夏の終わりは中越でフライフィッシング

9月に入っていきなり秋めいてきた東京。渓流釣りは残り一ヶ月を切った関東地方なので、昨日は夏の終わりを感じるために北関東へ釣りに行きンゴ(行き卍?)。無理やり若者言葉を使って見たけれど、やっぱり違和感がありますな(笑)。

釣りへ行く道中気になったことは日照時間が少ないためか、稲穂についた実は小さくその背丈の低さを感じるけれど、今年のお米は大丈夫かな? 緑から徐々に黄色味を帯びた大地を見ながら目的へ到着したのは6時過ぎ。外気温は13℃でゴザイマス。

私は9月に入るとブナ(婚姻色)の入ったヤマメを釣りたくないので、ヤマメ釣りへはほとんど出かけないのだけれど、今回は釣り仲間の一人が今季初渓流初釣行というので、そのサポートを兼ねてヤマメとイワナの両狙い。今季初釣行とは、いやはやなんとも体に悪いこと。今回の釣行で一気にリフレッシュしてもらいましょう。

夏ヤマメ一里一匹よろしく、やっぱりお盆を過ぎるとそう簡単には良いサイズが出ないかわりに、新子ヤマメはすこぶる元気。なのでフライは彼らが掛からぬよう#12-14を中心に使うけれど、元気の良い奴はそれでも掛かっちゃいます。彼らを避けるために、そして大物を狙うために水深が膝上以上で流れの早い場所探し。さらに岸際に生える雑草が影を落とすポイントだけを探して丹念に攻めると、良型のヤマメがヒットします。ですが、そんなすべての条件が揃う場所はなかなかないので夏ヤマメ一里1匹とは行かないまでも、結局良いサイズは1kmに一本という感じ。風が吹けばバッタが沢山川面に落ちる季節でもアリマス。

日が高くなると開けた河原は影がなくなるので、影を求めて山奥へ入りイワナ狙いへ。同じような条件を満たすポイントからはイワナも次々とヒットします。やっぱりおおらかなイワナはリハビリにはもってこい。

そんなこんなで無休憩で釣り続けた昨日は余裕のツ抜けで、イブニングは秋の虫たちの合唱を聴きながら何事も起きません、残念。冷んやりとした暗がりでウェーダーを脱いでいたら、ちょっとセンチな気分になる初秋の夕暮れ。今年はあと何回渓流へ行けるかな?

チビヤマメならば、釣ろうと思えばいくらでも釣れるかも?でも意外にもフライサイズを小さくすると全ての魚の反応が鈍くなった。
太陽がまだ斜めなので自分の影がモロ入ったけれど、早い流れを丹念に攻めればドーンとこのサイズ、嬉しい一本。魚体は多少サビ色になっていたけれど、ブナが入ってなくてヨカッタ。
影ができている時間は反応がすこぶる快調なヤマメ狙い。ちなみに朝の気温は13℃ととても寒いので、気温の上昇する朝方に良い釣りができるでしょう。イブニングはなーんもなし。
イワナ狙いに切り替えて上流へ。影を求めてシェード打ち。木の下へ慎重にプレゼンテーション。
Epic パックライトは上流部のイワナに大活躍。
木漏れ日も真夏よりも少し柔らかさを感じたこの日。
Winston Boron III LS 804/4マーキス5。夏ヤマメのフルパワーは掛けた後にその魚を追って下流へ20mというドキドキの追いかけっこ。

台風とアタリ カラー

若かりし頃に台風接近を聞いて荒れている湘南の海でサーフィンをしたことがありますが、それは若さゆえのカッコつけです。そんなことで女性にモテることもなく、むしろ溺れそうになって二度とやらないと誓いました。皆さんは決して私の真似などしないように。

昨日の予報は台風接近で太平洋沿岸は波が高くなるので近寄らないようにですが、東京湾は場所によっては北風には強いのです。昨日は船長の判断でシーバスへGO。タックルを用意していた夜明けは、谷間を抜けるビル風が恐ろしいほど吹いてましたが、洋上は風速6-7mと行ったところ。ハワイのコナウインドに比べれば大したことありません。

