風というキーワードが良くないこともある、本栖湖戦線異常なし

釣り場で爆風と聞くと、フライフィッシングだと一般的には「釣りづらい」や「投げられない」とイメージしてしまうでしょう。しかしポジティブに捉える人は「人がやらないから釣れる」とか、「水が循環されて良い」などと考えます。私はどちらかというと何事もポジティブに考える方なので、浮ついた気持ちでそそくさと釣りへ出かけるのです。

フライフィッシングはスパゲティのような太い糸を使い、その糸の重みだけでロッドをしならせて飛ばすので、特に風が強くなるとキャスティングスキルが如実に現れるもの。キャス練はしっかりとやらにゃなりませんなぁ。というものの風が吹いたら諦めるという訳にはいきませんから、なんとか釣りたい訳でどうしたら良いかを考えます。

1:風裏を探す
2:投げやすいように利き腕と反対側からの風向きを探す
3:遠投を諦めて手前10mだけを探ってみる
4:サイドキャストを心がけより低い位置でフライラインをターンせてできる限り風を避ける

とまぁ、こんな感じで4つの条件が当てはまればかなり投げやすくはなると思うのですが、人間の都合でポイントを変えるというのが吉と出るかは、お魚のみぞ知る事。

ちなみに4について説明すると、風というのは低ければ低いほどそのスピードが遅いと言われています。特にソルトウォーターで浜辺からのウェーディングの時は海風に晒されているのが常。さらにウェイトの巻かれたダンベルアイのフライなどをキャストする場合、オーバーヘッドでキャストすれば自分が釣れてしまいます。近距離の渓流と違いピンスポットへのアキュラシー(正確性)はそれほど重要視されないので、できる限りスリークォーターからサイドキャストでキャスティングすることでトラブルは減るものです。

とまぁ五択を並べる時点で大方の察しはつくと思いますが、今回の本栖湖は朝から晩まで投げ倒してな〜んも無い、いつもの本栖湖だということを報告しておきます。

ちなみにその数日前に夜のシーバスへも出かけたのですが、そちらも爆風でボイルも無く、撃沈の連続4タコ目へ突入です。私が思うにシーバスは絶滅したのでは無いかと思っておりますデス(泣)

本栖湖
到着時の外気温は7℃。この時期としてはありえないくらい暖かいので、相当な期待をしていたのですが、世が明ける前から爆風で風も舞っているので、キャストの方向を間違えると自分が釣れてしまいます。大潮の満月でお月様の明るさは本が読めるのではと思うほど。
本栖湖・川尻
基本的に本栖湖は風が強いのですが、朝からずっと吹くことは少ないんです。投げにくい場所では利き腕と反対の左手を試したり。とても投げづらいポイントでやっていたので、風裏へ移動したのが9時ごろ。この雰囲気だとシャローにさした大物がいるかと思ったけれど、サイトフィッシングは不発。風は朝から13時ぐらいまでは西風で、その後は真北に変わり激冷えになりました。
ウーリバガー(チューブ)
ハーミットのセールかごに入ったチューブフライの材料を販売促進するために、チューブで巻いたウーリーバガーで釣る予定でした。しかし本栖湖なのでそんなに甘く無いです。午後は気合を入れるために湖仙荘で食事をして仕切り直し。
オイカワ(ヤマベ)
シャローで白く細長いものが浮いていたの拾い上げようとしたら、急に泳ぎ出した小魚。掬い上げてみると小さなオイカワの様。先週の発言で「ワカサギを追い回していた。」というのは撤回で、どうやらこのサイズのオイカワを追い回していた様です。
大荒れの本栖湖
午後になると風は北風になりまるで海のような荒れ具合。本栖湖の波浪警報レベルで、波高50センチ。ディープウェーディングしたら、ウェーダーが浸水してしまいます。またしても風裏を探しながらの釣りで真っ暗になる5時近くまで粘りましたが、な〜んもありませんでしたとさ。さて、来週はどうしようかな?

連続オデコ記録を伸ばさないために、モヒカンを連れて丸沼へ行く

毎週の様に高速道路を使い関東近県へ釣行を続けていると、流石にパーキングエリアの朝飯には飽き飽きしてきた。それも最近のサービスエリアのメニューときたら、朝飯だと言うのに券売機に千円札を入れてもお釣りなんてものはほとんど戻ってこない。その対価に美味しいものが提供されれば文句は言わないけれど、おしなべて味は普通な訳で、流石に何か違うものが食べたいのである。さて今回の朝飯はどうするべ?

そんな訳で物価が高くなっても釣行回数は減らしたくない私らは、最近削っている費用は朝飯なんです。で、どう削るかを色々と考えたところ、目的地の近くに24時間営業のファーストフードがあればそれを利用するという方法。

現在は三連続オデコが続いていたので魚恋しさに、とりあえず釣れるであろう場所へ行こうというので9月にもお邪魔した丸沼へ行くことに。ちなみに丸沼へは沼田インターチェンジを降りるのですが、その道すがらに『すき家』があります。一番安いメニューはたまかけ朝食で¥290と、激安なのでゴザイマス。

そうそう、丸沼は前回の宿題がありましたな。茶色いモホークを巻いて行くと言うお題。モホークとはネイティブ・インディアンのモホーク族の意で、日本で言うモヒカン刈りをしています。このモヒカン刈りは世界一般的にはモホークヘアスタイルと言うのだそうな。なのでこのモホーク フライは「刈り込みフライ」なので、モホークなのでしょう、きっと。

モホークヘアにしたことがない私ですが、フライはモヒカン(モホーク)にします。必要とあれば鹿の毛を別のパターンで刈り込むことは多々ありますが、今回はそんなフライとフォームカメムシを持って出かけた丸沼。紅葉見ながらまだ釣りができるかなと、淡い期待と共に出掛けた昨日でした。

