雷は嫌い(雷様到来で逃げ惑う私の話)

雷が嫌いな人は手をあげて! 今、手を上げた方は私の仲間です。雷が嫌いになった理由は人によって様々あるかもしれないけれど、釣り人の場合は大抵どこかで怖い目にあっているからでしょうね、私はそのひとり。

私の雷の話しは酒のツマミにされちゃうくらい多いかな。例えば、それぞれが別の場所へ入渓し、雷がひどくなって来たので一斉に退散した時の事。一番最初に車へ逃げ帰るであろう私の姿が無いので皆が心配し私の名前を叫んだら、車の下から這い出してきた私を見て、大笑いされたことがある。車に落ちたら間違いなく即死の場所なんだけれどね。

こんな体験は芦ノ湖でのこと。湖尻でウェーディングしていたら、「ドーン、ドーン」という音が聞こえて来た。芦ノ湖は自衛隊の演習の音が聞こえてくる事があるのでその訓練だと思っていたら、何度目かの「ドーン」という音と同時に手元がビリっときた。空は晴れているのだが、自分の目の前の山に少しだけ怪しい黒い雲が掛かり始めている。その次の「ドーン」でビリリと来たので、それが初めて雷雲だということがわかった。そもそも晴れているのでその光がほとんど感じないのである。慌てて岸へ這い上がり、ロッドを岸へ放り投げて木の根元へ隠れたが、しばらくして激しい雷雨に見舞われたのだ。

栃木のとある川では目の前100mぐらいのところへ落雷し、小便をチビリそうになったし(ちびったかも?)、お客さんの外車を運転中に目の前の木に落雷し、倒木。危うく車にぶつかりそうになったこともある。

そんな私であるから、雷嫌いはなるべくしてなったもの。雷に対してとても敏感であり、誰よりも先に避難するのである。ちなみに仲間内の間では「雷臭くない?」という表現をよく使うが、僕らの間では雷が近くなる前兆として匂いを感じている。それはコピー用紙に印刷されたカーボンのような匂い。それを感じると少しの「ゴロゴロ」であっても、すぐに撤退をし始める。そのタイミングはだいたいドンピシャで、車へ戻った頃には土砂降りに見舞われるのが常で、せめて車に乗ってから土砂降りになって欲しいものである(笑)

さて、本題。なんでこんな話を書いたかと言うと、昨日は新潟の源流へ行ったのです。そして川を見てビックリ。どこもチョロチョロと言うか枯れる寸前の状態。ダムがある川は多少水を流してはいるものの、それ以外の川は瀕死の状態。源流だと言うのに川には苔が生え、水温が16℃以上ある始末。地元の人に聞くと、今年は夕立が無くずっと日照り続きの日々なので、こんな状態になってしまったとか。

考えてみれば,今までこの季節の新潟は朝方から昼間までは釣りができて、午後は夕立に見舞われるケースがほとんど。土砂降りに会った時は日帰り温泉に浸かって帰っていたのだが、今年はいくら気温が上がっても入道雲すら現れない。おかげで昨日はイワナを見つけても全く食い気がなく、手も足も出ない状態。それが愚息を釣らせようと山へ分け入った昨日のこと、つい3週間前の釣行は何処へやら。ひたすら川を遡行するだけで何事もないので、仕方なく午後は愚息を連れて管釣りへと向かいました。

釣りと雷の関係を改めて考えさせられた昨日。そして逃げ込んだ群馬県の管釣りは新潟よりはマシで水量がある。そして釣り終わる頃には、私を知ってか雷が追いかけて来ましたとさ。「ゴロゴロ」と・・。

「そろそろ帰ろうか。」

フェイスブックを始めたのは2011年頃かな?その頃登場する彼はまだチビ助。今じゃ私より身長が高いんだから。私との区別は体重差かな?

国道17号線を沼田方面へ戻り、たどり着いた川場フィッシングプラザ。ハコスチを釣ってやろうかと思ったけれど、ニジマスとブラウンだけ釣れました。ドライフライ縛りで4時間釣りをして20本ぐらいの釣果。魚種が豊富で管理されている方の気持ちが伝わる綺麗な管釣りです。

本栖人(夢追い人)

神秘的な本栖湖の紺碧に魅了された昨日の本栖人(もとすびと)は約20名。富士山を見ながら仕事を忘れ糸を垂れるのも良し。この釣りを苦行と捉えるのも良し。それぞれの釣りを終えると、そのほとんどの人が手ぶらで帰るのだが、それが普通の湖。しかし誰ひとり文句を言うものはいない。皆が秘めた思いは、”いつかはこの湖で夢の魚をキャッチしたい” それに尽きるのかもしれない。

