あなたはフロータントを何種類持っていく?管理人の持ち物公開(フロータント編)

ようやく釣果が出たので休憩する気になった時、ふと思った事はフィッシングベストってドラえもんのポケット状態だってこと。「あれ、こんなものも入れていたっけ?」なんて、色々と出てきませんか? 私の場合は携帯食品(エナジーバー)やおにぎりの食べカス(外装フィルム)が至る所から出てきたりして、うっかりするとおにぎりの化石と遭遇するのです(笑)

一昔前は一眼レフをぶら下げながら釣りをしていたので、それが一番重い持ち物だったけれど、私のベストってなんで今だに重いのだろう?と思うのですが、フライフィッシャーマンは心配性だから色々なものを突っ込むのですね。ちなみにフライは数があるほど安心が生まれるので、常時持ち歩くフライボックスは大体5個かな。でも最近はその中身がスカスカ・・。

ちなみに今回持ち込んだフロータントの数は全部で7個。これでもいつもに比べると少ないんですが、そんなフロータントの良い点や使い分けについてご説明。そのついでで、昨日の釣果報告となりますので、「お前の釣りには興味がない!」という方はフロータントのハウツーだけお楽しみください。

kty 3フロータント(リキッドタイプ):液体ドブ漬けタイプでは速乾性が高く軽い(イメージ?)。フライを選ばずなんでも使える、持続性も○。魚を連チャンで釣りたい時に、水分だけ飛ばせばすぐに使える。主にパラシュートやスタンダードフライに使用。難点は部分塗りができない。

ドライシェイク(パウダータイプ):高浮力で使う人が多いフロータント。私の場合は主にフライドライヤーと同様に乾かす為のものとして考えている。なので、魚を釣った後の乾かし役。持続性は×。

フライディップ(リキッド+パウダータイプ):最近ハマっている、高浮力持続性タイプの粉もの。パウダーの付着性が高くドライシェイクやスプレーパウダータイプよりも持続性がある。しかし一匹釣った後は浮力が復活しないので、一回乾かしてからもう一度漬ける必要がある。また、速乾性はKty3よりも劣る。

ルーンダスト(パウダーハケ塗り):ミッジのインジケーターポストやイマージャーの浮力を得たい部分だけ塗布し、フライを半沈状態にする為のもの。なので使うのはラストチャンスクリップルやミッジ中心。今の時期は必要無いかもね。

⑤リフトフォース(リキッドスプレータイプ):液体のスプレータイプ。速乾性はないけれど、半乾きでも浮力はある。高圧ガスを使ってないので遠征時に持っていく人が多い。浮力の持続性が高く役目はkty3と同じかな。でも塗布直後はフライが水面につくと油膜ができるので、それを見ていると環境に悪い事をしている気分になる。

kty 激粉スプレー(パウダースプレータイプ):お店で一番売れるのはドライシェイクスプレーだけれど、それよりも白さが少ないので、フライが真っ白けよりは少しマシなので、巻いたフライのカラーの認識ができる。手軽さゆえに最初にコレを吹く事が多い。手間をかける時はパワーフロートを少量塗りこんだ後に、このスプレーを拭くと、さらに持続性が増す(と思っている)。

パワーフロート(ペーストタイプ):ルーンダストは浮力が高いけれど、持続性がない高浮力の部分塗り。こちらは浮力の持続性が高く、部分塗りが可能。なので最初にコレを塗って、浮力が落ち始めたところでルーンダストを塗ることが多い。もしくはその両方かな。ペーストはなんだかんだで万能なので、一つしか持っていけないとすれば、このパワーフロートが良いかな。

釣具屋の私なので、お店で販売しているフロータントはどれも使ったことがありますが、最近はこの7つに収まってます。ちなみにシーバスのフライフィッシングにもフロータントを持っていくのですが、フローティングミノーとリーダーにはシルバートラウトのUBFホットデイを塗ります。

余談ですが、最近フロータント以外の工業用グリースや防水スプレーをフロータントとして紹介するページを見受けますが考えることは皆同じで、もちろん私も過去に色々と試しました。結果、衣料に使う防水スプレー類はフライに防水効果はあるものの浮力はほとんどないので銀幕を覆ってフライは沈みやすいです。工業用グリースは粘度が高くフライの産毛が潰れてしまい、つけ過ぎると重くなりその効果はほとんどありませんし、CDCに向いていません。やっぱりフライメーカーさんは色々と配分を考えて製品を出しているのだなぁと思うのが私の意見です。

フロータントをこんなに持ち歩きたくない方は、最初の一本はペーストタイプを買いましょう。CDCフライを使わないのであれば、アクエルもオススメできます。私はペーストフロータントをドバッと大量に付けますが(染み込ませたほうが効果が長続きする様に思えるので)、一般的には薄く伸ばして浮かせたい部分だけに塗ります。

さて、フロータントの話はこの辺にして、後半戦は昨日の釣りのお話。

岩陰から魚
最近はフライが足りていないので、手元にあるフライでなんとか釣りをしている次第。なのでお店で売っているコマーシャルフライを使うか、色目だけ夏っぽいフライだけれど季節感がないフライを使っていたりして・・。そして今回訪れたこの場所も車を降りて2時間以上渓流を歩きました。渓に入ってみると既にヤマメの盆隠れが始まってました。
夏はポイントまでが遠い
この木の実がいっぱい落ちている時点でどこの県にいるかお分かりですね。
イワナ
この川はかなり深く入り込んでもイワナとヤマメの混棲。落ち込み前や岩陰にはイワナ。早い流れの筋や流れの頭ではヤマメが釣れます。
ヤマメ
ヤマメはすっかり黒ずんでしまい、レッドバンドが色濃くなりました。時折見かける大物はとても浅い細かな砂利上で定位し、見つけるとすぐに深みへ逃げてしまいます。仮に見つからないようにして上手くキャストしても、フライが通ると逃げちゃいます。まだペアにはなっていませんが、すでに産卵モードに入ってしまった個体がいるようです。
山奥の渓流
どシャローの強敵を見つけてはチャレンジはするものの、何を投げても一投目で逃げてしまいます。なので、見えた尺に近いヤマメは一つも取れず。元気が良いのはまだ食欲旺盛な6〜7寸サイズのヤマメ達。
イワナとヤマメ
イワナもヤマメもそこそこに釣れたのですが、ツ抜けは出来ず。見えている大物は一つもキャッチできません。更に渓流には虫っけは何もなし。アブさえもいません。イワナ狙いならばもう少し釣りにはなるでしょうが、これからのヤマメは釣れても婚姻色が強くなるので、私の中では今シーズンの渓流釣りはこれで終わりだと感じました。
ナースローグ
こんな場所をかき分けて斜面を降りると、この川があります。様々な紅葉樹に支えられたこの森は、朝方に雨が降って気温が上がったので、退渓するために下流へ降った時に要所でなんとも言えぬカツラの甘い匂いが漂っていました。もうすぐ秋ですねぇ。
2023年渓流シーズン終焉
今月の火曜日は残すところあと一回ですが、私の2023年渓流シーズンは幕を閉じましたので、あとはみなさまに任せます。秋になれば湖の釣りやシーバスが忙しくなるのですが、まずはフライを巻かないことには、すべてのフライボックスがエンプティ状態です。明日はタイイングできるかなぁ・・。

続・天然クーラーの旅は雷と共に釣り歩く湯川とトレッキング

今年に入って皆さんは何個のアイスクリームやかき氷を食べましたか?

