夜明けのスイングに想いを馳せたが妄想に終わった件(関東圏の本流スイング&支流)

本流の季節はあっという間に過ぎて行き、気がつけばもう6月。北関東で遡上魚を追いかけ回す季節はそろそろ終盤戦へ向かいます(実際には9月まで出来ますが、婚姻色を纏った魚を私は追いかけません)。夏至が近くなるこの時期の夜明けはとてつもなく早く、辺りが闇から解放されフッと明るくなる時間は今だと大体3時半頃になります。

私のイメージでは月明かりの中でタックルをセットし、ライトが入らなったらポイントへ移動し、日の出30分前位なったらスイングをスタートするのが理想。ラン(良い流れ)の頭からスタートしてワンキャスト事に3ステップダウン(3歩下流へポイント移動)して行く。10キャスト目ぐらいに流れのスピードが理想的な場所になり、「あの波頭の前でフライをスイングさせたらきっと良いことが起こるだろう。」と、軽くテンションを加えてみる。するとドスンというアタリののちリールが悲鳴を上げる。そんな感じが私の理想的な早朝ヒットシーン。

毎年の事ですが6月の夜明けは本当に早い。しかしそんなことをすっかり忘れて目覚まし時計をいつもと同じ時間に合わせて起きた私。車を走らせている時は前述の妄想を胸膨らませ、気分は上場。高速を降りて目的の川へ近づいた頃に夜が明け始めてしまった事でようやく気づき、出遅れたことで車を加速させるのです。もちろん理想の時間には間に合いません。

ポイントにはエサ師の先客。別の場所へ移るにしてもどんどん明るくなってしまうので慌てて用意をして空いた場所でスイングを始めるのでした。

スイングの釣りは周りの雰囲気で何となくその日にドラマティックな展開が起こるかどうかが分かるのですが、今回はあえなくキャス練となるのでした。

そんな本流のスイング後に源流の釣行は以下の通り。思った通りネガティブなことが続きました。

お暇な方はお付き合いください。

本流のスイング
一昔前であれば6月と言えば解禁したばかりの鮎師で賑わっていたのですが、今はオトリ屋さんが減ってしまい決まった場所にしか人はおらず、その賑わいはどこへやら。しかし、本流遡上魚狙いのエサ師は同じ場所で仕掛けを流しています。私は空いた流れに入り、瀬頭からずっと降りましたが、何事もありませんでした。
ウェットフライ
フライを巻く時間がないので、現在は手持ちのフライをスイングするのみ。といっても、ダンケルドとグリズリーキングはたくさんあるので、持ち玉には困りません。
スイングは不発
太陽が上がり切る前までは釣れる時間なので、一つのラン)を流し切ったら、別のポイントへ速攻移動。合計3つのランを攻めましたが、水面は極めて穏やかで虫が流れておりません。時折大きな鯉がボイルするのみ。渇水気味なのでこの状況だとお魚は動かないだろうなと判断し、スイングは7時で終了。
ヤゴ
先月まではカワゲラとカゲロウ類の抜け殻ばかりでしたが、現在はヤゴ(オナガサナエ)の抜け殻だらけ。カワゲラと違い複眼の大きさを見て仮面ライダーを思い出します。河原での観察を終えた後は1時間半かけて再上流部へ移動してヤマメ釣り。
堰堤
移動した先の支流は今年始めて入る場所で、林道を長い事走ってその車止めから入渓するのだが、入ろうと思った場所にはすでに車が。平日に釣り人と被る事がない場所なんですが、運が悪いです。しかし、相当前に入っただろうから後追いでも良いかと入渓点へと降りていくと、何と目の前に人が・・。これでは一歩も進めないので、その場所から川を下れる所まで降り、大堰堤まで降って釣ることにしました。この場所に入るのは15年振りぐらいです。堰堤に浮いている大物が見えれば崖を降ろうかと思いましたが、何もナッシング。
支流のヤマメ
さらに悪いことが続き、前回の釣りでベストの中身を大きいフライへ入れ替えてしまったことを忘れて川に入ってしまったので、手元にあるフライが6〜14番まで。14番サイズは数えるほどしか持っていなかった。今から戻るのは到底無理なので、仕方なく釣れそうなパラスピナーを結んでキャストしてみた。しかし心配はご無用で、すぐに釣れてくれたヤマメさん。
砂礫のポイント
とは言うものの、堰堤のすぐ上なので、砂礫が溜まり魚が着く石が少ない。ポイントからポイントが遠いが、釣れそうな場所には全てヤマメが居てくれた。
朱点を纏うヤマメ
ここのヤマメの特徴は、ヤマメなんだけれど側線に沿って朱点があること。隣りの支流とは全然違うヤマメたちなんです。
ハバチ
試しにストマックポンプを入れると、ハバチの類いが出てきた。フックサイズにして18番かな。手元にセミやバッタ、カメムシはたくさんあるのだけれど、このサイズのフライは一切なし😆
関東圏のヤマメ
お魚のサイズは6寸半〜8寸といったところ。水が綺麗だから、写真の処理をしなくともこんなにも綺麗に映ります。むしろまだ水が冷た過ぎる位なので、本格的なシーズンはもう少し先かもしれません。
渇水気味のポイント
支流も渇水なので、ある程度水深がある場所にお魚は固まっていました。そのため1本釣ると同じ場所からもう一本釣ることは出来ず。雨が降れば瀬に入ってくれるのでしょうが、台風前の一番水が少ない時期に入った感じ。
ヤマメ釣り
結果的に入渓点までに戻る頃には小型中心ながらもツ抜けしたので満足。後追いでその上へ少しだけ入ったのですが、フライへの反応がなかったので少しだけ上がってやめました。この時点ですでに8時間は釣りをしているので、一旦どこかの道の駅で休憩して再度本流へ戻ることに。しかしこの休憩が爆睡になってしまい本流のイブニングに間に合わず、結果的に支流の釣りでこの日は終わってしまったのでありました。