ご存知の通りお魚は気圧が低くなるとよく釣れると言われてますが、私の経験上でも同じ。お魚が持つ浮き袋が関係しているなどの諸説がありますが、接近前の穏やかな曇りの一日は爆超することがとても多いと感じます。と言っても台風接近の最中は細心の注意が必要ですから気をつけましょう。

波は通常よりも若干のウネリがあったものの、釣りするにはまったく問題がない程度。最初の一投目から何匹もの魚が水面を割って猛バイト。いつもなら飯を食べながらタラタラとやる釣りが、モチベーションが途切れることなくずっとトップ炸裂のゲーム。

そんなフローティングミノーフライでの猛バイト。最初は通常のパールカラーを使っていたのだけれど少し経つと魚はスレ始めて反応が鈍くなる。そこでフライのカラーをマジックボディのイエローカラーを使ったフライにチェンジすると、再び猛アタックが続きました。(フライの作り方はこちら12

このボディカラー、夜の出船では「カラーは関係ないですよ。」といつもお客様に言ってますが、日中の釣りの場合はボディカラーがとても需要で、パール一辺倒だと飽きられてしまい、釣果が続かないケースが多いんです。潮色の違いによってもボディカラーを変えていく必要がありますが、私的見解ですがイエロー→パール→ブルー→ピンクの順で日中は試してください。ピンクは使用率が低いのですが、時に爆発的な威力を発揮することもあるので、タイイングは忘れずに。

東京湾はデイゲームシーバス、フローティングミノーのステージに入りました。皆さんご準備を!

台風接近の最中1番の強敵は波でも風でもなく、モチベーションを下げる豪雨。パンツまでビショビショになりながら、釣り続けました。
最初のうちはおチビちゃんの入れ食いでダブルヒット続き。

 

ナナマルと応戦中のゲスト。この後ランディング寸前でバレてしまった、残念無念。
これだだけ水面がざわついているとフライのアピール力はなさそうに見えるけれど、シーバスはしっかり上を見ています。隣でやっていたルアー船もロッドがずっと曲がっていました。

 

今回の相棒はWinston Boron IIIx 9ft 8番TFOのアトール。昼間に見ると随分と派手ですな(バイオレット)。
悲しいかな、大物はランディング失敗とラインブレイクでキャッチできずに、サイズはロクマルまで届かなかった。でも潮頭にいる最初の一投目出る個体は全て大きかったです。次回に期待。

夏祭り

皆さんが想像する夏祭りは、今年で言えば『君の名は?』に出てくるような夏祭りでしょうか? 私はこの夏ようやくこの映画を見ましたヨ。そして夏の海に出て釣り人が嫌う祭りはオマツリ(ご周知の通り、隣の人と釣り糸が絡むこと)でしょうか。何年か前に相模湾で目の前に起きるマグロの猛ボイルに目掛けて10隻以上の船からルアーを一斉投射されたら、ナブラの上にスパイダーマンが放ったクモの巣の様になり、そこに高価なルアーが沢山引っかかっているような状態を目にしました(笑)。釣り人だけでなく船長もよろしく、ナブラは人を興奮状態にさせてしまう魔物です。

昨日はそんなオマツリはなかったけれども夏のシイラ祭りというべき、一年の中でこれでもか、というくらい釣れ過ぎる相模湾の一日。わがままな釣り人は「釣れ過ぎるのはなんだか嫌だなぁ。」とぼやく人もいますが、年に一度あるかるかないかの出来事なんだから、素直にお魚に感謝して楽しみました。