昨日は朝暗いうちから先週と同じ順番で回る予定でしたが、入ろうと思うポイントは皆さんがいらっしゃるので、少しずつポイントをずらして釣ってました。釣果?いつものように坊主でゴザイマス。

書くことがありません、お後がよろしいようで・・・。

朝の気温はマイナス3℃。本栖湖らしい気温になってきたけれど、手が凍らないのでまだそんなに寒さを感じない。ベイトの反応なし、生体反応なし。先週の魚たちも姿を見せることがなかった。
12月に入ったので南岸の道路が通行止めになりました。なのでここ川尻が一番遠い場所。そして一番寒い場所。龍ケ岳側に入った人は何匹か釣ってました。
急深のポイントで釣りをしていると湖側に吸い寄せられてしまいそうな気分。そしてその紺碧を見ていると、湖だけれど映画『グランブルー』を思い出す。最深部は122m。
私の湖仙荘3点セット。信玄餅は誰にあげても文句は出ないので鉄板。かつては年券(¥8,000)で釣りをしていたけれど、今は年に7〜8回しか行かないので、日釣券に切り替えたのが18年前。中には山梨県の共通年券で釣りへ来られる方も。山梨県の年券を買えば、春シーズンに早川水系や本栖湖裏にある栃代川とダブルヘッダーなんてのもできます。
イブニングは烈風に耐えた時間で、朝方よりも寒かった。全身で受ける波しぶきはまるで海のよう。人生と同じで、上手くいかないものですなぁ。

出勤前の釣りは「人間の証明」ごっこをする

「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね。ええ、夏、碓氷から霧積へ行く道で、谷底(渓谷)に落としたあの麦藁帽子ですよ。」

ホテルニューオータニを見ると必ず思い出すフレーズは角川映画の『人間の証明』に出てくるこのくだり。そして口ずさむのは、ジョー山中の♪Mama,Do you remember 〜♪である。人間の証明、野生の証明蘇る金狼野獣死すべし、当時の角川映画は好きで必ず映画館へ見に言ってましたなぁ。世代的にわからない人は無視してください。

ハーミットへ出勤する前に行ける釣り場は多々あるけれど、”そうだ京都、行こう”的な思い立ったらすぐに行けるのが、弁慶池である。小学生時代から慣れ親しんだこの池は、昨今の冬場はレインボートラウトを放流しているのはみなさんご存知? 夏はブラックバス、冬はレインボートラウトと、一年中釣りがきて電車で行ける手軽な釣り場、都民の味方デス。そしてビルの狭間にある皇居の外堀で釣りをするのだから、とてもローカルでありシュールでもあり、不思議な感覚が得られます。

ハーミットからだと九段下まで歩き、半蔵門線に乗って二駅。徒歩を含めてわずか20分ほどで着いてしまう手軽な場所。今年も11月下旬からレインボーを放流中。東京のど真ん中に住んでいるけれど、車をお持ちでない皆さんの選択肢として、一つお見知り置きを。

本日の朝はこんな感じでございました(釣り場の詳細はこちら)。

営団地下鉄・永田町駅で降りて7番出口へ。出口を間違えると国会議事堂に行けます(笑)
弁慶橋
7番出口の目の前は弁慶橋。中学生の頃、この橋の上からブラックバスを狙っていたら、後ろに走る路線バスをヒットさせた。もちろんランディングできずに切られた(笑)
弁慶池
弁慶池の水深は深くても2mはないので、シンキングラインはインタミだけで十分。私はお手軽インジケーターフィッシングで遊びます。
弁慶池
周りは見渡す限り高層ビルだらけ。でも、目線を下げるとビオトープが広がる。
特徴のある黄色い足を持つコサギ。釣れない私にエールを送りに来たのか?
出勤前の時間帯は水温が上がらず難しい感じ。でも、湖面に映る紅葉の黄色ぼーっと見ているだけて、今日の仕事は頑張れる気がする。
小一時間の釣りだったけれど、お魚さんはちゃんと遊んでくれます。このまま東京ドームにあるラクーア(温泉)にでも行って、帰りはどこかで一杯引っ掛けたい気分。でもこれから仕事なんだな。弁慶フィッシングクラブは冬季9時スタート、水曜日定休です。詳細はこちら。

デジャブ(本栖湖の思い出)

「そうこのタイミング、そろそろ食いそうだ。」
はてこの感覚、どこかで感じたような・・、もしかしてデジャブ?