Mohawk(モホーク)
モホーク(Mohawk)はこんな感じ。オリジナルと違い、レッグ部分はその時の気分でヘンフェザントやパートリッジのフェザーを使いますが、フロントに巻かず、途中に挟んでます。丁寧に巻くと時間がかかるので、シルエットだけサイズを合わせて、この程度仕上げて終わり。
Mohawk(モホーク)フライの裏側
波に揉まれると見えにくいですが、魚が出る時は派手なので、まずバイトを見逃すことはないでしょう。最もラインが走ってから合わせるぐらいの方がちょうど良い気がします。ボディのディアヘアはダークブラウンとオリーブとオレンジのミックス。いつもは10番でタイイングしますが、今回は茶色いカメムシに合わせてB10Sの12番を使用。ちなみに巻いていったのですが、お店に忘れました・・・。
丸沼
まだ紅葉が残っているかと思ったのが甘かった・・。丸沼はすでにご覧の通り針葉樹だけに葉が残っています。緑がなくなると一気に寒々しく感じる。
フライフィッシング
朝は大荒れで嵐のようなザーザー降り。これじゃドライは無理だなと思い、ダムサイドまでインタミラインを使い探り続けましたが全く反応なし。10時をすぎる頃には太陽が顔を出し水温が少し上がり、湖面に魚を探すことができる様になったのでドライへチェンジ。
ドライフライで仕留めた一本
大きめの個体を探しその鼻先へ投げるも、今度は湖面が静かになり過ぎてラインの着水と同時に驚いて逃げ惑ってしまう始末。なので魚が一直線に私の方向へ向かってくる時を見計らいキャスト。魚の進行方向からはティペットが見えないので、フライがへの反応があるがそれでもスレッスレで、口を開けてフライを咥え込む瞬間に何かを感じて吸い込んでくれない。それを何度か繰り返し、ようやくキャッチしたのがこの一本。
レインボートラウト
午後になり湖面がわずかに揺らぐ様になるとそれが良いブラインドとなり、魚の反応が少し良くなった。今回はポンプ小屋周辺に大物がかたまっており、それを集中的に狙いました。とは言うものの、すでに季節は秋終盤。湖面に浮かぶ虫は大きめのユスリカと14番サイズのメイフライが少し。カメムシはすでに終わったようで見かけませんでした(使ったフライは全てカメムシパターンですが)。
秋の様相
見上げる樹木にはすでに葉一枚さえついておらず、この日の暖かさに反比例して季節は順調に進んでいる様です。
丸沼の秋
15時半を過ぎると途端に寒くなり始め、ドライへの反応は皆無。夕暮れにインタミを引っ張って釣るのも良いけれど、今回はドライの釣りでサイズが全て良かったので満足し、16時には納竿しましたとさ。山は黄金色で寒々しくなってきました。
レンボートラウト
丸沼のフライフィッシングは今月いっぱいまで。引っ張りの釣りが好きな方はまだまだ釣れます(ウェーディングでもOK)。または、ボートでルースニングで狙うのも良いでしょう。ボートにコンパクトストーブを持ち込みカップラーメンを啜りながら、残りの季節をあなたも楽しんでみてはいかが?

目指せランカーシーバス爆投日記、メーター・シーバスは何処に?

私が目指しているメーターアップの魚達はシーバスにイトウとオオニベで、それをフライフィッシングで仕留めたいと日夜奮闘中な訳である。いずれもフライで仕留める事は大変難しいけれど、釣行回数から考えると一番可能性が考えられるのはシーバスではなかろうか。とはいうものの東京湾でシーズン中に上がるメーターオーバーは、二桁はいかないので、その数人の中でフライで狙って釣るとなると技術やフライも然りだけれども、釣り運はとても大切な事。今年の私といえば本日現在まで、とんと釣り運が訪れないだよなぁ・・。

フライを日々試行錯誤しながらタイイングしているけれど、現在はビースト(ビースティーチェンジャー)を少しの間封印して昨年使っていたスーモフライをさらに進化させている最中。それはルアー的なアクション+フライの柔らかさの演出するものを目指しているのだけれど、なかなかどうして、理想は現実に近づきません。以前のフライはヘッド部分を全てフォームで作っていたが、それをやめてメガチューブをインナーに使用し、中に少しだけフォームを入れるだけにして浮力をぎりぎりに設定。そうすることでフライは水によく噛む様になり、さらにヘッド部分はチューブフライヘッドにすることでフックポイントはボディの真ん中よりやや前になったので後ろ重心になった。その効果もあってか動きは少しだけウォーキングアクションする様になった新たなバージョン。

いつものことですが、想像の中ではこの新バージョンのフライをメーターオーバーのシーバスが喰いつく姿をすでに何度も妄想しております。しかし今年のシーバスときたら依然としてご機嫌斜めで、いくら投げてもその手応えがないんです。先だっての木曜日朝は予定時間を投げ倒して一度もアタらず、今季2度目のボーズでございます。もうここまでくればオデコなんてオトモダチですな(笑)

葛西臨海公園
前回は散々投げて1バイトのみ。でも出船前はいつでもポジティブで「今日はヤバイかも?」と妄想します。明け方早く東京湾マリーナから出船するシーホース。今日は目の前での釣りを諦めて一路幕張方面へ。
東京湾のシーバス
荒川と江戸川を過ぎると浦安市で一番高い山(嘘)、プロメテウス火山が見えてきます。デズニーランドができる前はこの空き地で不良たちがよくゼロヨンレースやってましたなぁ。あれ、私もその一人だったかな?
ウーキングザドックアクションのフライ
新しいタイプのフライはまだ命名してませんが、浮いている姿勢はこんな感じで頭をちょっと出している感じ。ラインを強くすると少し首を振ってダイブして、またこの姿勢で浮いてきます。ただし、ラインのシステムはフローティングラインにインタミリーダーを使うという、ラインシステム自体に工夫が必要になります。動きを見た時点で釣れそうでワクワクしたんですが・・。
東京湾レインボーブリッジ
東京湾奥荒川筋→幕張→ディズニーランド前→マル秘ポイント→お台場の島周り→その他諸々。これだけ回ってチビさえも見ませんでした。そもそもルアーの方々がキャッチしている姿も見ない一日。お魚の気持ちはいつになってもわかりません。
新しいフライ
このフライはもう少し手を加えようと思うのですが、アクションと浮いている姿勢に関してはほぼ完成かな。あとはお魚が掛かってくれるのみなんですが、今回の釣行はいかんせんバイトが一度もないという、あまりにも状況がよろしくない。もう一度出直しますデス。

冬期C&Rはブームなのか、行った事がない渡良瀬川のC&R釣り場へ行ってみた

ブームが来た!と言うよりは、漁協がようやくようやく気づいたって感じ? 内水面漁協で本当に漁業を生業にしている人なんてごく一部だから、実際のところ私に言わせればほとんどの漁協は「管理釣り場協同組合」みたいなものだって事。その漁協が冬は鮭鱒類が禁漁だから他のお魚を放流して楽しんじゃいましょう的な感じになってきた。もっとも禁漁期になって高い管理釣り場の料金を毎週支払うのは、魚を全てリリースしてしまう私達にとってはチョット高いと言うもの。その点漁協が管理するC&Rは管釣りよりもお得に遊べるし、年券所持者はそのまま楽しめると言う利点があるのです(別料金の場合もあります)。

今回訪れた『渡良瀬漁協管轄渡良瀬川C&Rエリア』は、告知がほとんどなく、かなり控えめな感じで実際現場に行っても看板なんてものはありません。なので地元民の年券所持者が楽しむ釣り場といったエリアです。

車で行く場合は北関東自動車道太田桐生ICを降りてすぐの場所で、丁度その北関東自動車道の橋脚下が一番の人気ポイント。電車であれば東武伊勢崎線の野州山辺駅から歩いて10分ほどでC&R区間の最下流部である、森高千里の曲で有名な『渡良瀬橋』に出られます。八雲神社もすぐそばですから、この曲の聖地巡礼って感じですな。ちなみにC&R区間は下流から渡良瀬橋→緑橋→高速下(橋)→鹿島橋の区間で約6kmの区間。

