないですね。
風の塔
青物が追い回すベイト(カタクチイワシ)の大きさは現在5〜7センチと小さめ。しかし、このイワシを救って相模湾へ出たならば、それはそれで凄く楽しい釣りができるだろうな。サワラに突き上げられた傷ついたイワシは水面で円を描き、やがてボイルと共に姿を消していく。そのタイミングでフライを投げ込むのは至難の技ですが、適当でも掛かる時はかかります。ボイルを見ながら右往左往したのですが、ボイルは1時間ほどで終了。
フライで狙う東京湾のシーバス
ポイントを移動しセカンドラウンド。今度は潮の当たる場所を探してストラクチャー打ち。タックルを交換するのが面倒だったので、インターミディエイトラインに軽めのフライを結びキャスト。着水と同時に引っ張って引き波を立てると出ましたシーバスくん。まぁまぁのサイズじゃありませんか。釣れないと聞いていなのでちょっと嬉しい。その後は堤防の段差に回遊するクロダイを狙い何度かヒットさせるもランディング前にラインブレイクでノーキャッチ。
フライで釣る東京湾のマゴチ
そしてサードラウンド。今度はシャローレンジへ移ってマゴチの釣り。水深がトラウト並みの浅い場所にいるので、ラインはタイプ1〜3のラインで十分に釣れます。彼のタックルはサセックスにカプラススペースシューターという、いかにもフライ歴30年以上の人が持っていそうなレトロなタックル。ソルト用のタックルをよく相談を受ける私ですが、まずは手持ちのタックルでやってみるのが良いと私は思います。ま、この後キチンと洗う必要はありますが・・。
フライで狙う東京湾のマゴチは面白い
マゴチのポイントはシーホースのうっちー船長は熟知しているので、ある程度遠投できる人は心配はご無用で釣れることでしょう。といっても夏の終わりでこの魚はおしまいなので、あと一月もしたら終わりです。結果、今回フライに出てきた魚は次の通り。サゴシ(サワラ)×・マサバ○・アジ△・シーバス○・クロダイ△・マゴチ○。という結果△はヒットしてバラした魚。これからはワラサ(ブリ)が加わり、マゴチが徐々にスローダウンでしょうか。今後も皆さんのチャレンジ次第で、ソルトウォターフライフィッシングの可能性は無限大です。今宵は家に帰って魚を捌く作業が待っておりますので、お店は営業時間キッチリにて終了しますヨ。

相模湾の上で夏の終わりを感じる

季節はあっという間に9月へ突入。昨年以上に夏を感じる暇もなく季節が過ぎ去っていくのは、引き続きコロナ禍で思い通りの釣りができず悶々としているからなのかな。なんか気分がスッキリしません。

相模湾のフライフィッシングは毎年3〜4回の出船を予定してますが、昨日は今年初めての釣り。実は7月の予約は台風に阻まれて8月前半の予約は台風の吹き返しで出船できず、ようやく昨日の出船とあいなりました。

毎度お世話になる長井荒崎港の丸伊丸さんに到着すれば、いつもの習慣で一番最初にやる事は防虫スプレーを身体中に塗ったくりの儀式。朝方の藪蚊は半端ないのでタックル準備中の藪蚊対策必須なのですが、季節がここまで進むと雑木林から聞こえる虫の音色はコオロギに変わり、夜蝉の合唱もなく防虫スプレーは無意味でした。夜が開ければ蝉たちもけたたましく泣きわめくのだけれど、僕らは港を離れてしまうので秋の虫たちに送られて港を出港しました。

そして洋上に出ればこの時期には珍しい(と私は思う)強めの北東風。空気は乾き海上が明るくなってもさわかやな海風。心なしか日差しも柔らかく五感で夏の終わりを洋上で感じ取りました。そんな雰囲気だったので、私の釣欲がギラギラしていたのはシイラを一本キャッチするまで。その後は海風での居眠りが心地よく釣り半分にうたた寝半分。