いえいえそうではりません、先週と同じタイミングで同じ場所に入っただけ。龍ケ岳に陽が重なる頃に突風が数回吹き、それがおさまった後にゴツンというアタリ。まさしく最後の〆は先週と全く同じでした、最後だけね。

既視感(デジャブ)は通い慣れた場所では得られないけれど、忘れられない体験を再び感じたくて通う本栖湖。午後になるとロクマルサイズ以上が日に2本出た過去を思い起こして、同じコースを辿っていることが多いこの頃。あれは1998年だったかな?釣ったのは私ではありません。

ハーミットが始まった当初は年末に「世捨て人俱楽部・忘年会」というのを一泊二日で行なっていて、それは忘年会と竿納会を兼ねたような行事。当時の私は前乗りして本栖湖で試釣してました。その試釣している時に出会った大きなメスは岸から3〜4mのところを悠々と横切り、何事もなく回遊する貫禄のボディ。こりゃ明日は釣れちゃうな、とポジティブな戦略を立てることにした。本栖湖の大物は私的感覚だと左回りで泳ぐ。要するに釣りをしていると左から右へ向けて泳いでいくケースがほとんど。だいたい岸際を10mほど泳いだら沖へ行き、15分ぐらいするとまた同じ場所に戻ってくる。そしてクルージングは小一時間で終わる。そのタイミングさえ掴めれば釣れると私は思っているのデス。

その翌日、河口湖で宴会を終えた二日酔いの集団は本栖湖へ移動し、朝の釣りはゆっくりとした時間から。当時は日中でも放流ものはよく釣れたので、横並びで12名ほど入って釣りをしても、ほぼおデコがない感じ。皆が釣れたことで釣具屋の仕事は終り、黙っていた大物の回遊時間が間も無くだったので、ゆっくりとウェーダーを履き準備を始めた。

すでに私以外の人は釣りをしている訳だが、その中で当時流行り始めたダブハンを初おろしし、ぎこちないオーバーヘッドキャストをしている釣り仲間は良い位置でキャスティングをしていた。見よう見まねだけでやっているキャスティングは全然飛ばず、ラインが足元に固まって落ちるミスキャストを繰り返す。それを見た他の連中はその姿を揶揄していると、そのラインが突然走りだし大騒ぎ。強運の彼が捕えた獲物は見事な65cm。してやられた私は、羨ましさでいっぱいだったのでゴザイマス。しかし話はここで終わらず。

大物を目の前にしてより一層力投する仲間たち。すると横並びで釣りをする一人が更に一回り大きいトラウトを発見。「デカイ!、そっち行ったよ! と、点呼を取っているかのように次々に右へ右へと言葉がこだまする。右から3番目ぐらいの場所でウェーダーを履かずニーブーツでユルユルな釣り姿の彼は、その言葉が聞こえない様子。自分の釣りに夢中で何事もなくフライをピックアップしようとしたら、そのフライにまたしても大物が掛かってしまった(この話は最後にオチがあるのですが、話が長くなるで続きはお店で聞いてください)。本栖湖は初挑戦の人に優しく、そして魔物に取り憑かれたよう通い詰める私のような釣り人には、滅多に微笑んではくれないのである。

その思い出をたどり、もしかしてデジャブ的な感覚は訪れるのかも? と期待して、冬になると同じ時間同じコースにフライを投げ続けるこの20年。変わらないのは当時ニーブーツ姿の彼が乗っていた岩がまだそこにあること。そして変わらずに投げ続けている私。この二つだけかもしれない。

先週よりもちょっと雲はあるかな?朝の時合いは何もナッシング。陽が射してきて40くらいのヒレピンがフライを追いかけてきたけれど、その差は縮まらず。追いは一度のみでした。
釣り人、一本の杭になるの図。これも先週と同じですな。この場所で爆投していると、目の前の水面に落ちた虫を食いやがった。慌ててシンキングを投げるとびっくりして逃げるヒレピンレインボー。本日は風が無さ過ぎてダメだな、と感じた時間。
風がないのでサイトフィッシングに切り替えてドライフライをセッティング。あまりにもぺローンとした水面だと、たとえ見つけてもその距離が詰まらない。20mの距離があっても逃げちゃうし、フライラインの影でも逃げるんです。透明度の高い湖の宿命。ちなみに、ここ数年はサイトフィッシングがうまいことハマる日がありません。
こうしてのんびり景色を見ているだけでも良いんです、本栖湖は。溶岩帯にて。
溶岩帯の溜まりにバス君でもいないかと思いましたが、皆無。本日はベイトフィッシュがなぜか少ないです。
先週と同じ光景。ヒレ無し放流もの。でもロッドを絞ってくれただけありがたい。この後もう一本掛けたけれど、写真を撮る前にオートリリース。同じくヒレ丸でした。フライはウーリーバガーブラック#8丸呑み。写真で見るとダブルハンドですが、ロッドはマイクロスペイ。オーバーヘッドシングルハンドで振っています。
現在のプライムタイムは、朝は6時〜8時。イブニングは3時30分〜4時40分ぐらいかな?話に出てくる大物が2本キャッチされた日は、12月29・30日。私が釣った本栖湖最大魚は12/31だから、やっぱり年末年始はピークでしょう。