以下はユルユルな釣行で写真は少なめ、渡良瀬川C&Rとその翌日のお話デス。これから行かれる方の少しは参考になるかなぁ。

渡良瀬川漁協
渡良瀬川は上流部に両毛漁協とその下流にはこの渡良瀬漁協があります。渡良瀬漁協は主に鮎を主体としてる川なので、地元の鮎師が年券を買ってその年の冬の遊びとしてこの冬期C&Rがオマケで付いてくる感じ。僕らは日釣り券で¥1,500をフィッシュパスで支払い釣りを開始。今回駐車したのはちょうど北関東自動車道太田桐生IC付近に掛かる橋の真下。それ以外に右岸側上流には渡良瀬パークゴルフ場の駐車場、下流部には借宿緑地にある駐車場が利用できます。左岸側には駐車場はありません。
シングルハンドでスイング
ダブルハンドのスイングで狙うつもりでしたが、またやらかしましてリール忘れ。よって私だけ予備で持って行ったシングルハンドでのスイング。でも普通のラインだからラインの重さが足りずシングルハンドスペイが辛かった・・。レインボーをスイングで狙う場合、私の定番フライは黒であればなんでもOK。主にゾンカー、ウーリバガーで狙います。濡れた姿はただの毛むくじゃら。
高速下は放流ポイントで混んでいたので、私は歩いて鹿島橋まで行き、そこからステップダウン(流しては少しずつ下流へ行く)するやり方。しばらくするとガツーンと言うアタリと共に2Xがぶっち切られました。お魚大きいのかな?と思い0X(3号)まで太くしてもう一度上流に戻り、またステップダウン。すると同じ場所よりやや下流でコヤツがヒット。ここで放流されているレインボーの名前は「頂鱒(イタダキマス)」と言う駄洒落ネーム。
頂鱒(イタダキマス)
食べたら美味しい魚らしいですが、この場所は12月末まではC&R(キャッチ&リリース)。それ以降は持ち帰りOKになります。魚は最大で70センチ近くまで放流されているとの事。コイツはスコットの20インチマークを余裕で超える55cmアップって所かな。フライはブラックのゾンカー。
キャスティング
一本取ったところで私はマッキーのダブルハンド講習に。キャストする姿を見ながら修正点を告げるのですが、彼には相当うるさく聞こえたかと思います。後に教える立場になってもらう人なのだから、仕方ないか・・。
高速下
まだ放流が一回しかされていないので、一番放流量の多い高速道路下はこんな感じ。ダブルハンドの人は橋の下流側を延々とスイングすることができます。さらに左岸へ渡ってしまえば緑橋を経て渡良瀬橋までポイントが広がります。今回はまだ魚が少ないのでこの周辺のみですが、放流二回目以降になれば釣れるポイントも広がり良く釣れるようになるとの漁協さんの談。僕らはこの人混みでスイングを半ば諦めて消化不良でこの日は終了。
ソルトフライの残骸。
翌日も休みだったので、久しぶりのお車掃除。私の車はUSAの釣りガイドの車のようにフライを刺しまくっているんですが、ソルトフライだけでご覧の通り。これを見て思うことは、シーバスが私を呼んでいます。
使ったフライたち
渓流や湖のフライはご覧の通り。一年で随分とフライを消耗する、というか使っては交換しているのですね。色々と予定があったこの日ですが、ことごとくその用事を済ませることができず時間が空いてしまった。昨日は消化不良だったし、このフライたちを成仏させるために午後から少しだけ管釣りへいきましょうか。
MSCマラブー
で、すぐに行けて少し遊べる場所といえば朝霞ガーデン。3時間券を購入し、最初はドライを投げてました。しかし反応があまりにも渋く魚の魚信が欲しいので、パッチにくっ付いていたタン系のMSCマラブーに変更。すると入れ食い状態に。このフライがあれば今週末のワンフライトーナメントは優勝だな!(って行っても私は運営側なので、参加できませんが・・)
朝霞ガーデンのレインボートラウト
現在の朝霞でのヒットパターンはフローティングラインで若干沈めてやや早引き。ワンキャスト1ヒットですぐにツ抜け。最大は40センチオーバーサイズがきました。3時間券を買ったけれど、1時間ほどで飽きてしまったので、退散しました。
朝霞ガーデンの釣り
渓流シーズンよりも秋の方が忙しい私。今週はこの二日間の釣りでしたが、この週末の日曜日はリヴァースポット早戸川に行き、開けて火曜日はまた別のC&R視察。そしてその数日後には朝シーバスという具合で、三日に1度釣りへ行くペース。おかげで毎日爆睡できる秋の夜長。昨今はそこらじゅうに遊べるC&Rがあるので、皆さんも楽しんでくださいまし!

イエローストーン国立公園北ゲートから入った時に攻める川と宿の場所などの話

先だってのモンタナ釣行は円安の為に日程を短くしたビンボー旅行です。例えば空港で水を一本買うと$3.75(¥560)もしますので、その水さえも貴重です。なので水はスーパーでペットボトル24本(500ml)をセールで$4.00(¥600)しかしない商品を買い込んで、レンタカーのピックアップトラックの中に積みっぱなしにします(水の価格差は尋常じゃないので、スーパーで一気に大量買い)。昼飯の食料はビビさんにクーラーを借りて(いつもは人数が多いのでクーラーを買って頭割りします)、その中に氷と共に仕舞い込みます。昼食は一番安いパンとソーセージやベーコンにレタス。さらにマヨネーズやその他調味料を購入するやり方です。と言っても今回に限らず毎回昼食はそんな方法で安く済ませて夕飯にお金をかけるのです。でも今回はその夕食さえお金が掛けらないのでスーパーで冷凍食品を買い込み、宿にある備え付けの電子レンジでチンしてて食べた日々でした。

そんな塩梅なので滞在中に掛かった費用はガイドフィーがそのほとんどで、それ以外は結果的にいつも以上にコストはかかりませんでした。ガイドを釣行を一日のみとしたことで、あとは行き慣れた河川に行くというパターン。しかしその入漁証も安く済ませる為にあっちこっちに行かず、後半はイエローストーン国立公園で集中的に釣りをする事となりました。

前にもお話ししましたが、公園内に入場するにはその入場料(7日券で$20)と釣り券(3日券で$40で7日券は$55)掛かるので、3日間釣りをすると1日あたり$20(¥3,000)掛かる計算です。フィッシングフィーは年々高くなっていますので、7日券を買って釣行のほとんどを公園内に費やすのも一つの手かもしれません。

国立公園内で釣るメリットがあるとすれば、細かいルールがあるにせよ所定の場所に車を置けば大抵の場所は釣りができるしお魚はいるので、初めての人でもガイドなしでも十分に釣れると私は思います。ちなみに釣り券に関してはビビさんのいるダンベイリーで彼女に頼めば誰でも安心して日本語で購入できるでしょう(パーク内に入る時の入場料は入場ゲートで購入します)。