季節はもう秋です。渓流好きの方々は今年のつり納めへそろそろ出かけてくださいな。そしてソルトウォーターを楽しんでいる方はシーバスと青物シーズン開幕です。タックルの準備はいかがですか?私のこれからはシーバス時々湖のフライフィッシングで12月まで突っ走ります。

夜明けを待って出港
なんかこれからイカ釣りでも行く雰囲気の写真でしょ。実は今回イワシが手に入らなかったので、早めに出船して朝一番にパヤオを餌無しで叩く事に。35年前は平塚や三崎の船で撒き餌がない釣りで当然のようにやっていたので私は問題はないのですが、初めてやる方々は果たして釣れるかどうかちょっと心配でした。相模湾のパヤオ

人数が少なかったら直接パヤオへ遠投するところですが、大所帯場合は満遍なく釣るために、誰かにルアーで一本掛けてもらい船ベリまでよせてもらいます。それに着いてきた他のシイラを散水で少しだけ足を止めて、その最中に散水下のシイラを狙うという手法。

フライフィッシングで狙う相模湾のカンパチ
私のファーストフィッシュは小さなカンパチくん。パヤオギリギリに遠投して引っ張り始めたら、すぐに喰ってきました。
相模湾のシイラ
今回のシイラくんは程よいご機嫌で、その戦法でショートキャストでもロングキャストでもそこそこヒットしてくれます。ただ食べているベイトが小さいのか、大きいフライへの反応は渋く、誰しもクラウザーミノーの1/0番よりも小さいフックでのヒットです。
丸伊丸の舞台裏?
丸伊丸さんのHPへの更新は若船長がこうして写真を撮りアップしています。覆面下の人も実は船長だったりして(笑)
丸伊丸
帰路に着く際は私はミヨシでゴロン。ちょうど良い波に揺られながら、次回の大物を夢見てうたた寝をします。

 

G Loomis IMX-PRO Creek/7’9″・#2のロッドインプレッション

先月だかに新製品としてリリースされたIMXプロのクリークシリーズ。そのシリーズの2番モデルをお借りしましたので、そのインプレッションを書いていきたいと思います。

プロシリーズに新たなラインナップが出来たと思う方もいるかもしれませんが、7フィート9インチのシリーズは以前にもあったのです。私の撮り溜めた写真をひっくり返すとありました、以前のロッドの写真が。以下にその写真を載せますが、2009年頃まであったGLXウィスパークリークシリーズの流れを組んで出来上がったのが、このクリークシリーズだと推測されます。要するに現代のブランクを使った復刻と私は考えます。

Gルーミスのブランクと言えば、4ピースだとトップセクションだけが曲がり、セカンドセクション以降は曲げられるものなら曲げてみなさい、と言わんばかりに張りの強いブランクがイメージされます。しかしこのシリーズはトップセクションをとても柔らかく仕上げていますが、ロッドを曲げ込むとサードセクションの真ん中ぐらいからまた曲がり始めるという、ちょっとクラシカルなアクションを感じさせてくれるモデル。なので、パッと振った感じではロッド全体でラインの重さが感じられるので、日本人に好まれるアクションではないでしょうか。

ただロッドは全体によく曲がってくれるのですが現在の素材をIMX-PROのブランクを使用しているので、ロッドの復元力は早く、ロッドの曲がりに対してラインスピードは上がりかなりシャープなイメージを受けます(個人的な感想)。今回はエアフロのアクティカルテーパー WF2Fを乗せてみました。


0〜5mキャスト:ロッドの短さも相まってその軽さが際立ちます。グリップは通常モデルと違いハーフウェルグリップなので、一回り小さく握りやすい。今回持っていたエア2の863/4に比べると同じキャストレンジでもロッドがセカンドセクション近くまで曲がり込む感じ。しかしシャープな振り抜きで良い意味で野暮ったさはなく、むしろスピード感のあるラインがコンパクトに放出されるイメージ。コントロール感も抜群に感じるのは、このレンジに合わせたロッドと言えるでしょう。