雲を探した本栖湖での一日

そう、昨日は一日中ずっと雲を見ることがない快晴、というか強風のせいで終日富士山がくっきりと見えていた。富士山の撮影に来た人には嬉しい一日だったに違いない。という私は・・・。

夜明けと共に私の釣りはスタートするのだが、昨日は時間を読み間違えてポイントへ着いたのが6時過ぎ。すでに明るくなってしまったので、慌ててポイントへ降りて投げること数投目。いきなりガツーンと来たのが、久しぶりに出会ったそこそこサイズのヒレピンレインボー。いやぁ嬉しかった。これは撮影会だなと思い、被写体にロッドを添えて写そうと思ったら、なんとデジカメのバッテリー切れ、マジか・・。

思い起こせば記憶に残る本栖湖でキャッチできた大物の写真はことごとく撮ることができていない。大晦日に狙って釣れた鼻曲がりのオスの時は、私はおろか一緒に行った仲間さえカメラを持っていな始末。レッドバンドと立派なヒレだけが記憶に残っている。

そして5月の洗濯機(ワカサギを追って複数の大物が追い込み漁をしている様子)状態を見つけ、それをグレーゴーストでヒットしてバッキングラインを半分以上もって行ったヤツら。その日はそんな状態だったから、釣れている状態を維持するためにすぐにリリースしすぐに次の魚を狙っていた。さらに車にカメラを忘れて来たものだから、後で取りに戻ろうと思っていた。しゃがんだ姿勢で群れが散らないように四本目を狙っている最中に、私の容姿が気になった釣り人が背後から現れるや否や、レインボーの大物は全て散ってしまい、その後は何も起きなくなった・・。

釣りなんてそんなもの。写真は他人に自慢するためにある訳ではない。釣った事実さえ蘇る記憶として残れば良いと自分に言い聞かせては見るものの、やっぱりちょっとだけ寂しい気分。

仕方なくヒレピンくんをマジマジと眺め、そっとリリースした。そして釣りを再開して数投後にもう一本キャッチ。しかし今度の魚は放流ヒレ丸君であった。

車に戻って一息。普段は釣れないで帰ることの方が多い本栖湖だけに本日はこれで良しと考え、ふと見た車のダッシュボード。そこには置きっぱなしにしてあるスマホがあり、やっちゃった感が否めない。私は普段から携帯を持ち歩く習慣がなく、車の充電器に繋ぎっぱなしにしているし、スマホで写真を撮る習慣すらないので、世の人々は携帯はカメラとして使っている事をすっかり忘れてた。あ〜ぁ。

朝一で満足したので本当はこのまま帰っちゃおうかと思ったけれど、今日はまだまだ釣れるんじゃね?的な雰囲気。カメラも手に入ったことだし、今度キャッチしたら、ちゃんと証拠写真を残さなきゃ、と。

そして爆投すること丸一日。その結果は・・・。

最後の写真でわかるでゴザイマス。

「釣り人は一本の杭になる」を実証して、本当に杭になってしまった状態?正面ではJPOPの有名人らしき人がMVの撮影をしていた。音に合わせてマイクなしの歌声が聞こえてきたが、はて、誰だか?
スマホの画像は誇張されて、さらに無理やり画素数を上げているから拡大すると綺麗じゃありませんね。iPhone5だからだめなのかな。岸際のバブルラインを泳ぐ魚を探すが見当たらず、斜めに投げまくる爆投の午前10時頃。
長崎の前に来ると『もぐらん』が来て餌を巻き始めた。その前ではトラウトのボイルが起きていた。魚はあの下にたくさんいるのだが、ルアーでも届かない距離だろう。よく見ると、その上で”おかあさんといっしょ”に出ているワンワンらしき着ぐるみが撮影していた。釣り人よりもカメラマンの数の方が多い本栖湖。ずっと投げまくる12時。
右回りでずっと攻めて最後に入った仏岩周辺。太陽がこの位置に入ったら、このあと1時間ほどが勝負の時間。
終了間際にもう一匹追加。でも容姿が寂しいヒレ丸くんでした。それでも日に3本釣ったのは久しぶり。ちなみに先だって駐車場前観光ワンドでナナマル(正確には75)のヒレピンレインボーが上がっています。湖仙荘さん曰く、ここのところ皆さんよく釣っており、先日の土日グループは全員キャッチだったそうで。水温は思っていたよりはまだ高めですが、秋シーズンのインです。