個人事業主はお休みを無駄にできないので、いつでもハードスケジュール

側から見ると私は年がら年中釣りへ行っているようですが、意外とお休みの数は少ないんです。私のお休みは基本火曜日だけで、それにプラスアルファで遠征の日程分のざっと20日ぐらいが足されるけれど、体を休ませる事はありません(海外遠征が出来るともっと増えるけれど)。単純に計算すれば年に73日しか釣りへ行っていない計算ですが、さらに営業前にモーニングライズを狙いに釣りへ行ったり、仕事終わりにシーバスボートへ行ったり。それに毎月のキャスティングスクール前に朝練(朝霞ガーデンでフライフィッシング練習)に行くので、年間釣行数は95日ぐらいになります。最近はこのハードなスケジュールが年齢と共に少し辛くなってきたので、皆さんと同様に週休二日にしたいなぁとも思う事もありますが、休むと売り上げが減り支払いの事を考えると、胃に穴が開いちゃう様な気持ちになるので、それが中々できないんですな。もっともお休みを増やせば体を休めるのではなく、また釣りへ行っちゃうでしょうから、釣行回数が増えるだけですね(笑)

さて、そんな私は最近どんな釣りをしているかというと、相変わらずの釣り三昧。朝早くは本流でウェットをスイング。それが終わると最上流へドライフライフィッシング。イブニングは別の川へ行ってライズハントするので、家へ着くのは毎回10時半ごろかな。

そんなお馬鹿な私の先週は以下の通り、お暇な方はご覧くださいまし。そして家へ帰った翌日は何故か長野県でまたヤマメを釣りに行ってしまいました。その話は次のブログで・・・。