5〜10mキャスト:さらにキャスティングレンジをあげるとロッドはグッと曲がり込み、サードセクションの下あたりがもう一度曲がり込むようなベンドカーブ。つまりティップがしなってセカンドセクションはスローに曲がり、サードセクションでもう一度曲がり込むようなスタイル。復元力が良いブランクから放出されるラインスピードは早く、展開の早い釣り上がりにも向いたロッドの感じを受ける。

10〜25mキャスト:このロッドの曲がり方の特徴から遠投には向いていないロッドなのを無理やりキャスティングアークを広げて振ってみましたが、ラインの重さが十分にあるところに負荷をかけ過ぎるとロッドが大きくお辞儀をするために、結果的に距離は失速する感じがありグリップも曲がります。もっともロッドの反発力を生かして遠投しようとしている私の投げ方の問題もあるかもしれない。逆に言えば、こういうロッドで遠投ごっこをすると私は燃えてしまうのです(笑)

Weak:人によっては「柔らかいロッド」と表現するかもしれませんが、ロッドを曲げて振るとそのスピードは速くシャープなイメージになるかもしれない。全体が曲がるロッドで復元力が早いモデルを言葉の上でどう表現するかは私的に難しく、「ロッドは曲がるけれどゆったりとは振れない感じ。」とでも言いましょうか。以前使っていたウィスパークリークもこんな感じでした。今回使ったのは2番ラインですが、人によっては3番を使ったほうが快適に感じるかもしれません。

毎回新しいロッドが出る度にこうして振り比べることができるのは釣り具屋の特権ですが、そのロッドのポジティブとネガティブ要素を引き出して、どう言うシチュエーションで使って欲しいかを考えるのが、私にとっちゃ一苦労。今回このロッドを私的表現するのであれば、以前私が使っていたウィスパークリーク同様にマルチな渓流ロッドで、このアクションが気に入ればツボにハマる掛け心地の良いロッド、と表現しておきます。中間価格帯(といっても高額)だけにこの辺のモデルが幅広くラインナップが増えてくれるとお店的にはありがたいのですが、増えるかな? ラインナップ。

G Loomis ウィスパークリーク
以前私が使っていたウィスパークリークシリーズ。ブランクカラーは私が「象のウンコ色」と表現したメタリックオリーブグリーンには賛否がありましたが、シートデザインがカッコ良かった。お店で販売した数も少なく短命だった記憶が。結構高額だったしね。
IMX-PRO クリークシリーズのグリップ
そのウィスパークリークを継承したであろうIMX -PROクリーク。シートデザインはちょっと安っぽいけれど、グリップの感じはくびれが大きく握りやすい。
IMXプロクリークのストリッピングガイド
ストリッピングガイドは通常のSICリングのモデルで大きな特徴はなし。
Gルーミスのワンフットガイド
Gルーミスと言えばこのワンフットガイドがイメージされる。最近のハイエンドモデルはスネークガイドが多い。個人的にこのワンフットガイドはあまり好きになれず、ラインの抵抗を感じるのと高温の日はライン絡みが気になってしまう。今回のモデルは渓流用だからその心配はほとんどなし。
IMXプロクリークのトップガイド
トップガイドは特に特徴はなく汎用品なので、線形も太め。まぁ、こういった細かい点はハイエンドモデルとの差別化なので、致し方ないのかな。
7フィート9インチ・2番モデル。
このロッドで遠投を試みましたが、タクティカルテーパーをフルキャストすることはできませんでした。必要以上にロッドを曲げるとロッドがお辞儀しすぎてラインの放出角がどうしても下に向き過ぎちゃうんですね。力まないでスッとアークを広げられた時のみ、残り数ヤードを残して飛んでいきます。
IMXプロクリークのロッドの曲がり
25センチほどのレインボーを掛けた時の曲がり。この日は気温の上昇と共にドライへの反応が悪くなったので、結果的に22番のミッジドライを使って入れ食いモード。ティペットは8Xですが2番ロッドなので魚をいなしやすくバレも少なく楽しめました。でも管釣りだけに使うにはちょっともったいないかな。

winston Air2 863/4のロッドインプレッション

季節はもうお盆を過ぎて渓流釣りも終盤。ですが長雨とコロナ禍で私は思うように動けず、ブログのネタになるような事も無く日々が過ぎています。タイイングのネタはライブ配信に取っておくとして、なんか無いかなと考えてメーカーさんにサンプルロッドを借りました。まずはその中のエア2 8フィート6インチ・3番・4ピース からインプレッション。お店には同じロッドの在庫があるけれど、実際にラインを通してみないとわからないしね。