という事で、ヒレピンはまた今度・・・。

電車でふた駅。東京のど真ん中で釣りをする

お盆も過ぎて私的気分は海モードへ突入。暑さがおさまるまで渓流以外の釣りを楽しんでいる最中の管理人です。

ハーミットは創業して早21年目。なぜこの地でハーミットを始めたの?と聞かれることがあるので、知らない方のためにちょっとだけそのお話。私は高校生になるとすぐに皆さんがご存知の大手釣具屋さんでアルバイトを始め、学生生活が終わると就職活動が面倒で、そのままその会社へ就職した次第。当時の最初の配属先が後楽園店で(現在はありません)、この場所は勝手知ったる地なので始めました。当時からのお客さんも未だにいらしている次第で、古いお付き合いのお客様だともう35年以上になるんですね。そして文京区出身なので、この辺は私の遊び場でもあります。

そんな都会っ子の私は上野の不忍池でライギョ釣り、皇居の外堀(市ヶ谷)で鯉のポップコーンチャム(撒き餌)でフライフィッシング、そして赤坂見附にある弁慶池でブルーギル&バスフィッシングで育った釣り人。不忍池はもちろん釣り禁止ですが小・中学生時代の話ですから、許してやってくださいまし(今は外堀もダメなのかな?)。

昨日は40年前と現在を振り返り、久しぶりに赤坂見附の弁慶池へ見聞。とはいうものの、ハーミットが始まった当初はレインボートラウト狙いで行ってましたが・・・(当時の様子はこちら)。水道橋ハーミットからだと、九段下まで歩き半蔵門線でふた駅。永田町で降りて7番出口で出ると目の前で正味20分の短い行程。

港区赤坂で釣りをしていた中学生時代は岸釣りOKでしたが、現在はボート釣りのみ。永田町の7番出口から歩いて1分ですが、出口を間違えると国会議事堂へ行っちゃいます(笑)

中学生の時のこと、この弁慶池へ釣りに出かけるとそこへ近づくと大勢のおまわりさん。そして中学生の私はおまわりさんに囲まれて職質の嵐。その日が東京サミットだとは知らず、ロッドケースに納めて釣り場へ行ったために、バズーカ砲と間違えられて警察官に取り囲まれて釣りができなきなかった思い出があります。

弁慶池が昔と違う点は、浄化するために入れた有機微生物により水質は改善され綺麗になった代わりにウィードがびっしりになったことで、より魚にやさしいビオトープが形成された。釣り人からすれば厄介者なウィードかもしれないけれど、多くの魚を育てていると思えば多少のめんどくささなどは我慢できます。

弁慶池のブルーギル
今回は残念ながらバスはホッパーのドライに何回か出たものの、アワセ切れ2回とすっぽ抜け2回でランディングできず。次回はちゃんとフライを巻いて臨みます。

ここでのお気楽な釣りを提案すると、まだまだ暑いので夕方よりの時間に出向いてボート屋さん閉店の18時近くまで釣り、自宅近くの近所の銭湯でさっぱりと。その足で一杯引っ掛けて帰るなんてのがお勧めです。魚は色々な種類がいるので、オススメですヨ。特にブルーギルは裏切りません。そうそう、ボート屋さんとお話しましたが、今年も11月からレインボートラウトを入れるとのこと。現在は鵜に食われないようにでっかいのしか入れないためにたくさん釣ることはできませんが、出れば50cmオーバーだそうです。お近くの方はお楽しみに。

帰りの電車で我に帰り、辺りを見回すとスーツ姿に汗をかきなが仕事に励んている人をみていると、50過ぎたオヤジが国会議事堂のすぐそばでこんな遊びをしていて良いのだろうかと思いましたが、人は人。これからも我が釣り人生を貫いてまいります。

本当はルアーの雷魚タックルを持っていく予定だったけれど、使えそうなフロッグが見つからず、次回へ持ち越し。オープンウォーターで雷魚を見つけてバスバグをキャストしたけれど、全くの無視。スイッチが入る時間帯はいつかな?
ウイードベッドの中にすっぽん1匹とミシシッピーアカミミガメ(ミドリガメ)2匹。わかるかな?

