解禁前の管釣り利用(朝霞ガーデン)

とかく自然派志向が強い釣り人ほど、「人の集まる養魚場みたいなところへ行って何が面白いの?」と管釣りを拒絶されます。しかし一般河川はそのほとんどが養魚の放流でまかなっている事を考えれば、解禁直後の河川などは管釣りとほとんど変わらないんですね。肩肘張らずに楽しみましょうよ、フライフィッシング。管釣りから学べるとも沢山ありますから。

私は管釣りへは年間15〜6回は行っています。最近ではそのほとんどは初心者のお客さんにその楽しさを教えるために出かけるのですが、解禁前の冬の日は、ユルユルな時間に出かけて管釣りでこんな事してます。

昨年使った細いティペットを使い切る

最近のティペットは紫外線劣化を防ぐために販売時はUVから守るパッケージに入っています。ですが、パッケージを破り使い始めてから一年もすると、一番細い10Xは強度が著しく強度が低下します。太いものは強度的にその差を感じにくいので大丈夫ですが、2年も経つと極細ティペットはブチブチ切れちゃいますヨ。なので、シーズンが始まる前に管釣りで使い切って、新しく細いティペットを購入します。

ミッジの練習

解禁当初にライズの釣りを楽しむ場合、その釣りに体を慣らして置く方が断然有利。キャス練をせず、昨年のティペットを持ち出していきなりミッジの釣りを始めたりすると、フライは見つけることはできず。更にはせっかくフライに魚が出てもアワセ切れ連発になってしまう事でしょう。そうならないためにも細いティペットに慣れたり、フライラインからフライまでの距離感の感覚を呼び戻したり、太さに対してのアワセの強さを調整したりと、管釣りで事前練習するのは結構重要なんです。

という事で、昨日は管釣りで9〜10Xを使い切ってきました。9Xは30cmのレンボートラウトまでならば最近のものは余裕で寄せられます。10Xはその人のスキル次第で、大物とスリリングなやりとりが楽しめます。もし、いくらティペットを細くしても釣れないと感じている方がいれば、それはティペットの輝きでしょう。その処理方法やティペットの置き方などは朝練に参加して聞いていただくか(現場で教える方が分かりやすいです)、お店で聞いてくださいまし。

これで解禁までの準備は万全?いえいえ、私は昨日昨年のフライを使い果たしてきましたので、ミッジボックスが空っぽ。これから解禁まで100本巻き貯めます・・。

本当は解禁日にGS773/4をおろそうと思っていたけれど、その感覚に慣れるために管釣りで初釣り。現場でラップを剥きました(笑)
その場で確認しなかったから、写真がピンボケでした、スミマセン。これだけ釣りばかりへ行っている私でも、流石に10X はワンシーズンで使い切ることがないので、管釣りで使いきります。
Scott GS773/4
新しいロッドの感覚を楽しむのが嬉しくて、ついムキになって釣り続けちゃいました。このロッド、ロールキャスト&ピックアップがめちゃくちゃやり易いです。
ミッジはユスリカ#22〜24を使用。ティペットをうまく処理することで、魚の反応は格段に良くなります。ティペットは面倒でも一匹釣るごとに15cmほどカットして結び直しましょう。そうすることで、アワセ切れやタカ切れをグンと減らすことができます。

ロケハン


祝解禁!2018年の渓流も中部と北陸の一部が解禁しました。皆さんはタイイングに精をだしていますでしょうか? 例年ならば長良川解禁のお祭りに参加しているはずの私ですが、今月はいろいろと用があるために、いつもとはちょっと違う2月になりそうです。

とは言ってもお休みの日に家でじっとしている私ではないので、先日の火曜日は今年の渓流を見据えて早々とポイント散策してきました。南から北へ向かってただひたすら川を見て歩くドライブ。まだ日が短いので、3時30分ごろには寒くて退散しましたとさ。

今年は雪も多くどこのダムも保水量は問題ないようなので、ちょっと期待してます。

本当のことを言うと、下流部でヤマベ(オイカワ)を釣ろうと出かけたのですが、寒さと風でライズが全然ないので、ひたすら川を見て歩いただけだったりして。ここの年券は13ヶ月遊べるので、3月までの間は券を買わずに昨年の年券で釣りができます(もちろんオイカワ・ハヤもこの券で釣りができます)。
お気に入り尺ヤマメライズポイントは今年も深さとヨレ具合が素敵。3月までのお預けだけれど、このポイントの高活性時期は4月の頭かな。
いつもと違い水がとっても青いので、その冷たさが触らなくてもわかります。川に躍動感が宿るのは、やっぱりもう少し先ですね。

銀世界と鯉(パンコイ)