私は大体5月あたりから釣りの帰りにはコンビニに寄って氷菓子を何かしら買います。その日の気分によってアイスの種類が決まるのですが、メチャクチャ良い釣りが出来た日はソフトクリームや小豆バーになり、駄目だった時はビターチョコレート系が多くなる傾向かな。そして季節が進んで涼しい幽谷から帰ってくると「ガリガリ君」や「ガツン、とみかん」になります。もしくは気持ちに余裕がある時は「白くまくん」でリッチな気分に浸ります。

私のアイス事情はさておいて、今週も暑い日が続いているので、先週の南アルプス同様に天然クーラーの旅に出かける事にした、スイングボーイズ改め釣り馬鹿トリオ。いつもの様にまずは天気予報と睨めっこすると、甲信越方面は朝から雷予報。なので登山バスに揺られて行く釣り旅は、雷から逃げる場所が無いので却下。万が一酷い天気になった場合に車へ退避できる場所を考えていたら、今年はまだ訪れていない日光・湯川へ行こうと決議されました。

今シーズンの湯川の情報は良好で昨年と違い下流から上流まで満遍なく釣れていると聞いていたのでサクッと釣って下山し、コンビニで「白くまくん」を食べるのが理想のコース。釣る前から盛り上がって、「帰るのが面倒だから泊まってもう1日釣りしちゃう?」と言う案が浮かんでしまう自由人、というか個人事業主の集まり。今回もそんな珍道中に興味がある方は読み進めてみてください。

今回の教訓:雷鳴が聞こえたら釣り中断注意報。突然光量が落ちて冷たい風が吹いたら、即中断。

日光湯川 赤沼茶屋
そもそも当てのない旅だったので、この湯川を選んだのも全員が集合した後に決めたので、私が湯川スペシャルと名付けたファーガスのファインループ6フィート4インチ・3番は持ってこなかったので、違うモデルで釣りをする事に。到着するとすでに雨と雷。一度川へ向かうもあまりの豪雨と雷鳴により赤沼茶屋まで退散し、天気回復を待つ。ちなみに入漁証が帰るのが、この赤沼茶屋と湯滝レストハウス、湯ノ湖・釣り事務所で手に入ります。
日光の湯川
外気温は20℃を下回り、さらにこんな大雨に打たれると身体が冷えてしまうので、薄着ではとても無理なほど寒く、フリースを着ようかと思ったほど。雨が少し小降りになったところで、下流から釣り上がる。
湯川の木道と男体山
雨が落ち着くまで、普段読むことがない観光ガイドを読んでみる。ふむふむ、ムカデとヘビの戦場地が戦場ヶ原なのであったのか。右に見えるのが男体山。
ブルックトラウト(カワマス)
気温が中々上がらないのでライズが起きず、仕方なく偏光レンズ越しに目を凝らして魚を探してのサイトフィッシング。ブルックトラウト(カワマス)はウィードのエッジに隠れており、それを見つけてキャストするとご覧の通り。
小田代橋
魚を探しながら歩いて回ると、すでに気がつけば全体の中央よりも上に位置する小田代橋まで来てしまった。まぁ、ここまで来たなら小滝まで釣り上がりますか。今年は情報通りにお魚はいるので、もうことの時点で余裕の釣り。お仲間は8寸半までのサイズを仕留めてます。私はと言うと、40オーバーのヒレピンレインボーが倒木の頭から出てきた時には「あぁ、このロッドでは上がらないな。」と諦めるほど北海道っぽいレインボーが掛かり、すぐに倒木に巻かれてサヨウナラ。結果ブルックの7寸と少しサイズまでしか取れませんでした。
湯川のブルックトラウトは天然繁殖です。
私が小滝に着いた時間は誰もいないのでこりゃ片っ端から釣っちゃうかなと思ったけれど、大物の姿無し。さらに渋すぎて釣るのがとても難しい。夕方まで粘れば沢山釣れるのはわかっているけれど、皆の好きな激安の常宿(一泊2食付きで、飲み代入れても6千円程度)が少し遠いこともあって、釣りは15時で退散する事になりました。
戦場ヶ原
車まで戻る帰りの木道は、こんなにも晴れ上がりました。レインウェアも乾いてラッキー。そして皆が口を揃えて言う事は「早く宿に入って生ビール飲もうぜ!」

北関東の川
安宿で馬鹿話に盛り上がった翌日は、トレッキングの旅。山を2時間ほど歩き目的の場所へ。昨日と違い晴天からのスタートだけれど、この日も雷予報。車止めには車が1台も無かったので今日はラッキーだと、意気揚々に歩いていきます。
北関東のイワナ
2時間歩いてロッドを出すと、お魚は居るにしても反応が渋い。すると小一時間も釣り進まないうちに釣り人が降りてきた。入渓点に車が無かったので、「あれ、車は?」と問うと、止める場所が分からなかったので、それよりもずっと下流に止めたとか。僕らは知らずに人のお尻を追いかけてました・・・。さらにその後も釣り人に会う始末、こりゃついてなかった。
北関東のヤマメ
食い渋りの場所で3名交互に釣りをするので、数が釣れない。先を急ぐとポイントの攻めが甘くなり余計釣れなくなってしまう。竿抜けを作らぬように作戦を練りながら進んでも釣りこぼしが出てしまう。やっぱり小渓流の場合はひとりで釣り上がるのが一番取りこぼしが無くて釣れることを実感した次第。よって私は4匹のチビ釣りで終わってしまった。でも三人を合計すれば最大31.5センチで余裕のツ抜けとなるのです。
大雨の渓流
14時になると予報通りに「ゴロゴロ〜ゴロロ〜」。その後シトシト雨から土砂降りを予感し、心半ばで下山するのでありました。最後は雨で体を冷やしたので、昨日同様に天然クーラーどころか寒い一日。アイスは食べたくなるけれど、ほてった身体を冷やすのではなく、どちらかと言うと疲れた体が甘いものを欲している感じ。それそうだよね、二日間で歩いた山道は25km以上。登山者から見れば大した距離じゃないけれど、登りは釣りをしながら川の周りで大岩を登ったり屁吊ったり。帰りはその半分は川通しで歩くのだから、そりゃ体力を使いますわな。
イワナつり
やっぱりイワナ釣りはお日様の下でおおらかに喰いつく沢イワナを釣りたいかな。今年は暑いからもう少し源流遊びをしようかな。さて、来週はまたシイラのフィッシング。台風の影響はいかに?

