バンゴーミノーの思い出

私が本栖湖へ通い始めたのは中学生の頃で、当時は河口湖駅からバスに乗り本栖湖へ着くのが9時半ごろだったでしょうか。終バスまでの間、湖岸を歩き回りルアーを投げまくっていたのであります。当初はまだルアーフィッシングのみで訪れていて、釣具屋の主人には「本栖湖は一番大きいミノーサイズじゃないと大物は釣れないよ。」と言われたので、その気になってバンゴーミノーの5インチとマグナムラパラを投げてました、もちろん釣れません。でも、一度だけ追ってきたんですよ、大きなブラウンが。その時のルアーがバンゴーミノーのマッカレルブルー、ホロシルバーでした。もちろんその時の興奮は忘れられません。

昨日はBBQイベント疲れで早起きする気はなかったので午前10時着。本栖湖へついて見ると、あれまぁ水の多い事。いわゆる満水状態。そのポイントには近づく事ができません。今だに中学生時代に見た幻影を追いかけてそのポイントを覗きに行くのが習慣になっている私ですが、今回は遠目で見るしかできませんでした。

かつて台風後の超満水時は観光駐車場前ギリギリまであったのでそれほどではないですが、釣りをする場所が浜以外ほとんどない状態。湖岸を歩いて釣る予定の私はウェーダーなしのブーツのみで来たので、入漁証を買っても何にも出来きず。

この満水に対して11月1日から放水を始めるそうなので、通常水位へ戻るのは約2週間ごとのこと。実際に釣りやすい水位になるのは来週末ぐらいからになると思います。まぁ今回は紅葉を見に来たという事で、良しとしますか。

本栖湖の紅葉は日光よりも少し遅い。お花屋さんで松ぼっくりが¥100程度で売っているのを見て、拾って帰ろうかと思いましたが、ハーミットにおいても意味がないのでやめました。
現在はヒメマス解禁中。出ている船は半分くらいかな、おそらく釣果はそれほど出てないんでしょう。
水温は一番低いところで15℃。高いところで16.5℃くらい。とても良い感じ。出会った岸釣りは2名。トラウトルアーとバスルアーの方でしたが、苦戦されてました。
観光駐車場前はこの状態。階段を降りてすぐ湖。浜がありません。
大久保も見る人が見ればわかるこの水位。オイカワが気持ち良さそうに泳いでました。
野反湖よりも碧い本栖湖ブルー。この綺麗な水のどこかに夢のモンスターが潜んでいます。
仏岩周辺もその岩に行くまでに草をかき分けていかなきゃ行けない状態。それにしてもブラックバスは減った気がするなぁ。

HMT・BBQ親睦会2018(リヴァースポット早戸川)

このバーベキュー親睦会は今まで色々な所でやってきました。古くは王禅寺や鹿留(東電時代)、奈良子など、年を追うごとに規模が大きくなったので、現在のリヴァースポット早戸川に落ち着いてます。今年はと言うと昨年よりは参加者は幾分少なめでしたが、それでも少数スタッフでやるには結構大変です。

ここ早戸川で行うのももう6年目になるかな? 作業はタープの設営、試投ロッドの展示、BBQのための下準備、賞品展示などあるのですが、最近は手慣れた参加者が後片づけを含めて手伝ってくれるのでとても助かっております。

午前中は初めてフライフィッシングを楽しむ方のワンツーマン指導やキャスティングスクール、そしてメーカー様からお借りした試投用ロッドがずらりと並び、みなさんそのロッドで実釣したりキャスティングなど。いやぁ、初めてのFFを楽しまれている皆さんの笑顔は素敵です。