っということで、昨日の結果を先に話しちゃいましたが、シイラの入れ食いで飽きるほど釣りました、いや本当に飽きたかも?(笑)。ちなみに休んでいたのは船の移動中だけで、後半は力を抜きながら釣りをしましたとさ。本当は、もう十数年お目にかかっていないカツヲを釣りたかったんですが、好調なカツヲもそろそろ下火のようでカツヲ狙いのコマセ船でもシイラ祭り。海上にはトンボが舞い夏の終わりを少し感じつつ、アイスクリームを頬張りながら帰路につきました。

海の中は水族館状態。これからフライフィッシングを始めたい人で入れ食いを楽しみたい人がいるのならば、真夏のシイラから始めればこんなに楽しいことはないでしょう。魚は美味しいし、運がよければ外道(なんて言っちゃダメですね)でマツダイやカンパチ、サバにカツヲやマグロが釣れるんですから。
前に見える船はスパンカー(船を風上に向かせるための帆)を立てたカツヲ狙いのコマセ釣り。カツヲは釣れてませんでした。

 

シイラをリリースすると、サメが待ってましたとシイラをパクリ。毎年色々なハプニングがあるのですが、今年はメカジキ2匹に遭遇。マグロ用ルアーを持って来ていた人がキャストすると一度はバイトが。その後は逃げちゃいました。一昨年はマンボウとマンタ、さらに前の年はカジキを銛で突いたこともあります。
相模湾で釣りをする人には馴染みのある城ヶ島沖のパヤオ。潮色は悪かったけれど、シイラの反応はすこぶる好調。チビカンパチもいましたが、ヒットにはならず。

 

一人マシンのように釣る人もいれば、休み休み楽しむ人も。サイズは伸びなかったものの、竿が曲がらない時間がなかった一日です。
嫁が掛けたシイラを旦那が救うの図、夫婦の共同作業です。

 

散水装置の先っちょはこんな感じ。この泡の中でバイトするカツヲを見たいなぁ。
移動中のインターバルはスイカ休憩。時にはかき氷の時も。

 

海上には掃海艇あわじや海上保安庁の船が右往左往。なんか慌ただしい雰囲気だなと思ったら、北朝鮮がミサイル放ったんですね、恐ろしや。

潮をかむ(海で釣果を伸ばすためのハウツゥ・テクニック)

海釣りで出てくる言葉だと思うけれど、落とした仕掛けが潮の流れに引っ張られている状態のこと。人がいくら潮に噛みついても手応えはないだろうから、その感覚はなかなか伝わりづらいものですね、悪しからず。『潮をかむ』のはフライ用語で言うところのドラッグ(引きずる)にあたるでしょうか。渓流のフライフィッシングでは一般的にフライが流れに身を任せて自然に流れている状態が釣れるということで、このドラッグを嫌うのはご周知のとおり。しかしフライの場合、潮の流れに自然に流すことはほとんどなく、むしろドラッグを掛けた状態。つまりはフライラインに潮を噛ませた状態で釣ることが必要になるので、ウェットフィッシングに似ています。

シーバスを狙う場合、もしフライラインが自分の方へ流されているならば、一般的にいうドラッグフリーの状態になるわけで、フライをいくら引っ張ってもアタリが出ず、たるみだけを回収している状態になる訳でフライが動かない、もしくはアタリが出ない。この状況を打破するために船長が船のポジションを変えたり、ラインの置き方(渓流でいうならばメンディングやリーチキャスト)を駆使して、ロッドのティップが常に軽いオモリで引っ張られているような状態、つまりは潮が噛んでいるラインが張った状態でアタリを取る必要があるのです。ま、これは現場で話さないとなかなかわかりづらいことなので、一緒にシーバスフィッシングへ行きましょう

ちなみにソルトのフライフィッシングであれば東京湾のサスペンドしたクロダイを狙う場合(フラットのサイトフィッシングを除く)は、黒鯛の落とし込み釣りよろしく、フリーフォールで落とす必要があるから、この場合はカーブフォールにならないように、リーダーをシワシワに落とさなくてはいけない例外もあります。