猛暑になったら高所へのススメ、アルプス釣縦走は天然クーラーの旅

何年前の事だったろうか、朝早くに山奥へと分入りイワナ釣りを楽しんで下山したら、その気温差で急に汗だく。暑さを凌ぐ為にそのまま温泉へ向かったのだが、むしろ余計に汗が吹き出す始末。帰宅するとニュースでは関東は猛暑で40℃超えだったと知り、高所との気温差を身をもって感じたのであった。

皆さんもご周知の通り標高が100m上がると、およそ0.6度下がると言われている。単純計算で下界の最高気温が36℃になったとすれば、富士山頂での最高気温が13℃前後ということになる。しかし富士山には魚が棲む川が無いので、僕らは避暑地と魚を求めて分水嶺を多く持つ山々を探し歩くのが毎度の夏である。

実際のところお魚の生息域で釣りをする訳なので釣り場の標高は約2,000m以下になるのだけれど、真夏でも絶え間なく渓谷を潤す水量を保ち続けてくれる為には、プラス1,000mは欲しいところ。そんな山々を探せば多くのプレートが押し合う日本アルプスしかない訳で、必然的に猛暑の年は北・中央・南アルプスの釣りが多くなってしまう。ホント、川に水さえあれば予定は新潟か北関東だったのだけれど、例年より渇水なんですなぁ・・。

さて今回のタイトル、一見すると1日で色々な場所を釣り歩いた様に書いてありますが、チト違うんです。前回のブログを省き、前々回が北アルプスから中央アルプスへ釣りに行った二日日間だったので、今回は分水嶺の標高3,000m近くを求めて南アルプスへの釣行です。なので、7月は北アルプスから中央アルプスを経て、南アルプスを釣り歩いたので、釣縦走をしたという事にしておいてください(笑)

今回の教訓:歩けば歩くほど魚は多くなるけれど小さくなる反比例。どこで足踏みして釣りをするかが問題である。

南の分水嶺を求めて
南アルプスの釣りといえば、登山バスを乗り継いで分け入るあの場所が有名ですが、そっちは皆さんにお任せします。私たちはというと車止めから林道を少し歩き、その先は林道なし。道なき道をロッドを出さずにひたすら登るので、釣りというよりは半分は沢登りみたいなものです。当てにならない残置ロープへの頼り過ぎにには注意しましょう。
南の分水嶺を求めての釣り
登っても登っても釣り場に着きません(笑)。一緒についてきたスイングブラザーズはショートロッドに持ち替えて来たのだけれど、釣り場に着く前に音を上げてました。こんな道をずっと進んで約2時間半でようやく釣り場に到着。
山奥のアマゴ
二人ともへばっているので、私から竿を出す事に。すると数投目でオスのこんなヤツが。私的にはこの一本でもう大満足、帰ろうかな(笑)フライはクリンクハマーの#12。
渓谷
渓流はこんな感じのV字谷で、渓相に似合わぬアマゴ釣り。大物は緩やかな流れにポカンと浮かぶ。背中は水を映してブルーに輝き尾鰭はオレンジなので、その姿をすぐに見つけることができます。しかしその美しさに見惚れて眺めていると、透明度が高過ぎるので彼らからも見えており、直ぐに沈んでしまいます。
山奥のアマゴ
後ろを振り返れば仲間のロッドも直ぐにしなり、ご覧の通り。サイズは7.5〜8寸が中心です。
ヒグラシ
突如首筋に違和感があり、払い除けてみるとヒグラシが。春蝉と比べるとかなり大きいけれど、大イワナだったら喰っちゃうんだろうなぁ。そうそう、この釣り場はいくつもの滝があり、ある場所で仲間のフライを喰い損なった個体が裕に40センチを超えていたとか。そんな大イワナはきっとコレを食べます。でもこの釣り場はイワナが少ないので釣るのは至難の技。
アマゴ
その後にも大きいサイズを何本かフライには出たけれど、何を焦っているのか私はアワセ切れ連発。フライを何本も無くし、ティペットを太くしたところでサイズダウン。その後は上へ行くほど魚の数は出るけれど、魚は8寸どまり。
山奥のアマゴ釣り
魚から丸見えなので、腰を低くしキャストを繰り返すと、数投に一度は反応するもなかなか口を使ってくれない。気がつけば太陽は真上になり、お魚はひと休憩といったタイミングで僕らももぐもぐタイムに入った。
アマゴ
釣り上がるほど魚はいるけれど、どんどんサイズダウン。それにしても宝石のような美しい個体はいつまでも泳ぎ続けてほしいものです。
アマゴ
大きなフライは反応しなくなったのでフライはオドリバエ16番に。一つのプールに10匹ほどの6寸半の個体がいるけれど、大物はどこへやら。
渓谷
釣り上がるほどサイズが落ちるので、作戦会議。戻るだけで何時間もかかるので、一旦下流へ行って休憩し、やっていなかった場所を15時過ぎから再び挑戦する事となったので、釣り上がり終了。
アマゴの尾鰭
両端にこんなオレンジを持つアマゴなので、魚が泳いでいるのは直ぐに見つけられてしまう。それにしてもいつ見てもここのアマゴは綺麗だなぁ。
ドップリ浸かる
降る前に少し温泉へ、ではなく川へどっぷりと浸かり体を冷やします。ゲーターの釣りはいざとなったら泳いじゃいますので、熱中症とは無縁なのでゴザイマス。
退渓
高巻きした場所のくだりは足元が見えない場所もあるので慎重な行動を。渓流を離れたり、また泳いだりの繰り返しで下流を目指します。
サンゲイター
予備知識を一つ。暑い日はこうしてサンゲイターは流水に浸してしまいましょう。それを被るとなんと涼しいこと。気過熱で冷えてしばらくは首から顔の火照りを抑えられます。
山奥のアマゴ釣り
その後、下流へ戻ってロッドを出さなかった場所で夕方に釣りをしましたが、やっぱり下流ではな〜んも釣れませんでしたとさ。さてさて来週からもう8月になり渓流釣りは場所を選定するのに一苦労ですが、足腰鍛えて来週も楽しみます!

先週諦めた信濃路へ出掛けたら結局雷と雨に翻弄された件

🎵明日私は旅に出ます〜、あなたの知らない人とふたりで、いつか貴方と行くはずだった、春まだ浅い信濃路へ〜♪

FMラジオのスイッチをオンにすると僕らの旅に合わせてか、NACK5から狩人の『あずさ2号』が流れてきました。今回も昭和ミュージックでスタート。そのラジオの解説では「列車って現在は下りが奇数で上りが偶数なんですよ。でも当時はまだその定義の前で、新宿発で下りのあすざ2号があったんですよ。」との豆知識を披露、ふむふむなるほど。

私は根っからの釣り好きでフライフィッシングを始めたのは小学校の高学年の頃。中学生時代は映画部で、その影響から釣りの道中は8ミリフィルムを回していたので、今でもそのフィルム(今はVHSに落としてあります)にはフライロッドを振り回す仲間と私が納められています。

中学生時代は鉄道の時刻表を見ては釣り場を想像するのが好きだったので、その『あずさ2号』は私の家から上野まで歩いて行けるので、信濃路の釣りも想像していたものです。当時お小遣いなんて微々たるものだったので、遠征釣行に関しては親に釣行費を交渉する必要がありました。なので時刻表から掛かる交通費を計算し、それ以外の費用を算出し親へ提出。なんとか説得して中学生時代から同級生だけで春休みには一泊二日(バンガロー泊)で芦ノ湖へと出掛けてました。先日、家の荷物を整理していたら、中学生当時に自分が作った釣りクラブの日誌的なものが出てきて久しぶりに当時の自分にご対面。嫁には物持ちが良いと言われ、自分の過去を覗かれた様で何だかこそばゆい気分。

最近は電車での旅はとんとしていないけれど、とうに大人の休日倶楽部にも入れる歳になったことだし、どこかのタイミングで列車の旅でもしてみようかなぁ、と思いながら行った今回の釣行。しかしその結果は先週と変わらず、気がつけば信濃路で良い結果が出るのは50%以下の確率だと気づく。それでも朝起きた時に見えるアルプスの山々を眺めていると、また来ようという気分になるんですな。