そして午後は恒例のワンフライトーナメントで、優勝者は1時間1個のフライで14本。ウイニングパターンはサイトニンフィング、カラーはイエローのフライを使ってました。

今年も事故もなく無事に過ごせたことに感謝。何よりも毎年多くのメーカーさんのサポートがあってこそのイベントです。今年もご協賛メーカー様に深く感謝している次第です。

ご協賛メーカー:マーヴェリック様・キャップス様・C&F様・E&E様・アングル様・キャナル様・ティムコ様・ハーミットのお客様・他

初めての釣りがフライフィッシングからスタート。虫エサを使わないから女性でも手軽に入門できるフライフィッシング。
我らのシェフであるベースキャンプの岡野さんは下ごしらえが終わるまで釣りが出来ません(泣)
キャスティングも綺麗に決まり、本日初めてのフライフィッシングなのに、ドライフライで爆釣してました。ムッチーはランディングマンとして大忙し。
各メーカーさんから試投ロッドお借りしましてご覧の通り。エピックとスコットFSシリーズの個性の違いがよく分かりました。GSはすでに人気者。そして新しいウインストンピュアのしなやかさをみて、この冬にどれを購入するか皆さんは悩みどころ。
試投とは名ばかりで、実際は新しいFS ロッドで皆さんで実釣です。見てくださいこの曲がり。実際に魚をかけて見たくなりますよね。FSのインプレッションは後日ブログにてまた書きます。
親父の背中を見て大きくなる子の図。昨年よりもひと回り大きくなったお子さんは、釣りも上手くなっています。
今回はタープを挟んで両サイドに人が別れてしまったので密度が低い感じですが、例年より少しだけ少ない集まり。集まりすぎると収集がつかなくなるので、上限は40名だと感じています。
ワンフライトーナメントはトーナメント前に実際に使うフライを見せ合います。すでにフライロッドにセットしてしまった人がいるので、刺さっているフライが少ないですが、優勝パターンは矢印のフライ。
ワンフライトーナメントは1個のフライを使い1時間でどれだけ釣れるかを競います。ただし、入門者が勝ちやすい様に、入門の人にはたくさんのハンデがありますので、だいたいポイント数は同じぐらいで戦えます。
そうは言っても釣る人は釣るんですね。3位の人はドライフライで2位は引っ張りニンフ。1位はサイトニンフィングで14本をキャッチ。優勝者にはラムソンのリール・サントリーの山崎・BBQグリル、その他多数商品が送られました。また、参加賞もたくさんありましたが、今回の参加賞の目玉は1個¥500以上する富有柿です。今年も多くのメーカー様にご協賛いただきまして、本当に感謝いたします。

made in Japan

私はもともとどんな釣りでもやるんですが、今まで一度もやったことがないジャンルは石鯛釣りだけ。それ以外は最低でも一度以上は釣りをしたことがあります。なんでそんなに幅広く釣りを知っているかと言うと、私の前職は釣りをする皆さんがよくご存知の某大手釣具店に長いこと勤めていたからです。

中学生時代からその釣り具店に入り浸りで、缶ジュース一本をもらって仕事を当時手伝ってましたよ。週末の釣り以外は、何よりも釣り具に囲まれているのが楽しかったんですね。で、アルバイトができる年齢になって、ず〜っとその会社にお世話になり、学生生活が終わる頃には就職活動が面倒になり、そのまま就職したと言うお馬鹿な釣り師です。

アルバイト当時にはとても良い上司に巡り会い、「このまま釣具屋に居るのだったらどんな釣りでも一度は行って、その真髄を知りなさい。一度でも行っていれば机上の空論ではないのだから、お客さんとは対等に話ができる様になるよ。」と。その人の言葉通りに行動した結果、石鯛釣り以外は全てやりました。それだけ色々な釣りをししてきたので、今は奥が深いフライフィッシングにドップリハマっている訳デス。

その他に「スポーツ新聞の釣り欄は過去の話だから読んでも情報にはならない。それよりも日経新聞で魚の漁獲高をみた方が良い。」なんてもの言われたかな。そう言えば船の免許も言われて取った気がする。その先輩は自分の死が近い事を知っていたので、若僧の私に全てを教えなきゃいけない使命感的を感じてた様に見えた。私自身の中では人生の半分くらい教わったような気がしているし、私が窮地に立っている時には今でも夢に出てきて微笑んでくれている。

そんな私なので釣りはいつでも臨機応変に対応しているつもり。で、上の写真に写っているのはヘラ用の丸カンと太刀魚用のワイヤー。この二つを見てフライフィッシングとどんな関連があるのか分かる人は頭が柔軟だと思います。わからない人はその釣り方をしない人か、またはしていても横文字がついてないと釣れないと思っている方。例えればフライのマテリアルがレシピ通りの名前じゃないと巻けない人でしょう。