朝霞ガーデンでの釣り風景
先週の朝練はいつもと違いフライポンドが人でいっぱい。それもその筈、このおよそ半数かキャスティングスクールに参加するので、9時をすぎると一気に人が減ります。
フライキャスティングスクール
キャスティングを真面目に学ぼうという方がこんなにいると嬉しい私。今回は15名ほどの参加だったので、私以外に2名のFFFのインストラクターに手伝ってもらいました。来月この場所は草がボーボーになっちゃうので、場所を考えないとね。
オオヤマカ ワゲラ
そしてその翌々日は朝4時から北関東にある本流で目標高く2尺ヤマメ狙い。今年の本流はうんともすんともいいません。そして雑魚のコンタクトさえない始末。生命感があまりにもないので8時には本流を離れました。オオヤマカワゲラのハッチは終盤になってきたかな。
ウェットフライフィッシング
釣れない時はフライは2個流し(ドロッパー付き)。私は上にダンケルド、下にグリズリーキングを付けます。
北関東の渓流
本流を諦め1時間移動してきた最上流部。雪代がまだ少し出ているようで水量は多め。そしていつもより早くこの川へ入渓したので、鳥の声が聞こえず虫っけもほとんどなし。なんか嫌な予感。
北関東のイワナ
川面を流れる虫はほとんど無かったけれど、根気よく少し大きめのフライを投げていたらやっとイワナくんが釣れました。
北関東の渓流魚
更に進んで早い流れの筋を丹念に流したら今度はヤマメ。って言ってもここのヤマメは側線に朱点があります。
北関東の渓流
まだ渓流は本調子という感じではなく、歩いた距離に対して魚の反応は薄し。なんか消化不良でゴザル。
イワナのフライフィッシング
退渓までにあと数尾のイワナを追加したけれど、登れば登るほど何故か放流ものっぽい魚体、なんかなぁ。
北関東の山
車で移動する道すがらに見える山の尾根には、まだ雪が。今年は水量の心配はなさそうです。
北関東の小さな川
魚はそこそこ釣っているけれど、何か物足りなさを感じて前回の取りこぼしを釣りに別の川へ行ってきました、こんな場所。17時ごろからライズを待ちましたが虫がわんさか飛び始めたのはピッタリ6時から。ヤマメのライズは18時20分頃。ヘッド&テールで飛び出るヤツを見つけて、CDCカディスを鼻先でスイング。堪らずガバチョと出るヤマメさん。
北関東のヤマメ
釣れたのはまた銀化した9寸ヤマメ。もう光量が足りないからカメラのピンが合わずロクな写真がありません。
カミムラカワゲラの一種
イブニングはヒゲナガとこのカミムラカワゲラのスケーティング合戦。真っ暗なので写真はありませんが、それなりに堪能したイブニング。なので帰宅時間は10時半ごろでゴザイマス。あ〜ぁ、疲れたから明日はしっかり休もうかな、なんて思ったら翌日は4時に目覚めたので、そのまま長野へ釣りへ行ってしまう釣り馬鹿ぶり。その話は次のブログへと続く・・・。

 

Early Summer Bass Fishing
(トーナメント報告)

フライフィッシングはトラウト狙いの方が約80%を占めると思われる世界。ブラックバスのフライフィッシングを楽しんでいてもマイノリティなターゲットは表舞台に出てくることが少ないので、今回はそんな人々に目を向けて見るのとともに、トラウト以外にも身近な魚がフライのターゲットとしているのだという認識してもらえる様に行ったのが今回のトーナメント。湖上に浮いていた多くのバスマンにも「やってみたいな」という気持ちを持ってもらえればとても嬉しいです。昨日はそんな意味を込めたハーミットで初めての大会となるフライフィッシング バストーナメントのご報告。

前日の雨で「こりゃ釣れちゃうな。」的なポジティブシンキングで多くの方が参加していただいたことにまずは感謝です。スタート時間は満水無風でのっぺりとした水質にやや不安を感じつつ、各自ルール通りに出船。べた凪を超えて油をひいたような水面は生命感が少なく、ものすごく苦戦していました。こんな時に手助けしてくれるのがブルーギル。今回のルールではバスが釣れなかった人はブルーギルやその他の魚でエントリーすることができ、バスを釣った人の後に順位が続く。しかし、その頼みの綱のブルーギルの群れも不発で、結果はとても厳しい一日でルアーの方々もとても厳しい状況の様でした。と言ってもこれだけのフライフィッシャーマンが参加すればそんな中でも釣る方は釣るんですね、さすがです。

今回はあまりの暑さに魚と人間もダウンでしたが、今大会での問題点を改善し今後もハーミットの行事としてやっていこうと思いますので、みなさんの応援をよろしくおねがいいたします。そしてご協賛頂いた多くのメーカー様とつばきもとボートさんにご協力をいただきましてありがとうございました。