昨日は『潮を噛む』ことをかなり意識しなければ魚の反応が鈍い状況だったので、少し苦労した次第。それでもラインが張って引き波ができる状態をキープできれば、トップで反応があるし、食いが渋くなればシンキングラインラインのテンションが保てれば釣れる状況でした。数の伸び悩みは今後のお魚スイッチ次第ですので、シーバスフィッシングを楽しみたい方は、そろそろ前予約が必要なシーズンです。

来週も楽しみながら試行錯誤イタシマス。

トップでも何度も出たのだけれど、サイズ自体にウェイトがないから掛けづらいのでシンキングで釣りました。
ジャングルロッドは本来の目的とは違う、しょっぱい世界で使うことが多い私(笑)。幾分短いことが有利に働くシチュエーションがあるので、東京湾で活躍中。
シーバスのフライフィッシングといえばシークロですよね?ついでにシーホースもよろしく。

 

久しぶりにシーバスをグリップしてみました。ブラックバスを狙う人ならば、左手のザラザラを勲章と呼びます。でも痛い・・・。
私と一緒に船に乗ったことがある人ならば知っていると思うけれど、私がいつも投げているフライサイズは4/0フックで約11cm位のサイズ。でもアタリだけ出てなかなか釣れなかったので、2/0番まで下げてようやくヒット。

 

朝一の地合いは一瞬。お魚スイッチは一週ごとに良くなる筈。今後の猛ボイルに期待。

 

電車でふた駅。東京のど真ん中で釣りをする

お盆も過ぎて私的気分は海モードへ突入。暑さがおさまるまで渓流以外の釣りを楽しんでいる最中の管理人です。

ハーミットは創業して早21年目。なぜこの地でハーミットを始めたの?と聞かれることがあるので、知らない方のためにちょっとだけそのお話。私は高校生になるとすぐに皆さんがご存知の大手釣具屋さんでアルバイトを始め、学生生活が終わると就職活動が面倒で、そのままその会社へ就職した次第。当時の最初の配属先が後楽園店で(現在はありません)、この場所は勝手知ったる地なので始めました。当時からのお客さんも未だにいらしている次第で、古いお付き合いのお客様だともう35年以上になるんですね。そして文京区出身なので、この辺は私の遊び場でもあります。

そんな都会っ子の私は上野の不忍池でライギョ釣り、皇居の外堀(市ヶ谷)で鯉のポップコーンチャム(撒き餌)でフライフィッシング、そして赤坂見附にある弁慶池でブルーギル&バスフィッシングで育った釣り人。不忍池はもちろん釣り禁止ですが小・中学生時代の話ですから、許してやってくださいまし(今は外堀もダメなのかな?)。

昨日は40年前と現在を振り返り、久しぶりに赤坂見附の弁慶池へ見聞。とはいうものの、ハーミットが始まった当初はレインボートラウト狙いで行ってましたが・・・(当時の様子はこちら)。水道橋ハーミットからだと、九段下まで歩き半蔵門線でふた駅。永田町で降りて7番出口で出ると目の前で正味20分の短い行程。

港区赤坂で釣りをしていた中学生時代は岸釣りOKでしたが、現在はボート釣りのみ。永田町の7番出口から歩いて1分ですが、出口を間違えると国会議事堂へ行っちゃいます(笑)

中学生の時のこと、この弁慶池へ釣りに出かけるとそこへ近づくと大勢のおまわりさん。そして中学生の私はおまわりさんに囲まれて職質の嵐。その日が東京サミットだとは知らず、ロッドケースに納めて釣り場へ行ったために、バズーカ砲と間違えられて警察官に取り囲まれて釣りができなきなかった思い出があります。

弁慶池が昔と違う点は、浄化するために入れた有機微生物により水質は改善され綺麗になった代わりにウィードがびっしりになったことで、より魚にやさしいビオトープが形成された。釣り人からすれば厄介者なウィードかもしれないけれど、多くの魚を育てていると思えば多少のめんどくささなどは我慢できます。