ちなみにリビングストンに滞在すると宿は安いのですが、国立公園内マモースとリビングストンとの距離は往復約120マイル。さらに釣り場まで往復50マイルほどあり、片道約136kmなので安全運転では約2時間の道のり。運転好きの私には景色を楽しみながらの道のりなのですが、それが毎日なので疲労やその時間がもったいないと感じる方は宿泊代が倍近くになりますが、ガーディナークックシティに泊まるのが良いでしょう。

さて、残りのモンタナ滞在記はそんなイエローストーン国立公園内の釣りをざっと紹介します。お暇な方はどうぞご覧くださいまし。

インディアン・ペールエール
いつもは色々なクラフトビールを買い込んでビールを楽しむのですが、同行のMr.Kはゲコなので呑むのは私だけ。なので酒代も極めて切り詰めて安ビールを宿に持ち込み、12本しか飲みませんでした。あれ、多いかな・・。
ルーズベルトアーチ
北ゲートにあるルーズベルトアーチをくぐり、いざイエローストーン国立公園内へ。少し走ると入場ゲートがあるので、車に乗ったまま入園料を払います。受け取った地図とホチキスで止められたレシートが、以後7日間の入場パス。
今回の相棒はホンダのリッジライン・ダブルキャブ。「釣りで汚すよ!」とレンタカーの人に伝えたらこれを与えられたのです。荷台にはカバーがあり、クーラーやらウェーダーやらをそこに投げ込み放題。まさに釣り向きの車なんですが高いんですよこの車、$4〜$5万します。
スルークリーク
北ゲートから入った場合、主にメインに川はラマー・スルー・ソーダビュート。マモースの街の下にガードナリバーがありますが、谷が深く行かれる方は少ないです(日本ぽい波だった場所が多く、そのポケットを釣っていく釣りで、レインボーやブラウントラウトになります)。私はその中でこのスルークリークが大好き。しかし、このペローんとした流れでライズする魚を相手にするので、ふだん桂川の忍野地区でヤマメだけ狙っている人向きとでも言いましょうか、難しいんです。
スルークリーク
今回のスルークリークはライズする個体が全体の半分もいません。やる気のあるヤツを見つけて、クルージングのサイクルを見測り絶妙なタイミングにフライが落ちた時にバイトします。BWOが飛んでいるものかとそれらのフライをたくさん巻いていったのに、実際にはグリーンドレイクがポツポツハッチしている程度。
ソーダビュート
ソーダビュートの流れは25年前と比べると浅く水量が無く深みが少ないです。なのでポイントからポイントまでがとても遠く、ただひたすら歩くイメージ。
ソーダビュートの流れ
一つのポイントを狙ったあとは、次のポイントはあんなに上かと思うほど遠いのです。それでも結果が出れば良いのですが、時間とタイミングなのでドライフライオンリーだと釣れない時間が続きます。
カットスロートトラウト
いっぱいあるいでナンボ。そう考えると普段不摂生している人は標高も高いし、すぐに息が上がっちゃうでしょう。ちなみにいつも9月頭のレイバーデー(勤労感謝の日)明けを狙って行くのですが、アメリカ国民は連休を取りこぞって訪れるので場所によっては管釣りなみに混んでます。だから、人のいない場所=道路から遠い場所、となります。どうかオオカミに会いませんように、と思いつつ歩きまわります(昔よりも増えたのです)。
ソーダビュート
いくら歩いてもポイントからポイントが遠すぎて、初めて入った場所は2時間ほど釣り上がって見切りをつけ、退却することに決めました。でも空気がカラッとしているので汗はほとんどかきません。
ラマーリバー
写真の場所はラマーリバーとソーダビュートの合流点。奥に見える流れが本流でラマーリバー。あの合流点はつれそうだなぁと思いつつ、一旦下りながら良さげなポイントを探ります。
セージの草原
こんなセージの草っ原をずっと歩いて川へ向かいます。これは釣り終えた時に車へ戻る写真なので、前に見える丘との間に道があります。時にバイソン(バッファロー)がその行手を阻み、迂回することもしばしば。ちなみにバイソンはクローバーが大好き。
カットスロートトラウト
慣れない川で苦労した彼もなんとかカットスロートトラウトをキャッチ。そのパターンがわかるまでとても苦労していた様です。
ホッパーパターン
パターンがわかってしまえばこっちのもの。時合いがくれば入れ喰いです。最初はエルクヘアカディスなどを投げていた彼ですが、バッタに変えた途端にお魚は狂ったように反応します。
グラスホッパー
風もなく無音の世界に一つだけこだまする音、それがこのバッタが羽ばたく音なんです。飛んでいる最中に「チキチキッ」という音を連続して奏でます。時に飛びすぎて川面に落ちるヤツがおり、さらに泳いで岸へ行こうとするので、その波紋が立つのです。魚にアピールしてしまうので、落ちると喰われちゃうんですね。
カットスロートトラウト
パターンが分かってしまえばこっちのもの。魚の食性に訴えてイワナっぽい性格を持つカットスロートのポイントに向かってキャストすれば、ハイご覧の通り。これが彼の最大魚です。
カットスロートトラウト
こんな感じで毎日イエローストーンパーク内を方々歩いてはリビングストンへ帰るという毎日を最後の日まで過ごしました。今シーズンはそろそろ雪が降るのでお終いですが、来年以降にこんな釣りを計画してみてはいかがでしょう? ハーミットはできる限りアドバイスいたします。またその逆に世界の素晴らしい釣り場を知っている皆様には、是非ともそのお話を聞きせて頂けると嬉しいです。

カメムシは緑色と決めつけてはいけない、丸沼のドライフライフィッシング

気がつけば今月は今週でもうおしまい。ようやく涼しくなるのかと思ったら、今週はまた暑いそうな。それはそれでビールが美味しく飲めるかな、なんてポジティブに考えるようにしています。

先週は野反湖で命の洗濯をしてきたのですが、私は釣果がありません。今週は野暮用が多すぎて釣りプランを立てることが出来ず、結局「野反湖」の道具を積んでいたのでそのまま使うことになるけれど、何ができるかな? 考えた結果、今週もカメムシフライに頼って見るしかなかったので、その場所を変えて丸沼へと車を走らせた火曜日。

入漁証とボートの支払い時に環湖荘のスタッフに最近の状況をお聞きすると、すでに朝の気温は5℃だそうな。季節は進んでないように見えて山々の天気は例年通りのようで、木々の緑が少し黄色く色づき始めました。

気温が上がるまでは何にも無いだろうと、それまでは急深の岸際を回遊するレインボーを探してのサイトフィッシング、一撃必殺パターン。お魚はいるのですが例年よりも一回り小さく25〜30センチ前後でフッキングしない個体が多い。仕方なくフライサイズを下げて何本かのレインボーをゲット。

気温が上がるとブヨっぽい小さな黒い虫と、茶色い虫が水面に落ちているが、朝早く出てきた為に近い場所の焦点が合わず目がショボショボでなんだかよく分からない。ライズは時折起こるものの、肝心のカメムシは落ちてないんだなぁと思い、茶色いおパターンを投げていたら、ものすごく反応が良かった。今日はカメムシの日じゃ無いんだなと思ってましたヨ。

サイズはどんなに頑張っても40センチに届かなくかどうかの個体が最大。魚のコンディションも胸鰭がない個体が多く、いくら釣ってもそんな調子だったのでモチベーションが下がり始め、ツ抜けしたところで早上がりすることにした。帰り際に浮いている茶色い虫を見つけたので、それを拾い次回の釣りに繋げようとネットで拾い上げて写真を撮り始めた。あれ?なんか見慣れた形。よく見ればいつもよりもかなり小さい茶色いカメムシじゃあ〜りませんか!