集合写真を撮り忘れましたが、この桟橋にずらっと並ぶボートが今回の参加者で、空いているボートはこれから用意して出船。みなさん我先に出船かと思いきや、ユルユルでした。
最後のボートを見送って、私も撮影がてらにバスフィッシングを楽しんでいきます。
今回のルールはこんな感じ。みなさんも仲間が集まったらこんな感じでトーナメントを行なってみてはいかが?
先だってのプラクティスの時と違い、湖はほぼ満水で水が動いてません。木のカバーも水位が上がってしまったので、口を閉じたような格好になりました。
なので、こう言った凹みを見つけては奥へ投げ込み、ポッパーやストリーマーで誘い出します。
岩盤側では昆虫類を食べるバスが時たまライズしてます。
釣れるポイントはバスが何回もクルージングしてくるので、時間を置きながら良いところを攻め続けます。
桟橋付近でウロウロするバスをゲット。フライは普段芦ノ湖のトラウト狙いで使っているもの。フライボックスの残骸で釣りました(笑)
ここに写っている奥のボートは全てルアーボート。恐ろしい数の船が亀山ダムに浮いてます。なので、遠くへ行ったところで人だらけ。いる場所を見つけてコツコツと攻めた人に釣果が出た感じ。
奥の奥を攻めていると木の上から雫がたくさん。何かと持ったら彼らが一斉に私に向かっておしっこをしてました。いたずらっ子達です。
サイトで見つけたヨンマルを狙い続けていたら、先にチビが食ってしまった図。
バスが大変厳しい状況だったので、小バスやブルーギル狙いに切り替える人もチラホラ。

 

途中で諦めかけた三人衆は粘りに粘って釣果を出しました。

 

コイと一緒に泳ぐブラックバスを発見し、その回遊ルートを投げつづけて出した釣果が優勝者のパターン。
そして優勝は誰の手に?

 

優勝は微笑みの釣り人でおなじみの T・Iさん。シャローでの大物狙いに徹し、ウイニングフライはエンリコミノー。勝者にはトロフィーの他にウォーターワークスのハイエンドリールの他、沢山の賞品が送られました。
参加の半数がタコッちゃうタフコンディションだったので、その方々で宮崎の高級マンゴー(太陽の卵)争奪戦。
つばきもとさんからご協賛いただいたペア宿泊券はこの方へ。私と一緒に宿泊するんじゃありませんよ(笑)
今回のトーナメントを踏まえて改善し、今後も時間を見つけてやっていこうと思います。みなさんの挑戦お待ちしております。

 

オデコ(ボウズ)

本栖湖通いで慣れっこな言葉ですが、どんなに努力しても身を結ばない日だってあります、それが釣りです。
ま、オデコになった時の言い訳とも言えますが・・。

来週からの修行に向けて管理人は日々ダイイングしなくてはならなくなりました。仕事そっちのけで黙々と巻く私をおゆるいくださいまし。

修行のキャスティング
一緒に行った仲間はスイッチロッドのキャス練という名の修行。と言っても、コイ科の魚掛かり続けるから、それほど苦ではありません。
ハヤ(ウグイ)アイソ
グレートセッジ#6をガップリと食いやがる、オレンジ色のニクいやつ。サイズは15-40cmまでとバラバラ。ヤマメはバレてもウグイはなぜかバレないんだよなぁ、不思議。
福島の渓
助平根性で釣果を上流へ求めたら、これまたコイ科の嵐。気がつけば一般道で福島まで行っちゃいましたよ(笑)
ヤマベ・オイカワ
オイカワの鯉のぼり?もう子供の日は過ぎました・・・。
徒労の時間
イブニングは目や口に虫が入るほど。恐ろしいほどのハッチなのに、コイ科さえもライズしない。何が悪いのか?原因が定かではない。

 

ウェットフライに魂を込めて

ファジーなウェット
Hook : KenSawada TD3 #8 / テール:ギニアフォウル+ハックルファイバー (チャート)/ アブドメン:フロス(チャート) / ソラックス:シルクフロス(オリーブ) / バット: オーバルティンセル / リブ : フラットティンセル/ ウイング : ギニアクイル(チャート+ブルー) / スロートハックル:ギニアフォウル(ブルー)+ハックルファイバー (チャート)/

フライフィッシングはその魚が食べているだろう虫を模してリアルさを追求するパターンと、ファージー(あいまい)に作ってリアクション(反応)で食わせるフライがある。ルアーでいうならば、魚やミミズに似せたソフトベイトを使うか、餌とは全く関係なさそうなサイケデリックなトップウォーターやスプーンを使うかのようなもの。