弁慶池のブルーギル
今回は残念ながらバスはホッパーのドライに何回か出たものの、アワセ切れ2回とすっぽ抜け2回でランディングできず。次回はちゃんとフライを巻いて臨みます。

ここでのお気楽な釣りを提案すると、まだまだ暑いので夕方よりの時間に出向いてボート屋さん閉店の18時近くまで釣り、自宅近くの近所の銭湯でさっぱりと。その足で一杯引っ掛けて帰るなんてのがお勧めです。魚は色々な種類がいるので、オススメですヨ。特にブルーギルは裏切りません。そうそう、ボート屋さんとお話しましたが、今年も11月からレインボートラウトを入れるとのこと。現在は鵜に食われないようにでっかいのしか入れないためにたくさん釣ることはできませんが、出れば50cmオーバーだそうです。お近くの方はお楽しみに。

帰りの電車で我に帰り、辺りを見回すとスーツ姿に汗をかきなが仕事に励んている人をみていると、50過ぎたオヤジが国会議事堂のすぐそばでこんな遊びをしていて良いのだろうかと思いましたが、人は人。これからも我が釣り人生を貫いてまいります。

本当はルアーの雷魚タックルを持っていく予定だったけれど、使えそうなフロッグが見つからず、次回へ持ち越し。オープンウォーターで雷魚を見つけてバスバグをキャストしたけれど、全くの無視。スイッチが入る時間帯はいつかな?
ウイードベッドの中にすっぽん1匹とミシシッピーアカミミガメ(ミドリガメ)2匹。わかるかな?

 

イトトンボを追い回すバスを発見。すかさずキャストすると、ブルーギルの方が先に食ってしまった・・・。
この稚魚を見てなんだかわかるかな?この子たちをいじめると、たとえ船のオールであっても果敢にアタックする親雷魚。過保護な雷魚の子たちが育つまで、ルアーを投げずにそっとしておいてください。

 

茶鱒への憧れ

フライフィッシングの対象魚で1番人気は私的見解では多分ヤマメだと思うけれど、北海道ではダントツ、フルパワーのレンボートラウトが人気。本州の人たちは尺ヤマメ(アマゴ)を求めて東奔西走するけれど、関東でレインボートラウトの人気がない理由は、ニジマス=管釣りで釣れるイージーな魚というイメージが色濃く、そして自然再生産している河川がほとんどないからだと思います。

私はFF人生の40年近くを本栖湖へ通いブラウントラウトの影を未だ追いかけ続けている人間ですが、湖の釣りを中心とする本州のフライフィッシャーマンならその人気は多分ブラウントラウトへの憧れが強いでしょう。その理由は関東圏で釣れる魚の順番では数がそれほど釣れないからだと思います(近年中禅寺湖はC&Rの効果も手伝って、随分と釣れるようになりましたね)。そしてなんとなく面構えは強そうでカッコイイといのはブラックバスも通ずるところ。

さてさてそのブラウントラウトですが、関東圏では80年代から数カ所で自然繁殖し現在でもある一定量のストックがある川があります。私がこの場所で最後に竿を出したのが1990年代半ばだったので、その後どうなんでしょう?ということでその川へ久しぶりの釣行が昨日のこと。前日との気温差で魚がびっくりしたのか虫がびっくりしたのか、河川は虫と魚の反応が極めて低い状態。本命の茶鱒は数本しか釣れず、その代わり遡上系のアマゴが数本釣れるというのは初のこと。ここはイワナの生息域のはずなのですが・・・。

平日釣行ができる人たちを引き連れて、十数年振りに訪れた川。歩いた距離に反比例して釣れません。虫っけが全くなかったのが原因?
本日写真を整理してわかったことが一つ。今回はWinston Boron Air 8ft6inch4番を持って釣りをしていたつもりだったが、間違えて9ft6番に4番ラインを乗せて釣っていたことが判明(笑)。お恥ずかしい・・・。

 