今回の釣行記も大した内容ではありませんが、ご興味のある方は以下の写真をお楽しみください。

今回の戒め:天気は時の運。旅を楽しめ、ハプニングを楽しめ

釣り日誌
恥ずかしいけれど、私の中学一年生時代の釣り日誌を少し公開。加賀フィッシングエリアへ行くにしても遠征です(笑) 当時は子供料金は千円だけれど、それでも子供には高いなぁ。この時期は色々なクラブやペンクラブに所属していて、JLAAの雷魚ダービーや全日本バストーナメント、ミッチエルを買えばミッチェルクラブ、雑誌はいろんなところのペンクラブに入って投稿。誤字脱字が多いのを見て、文章に関しては自分の成長が見えない・・・(笑)
信濃路の川
さてさて今回の信濃路。当初予定していた川へ行ってみると、前日の雷様で雨が降ったらしく川は轟々と流れている。とても渡渉できるレベルではないのであえなく撤退。その次に行った川も水位が高く釣り上がりが無理。仕方なくダム下へ行って本流のスイングの釣りをする事に。もしもの為に色々な番手を持ってきて良かったって感じ。スイングボーイズは適当に散らばったので、私はひとりテキトーに藪漕ぎするとテトラの上に出てしまった。良さげなポイントなので後で対岸に渡って再入渓するとして、今は無理やりこのテトラの上から流してみた。良い場所へ流せません・・。
フライフィッシング
仕方なく一旦退渓し、別の場所から再入渓。おぉ、このポイントも良さげと思いスイング。プールの尻でドーンとアタるもフッキングせず残念・・。それにしても暑いぜ信濃。
アイスクリーム
あまりの暑さに疲弊しアイスクリーム休憩。東京も暑かったらしいけれど、この時点で既に1リットル以上の水を飲んでました。
ウィンストンのマイクロスペイ
陽差しが少しだけ和らいだのでさっきの対岸を藪漕ぎをすると、ありゃま、そこには先行者のお方。戻るのが大変なので挨拶して後追いをさせてもらいました。すると開始早々、マイクロスペイのバットエンドがもげるハプニング。不思議なもので、このわずか数センチが無いだけで力が入らずキャスティングがおかしくなります。
信濃路のレインボートラウト
「来るとすればこの辺かなぁ」なんて思ってた場所でゴツンとアタリ。上がってきたのはブラウンではなくレインボートラウト。サイズもイマイチなのでリールのドラッグをふんだんに使うこと無し。ま、釣れたから良いか・・。さて、早々に宿に入ってビール、ビール!
生ビールを飲む幸せ
僕らの常宿は朝夕飯がビュッフェ・スタイルで、飲み放題プランはプラス¥1,490。呑助の僕らにはありがたい限り。セルフサービスでジョッキに注ぎ、まずは乾杯。そして3分後にはもう一杯(笑)その後は推して知るべし・・。
信濃路の宿
夜明けと共に起きると宿からの窓にはこの景色。そして下には川が流れる。以前は夕食の最中に外へ出てロッドを出した事があるけれど、お酒が入っていて危ないのでやめました。さて、本日は釣れるかなぁ?
波田漁協
この辺は漁協が多過ぎて、どこで釣るかでその釣り券が変わる。この後いつも行っている川へ出向くも、昨夜の夕立で水量が多くなり濁ってしまったので、見るだけみて却下。山梨県へ戻って釣りをしようかと思ったけれど、せっかくなので同じ県下を南下して木曽へ大移動することにしたのだが、これが裏目に出てしまった。
木曽の川
いくつかの河川を見て周り、釣りになりそうな場所を見つけたこの場所。細い川なのでそれぞれバラバラに入ることにしたが、自分が決めた場所は入渓点が無く右往左往。ようやく入ってもわずか30mほどでそのまま登ることができず入渓し直し。ようやく釣りが出来るぞと思ったら空は暗くなり「ゴロゴロ〜」、雷様到来です。稲光がすごいのですぐに退散。その後も雷様を嫌って別の川へ入るも追いかけるようにやってきて土砂降り。そんな塩梅で私はロッドを充分に振ることさえできませんでした。
レインボートラウト
結果、二日間の旅で私の釣果はこれ一匹のみ。ま、良い汗かいて美味しいビールが飲めたので満足です。さて、来週は相模湾のシイラフィッシングなので海モード突入。これからは晩夏に向かって海と源流の釣りが交互に来ることでしょう。クラウザーミノーを巻こうっと。

雷様に翻弄され甲信越を諦めて北関東へ歩きに行った件

🎵あれがあなたの好きな場所、港が見下ろせる小高い公園〜♪

今回の釣行で何故かオフコースの『秋の気配』が耳から離れなかった昭和ミュージック。これ以外に『もう歌は作れない』や『ロンド』など、何故かまだそんなに売れる前のオフコースばかりの曲が蘇ってくるのです。どれも秋っぽい曲の為にセンチな気分になってしまう曲が思い出されるのは、きっと釣果のせいでしょう。そう、沢山歩いた割には思ったほどの釣果がなかったのです。

関東地方の梅雨明けはまだですが、これだけ暑くなってきたら標高の高い場所へ行って涼み、思い描いた釣果を求めたくなるこの季節。この時期私の好きな場所は甲信越の標高約2500mを分水嶺とする南アルプス周辺にある川で、車止めから2時間半ほど歩き、その後川筋を数回高巻いてようやく辿り着く巨岩隊の釣り場。近年フライフィッシャーマンの平均年齢はかなり高くなっているので、最近では山奥に入って出会う釣り人はエサ師か若いルアーマンしかいませんから、ここで他のフライフィッシャーマンに会った事がありません。

今年もゲーターの季節がようやく始まったなぁと思いながら翌日の準備をしていると、甲信越のお天気はどうやら正午を境に雷予報。どの天気予報サイトを見ても同じで、さらにここ数日間の積算雨量が多いため水位が高め。車を置いて3時間掛けてポイントへ付いても、釣りができる時間は正味3時間程度。歩く時間の方が長い事を考えるとを考えて、当日になって急遽北関東へと場所を変えるのでした。

予報を頼り出掛けたのは行き慣れた源流なのだけれど、そのポイントの車止めにはすでに先行者あり。林道がないその川は退渓時は川通しで戻って来られることを考えると、あえなく断念。2番目に入ろうとした川へ戻ってくると丁度別の方が入渓準備をしてました。こうして私たちは方々を探し歩くポイント難民となり、思い描いた釣りは残念ながら一切できないのでありました。