丸カンは前に西北製作所の丸カンをお店に置いてましたが、メーカーさんが潰れちゃったので別のメーカーさんを入れる事にしました。もちろんmade in Japanです。ウェットフライをやる人やニンフをやる方ならわかると思いますが、フライ業界で言う「ティペットリング」。そのティペットリングを輸入すると¥1,000以上もしてアジア製、そのクオエイティはあなた自身で見て判断してください。かたや日本の丸カンは細い糸でもストレスなく使うヘラ用はリングは丁寧な仕上げでとても綺麗。そして一袋¥80(外税)でございます。皆さんがパッケージを横文字に変えて販売して欲しいと言うご要望があれば、パッケージ変更後に¥800ぐらいで売りましょうか(笑)

そして太刀魚用のワイヤーはイントルーダーフライに使うジョイント部分です。こちらも横文字が欲しくて輸入したら¥1,000〜¥1,500ですが日本語のままであれば¥540(外税)です(通販ページへはまだ記載してません)。

私はどんな釣りも好きだから、そのうちハーミットの通販ページの半分は一般釣り具と同じものが並ぶかもね(笑)

季節のインターバル(高知の野池でブラックバスのフライフィッシング)

秋のキーワードは「ユルユル」かな? 渓流シーズンが終わり、本栖湖秋の陣が始まるまでの間、私が前のめりになるような釣りが見つからず、釣欲はフワフワしてます。気持ちが乗ってこないので今年はなんか変わったことをしようと思い、釣りで踏み入った事にない、旧友の住む高知へ行くことにしました。それが昨日までのユルユルな時間。急に高知のカツヲを食べたくなったりした訳じゃないけれど、釣りをしたことのない地でユルユルな時間を過ごすのって楽しいですね。

私が思うにフライ業界って狭いせいなのか、他のショップの人とも意外と仲が良く、一緒に酒を飲んだり釣りをしたりしてます。彼が帰郷してもう20年以上前になるのかな、そんな付き合いのNやんとユルユルなバスフィッシング釣行が今回の目的。互いに50歳過ぎても変わらず少年の様な釣りを楽しめるなんて、嬉しく思える反面自分が成長していないようにも思える(笑)。でも、しみじみ釣りって楽しいと感じた高知の釣り旅でした。

気持ちがリセットされたので11月からは私の本栖湖行脚が始まる予定。修行僧のような釣りなので、誰も「一緒に行こう。」なんて言いませんので、本栖湖のポイント独り占め(笑)。 でもそろそろフライを巻かないと、相変わらず私のフライボックスはエンプティで、投げるフライがありません・・。

今回は何から何までお世話になったNやん、ありがとうね。あいにくの雨模様だったけれど、バスは高活性。基本、ポッパー以外何もいらない状態の野池。
一応エンリコミノーも投げてみたけれど、視覚で釣るトップウォーターの方が面白過ぎて、ほとんどポッパーしか使わなかった。
普段はルアーフィッシングの彼も昔を思い出してフライフィッシング。道具に年季が入ってマス。それよりもアングラーハウスのチャップスをまだ使っているのがスゴイ。また販売してくれないかなぁ。
私もギルちゃんやバスに程よく遊んでいただきましたヨ。色々使ってみたけれど、今のポッパーはウィードが絡みにくい上にポップ音が良く優秀ですな。
ひと昔前、ハーミットでアルバイトをしていたUMAは来春で学生はおしまい。なので最後の高知を楽しんでます。学業を終え途中から釣りに加わったのは良いけれど、若いからやたらと釣りまくるんです(ジジイ二人談)。困ったもんだ。
なぜかこのオレンジ色のポッパーがバスのお気に入りらしく、こればっかりで釣果が出ています。店在庫がなくなるのも必至かな。
そして最後の締めくくりはドドドーンとこのサイズ。それも同じバレルヘッドポッパーのオレンジを丸呑み。若いと釣れるなぁ(ジジイ二人談)

冷たい川で足がつる(東子持漁協・冬季釣り場)

渓流の開幕と共に河原を何キロも歩く様になるので、私は毎年3月の最初だけ足に筋肉痛を覚えます。そして渓流のシーズンが終わると途端に歩く距離が短くなり、ふくらはぎは運動不足状態。なので秋から初春までは体力の自己管理を考えなきゃなりません。渓流シーズンが終わった途端に歩かなくなった、というのは皆さんの中にもいるんじゃないかな?