フライはライムトルード。虫で言えばブナ虫のイミテートになるのかな?
フライラインが引っかかりそうな木の真下にいました。

 

夕方までお昼寝して入った本命ポイントは、なぜかアマゴが・・・。この川で初めて釣りましたヨ。
「渋いライズはアマゴだよ。」と教え、皆にはフライサイズを下げてもらうように伝えると、すぐに良型アマゴをヒット。ブラウン狙いのはずだったんですが・・。

 

真っ暗になる頃にようやくチビブラウンが反応するのがやっと。久しぶりに真っ暗になるまでロッドを振り続けたとさ。

 

FFロッドで狙う、クロダイの落とし込み釣り

昨日はお友達のお店である『ロックス』と合同でシイラ・カツオフライフィッシング親睦イベントの予定でしたが、諸事情で中止になりちょっと残念。で、せっかく集まった人ともて余した休日をどうしようかということで、急遽シークロでエサ釣りをすることに。フライフィッシングを離れての釣りは、一日中笑っぱなしの楽しい時間を過ごせました。

フライショップを営む私ですが、私は釣りはなんでも好きでどんな釣りでもします。今までにやったことがないジャンルは、石鯛釣りだけぐらいで、あとは一通りの釣りを楽しんできました。いつも思うことはどんな釣りも始めてみれば、ワクワクドキドキで楽しいものです。皆さんもたまにはフライフィッシングを離れて他の釣りを楽しんでみてはいかが?いろいろな釣りを経験して、その中からフライに反映できるテクニックや結び方など、きっと出てくると思いますヨ。

シークロのリュウちゃんに「今日はフライを離れて五目釣りね。」というリクエストをすると快く受けて、最初に向かったのはカラス貝取り。堤防に張り付くそれを、粒を選んでもぎ取ります。
ピンがサビキに合っちゃってピンボケカサゴ君。魚探を頼りにコマセなしでサビキを使って五目釣り。今回サビキで釣れたのは、アジ・カサゴ・メバルなど。考えてみれば、サビキは毛バリ釣りみたいなものですね。

 

続いて向かったのはタコ釣り。今回は不発だったので、すぐに退散。この釣りも餌はゴムでできたカニなので、疑似餌の釣りという点ではフライフィッシングと一緒です。
その後はアオイソメを使ってキス釣り。他にベラ・ヒイラギ・メゴチ・エイなど。サイズも大きく大満足。

 

1番大きい鯵は尺越えで、キスも26とビックサイズ。彼らはお刺身になりました。
そして最後に黒鯛の落とし込み釣り。フライロッドを使わない人はスピニングで。

 

サイズは45〜最大51cmまで。平べったい魚のパワーは凄まじい。

フライロッドで落とし込み釣りをする時は、タックルは6番以上。リーダーを使わず16ポンドのティペットを10mほど巻き、その先に2.5号のハリスを80cmほど装着。針はチヌばりを結び、チモトにはB3位のガン玉。そして最初に取ったカラス貝をつけます。 釣り方はフライキャスティングをせずに、アンダーハンドでフリッピング(ルアーのテクニック)をしてポイントへ打ち込みます。

餌をフリーフォールで落とし、約5秒落として何も変化がなければ、次へと打ち込んでいくという寸法。 魚が咥えればラインが走ったり止まったりするので、その際に鬼アワセをくれてヒットすればラッキー。フライフィッシングのハードルよりずっと釣りやすいので、まずは黒鯛の引きを味わい再度フライで挑戦するというのも一つの方法かもしれません。

それぞれの成長

菅沼が解放されるようになってから、かれこれ10年以上の月日が経ったのではないだろうか。かつては沼田から金精峠までの釣り場といえば丸沼だけであった。その後C&R区間として解放された菅沼と大尻沼は交互に隔年解禁し人気のスポットということは皆さんもご周知の通り。そして今年は順番でいうと菅沼の解禁年。