『秋の気配』一部抜粋:♪大いなる〜 河のように〜 時は流れ戻るすべもない〜♪

今回の戒め:釣りのプライムタイムに自分がどこに立っているかはとても重要である

関東周辺の河川
今回の釣行で思う事は、天気が良い日は釣り師が湧いて出てくるのだと感じた。一つの川(沢)に車4台なんて、平日なのにありえない。昨今のアウトドアブームでリークされた川はどこも釣り人がいっぱい。ようやく辿り着いた場所は今年二度目の入渓になってしまった。ここは昨今は振り返ると後追いの人が見えるほど人気になってしまった。愚痴を少し言わせて頂ければ、魚を持って帰る事は悪い事ではないのですが、魚(資源)は無限ではありません。毎日同じ川から一人20匹づつ天然繁殖の魚を持って帰ったらどうなるか、よく考えて欲しいものです。”他の人もやっているではないか!” と反論する方もいますが、それでは本末転倒です。あなたが釣り続けたいのならば、持ち帰るなとは言いませんが、自身の中でバックリミット(持ち帰り制限尾数)を決めて欲しいものです。
ヤマメを釣る
親となる2年魚以上の大きさはことごとく抜かれてしまい、釣れる最大は6寸前後。今年生まれた、いたいけな幼魚だったら釣れますが、要は今年産卵するであろう個体が少な過ぎる感じを受けます、あくまでも個人的な見解ですが。
ヤマメ釣り
午前の部はいくら登っても魚影の少なさが際立つばかり。こんな川じゃなかったのになぁ・・。釣り上がる程、気持ちが萎えるばかりです。
関東の渓流
午前の部を終了後に少し休憩をして午後は別の川へ移動。車止めの入渓点から入っても良かったのですが、ホリデーアングラーが週末ごとに魚を持って帰る事を考えると下流部は釣る気になれない。仕方なしに釣りをせず1時間歩いたところから釣りをすることに。
関東のイワナ
最近は1時間ごときの歩きじゃ、お魚は釣れません。結局そこからさらに2時間以上釣り上がった所から、ようやく魚が顔を出し始めた。どんだけ歩かされるんだよ、という感じ。既に時間は進み過ぎて日中の活性が高い時間帯を過ぎてしまい、間も無くイブニングタイムという時間。こうなると退渓時間を考えてあと30分で納竿するしかありません。
関東の渓流
区切りの良いポイントを決めてそこで退渓することにしたのですが、釣れ始めたことに後ろ髪を引かれて、後もう少し・・。そんな事やっていたら案の定、予定時間を過ぎてしまいました。
沢イワナ
最後にもう一本オレンジ色のお腹を持った沢イワナを追加して退渓。あぁ、本日はよく歩いたなぁ。
獣の骨
以前退渓時間を見誤って、真っ暗な林道を歩いて帰ったことがある。曇りの日で星もなく本当に真っ暗な上にライトを忘れたので、右手で草むらを感じながら何時間も掛けて降りてきたのです。そんなことが無いように、やっぱり釣れるからと言って遅くまでやるのは厳禁でしょう。今回もかなりギリギリの退渓になったので、大きな獣が草むらでガサガサやってましたが、それが何であったかは確認できませんでした。この森は動物たちの森ですから、僕らはお邪魔させて頂いている認識を持って山へ入る準備をしなくてはなりません。

 

 

季節を間違えた訳でも無いのに、鳴かず飛ばずの中越フライフィッシング

今年の私は全てにおいて歯車が噛み合わない感じ。釣りでは長年の経験で時期を読んで出掛けているつもりなのに、天候不良や水温が上がらなかったりでハズレくじ。おまけにいつも行くポイントが最盛期に入ったと勘違いして出掛け、実際には前のめり過ぎていたので現場で違和感を感じるのです。昨日の居酒屋で箸に付いてきたおみくじでは『大吉』が出たのだけれど、今後はそんな状況が好転するのかなぁ・・。

さて今週の火曜日ももちろん釣りです。私が通っている関東近郊のサクラマスの時期も終盤になってしまったので(まだ釣れるのですが、ブナ色が入ったサクラマスは釣りたく無いので)、気持ちは中越か木曽路か福島のいずれかの釣行計画。そしてマッキーの希望で今回の釣りは中越方面の釣りと相成りました。

中越の釣りといえば私のイメージは雷と追いかけっこなのですが、到着して感じたことは涼しい・・。そして春蝉時雨が無い無音状態。春蝉がまだなのか、はたまた終わってしまって夏蝉待ちなのか、カゲロウもほとんど飛ばず、何のフライを結ぶかを悩みに悩んで釣り続けた、そんな中越の渓流行脚でした。

今回の戒め:釣行前に過去のブログを確認せよ

ハーミットのマッキー
「マッキー、そのウェーダーデカくね?」と突っ込む私。と言っても私がサイズを見立ててシムスのLKを購入させたのですが、もっとシュッと着るのであればLでも良かったかな。
上越で人気がある河川
この川は40年前から堰堤だらけの川で、それが途中で遡上しやすい堰堤へ作り直した川。いまだに堰堤を作り続けているという川です。着いてみて思ったのは、いつもよりも水量が多いのと、虫っけが全く感じられない事。気温は徐々に上がるけれど、春蝉も鳴かず何かいつもと違う。
フライフックは13番
フライを小さくすると全く出ず、大きくすると魚の平均サイズが小さ過ぎてランディングネットが要らない。入れ喰いと言われても、このサイズじゃ幼児虐待です。
上越のヤマメ
いっぱい釣ったら良いサイズが混じるかと思ったら、いくら釣っても最大7寸弱止まり。う〜む、何かが違う。蝉は鳴かない、カゲロウは飛ばない。6月のこの時期ってこんなだったっけ?と、悩んでしまった。
ソラックスダン
今ハマっている、デタッチドボディのソラックスダン。フックサイズはTMC112TR・13番。サイズがこれ以上大きくても出ないし、小さくても出ない。おまけにカラーを変えると出ないので、結局このフライでずっと釣り続けました。
上流でイワナ釣り
あまりにもサイズが伸びないので、イワナの領域になる上流へ移動。しかしここでは先行者の後追いになり3人で叩いたので、魚の反応はとても薄かったです。遠くに見える山肌にはまだ残雪があり、水もまだ冷たいです。
上越のイワナ
反応があるのは相変わらず7寸止まり。もう一回り大きいのが釣りたいなぁ。前のめり過ぎなので一旦ウェーダーを脱ぎアイスクリーム休憩を入れた後、悩んだ挙げ句に違う河川へ大移動することにしました。
上越の川
移動時間は1時間ほどで違う水系へ。上流部にはダムがあり、水位は安定しているだろうと思ったら若干高め。そして午後5時を回っても虫たちの活気は薄く、大物を狙うはずだったポイントでライズがあるものの散発。なので小場所へ移動してライズ発見。一投必殺! となるはずが、慌てた私はアワセが強過ぎて9寸オーバーのヤマメをティペット切れしてしまいました。なんか歯車が噛み合わない・・。
ヤマメ
今日はダメだなと諦めムード。しかし、そのポイントを休ませると反転流で別の個体がライズを始めたので、ティペットを複雑な形に流してようやく出たのがこの7寸半。
ヤマメが食べていたもの
「お前さ、いったい何を喰っているの?」とストマックポンプを差し込めば、さしてめぼしいお食事は無し。さてフライは何を結ぼうかと考えてしまう私。
上越のヤマメ
お気に入りのハロップ・パラスピナー・ラスティ#14を結び、さらにそのポイントで粘っていると反転流の巻きで散発ライズ。ギリギリまでディープウェーディングしてなんとかフライがドラッグフリーで流れるとヒット。巻きで出るのだからイワナでしょう?と思ったら、8寸半のヤマメでした。
最後にダメ出しでもう一本釣って納竿。夏至のこの日は19時だというのにまだ明るいんだよね。本当は広いプールでライズする大物を釣りたかったけれど、ライズが散発過ぎて手も足も出ませんでした。今回は宿題を多く残しちゃったから、もう一度雷のシーズンに入ったら上越へ行こうかな。それが私のこの地域でのベストシーズンです。

 

雨が降ると舞い上がる気持ち、関東スイングボーイズの悪あがき

「今度の火曜日は雨だけれど、釣りへ行かないんですか? 前日も結構雨は降っているみたいだし・・。」という釣行の打診が。

ふむふむ、雨ですか。

それを聞いて私がまずする行動は天気予報のチェック。それに続いて過去数日間を遡って行こうとする川の水量などなど。本流は田んぼにひとしきり水が入った後はちょっとの雨では濁らないし、そもそも水位がずっと低い状況が続いていたので、これは遡上魚の活性が上がっちゃうんじゃないの?的な、ポジティブな思考はいつもの通り。結果的に警戒級の大雨でない限り、安全そうな場所を選んで釣りに出掛けてしまう私。今回の条件は水位、水温、季節、天候などなどを考えると、釣れそうな予感が拭えないので朝とは呼べない午前1時に出発。

到着する頃には少しずつ夜が明け始め、川面は釣れそうなムンムンとした雰囲気。心をときめかせながら僕らスイングボーイズは本流にひたすらウェットフライを夜が明け切るまで投げ続けるのでありました。

結果ですか?