思い込みと老眼はフライフィッシングの天敵だと思った今回の丸沼でした・・。

次回の為に茶色いカメムシを巻きます。

丸沼ダムサイト
初めて丸沼のダムに立ってみた。といっても鉄格子の隙間からカメラを入れて見た写真。さっきまで写真に見える場所で釣っていたんだよね(帰り際に撮りました)。
大尻沼と丸沼
写真の案内板の様に丸沼と大尻沼はダムがあるだけで繋がっています。その落差は20〜30mくらいかな?大尻沼の解禁は隔年なので来年解禁します。
丸沼の釣り
丸沼の解禁日は毎年異なりますが、だいたいゴールデンウィークの頃で11月末日まで釣りができます。入漁料は大人¥2,500で、ドライフライフィッシングを楽しむ場合はボート利用が断然有利。ボート代は¥2,900掛かります。丸沼はそこそこ大きいので、エレキを持っている方は持って行ったほうが良いでしょう。入漁証は朝6時半ごろから買えますが、あまり早く行っても朝は寒くて何もありません。
オールとライジャケ
環湖荘で料金を払ったら、ボート置き場から少し離れた場所にこんかバンがあります。ここからオールを持って行きボートに備えます。ライジャケがない方は同時にここで借ります。使い終わったらきちんと戻しましょう。
丸沼の釣り
こんな青い空の写真を出すとさぞ天気が良かったのだろうと思われてしまいますが、コレは帰り間際の写真。朝からずっと曇りでお昼は雨が降っていました。そんな天気だったのでむしろドライへの反応は良かったのだと思います。水中写真を撮った直後なので水滴が写ちゃってます。
カワムツ
フライを小さくし過ぎると、恒例のカワムツくん。岸ギリギリを狙うとコヤツが釣れちゃいます。沖で起こる散発ライズはレインボートラウトです。
レインボートラウト
考えてみれば前回もモホークが良かった話を書いたかも? フライパターンはフォームビートルの他にモホークを巻きましょう。時間を見つけてタイイングティップスに記載しますので、しばしお待ちを。
ボートフィッシング
一緒に行った後輩は沖で連発しているんです。「何使っているの?」と問うと、「カメムシパターンですよ、茶色だけれど・・。」と言う。確かになんか茶色いもの落ちてたしね。
茶色いカメムシ
初老の私は小さいものに目を凝らすのが苦手なんです。なので、虫を掬ってマクロレンズで引き延ばして後で見ればいいやと網に入れると、よく見ればカメムシじゃありませんか!それも、いつもよりもグッと小さく、フックサイズでいえば12番ぐらいかな?念の為ひっくり返してみるとお腹は鮮やかなオレンジではなく、ブラウンオレンジ、あるいはブラウンオリーブといった感じ。
レインボートラウト
お魚はいっぱい釣れたけれど、胸鰭が無い個体が多いのが残念。サイトで岸際の魚を探しても、泳いでいるのは最大で40センチくらいしかない。大尻沼の大きさと比べたら、かなり寂しい・・。
レインボートラウト
帰り際に掬ったカメムシを船の上に乗せて写真を撮っていたら、別のカメムシがまた舞い込んでくる。でもみんな同じ茶色。浮いている姿勢をよくみるとひっくり返ってもがいているもの。また、温泉にでも浸かっているかのようにじっと動かず羽を少し広げて大きく見せているものなど、その浮いている姿勢は多様だった。いずれにせよサイズを気にしなければ、今が丸沼の旬です。真面目に釣ったら相当数のレインボーが釣れる事間違いなし!と言いたいですが、あとはお魚とお天道様のご機嫌次第です。今週末は丸沼へGo!

 

新海誠のアニメに出てきそうな雲の下で、メーターオーバーのマヒマヒと戯れてみた

「おい稲見、お前みたいな若いものは魚を探すんだよ!ミヨシ(船首)で立ってろ! そうしないと船長の士気が下がるだろ!」と、若い時はこの業界で有名な某先輩によく叱られたものです。そうまくし立てる当の本人はというと、二日酔いで船長から見えない所でうたた寝。そして私が「ナブラだ!」と叫ぶと、いの一番にミヨシまで走って来てキャストし、マグロやカツヲを仕留めるのです。あれから35年以上の月日が経ちますが、今でもペーペーだと思っている私はミヨシに立ち続けています。

相模湾でシイラを釣る歴史は意外に浅く、今からおよそ40年前にソルトルアーの新しい釣りものとして始まったイメージ。当時はまだルアーで釣る魚種はトラウトとバスが中心で、海での最初のターゲットがシーバスで、オフショアではこのシイラが最初に注目が集まったのです。地方名ではマンビキやマンビカー、英名ではドロフィンフィッシュ、ハワイではマヒマヒと呼ばれていて、世界を泳ぎ回っている大物であります。

いつだったかハワイの水族館でシイラが泳いでいて、その解説には「最初の一年で1メートルに成長」と書いてあるのにびっくりした覚えがあります。その後の成長率は遅いそうですが、僕らが普段釣っている殆どが当歳魚って事になるのです。

さて、そんなシイラなんですが、この釣りが始まった当初は専用の竿やリールは無かったので、短い投げ竿やシーバスロッド、あるいはフリッピングロッドを持ち出して挑戦たけれどどれも使えなかったので、のちに専用のロッドが出現。フライはというと、本来はターポンやセールフィッシュを釣るための10〜12番ロッドがあったのでそれを釣具屋で探して持ち込んでいたので、フライフィッシングの方がちゃんと機能していたと思います。お金が無かった私はルーミスのブランクを買い込んで自分で12番ロッドを作製。リールは釣りへ行くたびにドラッグのしっかりした新しいものに買い換え、始めてから数年後にはビリーペイトのターポンを使っていたので余裕で対処してました。

さて、そんなシイラのフライフィッシングは今も昔も変わりません。この釣りは夏祭りみたいなもので、シイラさえ見つける事が出来たら船上は戦場になり、お祭り騒ぎになるのです。今年2回目の出船ですが、カツヲが釣りたい要望があれば、もしかしたら秋に突入したらもう一度行くかもしれません。