どちらの湖もドライフライで大物のトラウトが楽しめるのが1番の魅力で、私も年に数度は訪れマス達に遊んでいただいている。ちなみに菅沼の標高は1,731mと高いので、夏に訪れても蝉の鳴き声が聞こえないとても静かな場所。野反湖同様に通年フリースは持って行っても言い過ぎじゃないくらいに朝は寒い。

そんな菅沼には私のアイドルであるイトウが生息する。多分放流の際に紛れ込んだ個体なのであろう。オープン当初から君臨するイトウなのだが、私は勝手に花子さんと呼んでいる。もちろん、メスであるのかは定かではない。解禁年になると私は彼女に会いに行き、その成長を1人ほくそ笑む。今では立派な大きさになりその貫禄は主と言って良いだろう。たまにニジマスを加えているお姿は圧巻。捕食の瞬間はまるで潮流があるかのように渦潮ができる。

そんなイトウの成長を楽しみに菅沼へ出かけるのだが、過去の写真をひっくり返して気づいたことは、結構な頻度で愚息を連れ出していて菅沼や大尻沼へ行っていたんだな、ということ。今では私と背丈がさほど変わらず、ひょろっとしたもやしっ子がイトウと共に育ったようだ(笑)。もっとイトウのようにたくましく育って欲しいものであるが、それは今後に期待であろう。イトウの花子さんと息子の成長、自分の老いを感じながら見守り、今後もその姿を見てほくそ笑み続けて行きたい。

PS:今回の釣行で花子さんよりもひと回り小さいイトウの個体を初めて見つけた。もしかして複数生息しているの?そう考えたら急に釣りの虫が騒ぎ、釣りたい欲求が出始めた私である(笑)。

図体はデカクなったけれど、お肉は全然ついてない愚息。Tシャツ1枚で来やがった根性は、あまりの寒さに親父のフリースを着込むことになった、先日の火曜日。
写っているのはレインボーだけれど、この近所にいつも花子さんがいます。私のアイドルをいじめないでね。っと言っても釣り場なので、もちろん釣っても大丈夫。もし花子さんに挑むならば、推定7キロ以上は確実にあるので、8-10番タックルかな。たまに小さいニジマスを喰っているのを見ます。

 

秋になると人気も少なくなり雰囲気は良いが、帰りの渋滞が地獄の紅葉ロード。
彼は6年目(3回)の菅沼だけれど、経験値はまだまだ。オヤジを超える日は当分先です。
サイトフィッシングをずっとやっていたので、私はずーっと漕いで、指示して、騒いで、天を仰ぐ、の繰り返し。人に釣ってもらうのは難しいものです。

 

人生はバランスシート

今シーズンは解禁から渓流では思った通りの釣果が出ることがなく、雨と無駄打ちの日々が続いた。特に6月前半までパッとしない日々が続いていていたので、「釣り人生でこういう年もあるんだな。」なんて思っていた。ところがどっこい、梅雨に入るとまるで競馬の予想がドンピシャ当たるかのような日々。釣行前夜の妄想が現実になるというのは、釣り人にとって大変楽しい時間なのでございます。

昨日は車を降りてから約1時間歩いてからの入渓。その川は関東ではかなり人気の河川で、多くのフライフィッシャーマンが訪れている。時期的にそろそろスレッカラシになった頃で釣るのが難しだろうと、谷を下って3人で入渓したのが7時過ぎのこと。皆は初めて訪れる場所なので、私は渓流経験が少ない一人をサポートしながら上がっていくとにした。もう一人を先に行かせ「釣れ始めたらペースを落としてね。」とお願いしたのだが、彼のペースが遅いので一向に前へ進まないのかと思っていた。しかしその彼に目をやると竿は曲がっているではないか。聞けばすでに15本ほどを上げていた。マジで?