ウィンストンは1929年にロバート・ウィンザーさんとルー・ストナーさんが始めた会社。二人の名前を合体させて作った会社名なので、ウィンストンさんという方はいらっしゃいませんのでお間違いなく。会社はすでに90年以上続くフライロッドメーカーですが、そのウィンストン社で現在のハイエンドのフラッグシップモデルがこのエア2シリーズとなります。

昨年まであったエアシリーズがエア2となって何が変わったの?とお客様に聞かれますが、私も??なのです。素材で言えば次世代グラファイトS-2000を採用と書いてあるけれど、そもそもウィンストンロッドは外見がずっと変わらないので、ぱっと見じゃ何が変わったかわからないのです(細かい点で言えば、ティッピングスレッドを変えているモデルがあります)。なので、実際に振ってみない事には、何もわからんのです。

今回は大雨でどこの河川も釣りにはならないので、いつものように朝霞ガーデンで3時間ロッドを変えながらその特徴を見てきました。


Fine:エアシリーズの3番はピュアに比べるとしっかりした張りのあるアクションですが、ロッドティップ(1番セクション)が柔らかいために、ティップだけで振ると結構曲がる感じがあります。ファストアクションではあるけれど、決して跳ねっ返りが強くピンピンしている感じはありませんし、ロッドはブレが無く復元力に優れています。何よりも8フィート6インチという長さなのに重さを感じさせないロッドバランスはさすがエアシリーズ。そしてボロンバットがしっかりと支えてくれます。

0〜5mキャスト:エアシリーズの中で特に3番のこのロッドはティップが柔らかく、少しの長さで得られるラインウェイトにも対応したキャストが可能。特にリーダーキャストでのティップの曲がりでリーダーを返すことができます。コントロールも抜群。

5〜10mキャスト:フライラインのループを綺麗に整えやすいのはこのレンジ。そして誰もが快適に投げれるコントロールの良さを感じます。ロッドティップからセカンドセクションを少し入ったあたりまで曲がり込んで、タイトループが作りやすいのが特徴。それにしても軽いですねぇ。

10〜25mキャスト:ちなみにラインはエアフロのユニバーサルテーパーですが、気張ってフルキャストをしてみましてが、ラインがビシッと伸びることはなく残り2ヤードぐらいがダラとするくらいまでが私のキャスト限界。最もずっと投げ込めば何度かに一度位は綺麗なフルキャストはできるのでしょうけれど、このロッドには必要ないですしね。でも20m以上は確実にキャストできるので、無風の長良川で15m以上のキャストをした場合、この繊細なティップでやりとりするシラメちゃんは面白いだろうなぁ、と想像してしまいます。

Weak:好みの問題ですが、個人的にはもっとバットから曲がるしなやかなロッドの方が好み。私の場合は玄人の部類に入る訳ですから、振りにくい竿を振ってみたくなる性分ですし、掛け心地を楽しむのが好きなのです。なのでロッドの張りがあるだけ小さい魚をかけた時にはロッドは曲がらないので、その点の楽しみは薄いでしょう。しかしながらコントロール性能と中距離のキャスタビリティは秀悦ですので、ロッドの長さを生かしたメンディングを得意とするシチュエーションに向いたロッドだと思います。

もしも私がこのロッドを使うとしたら、魚との距離が10〜15mの地点にライズが多く、ダウンクロスで送り込みのミッジングのシチュエーションでしょう。ラインを置いた後のメンディングやトリックキャストは繊細なロッドティップが機敏に反応してくれます。あとは買う勇気だけかな。残りの人生にお金を余らせても仕方ないので、気になった方は思い切って買っちゃいましょう。買ってしまえば残りの釣り人生はきっと楽しくなる筈です。