まぁ、聞くまでもない、たくさん釣れましたよ。

雑魚が・・。

でも安心してください、釣れてますよ、第二部の釣りで。相変わらずアホらしいほどハードな釣りに、自分の年齢を忘れてしまうのでした。

今回の教訓:忘れちゃ大変な老眼鏡

オイカワ(ヤマベ)
今回のやらかしは北海道から帰って、なか4日で出撃したので忘れ物だらけ。一番困ったのは老眼鏡の類が一つも積んでませんでした。まだ真っ暗な時間に心眼でフライのアイに通す私。そして一投目からオイカワがコンチハ。続いて小鮎・・。合計で雑魚が7本、本流の活性はとても良いですが、遡上魚不在。
スイングの釣り
長いランをステップダウンしながら下ること2時間。まだシトシト雨で暗いのでも別のポイントへ移動する事にしました。
スモールマウスバス
「ん?なんんか掛かった!」との声の後に上がってきたのはスモールマウスバス。数年前の台風で全く見なくなったのに、またもや復活の兆し。コヤツはどんな水害でも無敵なのかな? 8時まで流して本命からの魚信はないので、源流へ向かって一路移動は1時間。
北関東の源流
移動に1時間を要したのに、さらに1時間釣りをせず川を登って開始。大雨予報なのに、僕らはバカですね。前日からの雨で増水しているのかと思ったら、むしろ平水よりも低い状態で釣り向き。さらにこんな天気なので他の釣り人が先行しているなんて事はありません。
イワナ釣り
ポイントへ着くや否や、釣れそうなポイントからの魚信は止まりません。やっぱり雨の日は警戒心が弱くて釣りやすい状況。濡れるのが嫌いじゃない人にはパラダイスですが、急な増水が考えられるので慣れている川だとしても、いつでも撤退できる準備が必要です。何事も無理は禁物。
キノコ
川の周りには知らないキノコだらけ。私は知識がないのでただ眺めるだけ。相変わらず魚は釣れ続けるので前へ進めないけれど、天気は少し回復傾向。
関東のイワナ釣り
1キロほど釣り上がったところから魚のサイズが上がり始めたけれど、この時点で少々釣り飽きた。というか、老眼鏡(Hat Eyes)を忘れたので、フライを結び変える事が容易ではない状況。なので途中から釣りをやめにして、仲間をガイドしながらの釣りに切り替えた。
減水気味の源流
昨日まであれだけ降っていたのに、川は平水よりも少ない状態。お魚は増水して少し喜んでいるみたい。しかしまだ水温は低めで、お魚の本格的な活性はお昼を少し回った頃から。夏イワナまではあと少しって感じ。
イワナ
少し釣ったら帰るつもりでいたのに、結局退渓したのは午後4時過ぎ。睡眠時間が1時間半ほどしかないのに、休みなく釣りを続ける僕らは帰る頃にはフラフラ。モンスタードリンクの力を借りて休み休み帰りましたとさ。さて、皆さんはどんな釣りをされていますか? 私は昨日の釣りで初夏を少し感じました。次回の釣りがもう楽しみです。

大物を求める関東アングラーはこの時期北の大地へ向かう

皆さんもご周知の通り、北海道には多くのフライフィッシングガイドさんがいらっしゃいまして、その費用は一日¥35,000〜¥50,000ほど。少々高く感じたり人によっては自分の力で釣らないと気が済まないという方がいます。しかし遠征して大物(または沢山釣れる場所)を探す時間を考えると、それだけで釣行日程全てを費やしてしまう羽目になるのは事実。翌年同じ場所を訪ねたとしても、ポイントは毎年変わるので同じ思いが出来るとは限りません。

これは海外遠征でも同じで、何も知らずに異国の地でガイド無しだと更にハードルが上がってしまいます。ちなみに海外のトラウトガイドの平均価格は大体$600〜$800位で、更にチップが必要なので、一日ざっくり10万円以上掛かるのでかなりの出費になり、旅費の大半がガイドフィーなんてのは私には普通の事だったり。日本のガイドはきめ細やかな対応をしてくれるのに、チップは必要ないのでつくづく日本は釣りやすい国だと感じてしまいます。

ひと昔前と違い日本でもガイドフィッシングは認知されたお陰で、人気のあるガイドさんを予約するのに一苦労する様になったのは私にとっての弊害。そんな有名ガイドさんの状況は、翌年はすでに予約がいっぱいで埋まっており2年待ちなんてザラな状況。なので私はドライフライで楽しめる6月の北海道の釣りなんて縁遠い人間なんです。そんなガイドの空きが無い状況に、「一緒に行きませんか?」のお誘いで、かなり久しぶりにこの季節に北海道へと出掛けてきた次第。あれ、管理人さんは先週はずっと秋田にいませんでしたっけ?なんて突っ込まれたけれど、遊ぶ時はめいいっぱい遊ぶのが私の心情。

今回は日程をキツキツにせず昼の飛行機で北海道へ向かい、夕食はご当地の美味しいものを頂き翌日から釣りをする算段。飛行機は無事北海道へ着陸し前方の席から順番に飛行機から降り始めた時、ふと振り返ると私から数人後ろに何処かで見た顔が。あれま、お店に良くいらっしゃる○○さんじゃありませんか。聞けばラッキーフィールドのヨッシーのガイドで明日からの釣行だとか。釣り人は釣れる場所を求めて各地へ移動しますが、その行動は皆同じなんだなぁと、お互い大笑いしてその夜は前夜祭として大人数で酒を酌み交わすのでした。