さて、お暇な方は昨日の馬鹿騒ぎをご覧くだださいまし。

新海誠監督に出てくる様な雲の下での釣り。
新海誠のアニメに出てきそうな綿飴の様な雲の下で、ひたすらトリヤマ(鳥山)を探して海を見つめる私。皆が下がって日陰で休んでしまうと、船長の目だけでトリヤマや漂流物を探さなくてはならないので、メガネ(カツヲ船用語で魚を探す人)は人数が多ければ多い方が良いのです。ちなみにミヨシに立ち続けたので今回見つけた魚は、マカジキキハダマグロ、クジラ、青物、トビウオ、シイラ、カンパチ、マツダイ、その他色々。マカジキはデカ過ぎて狙えません・・。ちなみにシイラの場合、パヤオに魚がいなかった場合は漂流物(ナガレモノ)を探さなくてはなりません。
パヤオで釣りをする
ナガレモノが全く無かった場合を考えて、まずは沖のパヤオ(浮魚礁)を目指します。このブイの下に何百メートルものロープが海底まで伸びて固定されています。そのロープに貝がつき、小魚がつき、中魚がつき、シイラやカツヲが着くという食物連鎖を作っています。これは漁協が管理するものでプレジャーボートは狙えません。
青の下で釣るシイラ
ポイントへ着くと私はチャム(活きイワシ)を寄せえさとして撒く役なので、散水するのと同時にイワシを撒いていきます。するとシイラは船に突進して来て、その間にあるフライをイワシだと思って喰いついてくれます。景気が良い時はご覧の通り。全員でロッドを振ってしまうとランディングする人がいなくなってしまうので、数人が交代で手伝ってくれます。
シイラのフライフィッシング
前回が大きいサイズばかりだったので今回は小物の入れ食いかな?なんて思っていたら、何のその!小さいシイラが釣れたのは最初のうちだけで、後半はその殆どがメーターアップでした。それもずっとロッドは曲がりっぱなし。
チャムを撒く
イワシを入れておく生簀は沢山あり、このほかに船底の生簀も使う事があります。特にカツヲ狙いの場合は大量のカタクチイワシを撒くので生簀いっぱいに買い込みますが、そうなるとチャム代だけて5〜6万円は吹っ飛びます。今回はシイラなので2.4万円分ナリ。私は船首左舷にある散水装置の横にある生簀の前でイワシを少しずつ撒いていきます。
シイラのフライフィッシング
どのポイントへ行ってもロッドはずっとこんな感じで全員のロッドがしなっています。ランディングとチャム撒きは大忙しです。そんな状態だったので、私は皆さんの記念撮影をする時間もなく、シイラを船に留める為にひたすらイワシを撒きます。
マンビカーのパワーは凄い
今回は多くの皆さんがバッキングラインまで引き出されて「ヒーヒー」言ってました(笑)一本獲る度に体力が削られていくので、女性は休み休み釣りを楽しんでいらっしゃいました。
シイラの釣り
持ち込まれたロッドの殆どが10〜12番。今回は12番でも手こずって、一本獲るのに15分以上掛けてランディングする事もしばしば。
シイラのフライフィッシング
重さとそのパワーでランディングまで時間が掛かると、お魚はこんなふうに黒ずんでしまいます。時間が掛かった魚は船上で海水を口から流し込み、極力呼吸ができる状態を長く作ってからリリースします。もちろん食べても良いんですが、コレ一本持って帰ったら、食べ切るのに何日掛かることか・・。
左舷に取り付けられた散水機
散水機から撒かれる海水で虹ができるの図。海面にできる飛沫を見てシイラやカツヲは小魚がボイルしているものだと勘違いするのです。
シイラと格闘した女子
流石の重さと大きさに持ち上げるのに一苦労していた女子の図。1.2m位あったかな?バッキングラインをどんどん持っていかれるので「大袈裟だなぁ。」と思っていたら、そうでは無かったんですね。
シイラのフライフィッシング
ウィンストンのボロン12番を使っていてもロッドは満月状態で、なかなかロッドを立てる事が出来ない状態。ゆっくり丁寧にそして慎重に。ランディングまでに相当な時間がかかりました。
魚のパワーに負けて・・・。
私はというと、皆さんが全員キャッチしたのを見計らい、8番ロッドにフローティングミノーという遊び心で楽しんだ所、悲劇が起きました。このロッドはこの直後にバット部のジョイントからへし折られます、アーメン・・・。

先週諦めた信濃路へ出掛けたら結局雷と雨に翻弄された件

🎵明日私は旅に出ます〜、あなたの知らない人とふたりで、いつか貴方と行くはずだった、春まだ浅い信濃路へ〜♪

FMラジオのスイッチをオンにすると僕らの旅に合わせてか、NACK5から狩人の『あずさ2号』が流れてきました。今回も昭和ミュージックでスタート。そのラジオの解説では「列車って現在は下りが奇数で上りが偶数なんですよ。でも当時はまだその定義の前で、新宿発で下りのあすざ2号があったんですよ。」との豆知識を披露、ふむふむなるほど。

私は根っからの釣り好きでフライフィッシングを始めたのは小学校の高学年の頃。中学生時代は映画部で、その影響から釣りの道中は8ミリフィルムを回していたので、今でもそのフィルム(今はVHSに落としてあります)にはフライロッドを振り回す仲間と私が納められています。

中学生時代は鉄道の時刻表を見ては釣り場を想像するのが好きだったので、その『あずさ2号』は私の家から上野まで歩いて行けるので、信濃路の釣りも想像していたものです。当時お小遣いなんて微々たるものだったので、遠征釣行に関しては親に釣行費を交渉する必要がありました。なので時刻表から掛かる交通費を計算し、それ以外の費用を算出し親へ提出。なんとか説得して中学生時代から同級生だけで春休みには一泊二日(バンガロー泊)で芦ノ湖へと出掛けてました。先日、家の荷物を整理していたら、中学生当時に自分が作った釣りクラブの日誌的なものが出てきて久しぶりに当時の自分にご対面。嫁には物持ちが良いと言われ、自分の過去を覗かれた様で何だかこそばゆい気分。

最近は電車での旅はとんとしていないけれど、とうに大人の休日倶楽部にも入れる歳になったことだし、どこかのタイミングで列車の旅でもしてみようかなぁ、と思いながら行った今回の釣行。しかしその結果は先週と変わらず、気がつけば信濃路で良い結果が出るのは50%以下の確率だと気づく。それでも朝起きた時に見えるアルプスの山々を眺めていると、また来ようという気分になるんですな。