Winston Air2 863/4
エア2のロゴはこんな感じ。今まで通りで手描き文字に、ティップングカラーも同じくレッド。見た目だと2が加わっただけ。
エア2 863/4のグリップ周り
グリップとシートフィラーも変更なし。なのでアエシリーズとの違いを遠目でその変化を見極めることはできない。
ウィンストンのバットエンド
バットエンドのロゴも健在。個人的には使い込んでニッケルがくすみ始めて置き傷がついているほうが、やりこんでいる感が出てカッコ良く感じる。
ウィンストンとオービスリール
とりあえずユニバーサルWF3Fを巻いてあるオービスのCFO IIIで距離を変えて投げ分けてみる。近距離はティップが曲がり、中距離はセカンドセクションまで曲がり込む。遠投になるとボロンが入ったバット部分は腰が強いので曲がらず、結果的に3番のセクションもあまり曲がらない。距離を出すほどバットの強さを感じるのが特徴。
ウィンストンのロッドバランス
最近はスピードスターを使うことが多かったけれど、こうしてクラシカルなリールをセットして使うのも雰囲気があり良いですね。

台風で釣りが中止になった時の選択肢を考える

例年だったら私は今頃真っ黒けで、首筋の皮がベロっと剥けて痒いなぁ、なんて言っている頃。今年はと言うと昨年同様にコロナ禍に見舞われ釣行回数は激減して日焼けなんてものは縁遠い。先月末に台風さえ来なかったら、先月のお休みで夏の陽射しを浴びて相模湾のど真ん中でシイラのフライフィッシングを楽しんでいた筈なのですが、憎き台風はやる気満々の私のモチベーションを一気に下げてくれるのです。

一昔前のハーミットはこの相模湾のシイラ行事の他に、毎年沖縄遠征へ出掛けてたのです。しかしある年の遠征で台風が接近し、船が出られず美海水族館観光に。ならば春に行けば台風は来ないだろうとゴールデンウィーク明けに出かけたら、台風2号だかに遭遇。気張ってその秋にも出かけたら、三度台風に遭遇してしまい漁港内の小物釣りにも飽きてしまったので、しばらく沖縄遠征をやめてしまったのでした。

日本は台風大国であるから、こんな文句を言いながらも上手いこと付き合わないとダメですな。なので、台風で釣行がダメになった時のセカンドチョイスは、相模湾の場合どんな事をやってきたかを書いてみましょうか。

シイラが中止になったので、近所の堤防でボラのフライフィッシング:私たちが行く相模湾新崎漁港の近所に別の小さな漁港があり、移動が殆どなく遊んでいたフライフィッシング。ただし、事前にこの釣りをする事を想定して用意していく必要がある。現場での判断でこの釣りに切り替えるのは難しい。

シイラが中止になったので、ハゼ釣り&シーバス:ハーミットが世捨て丸を所有していた時のこと、どうしても気分は海モードだったので、そのまま自分の船である世捨て丸へ直行。近所で餌と仕掛けを買って、河口付近ではぜ釣りを楽しみ、夕方には凪いだのでそのままナイターシーバスへ行ったというハードな釣行。

シイラが中止になったので、カンツリーへGO!:釣りする気分は満々だったので、そのまま管釣りへGO。でも海のシーズンであるこの時期は渓流タイプの管釣りへ逃げてもわりかし暑いんですよね。それも8番以上のロッドでレインボートラウトを釣ったりして(笑)

まぁこんな感じでいつも私はポジティブに。そして何がなんでも釣りをしている感じが、私には他の趣味が無い証でもあるのです。さてさて、今週末もまたしても台風。週明けの相模湾はどうなのさ?