さて、この軽い筋肉痛で起こりやすいのが足の痙攣、というか”足がつる”という状況です。釣りの帰り道で「足がつった」という状況はありませんか?私の場合は車がマニュアル車なので、帰路の運転中にクラッチペダルを踏んだ瞬間に足がつった経験が数度。あまりの痛さにどうすることもできず、その激痛に耐えながら運転することがあります。昨日の高速道路上はまさにソレで、右側車線を走っていたので車を止める訳にもいかないしね。

その原因をググると、中高年は軽い筋肉痛になるぐらいの運動がきっかけでなるケースがあるとか。私が釣りの帰りになるケースは、足首の締めつけ過ぎ(冷え防止のために靴下を何重にも履いた為に足下に血が行かない状態)や水分やエネルギー補給(食事)の忘れ、あるいは腰にホッカイロを貼る予防などを忘れると起きるのです。昨日はその三つを全て忘れてました。ま、秋のこの時期に水温の低い川へ長時間浸かる事があまりないので、そんなこと忘れちゃってたいんですね、反省。

皆さんも釣りに夢中になりすぎて、運転中に足がつらない様に予防を心がけてくださいまし。そうそう、昨日の釣りは皆さんの気持ちを煽るための情報とりの釣りで、坂東子持漁協の吾妻川へ。今年もハコスチの季節です。

状況をいうと、ハコスチ専用区であるC&R内の状況はあまり芳しくない感じ。本流の水温は少し高く、放水口よりも下流の水質は青々しく冷たい水。魚は散っておらず本番はこれからといった状況で魚の数も少なめ。C&R内への放流は毎月始めとの事なので、皆さんは11月初旬を目指して行ってくださいな。ここのC&Rは100%ハコスチの放流です。

吾妻川のハコスチ
一緒に行った仲間はインジケーター無しでスイングの釣りでガツンと一発。フライはビーズヘッドマラブーのブラックです。
どうやら底の障害物前に居るらしく、底の状況を探りながらの釣り。時合いは10時半までで、その後はパタリと何もなし。
ハコスチを釣る
私は時折ライズするヤツを見つけて、その周辺へニンフを投入してヒット。でもあとが続きません。魚のサイズは50-55といったところ。
後半はC&Rを外れて下流へ。サイトで魚を見つけてニンフを投入。
ドナルドソンとハコスチの川
そのニンフをパクリと咥えた個体は釣り人の手中へ。ちなみにハコスチじゃないその他ドナルドソン鱒のことを持ち帰り用(食用)なので、通称「頂き鱒」と言うらしいです。これには笑っちゃいました。

親父達よ大志を抱け

目を輝かせて来店した若い子に、「いつかはスティールヘッドへ行きたいんですよね。」と夢を語られるのはわかる話。それが私と同い年かあるいはそれ以上の方に、「いつかはターポンを釣ってみたいんですよね。」と言われると、その方は永遠に「いつか」のままで終わってしまう気がしてなりません。「いつか」ではなく今でしょ!と予備校講師の林修先生のようなツッコミを入れたい今日この頃です、ハイ・・。

私の釣り熱は一向に冷めちゃいませんぜ。昨日もこうして大物を夢見てでっかいフライを巻いている次第。フックの大きさは6/0番。サイズ感がわからないと思うので、右に#14のエルクヘアカディスを置いてみました。これだけ大きいフライでもルアーのビックベイト程度の大きさですから、ハチマルシーバスは丸呑みすることでしょう。

親父達よ、大志を抱け。

想像するだけでも夢が膨らみます。

秋の陽射し(朝霞ガーデン)

というか、本当に秋の陽射しなの?と問いたくなる先日の日曜日。外気温は30℃越えの中、10月はカンツリーボーイになる私は息子を従え朝霞ガーデンへと行って参りました。

私が朝霞ガーデンに行き始めたのは今から35年位前のこと。それ以前の都内近郊の管釣りと言えば豊島園で、冬にプールを解放されるぐらいしかなかった時代。朝霞ガーデンは丁度エサ釣り中心からルアーフライエリアに変わったので、釣り仲間と行き始めたのがその頃。

当時は手前の池が解放されていて、奥は餌池と鯉池だったかな。さらに奥はガマの穂が立ち並ぶ荒地でライギョが住んでいた沼地。無論コンクリートなんて引いておらずの泥道。対岸の家もまばらで雑木林があり、そこから落ちてくる虫をレインボーはついばんでいたのを見つけてドライフライで楽しんでました。そう、当時の平日は僕ら以外なんて誰もおらず貸切状態。