その後は3人で並走するように釣り進んだが、一つのポイントで3〜5本釣れるのは普通で、トリプルヒットの時間があったり。サイズも8寸から9寸半で、フライをいくら大きくしても釣れる数は変わらない状態が続く。気がつけばあまりにも前に進むのが遅すぎて計算した退渓点の時間に間に合わないので、1番良いところをすっ飛ばして帰るという有様。真面目にやっていたらツ抜けどころか、3人で三桁は余裕で釣ってしまいそうな勢いは、この川では初めての経験。尺上こそ取れなかったものの、根に潜られて取れなかった大物のことを考えると、「もう今年はイワナはうんざり。」なんて言い合うけれど、目の奥では折を見て出し抜いてやろうという雰囲気がチラついている。

釣り人生は貸借対照表(バランスシート)。釣れない時があるからこそ、釣れる日がひときわ楽しく感じるというもの。そして一年間釣り続けていると私の場合は、どこかで満足の帳尻が合うような気がします。

とは言いつつも、ストーキングをしないと釣果はぐっと下がることになるので、第一匍匐前進に近い状態で近づきます。
釣りの大半はしゃがんでます。ポイントをのぞいたら最後、全部逃げちゃいます。管釣りのように仁王立したら、オデコかもしれません。
溜池作って魚を貯めようかと思ったけれど、なんかいやらしい映像になりそうなので、やめました。
フライは10-12番中心。パラシュートにはスレていて、スタンダードフライへの反応が良かった感じ。

 

いくら釣っても前進できず。うーむ、こんなことって始めてかも。
気持ちに余裕がありすぎて、昼飯にたっぷりと時間をかけたのも、途中をすっ飛ばす羽目になった要因。釣行は計画的に。
一つのプールで1〜2本反応があるので、前に進めないの図。
今年のサイズは例年よりも大きいので、秋には立派な魚に育っていることでしょう。

 

Patch Box という名の Fly Trap

この写真を見てピーンときた方、はいその通り、USAで売られていたフライトラップのコピー品です。今でこそウォーターワークス=アメリカのメジャーリールブランドになりましたが、最初のスタートは確かこのフライトラップだったと記憶してます。

私がアメリカの釣具屋さんで働いていた頃に新製品として置いてあったのがフライトラップという名のフライパッチ。訳せば「蝿取り」ですな。アルミ製で裏側から針金をはめ込む形で止めるのが斬新で、それまではウール素材のパッチにピン留め付いた形が一般的。このアルミ製のボックス型は次回も綺麗な形で使えるよう保護してくれたのがウケたのでしょう。

当時、英語もろくすっぱできない私が店番をしていた時(今でもほとんど喋れませんが)、おじいさんがこの商品をマジマジと眺めた後に「これでどうやって虫を捕まえるんだね?」と聞いてきましたよ。(フライトラップはこちら

その商品が姿を消したのは今から10数年前のこと。当時ウォーターワークスはフルックスさんが取り扱ってましたが、今回フルックスさんが良い意味で日本製にてコピーして作ったのがコレです。全く同じという訳にはいかないのでデザインは違うものの、欲しいと大騒ぎしていた人たちは、とりあえずこれで我慢してちょうだいな。ハーミットでも少し在庫をしてます。

「あれ管理人さん、今週は釣り行かなかったの?珍しいね。」って思った方。報告をやめたわけではありません、今週はデジカメのSDカードを忘れたので、写真が撮れませんでした。かろうじて一緒に行った仲間に数枚撮ってもらった写真をアップしますのが、台風接近中釣行を察してご覧くださいまし。

関東のアマゴ
尺アマゴを前にしてフライとティペットを変えて再度チャレンジするの図。魚は最初の一投で見切り、その後雨がザーっ。雨は降ったり止んだりだけれど、フライを投げ始めるとザーッと降るいたちごっこ。最後は増水危険と判断して撤退でゴザイマシタ。
関東のアマゴ
近くに仲間がいた時スマホでパチリ。本当のことを言うと釣れたのは二匹だけ。魚を出した回数は数え切れないほどだったけれど、掛けられなかった自分に落ち込んでます・・。