釣りを始めて釣欲が満たされるまでは間違いなく釣れるであろうリアルなものを模したものを使うが、いつかは容易さよりも難しさを楽しんでしまう嫌いがあるのは、どの釣りも一緒。きらびやかなウェットはとても餌には見えない毛鉤だけれど、これで釣ってみたいという気持ちをフライに込めてタイングし、そしてキャストし続けるもの。その究極が日本ではサクラマスといったところだろうか。

魂込めて巻いた一本はきっとあなたに幸運をもたらす筈。人の価値観はそれぞれ違うけれどグローバグで釣る尺ヤマメとこんなウェットで狙う尺ヤマメ、あなたはどっちを使って釣ってみたいと思いますか?

このウェットは特に何かのパターンでもなく、こんなフライで釣れたらいいなぁ、と思いながら今日のタイングで何本か巻いたもの。巻いたフライに情熱をこめるほど、そのフライの出撃率は上がり、きっと自分が思い描いたような魚が釣れてくれる事だろう。フライタイングって楽しいなぁ。

ちなみにこのフライは田しろが出始めてライズがない時のヤマメに使おうかと思ってます。スイングでズドーン。その衝撃がたまらない・・。

神頼みのグリズリーキング

イブニングの時にどうしても釣りたくなったらウェットでダウンクロスの釣りをする私。ドライの目暗打ちよりも確実にアタリは出るので、やっている人は多いかと思う。皆それぞれ思い入れのフライがあると思うけれど、私の場合はこのグリズリーキングが神頼みのフライ。このフライは水面羽化のカディスが泳ぎ上がる姿だと思って私は使用頻度が高い。なのでボックスの中にあるこのフライが少なくなると、大体6〜10本ほど巻いて補充するようにしている。

Grizzly/king / グリズリーキング
グリズリーキング・Hook : Sawada TD3 or TD4  #8・Tail : Hackle Fiber Red・Body : Silk Floss Green・Tinsel : Flat Tinsel #14・Throat : Teal Feather ・Wing : Mallard Feather *スロートハックルはオリジナルじゃありません

皆さんもご存知のようにこのフェザーウイングのタイイングはとても厄介で難しい。ウング幅を持たせて綺麗に巻こうとすると、マテリアルを吟味しても綺麗に巻けるのは10本巻いてせいぜい3〜4本程度。残りは不細工でとてもネットでお見せできる代物ではない。で、このフライ達に私は巻きながら優劣をつけていく。写真のフライは『飾りフライ』として実戦部隊から外されて、もしもの時の狙撃兵となる。

ウェットフライはその姿に魅力されて巻き始める人が多いわけだから、”傑作だ!”と思った一本はこの飾りフライになることが多い。実戦部隊は大体2番兵か3番兵あたりになるだろう。そしてまかり間違って尺上などをキャッチしたりすると仲間に必ず、

「フライは何を使ったんですか?」と、聞かれるわけである。

その時に見せるのが『飾りフライ』。そして期待の言葉が返ってくる訳で、「うぁ〜、こんな綺麗なフライで釣れるんだね、俺もそのフライで釣ってみたいな。」と言われ優越感にひ浸る。もちろん、”よかったらあげるよ”、と言ってフライを差し出すけれど、この時差し出すのは一番不細工な10番兵を渡すのだ(笑)。

もっとも、フェザーウイングのウェットの場合は、よほどウイングのつけ方が変でない限り、見栄えは釣果に関係ない。だから提供したフライでも十分釣れるのだが、やっぱり自分が使う時は綺麗なフライで釣りたいのが信条である。だから、この写真の裏には必ず不細工な10番手があり、私だっていつでも綺麗なウェットが巻き上げられるわけではないのです。

マラードフェザー
ウェットフライを巻いた後は、こんな余りがたくさん出ますよね?

そして吟味して使ったマラードウイングの余り。もったいないので余ったものと睨めっこしながら毎回創作に励む。今回はティムコから出たストレッチボディの使い心地を試したかったので、こんな感じのヒラタカゲロウのスピナーをこしらえてみた。次回はセッジかトルードのウイングにでもしてみますか。皆さんも余ったマテリアルで創作してみてね。

スピナー
創作したフライなので、まだ使っていません。でもヒラタのスピナーならば鉄板ですから、釣れるでしょ。ボディはストレッチボディのエルモングリーン