それが年を追うごとに人が多くなり、コンクリートが引かれ池が増えて今の形になった。バブル絶頂期のピーク時には恐ろしいほどの人が訪れ、駐車場に車が入りきらず、臨時の警備員に隣の公園へ誘導されたほどである。その時代は朝霞ガーデンで釣りをするのに整理券をもらって順番待ちをした程の人混みだったが、その景気はわずか数年であったと記憶している。

あれから何十年も経ち、さらに管釣りブームもひと段落。そしてフライフィッシャーマンは高齢化になり、近くの管釣りに集まりだすかと思ったけれど、今や日曜日に訪れてもそれほどの混雑も無いフライ専用池。フィッシュオン・王禅寺のフライ専用池が半分になってしまった様に、朝霞ガーデンも夕方からルアーの人々にも解放されている。

フライフィッシング人口はもはや減少の一途。このまま消滅しちゃうのかなぁ?そうなったらハーミット消滅でしょうな。そんなカウントダウンにならない様に、日夜頑張っている次第です、ハイ・・・。

空の青は秋っぽいけれど、30℃越え。写真に映るルアー池は、昔のコイ池があった場所だと思う。餌池隣の駐車場もなかった気が・・。写真にある駐車場あたりは当時は荒地。なのでフライ池や2号池なんてのは、人が多くなってきてかなり後に出来た池なんです。
暑さに耐え管釣りを楽しむ息子は年に5-6回の釣りだから、一向に上達せず。でもこの歳になってもオヤジに付いて来てくれるのは、ちょっと嬉しいかも。
冬のフライ池。この周辺は昔は雷魚が普通に釣れたけれど、今は何処へやら。周りの住宅もいつの間にか多くなって綺麗になってますな。

漢の浪漫

気がつけば今年も残すところあと3ヶ月。今年もやりたかった事に食いが残らぬよう全力疾走で釣りへ行っている私。どこかに書いたことがあると思いますが、私は頭で考えるよりも行動が先にくるタイプで、何も考えずに先に動いてしまいます。釣りの場合は行きたい場所の宿や飛行機を先に決めてしまい、当日までの期間を利用して釣り方を考えたり情報を探します。なので、その日が釣りの条件にとって全くダメなんてこともしばしば。しかし、その冒険心から生まれるハプニングを楽しみながら釣りをしている感じです。

で、今は7月に決めた10月の釣りの準備期間であって、なんかこんなフライを巻いてますヨ。大きさが分からないかもしれませんが、このフライは大体20cm以上。本当はユルユルな釣行予定なのですが、気を引き締めるために浪漫溢れるフライを巻いた次第。

想像してみてください。この大きなフライをキャストしリトリーブをすると、その引き波に誘われて襲いかかる大魚。水面が二つに割れた途端にフライロッドは大きくしなり、腰を入れてファイトするのです。

そんなシチュエーションを想像しながら巻いてますが、そのチャンスは果たしてくるかな?妄想の時間は漢のロマンに満ち溢れてます。フライタイングって楽しい!

線香花火

もう花火なんてどれくらいしていないでしょうか。我が家の子供達が小学生だった頃はキャンプの際に周りに気を使いながらひっそりとするか、あるいは自宅近くの堤防でドラゴン花火を上げていたのが10年ぐらい前。もう使えないであろうその在庫は今でも家の片隅にあるのかな。

大きな花火と違い地味に咲いてその精細な細部をボーっと眺めていると、最後は火の玉が悲しげに落ちる線香花火。シークロの岡本船長が「なんか線香花火見たいですね」と呟いたのは釣りの終わり頃のこと。最初は色とりどりの花を咲かせる手持ち花火の様に、荒々しい波間に沸き立つ様に現れるシーバスたちが、カラフルなフローティングミノーにもんどり打って僕らを楽しませてくれていた。時が過ぎて潮が大きく下がるとその荒々しさが徐々に少なくなり、ポイントをいくつか変えたタンカーの壁際。そこで正体不明の小さなボイルが繰り返されていた。それに向かってキャストすると掛かるシーバスは小学一年生サイズ。パッと細やかに咲く水柱は繊細で、確かに線香花火の様なはかなさを感じました。