今回の釣行記も大した内容ではありませんが、ご興味のある方は以下の写真をお楽しみください。

今回の戒め:天気は時の運。旅を楽しめ、ハプニングを楽しめ

釣り日誌
恥ずかしいけれど、私の中学一年生時代の釣り日誌を少し公開。加賀フィッシングエリアへ行くにしても遠征です(笑) 当時は子供料金は千円だけれど、それでも子供には高いなぁ。この時期は色々なクラブやペンクラブに所属していて、JLAAの雷魚ダービーや全日本バストーナメント、ミッチエルを買えばミッチェルクラブ、雑誌はいろんなところのペンクラブに入って投稿。誤字脱字が多いのを見て、文章に関しては自分の成長が見えない・・・(笑)
信濃路の川
さてさて今回の信濃路。当初予定していた川へ行ってみると、前日の雷様で雨が降ったらしく川は轟々と流れている。とても渡渉できるレベルではないのであえなく撤退。その次に行った川も水位が高く釣り上がりが無理。仕方なくダム下へ行って本流のスイングの釣りをする事に。もしもの為に色々な番手を持ってきて良かったって感じ。スイングボーイズは適当に散らばったので、私はひとりテキトーに藪漕ぎするとテトラの上に出てしまった。良さげなポイントなので後で対岸に渡って再入渓するとして、今は無理やりこのテトラの上から流してみた。良い場所へ流せません・・。
フライフィッシング
仕方なく一旦退渓し、別の場所から再入渓。おぉ、このポイントも良さげと思いスイング。プールの尻でドーンとアタるもフッキングせず残念・・。それにしても暑いぜ信濃。
アイスクリーム
あまりの暑さに疲弊しアイスクリーム休憩。東京も暑かったらしいけれど、この時点で既に1リットル以上の水を飲んでました。
ウィンストンのマイクロスペイ
陽差しが少しだけ和らいだのでさっきの対岸を藪漕ぎをすると、ありゃま、そこには先行者のお方。戻るのが大変なので挨拶して後追いをさせてもらいました。すると開始早々、マイクロスペイのバットエンドがもげるハプニング。不思議なもので、このわずか数センチが無いだけで力が入らずキャスティングがおかしくなります。
信濃路のレインボートラウト
「来るとすればこの辺かなぁ」なんて思ってた場所でゴツンとアタリ。上がってきたのはブラウンではなくレインボートラウト。サイズもイマイチなのでリールのドラッグをふんだんに使うこと無し。ま、釣れたから良いか・・。さて、早々に宿に入ってビール、ビール!
生ビールを飲む幸せ
僕らの常宿は朝夕飯がビュッフェ・スタイルで、飲み放題プランはプラス¥1,490。呑助の僕らにはありがたい限り。セルフサービスでジョッキに注ぎ、まずは乾杯。そして3分後にはもう一杯(笑)その後は推して知るべし・・。
信濃路の宿
夜明けと共に起きると宿からの窓にはこの景色。そして下には川が流れる。以前は夕食の最中に外へ出てロッドを出した事があるけれど、お酒が入っていて危ないのでやめました。さて、本日は釣れるかなぁ?
波田漁協
この辺は漁協が多過ぎて、どこで釣るかでその釣り券が変わる。この後いつも行っている川へ出向くも、昨夜の夕立で水量が多くなり濁ってしまったので、見るだけみて却下。山梨県へ戻って釣りをしようかと思ったけれど、せっかくなので同じ県下を南下して木曽へ大移動することにしたのだが、これが裏目に出てしまった。
木曽の川
いくつかの河川を見て周り、釣りになりそうな場所を見つけたこの場所。細い川なのでそれぞれバラバラに入ることにしたが、自分が決めた場所は入渓点が無く右往左往。ようやく入ってもわずか30mほどでそのまま登ることができず入渓し直し。ようやく釣りが出来るぞと思ったら空は暗くなり「ゴロゴロ〜」、雷様到来です。稲光がすごいのですぐに退散。その後も雷様を嫌って別の川へ入るも追いかけるようにやってきて土砂降り。そんな塩梅で私はロッドを充分に振ることさえできませんでした。
レインボートラウト
結果、二日間の旅で私の釣果はこれ一匹のみ。ま、良い汗かいて美味しいビールが飲めたので満足です。さて、来週は相模湾のシイラフィッシングなので海モード突入。これからは晩夏に向かって海と源流の釣りが交互に来ることでしょう。クラウザーミノーを巻こうっと。

雷様に翻弄され甲信越を諦めて北関東へ歩きに行った件

🎵あれがあなたの好きな場所、港が見下ろせる小高い公園〜♪

今回の釣行で何故かオフコースの『秋の気配』が耳から離れなかった昭和ミュージック。これ以外に『もう歌は作れない』や『ロンド』など、何故かまだそんなに売れる前のオフコースばかりの曲が蘇ってくるのです。どれも秋っぽい曲の為にセンチな気分になってしまう曲が思い出されるのは、きっと釣果のせいでしょう。そう、沢山歩いた割には思ったほどの釣果がなかったのです。

関東地方の梅雨明けはまだですが、これだけ暑くなってきたら標高の高い場所へ行って涼み、思い描いた釣果を求めたくなるこの季節。この時期私の好きな場所は甲信越の標高約2500mを分水嶺とする南アルプス周辺にある川で、車止めから2時間半ほど歩き、その後川筋を数回高巻いてようやく辿り着く巨岩隊の釣り場。近年フライフィッシャーマンの平均年齢はかなり高くなっているので、最近では山奥に入って出会う釣り人はエサ師か若いルアーマンしかいませんから、ここで他のフライフィッシャーマンに会った事がありません。

今年もゲーターの季節がようやく始まったなぁと思いながら翌日の準備をしていると、甲信越のお天気はどうやら正午を境に雷予報。どの天気予報サイトを見ても同じで、さらにここ数日間の積算雨量が多いため水位が高め。車を置いて3時間掛けてポイントへ付いても、釣りができる時間は正味3時間程度。歩く時間の方が長い事を考えるとを考えて、当日になって急遽北関東へと場所を変えるのでした。

予報を頼り出掛けたのは行き慣れた源流なのだけれど、そのポイントの車止めにはすでに先行者あり。林道がないその川は退渓時は川通しで戻って来られることを考えると、あえなく断念。2番目に入ろうとした川へ戻ってくると丁度別の方が入渓準備をしてました。こうして私たちは方々を探し歩くポイント難民となり、思い描いた釣りは残念ながら一切できないのでありました。