ちなみに帰りの飛行機も偶然同じだったので、お互いの釣果報告をしながらワチャワチャしながら羽田へ降り立った昨夜です。

今回の戒め:あれこれ悩まずに、フィッシングガイドの予約はガイドの空いている日程を押さえるべし

森の中
今回僕らのガイドはキャリコ フライズ&ガイドのムーさん。私は後から決まったオマケみたいなものなので、メインは初めてガイドフィッシングを経験する仲間が楽しめる事。そして思い描いたシチュエーションを楽しみにきたもう一人の仲間が良いサイズをキャッチすること。なのでガイドひとりに対して3名の大所帯なので、森を抜ける時はあえて大騒ぎしながら歩いてました。タックルは5番ロッド中心でドライフライフィッシング。
北海硫黄j
今回は色々な川を沢山釣り歩きましたが、頻繁にメイフライがハッチしている川から水温が冷たくてまだ水量が多い川など、さまざまなシチュエーションをその都度考えながら楽しみました。場所によってはブラウントラウトも出たのですが、残念ながらランディング失敗などでキャッチできていません。
モンカゲロウ
今回のドライフライのキーワードはモンカゲロウとヒゲナガカワトビケラ。ある川ではモンカゲがダラダラとハッチし散発にライズ。フックサイズは8番ぐらい。
レンボートラウト
初めてフライフィッシングガイドを体験するベーキャンのオカピーは予定位通りのナイスサイズをキャッチ。これで一人の任務が完了。
北海道のフライフィッシング。
ちなみに25〜35センチくらいはいくらでも釣れるのでパス。というか、そんなポイントは適当に釣って、大物ポイントを目指します。
余裕のゴーゴーアップのレインボートラウト
そして二人目の仲間は最低目標であったゴーマルをはるかに超える大物を釣ったので、退渓後にはサッポロクラシックビールを美味しそうに飲んでました。
ドライフライフィッシング
その翌日はガイド無しで知っている河川へGo!  毎年川が変わるので以前の面影を少し残しているものの、良かったポイントは流れが変わりポイント消滅。しかし北海道なのでお魚の付き場さえ理解していれば、レインボーは飽きる事なく釣れます。
レインボートラウト
この時期はどの河川も橋の周辺にも人が多く、お魚はスレています。しかし歩くのが嫌いでなければ、ポイントを探しつつ1時間も歩けば、良いポイントが見つかります。
北海道の川
橋周辺以外の入渓は大概の場所は車を置いて藪漕ぎをして入渓するのですが、本州とは違いヒグマさんが棲んでいますので、一人での行動は絶対に避けましょう。熊スプレー、熊鈴は最低限のアイテムです。
ウェットフライフィッシング
翌日はガイドのムーさんにスイッチロッドでスイングの釣りをリクエスト。それに応えてまた別の川のスイングしやすい所へ案内してくれます。
スイング
スイッチロッドでのスイングの場合、キャスト距離は15〜20m程度。なので本流のだだっ広い場所ではなく、ややこぢんまりとしたポイントでスイングスピードを調整しながらアタリを待ちます。
レインボートラウト
レインボートラウトをスイングで狙う場合、圧倒的に良く釣れるカラーは個人的な見解ではブラック。ウェットでもウーリーバガーゾンカーでも良いので黒を結んでスイングするとドーンと来て、リールが反転してこんなのが掛かるんです。今回はこんなお気楽な釣りでありながら、サイズに恵まれ3日間の釣りを楽しんできた3人衆でした。

幻影を追い求めたサクラマス遠征は坊主記録更新

コロナ禍は遠征へなかなか行けなかったので、写真を見返せば2019年を最後にサクラマスにはとんと縁がなくなってしまいましたなぁ。今年も昨年同様に秋田遠征へ出かけたのですが、自分の気持ちだけが前のめりして、どうやら幻影を追い掛けているような日々になってしまいました。

到着日は前日の大雨による大増水でプラス30センチの水位。でも濁りが比較的少ないので午後はなんとかなるかも?と、とりあえず今年の状況をみながらロッドを出せるところで出してみる事に。いつもよりも下流部に入ったポイントではすぐに9寸ヤマメがヒットしたので、もしやその親分を連れてきてくれるかと期待して投げ続けた思わせぶりな初日。

二日目は水位が落ち着き、爆投の一日。昨年サクラマスをキャッチした餌師の方が今年も対岸に入っていたので、軽くお辞儀して少しずつステップダウン。手応えは何も無かったけれど、夕方いっぱいいっぱいまでキャストし続けると、流れ終わりで見た巨大な馬鹿っ跳ね。今年のサクラマスは大きいと聞いていたけれど、遠目に見たそれも大きいかったなぁ。明日はこのポイントで決まりだな、と釣果を確信してポジティブな気持ちで締めくくる。

三日目はそのポイントにターゲットを絞り、時合いが来るであろう10〜12時頃にそのポイントに到着するように少し上流から入渓。昨日と同様に対岸には同じ餌師が、やっぱりお気に入りのポイントを丹念に攻めている。時間が進みいよいよ本番と思った時、対岸の餌師のロッドが今年も大きくしなった。おぉ今年もか、次はワシだなと狙いを定めたポイントへしつこく流す。思ったポイントではアタリは無かったものの、フライを流し切った所にあった岩の前でロッドのティップが二度お辞儀をするがラインが走らない。ん?喰いが甘いのか?

四日目は絶対に釣ってやるとハネがあった場所のみに絞りこみ。もちろん対岸にはいつもの餌師のお方。私は前日と同様に絞り込んだポイントへ幾度となく流し込んだ一日。しかしその日の終わりに見たものは、馬鹿っ跳ねした魚の正体は大鯉だと知りガックリとうなだれる。

最終日はサクラマスの跳ねだと思って狙い続けたポイントを諦め、一段下の流れへと入る。すると昨日まで私が一生懸命投げていたポイントにルアー師が対岸から陣取った。私がタックルを用意しているとそのルアー師が突然雄叫びをあげる。何事か? 遠目ではあるが、彼の足元に銀色の魚が横たわっている。あぁ、やっぱり本命はそこだったのか。

そのポイントはすぐに空いたので、午後はそこで二匹目のドジョウならぬ、2本目のサクラマスを狙ってじっくりと流しこむ。しかし、ウンともスンとも魚信が無い。時間だけが過ぎていくので、昨年もいらしていた遠征組の餌師に一昨日釣った時の状況を聞こうとお話をする事にした。

「昨年はどうも。今年もやりましたね。サクラマス! 遠目で見てたけれど、お見事でした。」

すると彼は、
「え? あ、一昨日の魚ですか。アレは大きなニゴイでしたよ、今日が4日目でまだ釣れてませんが、今日で終わりなんです。」

なんと、てっきり彼はサクラマスをキャッチしたと思っていたが、ニゴイだったのだ。私は続けてこう訪ねた。

「さっき貴方のすぐ下で釣っていた方は雄叫びをあげてましたよね、あのサクラマスはどれくらいのサイズでした?」

「え? あの方ですか。実はあの大声をあげた後に私の方に詫びに来て、大声あげてすみません、実はニゴイでしたという事です。」

私はこの5日間、一体何を追い掛けていたのでしょう?

今シーズンのこの川はサクラマスの遡上量はとても多く、地元ルアーマンの釣果は二桁以上の方がかなりいらっしゃいます。その反面、エサ釣りとフライフィッシングは苦戦が強いられている状況。という言い訳をしてはみるものの、私の釣り仲間はすでに一本キャッチしているし、私に追従して始めたお客様も念願の一本目をキャッチ。決して釣れない訳ではないのです。

見えているライズを釣るのとは違い、博打に近いこの釣りにはやっぱり運も必要でしょうが、今の私はスランプなのかもしれません。釣りたい魚が多過ぎる故にサクラマスの釣りに対する姿勢が恒例行事のような扱いになってしまっているのも良くないような気がします。やっぱりは釣りは情熱を持って接しないとね。

最後になりますが、私の為にポイントを開けて頂いた地元フライフィッシャーマンの皆様に感謝いたします。昔と状況が一変し、私が今持っている技術と知識と勘所だけではどうにも太刀打ち出来ない様です。今後は運に頼らなくて良い方法を更に模索していこうかと考えながら精進いしております。