秋のシーバスはドバッと咲く水柱が大きければバケツをひっくり返した様なGTのごとく。時に何のボイルだろうかと解らない線香花火の様なスプラッシュの正体も同じ。釣りはいつでも自分の思い通りにならないのが、また楽しいのです。

シークロの出発はこのD-marinaから。同じ様な船がズラリと並んでいます。
晩夏から初秋のシーバスはとっても元気。ひとたび掛かればロッドはいつでも満月です。
秋らしい北西風にポイントの波は荒々しく、慣れてない人だと船に立っていられない程だけれど、シーバスは波っ気があった方が断然元気です。はしけにできる白波に紛れてボイルを繰り返します。場所によってはボイルが止まりません。
後半戦は線香花火の様なボイル。よくみるとフライに上手いこと食いついてないのがわかります。
レフティの釣り仲間と釣りをする時は、ボートでのキャスティングポジションが限られる反面、ラインをそれぞれがボート外側で降ることが出来るので、キャスティングのトラブルがないのがメリット。
私のボロンIIIX908/4は10年以上使いましたが、来月には引退しエアーソルトと交代予定。使い込んだこのロッドは腰の抜け具合が絶妙でシーバスのフローティングゲームにはもってこいなんだけれどね。
線香花火の正体はチビだと分かったので、フライを急遽メバル用にこしらえたUVチューブミノーを使用。言うまでもなく釣る気になったらいくらでも釣れるイレグイでございます。初めてシーバスに行く人は保険としてこんなフライを持って行くことをお勧めします。
帰港する頃には空はこんな色に。撤収後に大雨になったので良かったヨカッタ。今回のシーバスは顎が強いのか、数匹釣るとミノーがボロボロ。一回の釣行で8本のフローティングミノーが再起不能に。さて、次回のためにフライを巻こっと。

曇天に咲く水柱(東京湾シーバス)

空気は急に秋へと入れ代わり、夜は肌掛け一枚では風邪を引いてしまいそうな冷え込み。4時にセットした目覚ましに起こされて寒いだろうと着込んで出掛けたシーバス・スクール。夜明けの時間には一気に気温が上がり思いの外暖かい朝。例年通りならば今ぐらいからシーバスは水面に炸裂するので、トップウォーター シーバスへ入門するのにはもってこいの季節です。

一昨日から続いた雨で荒川筋は水潮になり、白濁り状態。でも水温は魚にとって快適な温度になったのと、餌となるベイト(イワシ)が湾内に入っている情報があるので、出航前から気分は上々。そして何よりも曇天はトップウォーターシーバスの味方。明暗がハッキリしてポイントが絞り込みやすい強い日差しは、それはそれで良し。曇天はストラクチャーにタイトに攻める攻防が比較的緩くなるから、キャスティングのスキルをそれほど求められないので、初めての人には良い日と言えるでしょう。

今朝は数投目からフローティングミノーは、ご機嫌なシーバス達に水中へ吸い込まれていきます。水面を割いたシーバスは数知れず、割れた水柱はまるで花の様。数咲く水柱の花の全てをフッキングに持ち込みのは至難の技で、アワセは慣れの問題。ヒット率は場数を踏めばグッと上がるものです。

曇天の空の下、水柱を立ててご機嫌なのはシーバスのみならず、釣り人もご機嫌な朝でした。シーバスシーズン開幕です!

東京湾に建ち並ぶキリンさん。シーバスを楽しむ人は貨物クレーンの事をそう呼びます。というか内輪だけかも?
今回のシーバススクールも前回と同じくシーホース。現在東京湾奥は東京オリンピックに向けて工事している箇所が多く、数年前とはポイントが全く違く様相。
ポイントは聳え立つ壁に停泊船近く。そして常夜灯下など。今回はどのポイントでもシーバスは炸裂です。
壁際にフライを打ち込むと、シーバスはもんどり打ってフライを水中へと引きずり込んでいく。バイトは多数。掛けられなかったシーバスの数は、悔しさと次回への宿題。
今回初めてのシーバスの人を交えてもダブルヒットする時間帯がありました。それだけ魚は濃いって事。自然相手の遊びだから釣果に波はあるけれど、トップウォーターで入れ食い体験したいと思いませんか?行かなきゃ味わえませんよ。
キャスティングとリトリーブのコツが分かり始めて、徐々に数を伸ばしていく。8番ロッドは掛かれば満月です。
今回のサイズは50〜63cmまで。参加された皆様、お疲れ様でした。