 

イトトンボを追い回すバスを発見。すかさずキャストすると、ブルーギルの方が先に食ってしまった・・・。
この稚魚を見てなんだかわかるかな?この子たちをいじめると、たとえ船のオールであっても果敢にアタックする親雷魚。過保護な雷魚の子たちが育つまで、ルアーを投げずにそっとしておいてください。

 

それぞれの成長

菅沼が解放されるようになってから、かれこれ10年以上の月日が経ったのではないだろうか。かつては沼田から金精峠までの釣り場といえば丸沼だけであった。その後C&R区間として解放された菅沼と大尻沼は交互に隔年解禁し人気のスポットということは皆さんもご周知の通り。そして今年は順番でいうと菅沼の解禁年。

どちらの湖もドライフライで大物のトラウトが楽しめるのが1番の魅力で、私も年に数度は訪れマス達に遊んでいただいている。ちなみに菅沼の標高は1,731mと高いので、夏に訪れても蝉の鳴き声が聞こえないとても静かな場所。野反湖同様に通年フリースは持って行っても言い過ぎじゃないくらいに朝は寒い。

そんな菅沼には私のアイドルであるイトウが生息する。多分放流の際に紛れ込んだ個体なのであろう。オープン当初から君臨するイトウなのだが、私は勝手に花子さんと呼んでいる。もちろん、メスであるのかは定かではない。解禁年になると私は彼女に会いに行き、その成長を1人ほくそ笑む。今では立派な大きさになりその貫禄は主と言って良いだろう。たまにニジマスを加えているお姿は圧巻。捕食の瞬間はまるで潮流があるかのように渦潮ができる。

そんなイトウの成長を楽しみに菅沼へ出かけるのだが、過去の写真をひっくり返して気づいたことは、結構な頻度で愚息を連れ出していて菅沼や大尻沼へ行っていたんだな、ということ。今では私と背丈がさほど変わらず、ひょろっとしたもやしっ子がイトウと共に育ったようだ(笑)。もっとイトウのようにたくましく育って欲しいものであるが、それは今後に期待であろう。イトウの花子さんと息子の成長、自分の老いを感じながら見守り、今後もその姿を見てほくそ笑み続けて行きたい。

PS:今回の釣行で花子さんよりもひと回り小さいイトウの個体を初めて見つけた。もしかして複数生息しているの?そう考えたら急に釣りの虫が騒ぎ、釣りたい欲求が出始めた私である(笑)。

図体はデカクなったけれど、お肉は全然ついてない愚息。Tシャツ1枚で来やがった根性は、あまりの寒さに親父のフリースを着込むことになった、先日の火曜日。
写っているのはレインボーだけれど、この近所にいつも花子さんがいます。私のアイドルをいじめないでね。っと言っても釣り場なので、もちろん釣っても大丈夫。もし花子さんに挑むならば、推定7キロ以上は確実にあるので、8-10番タックルかな。たまに小さいニジマスを喰っているのを見ます。

 

秋になると人気も少なくなり雰囲気は良いが、帰りの渋滞が地獄の紅葉ロード。
彼は6年目(3回)の菅沼だけれど、経験値はまだまだ。オヤジを超える日は当分先です。
サイトフィッシングをずっとやっていたので、私はずーっと漕いで、指示して、騒いで、天を仰ぐ、の繰り返し。人に釣ってもらうのは難しいものです。

 

Early Summer Bass Fishing
(トーナメント報告)

フライフィッシングはトラウト狙いの方が約80%を占めると思われる世界。ブラックバスのフライフィッシングを楽しんでいてもマイノリティなターゲットは表舞台に出てくることが少ないので、今回はそんな人々に目を向けて見るのとともに、トラウト以外にも身近な魚がフライのターゲットとしているのだという認識してもらえる様に行ったのが今回のトーナメント。湖上に浮いていた多くのバスマンにも「やってみたいな」という気持ちを持ってもらえればとても嬉しいです。昨日はそんな意味を込めたハーミットで初めての大会となるフライフィッシング バストーナメントのご報告。

前日の雨で「こりゃ釣れちゃうな。」的なポジティブシンキングで多くの方が参加していただいたことにまずは感謝です。スタート時間は満水無風でのっぺりとした水質にやや不安を感じつつ、各自ルール通りに出船。べた凪を超えて油をひいたような水面は生命感が少なく、ものすごく苦戦していました。こんな時に手助けしてくれるのがブルーギル。今回のルールではバスが釣れなかった人はブルーギルやその他の魚でエントリーすることができ、バスを釣った人の後に順位が続く。しかし、その頼みの綱のブルーギルの群れも不発で、結果はとても厳しい一日でルアーの方々もとても厳しい状況の様でした。と言ってもこれだけのフライフィッシャーマンが参加すればそんな中でも釣る方は釣るんですね、さすがです。