PS:なんか落ち込んでいる様に書いていますが、相変わらずヤマメは私を癒してくれるので、寂しくない秋田路でした。

ダンケルド
今年使用したダンケルドは#4〜#8で、合計12本。岩に引っ掛けて針先が丸まってしまったもの。オーバルティンセルが切れてしまったもの。あるいはここぞという時に新鮮な餌でないと釣れない気がして、新しくまた引っ張り出したりするので、フライをとても消費します。ちなみにダンケルド以外のウェットを8本使用。
HMTリーダーワレット
ハーミットのリーダーワレットをこんな風に別の形で使ってます。以前はホイットレーのウェットボックスを何個も持ち歩いていたのですが、重くて仕方ないので、ホイットレーは1個にし、残りはこんな風にペチャンコにして運びます。
河原を歩く
流れは毎年変わるので、車を置いて目の前という訳にはいきません。時には延々とジャングルのような草むらを歩いてポイントへ向かいます。
本流ヤマメ
初日に釣れた9寸ヤマメ。体高があり本流らしいパワフルな引きだけれど、ダブハンをしならせるほどの重さが残念ながらありません。
本流のサクラマス釣り
年を追うごとに川幅が狭くなっている(水深が浅くなっている)と感じる私。来年からスイッチロッドにしようかな?
本流のウグイ(ハヤ)
あまりにもアタリがないので、ウグイがいないのかと思い、フライをシルバーマーチブラウンに変えて様子を伺ったら、すぐに釣れました。今年のウグイはダンケルド#6を咥えるほどのやる気がない様です。
タヌキ
秋田は熊の話が多いですが、今年はタヌキさんと3度遭遇しました。栄養が良いのかコロコロしてます。
本流の釣り
なんだかんだで雨の日も多く、ピーカンだったのは一日だけかな?本流なので浸かりっぱなしの時はネルエピックのネオプレーンウェーダーを履きます。
渓流でフライフィッシング
もう渓流の話は書かなくてもわかるので端折ります。本流の後でわずか30分のイブニングでも二桁釣れるレベル。サイズは選んで釣る時間がないのでヤマメは7〜8寸半。イワナは7寸から泣き尺まで。
渓流のヤマメ
一日の釣行時間は8〜10時間で休みなくやり続けていたら、途中調子悪くなっちゃいました。が12時間睡眠で回復(笑)。帰路は大雨で東京まで8時間掛かったので、そっちの方が疲れたかも?

 

夏の源流釣りのために太腿を鍛えに未知の渓流へ

釣りに必要なものをあげれば、釣りの技術や天候に運や根気など上げたらキリがないですが、意外と体力が必要だという事を忘れてませんか? 特にジジイになった僕ら。そう、そこのあなたもそうです。最近河原でコケたり翌日筋肉痛で動けないなんてことがあるでしょう? 私もちょっと激しい渓流へ入る前に肩慣らしをしておかないと、足腰は大変なことになります。更に体を柔らかくバランスを取れるようにしないと、浮石に足を取られてバランスを崩し、肋骨をポキリなんてことになりかねません。いつまでも若いつもりでいる私の場合、ジジイになればなるほど釣りよりも体力や体幹を気にしなくてはならないのです。

通勤で通う大塚駅からハーミットまでの登り坂で、あのストレートを休まずに一番上まで走って登って行く若者がいます。私はつい抜きたくなる衝動でついて行くのですが、50mも小走りをすれば息は上がり、やがてはスローダウン。あの若者と並走したいから鍛える、というのは嘘ですが、少しでも翌日の影響を減らすためにやっぱり太腿は鍛えないとなぁ。今週は釣りへ行っている場合でもないんですが、休みの日にジッとしていられない私は夜明けと共に目覚めちゃうのです(ジジイは皆そうかも?)。起きてしまえば釣り以外にやる事もないので、今回は少し太腿をいじめるつもりで車はいざ北関東へ。

天気予報は午後には雨予報だったので、雨になる頃に本流スイングをする予定。だから本音で言えば3連続オデコは嫌なので、その前に渓流でヤマメをサクッと釣って本流へ戻るという、いつもと逆のやり方。そして選んだ渓流は行ったことはあるけれど入ったことがない区間。高低差と距離はあらかた国土地理院の地図で調べたので、半日掛からずに出て来られることでしょう。

そんな初めての場所のお話は以下の通り。先に内容をバラすと、まぁ結果はいつもの通り大したことはありません。

今回の戒め:ポジティブな気持ちだけでは目的の魚は釣れない・・

北関東の川
入渓点から退渓点までおよそ1kmで、高低差は100mとちょっと。途中に砂防堰堤があり実際には思っていたような落差は少ない渓流で、草木が生い茂り川面に木漏れ日が少し落ちる程度の暗い渓流。良さそうなポイントは至る所にあります。しかし底石が暗い色で深さが分からず、その歩みはゆっくりと苔が多いだけにコケないように進みます(笑)
フライを咥えたヤマメ
良さげなポイントが点在する割には入渓点は魚の反応が薄く、少し入ったところから反応が出始めた。しかしそのほとんどが6寸程度のチビばかり。虫っけはメマトイだけという感じで、夏虫はまだまだの様。
渓流のせせらぎ
せせらぎの音と鳥の囀り以外は何も聞こえず、この緑の中に佇むと、まるでもののけの世界にいる様な雰囲気。
ヤマメの腹
要所要所でヤマメは釣れるのですが、サイズは皆一緒。大物はどこ? 釣ったヤマメの中にはこんなふうにお腹側に斑点がある個体がいました。写真を見て分かったのですが、ヤマメのボディに小さなメイフライがくっ付いてますね。老眼だから現場では分からんかった(笑)
ヤマメ
さしてキツイ場所が見当たらなかったので、あえて大岩を乗り越えてみたり、砂防堰堤を一番辛そうな場所から登ったりして太腿をイジメました。実はその登り切ったところが放流ポイントだということを知っていたので、最後はそこで放流物の数釣りをして癒されようと思っていたのですが、そこにはエサ師がギッチリ。彼らに話を聞くと数日前に放流だあったとの事で、その流れに管釣りの様にヤマメが群れてました。ま、退渓までに10本近く天然モノのチビは釣れたのでそこはスルーして退渓。早足で4時間弱の遡行でしたが、私はそこから車に戻るのに20分以掛けて歩いて戻ります。
ヤマメ
車に戻り本流のプライムタイムまでまだ時間があるので、どこかで休憩しようと別の河原へ移動。移動した先でおにぎりを食べながら河原を眺めていると、目の前に何匹ものヤマメのライズが。どうやらここにも放流があった様だけれど誰もいない状態。シングルハンドはまだ畳んで無かったのでロッドを出すと、サクッと釣れました。立て続けに、簡単に・・。全部同じような放流物なのでやり続けていたら本流の時間に間に合わなくなるので3匹釣って移動です。
本流でスイング
1時間掛けて移動してきた本流は曇天が泣き出し始めた、これはチャンス? 時間を見計らってポイントの頭から2ステップダウン(一回流したら2歩降る)で釣り降ります。早瀬でもターン終りでも細かなアタリが、でも掛かりません。
スイングの釣りでオイカワ
アタリが沢山ある割には何も掛からないのですが、一つの流れの終わりの方でこのサイズのオイカワが2匹釣れました。今まで雑魚として小馬鹿にしてきたヤマベ(オイカワ)ですが、本日の釣りはヤマメよりも本流でオイカワが掛かることの方がずっと嬉しかった一日。本流の釣りは孤独な時間が長いので、ロッドから伝わる小刻みに震える生命感はたとえ雑魚であっても私には大切な緊張なのです。さて、練習は今週まで。来週は本腰を入れないとなぁ。