ティボーと青空
ティボーと青空を見るとソルトウォーターのシーズンを感じますなぁ。船上にゴロンと寝転がり、こんな風景をボーッと眺めるのが好きな私。ですが今年はホント、自分の思うような釣りができていなので、この写真は昨年のもの。

散水とフライフィッシング
長井漁港の遊漁船は大体この散水機能が付いていて、群れを見つけると鰯を撒いて散水する。するとこの散水の輪の中にドッと魚が集まってくる。

散水とシイラ(マヒマヒ)
散水されている飛沫があるあたりにフライを流すと、シイラやカツヲは容易に掛かってくれる。掛けた人は後ろに下がり、新たな人がまた前に入って別の魚を狙うので、船に7-8名乗ってもお魚は大体全員に掛かかってくれる。しかしまぁ、この景色をまだ今年は味わってないんですね。

南越谷のつりぼり屋
前回、船が出船中止の連絡を受けて私が取った行動は、雨風と強風がしのげる場所。そう、子供の頃に慣れ親しんだ室内釣り堀です。今は都内では見かけることが無くなったので、少しだけ足を伸ばして遊んできました。

室内釣り堀の雰囲気
懐かしいこの雰囲気。魚をたくさん釣ってそれを点数にして、水槽やこの短竿と交換してもらったのです。そのシステムは今でもあり、駄菓子などに交換してもらえます。

室内釣り堀で釣れるハヤ
してその結果。本命の鯉は1本のみで、なぜか私にはハヤ(ウグイ)ばかり掛かるのです(笑)雑魚に好かれてるのかな?なんか今年の釣りへずっとこんな調子ですなぁ・・、まともな魚が釣りタイ・・。

サクラマスのフライを使ってブラウンハンティング

今年は昨シーズンよりも更に釣りが厳しいと感じているのは昨年以上に緊急事態宣言が長く、普通の釣りが出来てないのが私の現状です。日常って当たり前のようでそうで無くなった時に、そのありがたみを感じる為にコロナウィルスは産まれたのかな?なんて思ってしまいます。今後ワクチン接種が進む事でこの危機が乗り越えられる事を祈りつつ、私はただ人との接触を極端に減らして釣りへ行く(仕事ですから)のみでございます。

今年は関東圏から出ないでずっとサクラマス狙いをしてきた訳ですが、結果は実らずに今期にこしらえたフライたちが余りました。もちろん繰り越して来年使っても良いのですが、シーズン前になればまたフレッシュなフライが巻きたくなるので、今のうちに消費しておきたいのです。

昨年この時期ブラウンハントに出掛けましたが、今年はその場所を変えてスイングの釣りで巻いたウェットフライをブラウントラウトに捧げに行くことに。しかしですね、初めての場所で結果はそう簡単に出るものではありません。いろいろな課題を抱えてきたので、2回目以降はその創意工夫で結果が出るのかが楽しみとなる訳です。

何もすることがない四連休を私はお仕事をしておりますが、どこにも出掛ける予定が無い人は、このブログでも見ながら失笑してくださいまし。

暑い夏の日の釣り
とりあえずチビブラウンをドライで釣っておきましょうと、少し上の方へ行って釣り始めた。最初のポイントでHさんは私の後追いだったのですが、ドンピシャのタイミングでヒット。綺麗なブラウントラウトをでっかいドライフライで仕留めましたヨ、流石です。

日本のブラウントラウト
こんな綺麗なブラウントラウトを青空の下で二人で釣りをしていると、ニュージーランドかモンタナで釣りをしているかのような錯覚に陥るのです。そしてモンタナ(サンフランシスコかも?)生まれのウィンストンのグラスロッドがギュンギュンしなってました。

放流もののイワナ
私はというとドライでブラウンはな〜んの反応もなし。それも私に掛かるのは放流もののイワナちゃん。あれ?なんか昨年と似ているぞ。ま、日頃の行いが良くないんでしょうな。

本流のウェットフライの釣り
ドライフライフィッシングは午前中で終了して本流へ移動。暑いので数時間休憩して夕方近くからスイングの釣りをする事に。本流の釣りは歩け歩け運動です。

本流のブラウントラウト
ポイントまで歩き、3投目からアタリがあった。流し方を変えたら掛かるかな?と考え、少し上流へ投げて沈める時間を長めに取ったらすぐにキマシタ。ま、チビですけれどね。それでも魂込めて巻いた殆どカラスのみ(ハーミット専属ハンターに仕留めて頂いたハシボソカラス)ウェットで釣れて嬉しいのです。