今回はあまりの暑さに魚と人間もダウンでしたが、今大会での問題点を改善し今後もハーミットの行事としてやっていこうと思いますので、みなさんの応援をよろしくおねがいいたします。そしてご協賛頂いた多くのメーカー様とつばきもとボートさんにご協力をいただきましてありがとうございました。

集合写真を撮り忘れましたが、この桟橋にずらっと並ぶボートが今回の参加者で、空いているボートはこれから用意して出船。みなさん我先に出船かと思いきや、ユルユルでした。
最後のボートを見送って、私も撮影がてらにバスフィッシングを楽しんでいきます。
今回のルールはこんな感じ。みなさんも仲間が集まったらこんな感じでトーナメントを行なってみてはいかが?
先だってのプラクティスの時と違い、湖はほぼ満水で水が動いてません。木のカバーも水位が上がってしまったので、口を閉じたような格好になりました。
なので、こう言った凹みを見つけては奥へ投げ込み、ポッパーやストリーマーで誘い出します。
岩盤側では昆虫類を食べるバスが時たまライズしてます。
釣れるポイントはバスが何回もクルージングしてくるので、時間を置きながら良いところを攻め続けます。
桟橋付近でウロウロするバスをゲット。フライは普段芦ノ湖のトラウト狙いで使っているもの。フライボックスの残骸で釣りました(笑)
ここに写っている奥のボートは全てルアーボート。恐ろしい数の船が亀山ダムに浮いてます。なので、遠くへ行ったところで人だらけ。いる場所を見つけてコツコツと攻めた人に釣果が出た感じ。
奥の奥を攻めていると木の上から雫がたくさん。何かと持ったら彼らが一斉に私に向かっておしっこをしてました。いたずらっ子達です。
サイトで見つけたヨンマルを狙い続けていたら、先にチビが食ってしまった図。
バスが大変厳しい状況だったので、小バスやブルーギル狙いに切り替える人もチラホラ。

 

途中で諦めかけた三人衆は粘りに粘って釣果を出しました。

 

コイと一緒に泳ぐブラックバスを発見し、その回遊ルートを投げつづけて出した釣果が優勝者のパターン。
そして優勝は誰の手に?

 

優勝は微笑みの釣り人でおなじみの T・Iさん。シャローでの大物狙いに徹し、ウイニングフライはエンリコミノー。勝者にはトロフィーの他にウォーターワークスのハイエンドリールの他、沢山の賞品が送られました。
参加の半数がタコッちゃうタフコンディションだったので、その方々で宮崎の高級マンゴー(太陽の卵)争奪戦。
つばきもとさんからご協賛いただいたペア宿泊券はこの方へ。私と一緒に宿泊するんじゃありませんよ(笑)
今回のトーナメントを踏まえて改善し、今後も時間を見つけてやっていこうと思います。みなさんの挑戦お待ちしております。

 

桜咲く頃

私の芦ノ湖通いは中学校1年生の頃からで、湖尻にあるバンガローへ春休みに同級生と一泊二日の小旅行をしたのが始めてただったかな。学校に釣りクラブはなかったけれど、個人的に作ったクラブ仲間を引き連れての釣行で、親に釣り計画書を出して許しをもらい、その費用を出してもらっていた。今考えると会社で稟議書を書いていたようなもので、ちょっとませてましたな。

芦ノ湖でのシンキングラインの釣り。
カウントは20〜30。そのカウント勘定の仕方も人それぞれなのでカウント数を教えても、待っている時間が違っていたりする。

あれからもう40年以上。毎年のように芦ノ湖へ出向くことで色々なことを学んだので、ここ数十年は芦ノ湖解禁には無理して行くことはなくなった。それは、釣りをやり混むほど釣った本数より質を求めるというもので、今の私には放流モノが適当に釣れて、あとはどう釣るかのシチュエーションを楽しむというスタイル。あるいは居着きの大物狙いに徹してゼロかイチかの勝負の釣りが中心になっているからでしょう。なので、居着きの魚が動きはじめ、そして放流物が適当に混じって楽しめるのは、都会の桜の開花宣言が出た後頃からと、長年の釣行から学んだつもりでいる。

でもね、その予想が思うようにいかないのが自然なんです。

再放流
毎回儀式のように桟橋へ戻ってリリースする。同じことをやっている人も多いけれど、桟橋の周りに群れていることはない。

先だっての水曜日のこと、開花宣言が出たので前日の雨を避けて少しは暖かいだろうと出かけた芦ノ湖・湖尻。いつものようにうえ乃ボートから出船し適当に数釣りをしてから水温が上がり始めたら大物打ちでも行こうと思ったら、前日の雨による水温低下で思いの外釣果は伸びず。ダラダラとそんな時間が続くものだから、帰港の4時まで休む間も無く放流モノを狙い続けてようやく二桁という感じ。というよりも、意地になって二桁にする感じがまだ私の釣りは未熟であり、師の境地へ達していないと感じた一日でした。