『秋の気配』一部抜粋:♪大いなる〜 河のように〜 時は流れ戻るすべもない〜♪

今回の戒め:釣りのプライムタイムに自分がどこに立っているかはとても重要である

関東周辺の河川
今回の釣行で思う事は、天気が良い日は釣り師が湧いて出てくるのだと感じた。一つの川(沢)に車4台なんて、平日なのにありえない。昨今のアウトドアブームでリークされた川はどこも釣り人がいっぱい。ようやく辿り着いた場所は今年二度目の入渓になってしまった。ここは昨今は振り返ると後追いの人が見えるほど人気になってしまった。愚痴を少し言わせて頂ければ、魚を持って帰る事は悪い事ではないのですが、魚(資源)は無限ではありません。毎日同じ川から一人20匹づつ天然繁殖の魚を持って帰ったらどうなるか、よく考えて欲しいものです。”他の人もやっているではないか!” と反論する方もいますが、それでは本末転倒です。あなたが釣り続けたいのならば、持ち帰るなとは言いませんが、自身の中でバックリミット(持ち帰り制限尾数)を決めて欲しいものです。
ヤマメを釣る
親となる2年魚以上の大きさはことごとく抜かれてしまい、釣れる最大は6寸前後。今年生まれた、いたいけな幼魚だったら釣れますが、要は今年産卵するであろう個体が少な過ぎる感じを受けます、あくまでも個人的な見解ですが。
ヤマメ釣り
午前の部はいくら登っても魚影の少なさが際立つばかり。こんな川じゃなかったのになぁ・・。釣り上がる程、気持ちが萎えるばかりです。
関東の渓流
午前の部を終了後に少し休憩をして午後は別の川へ移動。車止めの入渓点から入っても良かったのですが、ホリデーアングラーが週末ごとに魚を持って帰る事を考えると下流部は釣る気になれない。仕方なしに釣りをせず1時間歩いたところから釣りをすることに。
関東のイワナ
最近は1時間ごときの歩きじゃ、お魚は釣れません。結局そこからさらに2時間以上釣り上がった所から、ようやく魚が顔を出し始めた。どんだけ歩かされるんだよ、という感じ。既に時間は進み過ぎて日中の活性が高い時間帯を過ぎてしまい、間も無くイブニングタイムという時間。こうなると退渓時間を考えてあと30分で納竿するしかありません。
関東の渓流
区切りの良いポイントを決めてそこで退渓することにしたのですが、釣れ始めたことに後ろ髪を引かれて、後もう少し・・。そんな事やっていたら案の定、予定時間を過ぎてしまいました。
沢イワナ
最後にもう一本オレンジ色のお腹を持った沢イワナを追加して退渓。あぁ、本日はよく歩いたなぁ。
獣の骨
以前退渓時間を見誤って、真っ暗な林道を歩いて帰ったことがある。曇りの日で星もなく本当に真っ暗な上にライトを忘れたので、右手で草むらを感じながら何時間も掛けて降りてきたのです。そんなことが無いように、やっぱり釣れるからと言って遅くまでやるのは厳禁でしょう。今回もかなりギリギリの退渓になったので、大きな獣が草むらでガサガサやってましたが、それが何であったかは確認できませんでした。この森は動物たちの森ですから、僕らはお邪魔させて頂いている認識を持って山へ入る準備をしなくてはなりません。

 

 

季節を間違えた訳でも無いのに、鳴かず飛ばずの中越フライフィッシング

今年の私は全てにおいて歯車が噛み合わない感じ。釣りでは長年の経験で時期を読んで出掛けているつもりなのに、天候不良や水温が上がらなかったりでハズレくじ。おまけにいつも行くポイントが最盛期に入ったと勘違いして出掛け、実際には前のめり過ぎていたので現場で違和感を感じるのです。昨日の居酒屋で箸に付いてきたおみくじでは『大吉』が出たのだけれど、今後はそんな状況が好転するのかなぁ・・。

さて今週の火曜日ももちろん釣りです。私が通っている関東近郊のサクラマスの時期も終盤になってしまったので(まだ釣れるのですが、ブナ色が入ったサクラマスは釣りたく無いので)、気持ちは中越か木曽路か福島のいずれかの釣行計画。そしてマッキーの希望で今回の釣りは中越方面の釣りと相成りました。

中越の釣りといえば私のイメージは雷と追いかけっこなのですが、到着して感じたことは涼しい・・。そして春蝉時雨が無い無音状態。春蝉がまだなのか、はたまた終わってしまって夏蝉待ちなのか、カゲロウもほとんど飛ばず、何のフライを結ぶかを悩みに悩んで釣り続けた、そんな中越の渓流行脚でした。

今回の戒め:釣行前に過去のブログを確認せよ

ハーミットのマッキー
「マッキー、そのウェーダーデカくね?」と突っ込む私。と言っても私がサイズを見立ててシムスのLKを購入させたのですが、もっとシュッと着るのであればLでも良かったかな。
上越で人気がある河川
この川は40年前から堰堤だらけの川で、それが途中で遡上しやすい堰堤へ作り直した川。いまだに堰堤を作り続けているという川です。着いてみて思ったのは、いつもよりも水量が多いのと、虫っけが全く感じられない事。気温は徐々に上がるけれど、春蝉も鳴かず何かいつもと違う。
フライフックは13番
フライを小さくすると全く出ず、大きくすると魚の平均サイズが小さ過ぎてランディングネットが要らない。入れ喰いと言われても、このサイズじゃ幼児虐待です。
上越のヤマメ
いっぱい釣ったら良いサイズが混じるかと思ったら、いくら釣っても最大7寸弱止まり。う〜む、何かが違う。蝉は鳴かない、カゲロウは飛ばない。6月のこの時期ってこんなだったっけ?と、悩んでしまった。
ソラックスダン
今ハマっている、デタッチドボディのソラックスダン。フックサイズはTMC112TR・13番。サイズがこれ以上大きくても出ないし、小さくても出ない。おまけにカラーを変えると出ないので、結局このフライでずっと釣り続けました。
上流でイワナ釣り
あまりにもサイズが伸びないので、イワナの領域になる上流へ移動。しかしここでは先行者の後追いになり3人で叩いたので、魚の反応はとても薄かったです。遠くに見える山肌にはまだ残雪があり、水もまだ冷たいです。
上越のイワナ
反応があるのは相変わらず7寸止まり。もう一回り大きいのが釣りたいなぁ。前のめり過ぎなので一旦ウェーダーを脱ぎアイスクリーム休憩を入れた後、悩んだ挙げ句に違う河川へ大移動することにしました。
上越の川
移動時間は1時間ほどで違う水系へ。上流部にはダムがあり、水位は安定しているだろうと思ったら若干高め。そして午後5時を回っても虫たちの活気は薄く、大物を狙うはずだったポイントでライズがあるものの散発。なので小場所へ移動してライズ発見。一投必殺! となるはずが、慌てた私はアワセが強過ぎて9寸オーバーのヤマメをティペット切れしてしまいました。なんか歯車が噛み合わない・・。
ヤマメ
今日はダメだなと諦めムード。しかし、そのポイントを休ませると反転流で別の個体がライズを始めたので、ティペットを複雑な形に流してようやく出たのがこの7寸半。
ヤマメが食べていたもの
「お前さ、いったい何を喰っているの?」とストマックポンプを差し込めば、さしてめぼしいお食事は無し。さてフライは何を結ぼうかと考えてしまう私。
上越のヤマメ
お気に入りのハロップ・パラスピナー・ラスティ#14を結び、さらにそのポイントで粘っていると反転流の巻きで散発ライズ。ギリギリまでディープウェーディングしてなんとかフライがドラッグフリーで流れるとヒット。巻きで出るのだからイワナでしょう?と思ったら、8寸半のヤマメでした。
最後にダメ出しでもう一本釣って納竿。夏至のこの日は19時だというのにまだ明るいんだよね。本当は広いプールでライズする大物を釣りたかったけれど、ライズが散発過ぎて手も足も出ませんでした。今回は宿題を多く残しちゃったから、もう一度雷のシーズンに入ったら上越へ行こうかな。それが私のこの地域でのベストシーズンです。