大きめのウェットフライ
カラスはウイングの部分とスロートハックル、そしてボディのダビング材にカラスのアンダーファーを混ぜました。バットにはアピールするためにオレンジのフロスとクレストのテール。真っ黒けはやっぱり効きますなぁ。

本流のブラウントラウト
その後は歩いてもなかなか出ないのと、これ以上良いポイントはない場所でもアタリが出ないので、リーダーをちょっと工夫して沈める事に。そしてようやく少しはまともなサイズがヒット。もっとも今回の目標はゴーマルだったので、サイズ的にはまだまだです。でも新しく挑戦したこの川をどう攻めるかはなんとなく分かったので、次回はリーダーからフライまでを工夫して挑みます。

本流の釣り
少しずつ空が暗くなる中で夢中になってキャスティングをしてましたが、気がつけば私の後ろでご満悦のHさん。聞けばドライで出したサイズよりも一回り大きいのがキャッチできたとのこと。私もとりあえず釣れたので、これにて納竿。空はまだまだ明るいですが、もう19時だものね。宿題をたくさんもらって嬉しいのは釣りだけかもね、次回が楽しみ。

東京オリンピックとオジサンの夏休み

私は64年の東京オリンピックに生まれた方達と同い年ですが、実際には早生まれなので開催中は母胎で大物とのやりとりの夢を見ていた頃です。間も無く始まりますね、東京オリンピック2020。その盛り上がりはここ水道橋では残念ながら肌で感じることは無く、むしろ長引くコロナ禍のために最初の楽観的な思いとは違いこの地区の行く末がかなり心配になってきました。

ハーミットへは水道橋西口駅を降りて歩いて3分ほどで来られる場所なのですが、駅前の四隅のビルは一階にテナントが入っていなところがあり、さらには上を見上げるとビルそのものがスッカラカンなんです。東京ドームのイベントが少なくなり、サラリーマンはテレワーク。そして学生はオンライン授業〜夏休みへ移行。そんな調子なので飲食の店舗は確実に三割減になり、土日は店休日になるお店が多くなってしまい、最近の私は昼食難民です。

ハーミットの前を歩く方々はお店には全く関係のない人が殆どですが、街中の人が減り水道橋の活気が下がると私のモチベーションはだだ下がりなので、ブログは何を書いて良いのやらで綴っております。さて、そんな気分を払拭するためにいつもと違う事をしようと決めた私。梅雨が明ければオジサンたちの夏休みです。先日の私は文章とは全く関係の無い、こんな事をやってました。

夏のイワナ釣り
梅雨明けの青空は大好き。イワナも喜んでいそうですが、この場所の水温は少し高めでへばっている感じでした。この場所はそこそこ標高はあるのですが、半端なく暑い1日でした。

イワナのお食事
膨れた胃の中をストマックポンプで調べてみると、中身はアリンコだらけ。皿からこぼして流れてしまったので、写したのはこの一匹ですが、かなりの量を食べてましたヨ。

夏の岩魚
サイズは7〜8寸程度。短い区間でかなりの数の個体が顔を出してくれます。初めて入った区間だけれど、それでうまい具合に釣れると嬉しいなぁ。

相棒のHさん
今回の相棒はHさん。ずっと梅雨空で仕事にこもっていた僕らだから、たまには天日干しが必要なんです(笑)

夏のヤマメ
波っ気がある早い流れからはヤマメが顔を出す。どっちも食べているのはフライングアントでした。皆さんもアリンコ巻いてくださいまし。サイズは同じく7〜8寸ですが、どれも綺麗な個体でした。

フライングアント14番
気がつけばわずかな時間で20本ほど釣れたので大満足。今は大物よりも魚と戯れたいのです。夏の日差しは久しぶりに浴びた感じ。ちなみにフライは前回の釣りでパッチに刺さっていたこのフライ一種類のみでほぼ完結。時間を見て補充分を巻かないとね。