ワカサギ
ワカサギ絶賛接岸中。

さて、現在の状況ですが、水温はまだ低めで推移し7〜8度。そのためトラウトの棚は6〜8mラインで、ボートフィッシングだとタイプ3のラインでカウント20〜25といったところ。リトリーブもスローでガツンというアタリはないので、モソッと重くなる感じなので、ラインのテンションを常に掛けていないと、アタリが拾えない感じです。現在釣れているのは早川水門・湖尻キャンプ場前・うえ乃ボート前・神社下など。例年釣れている白鳥ワンドの釣果は微妙です。大物狙いは主に西岸でもう少し暖かくなると九頭竜や胴切あたりでワカサギを狙ったボイルが始まると思います。

3月いっぱいは寒い日が続く予報なので、私の予測からするとワカサギ抱卵でシャローレンジで大物が釣れ始めるのは例年よりも少し遅く、4月15日過ぎぐらいではないかと予想してます。

ワカサギは絶賛シャローへ集結中ですが、まだまだ大きな群れはありませんので、都会の花見が終わった頃から芦ノ湖へお出かけください。その頃からゴールデンウィークまでの魚の活性はハーミットが保証します。釣れる釣れないはあなたの腕次第・・。

魚群探知機
1番深いポイントは水深12mで7mのタナだった。一般的なポイントは水深7〜8mの場所で6mところを回遊していた。
レインボートラウト
サイズは25〜40cm強といったところ。居着きの猛者が反応するのはもう少し後かな。
レンボートラウト
放流されると嬉しそうに泳ぎ去るレインボートラウト

 

本栖湖戦線異常なし!2かな

前回のドン深ガレ場の主は、爆投すれど現れず・・・

相変わらず本栖湖で一人の時間を楽しんでいる私。定例のコースを巡っていますが、今年はサイトフィッシングのシャローで大物に出会うこともなく、ひたすら歩き回っている次第。と言っても爆投する漢投げの方々からは多くのキャッチ情報をいただいてますから、例年通り釣れていますのでみなさんは何のご心配なく通ってください。

ちなみに5週連続あるポイントへ訪れている杉並さん(杉並ナンバーの方なので、私が勝手にニックネームをつけました。同じ火曜日休みなのかダブハンドでとあるワンドで集中してやられてます)は釣れたのかな?私はその反対側でやってますが、今年は見事に全ての日でスカを食らっておりますです、ハイ・・・。

私的な見解で言えば1月の1週目ぐらいまではまずまず釣れて、それ以降は超厳しいマイナスの世界。でも大物は2月の一周めあたりに釣れることが多いので、根性と気合いで攻めてください。と言っても本当に一番釣れる季節は4月下旬から5月ですので、芦ノ湖シーズンが終わってホッとした人に訪れて欲しいのですが、5月って何かと忙しいからその時期は人が少ないんですよ(私も含めて)。もし、関東周辺に住む湖好きの方に私が年計画を立てて上げるのならば、こんな感じ?

3月上旬〜ゴールデンウィークまで→芦ノ湖
連休明け〜5月第2週まで→本栖湖
5月第3週〜6月中旬まで→中禅寺湖と本栖湖
6月中旬〜7月中旬まで→中禅寺湖と湯の湖、丸沼、野反湖、大尻沼(or菅沼)
7月中旬〜10月中旬まで→野反湖、大尻沼(or菅沼)
10月中旬〜11月上旬→本栖湖、野反湖、丸沼
11月上旬〜12月まで→本栖湖、芦ノ湖
1月〜2月末日まで→根性がある人のみ本栖湖

こうすれば一年中通えます。この年間計画表に沿って湖を楽しめた人はハーミットから『湖マスター』の称号を与えちゃいます(何も出ませんが・・)。上記を参考にしてその頃に行ってみたい人は、ハーミットの管理人にご相談を。ドラワカにセミと蛾のドライなど、引っ張りの釣り以外にも面白い世界が待っています。

本栖湖巡礼
仕方なしに放流ものが釣れるスポットへ来たけれど、ここでもスカ食らっちゃいました。
Backwinder
「釣具屋なら、最新のリールを使いなさい!」と、仲間に叱られます・・。なぜかこのリールの出番が多い私。もっとも、当店がノルゥエーから輸入して販売していたリールですが、残念ながら会社がなくなりました。
ミニチョキ
強風、氷雨、暗雲。ビショビショでコツンもなく、爆投12時間近く。良い運動になりました・・・。