帰宅難民、都内の交通麻痺。雪に弱い東京と思う前に、歩道をゾロゾロと歩く人の姿を見て、東日本大震災の夜を思い出した一昨日。あっという間の7年ですが、何も改善されない7年のような気がします。オリンピックで盛り上がるのは良いけれど、日本は一体どこへ向かっているのでしょうね。

日本の将来を深く考えるほど大きな器を持っていない私は、渋滞に巻き込まれながら帰宅した駐車場前で雪かきをしながら考えたことは、明日の休みは何もできないだろうな、との思い。なのでゆっくりと起床し、ダメ元で午後から近くの川へ出かけることに。ユルユルで出かけたのに、やっぱり橋という橋はどこも大渋滞。帰るにも引き返すことができず、仕方なく釣り場へ到着。橋下を覗くと思いの外雪代が出ておらず濁りが少ない様子。どうせこのまま帰っても渋滞に巻き込まれるので、フライを少し投げて帰ることにしましたヨ。というか、橋下の鯉が私を呼んでいるような気がしたんです。「餌を頂戴!」と・・。

ここの鯉さんはグルメでして超熟か超芳醇のブランド食パンがお好み。他の食パンではコイを浮かせるのに時間が掛かってしまうので、いつもいずれかをコンビニで調達します。ちょうど昼時でお腹が空いていたので、パンのミミを鯉へ投げ、白い部分はちぎりながら自分のお口へと運ぶ作業。今更ですが、このパンってとっても美味しいじゃないの。何もつけなくても香りと甘さを感じ、コイを寄せる前にあっという間に一枚がなくなっちゃった。

そんな感じでパン一斤を鯉くんと仲良くシェアし新雪の中、初コイを楽しんだ私でした。気がつけば1月も半ば過ぎ。あと一週間もすると長良川が解禁しますよ。皆さんの準備はいかが?

渋滞にはまりながら到着。普通の靴じゃ川に近寄れないのでニーブーツに履き替えて河原へ向かうと・・・。
そのニーブーツは役に立たず、一番深いところで40cm以上の積雪。中に雪が入ってきて、冷たい足先での釣りになっちゃった。
パンを鯉と仲良くシェアして釣り始めたけれど、冷え込みのせいか御機嫌斜め。最初の鯉をヒットするまでに2枚食べちゃった(笑)
橋上から見ると緩い流れにやる気があるコイさん達。それ以外にヤマベ(オイカワ)の大きな群。今回はミッジを巻いてこなかったので、狙いは鯉さんだけ。
ズシッとした重量感とトルクフルな引きが鯉さんの魅力。フライライン一本分まで出されました。
「なぜパンを付けて釣らないんですか?」と、フライフィッシングをしない方に良く言われます。僕らはワザと釣りを難しくして楽しんでいる変な輩なんです。
流れのある場所で鯉を狙う場合、ドラッグフリー(フライを自然な流れに乗せる)が命。なので管釣りで100本のニジマスを簡単に釣ることができる人がこの魚に挑んでも、簡単に釣ることはなかなかできませんので、それだけの価値はあると思います。あとはこのタラコ唇が好きになれるか否かでしょう(笑)

オオニベチャレンジ・シーズン3

今年も初っ端から修行のような時間を過ごしてきました。宮崎はいいところですよ。人柄はほがらかで釣り場の争いなく、どんなに混んでいても嫌な思いをしません。ポイントは分け隔てなく教えてくれるし、皆さんの笑顔が素敵です。そして空は広いし、食事も美味しい。後は目的の魚が釣れてくれれば文句のつけようがないのですが、今年もタコリました。ま、仕方がないですね。100名が投げていても滅多に釣れませんから、確率は相変わらずとても低い魚です。

今年は北部の延岡から日向を捨て、川南から宮崎市内中心の釣り。いろいろな方とお会いしてわかる事は、やっぱり釣り人密度が高ければ高いほど釣れているという事。なので、同じ場所で集中して釣れているのは事実。と言っても他の場所もポツリポツリ釣れてますから、その確率は日向浜全体で考えるとどこでも同じようなものかもしれません。

さてさて、今年も忘れないようにここへ私的な備忘録を書いておこっと。

□ 釣れている条件は、沖の瀬(沖漁礁)と河口と急深がミックスするところが多い事。
□ ルアーで釣ったことがある人の話を総合すると、ヒットポイントは主に岸から20m以内がほとんど。でもその先から追ってきて喰っているのかは定かではない。
□ 一本出ると立て続けに数本同じようなサイズが同じ場所で上がる。群れていない個体を釣っている人もいるが、宝くじ的な釣り。
□ 大きい個体ほどシャローに多く、中ニベ〜子ニベほど水深が深い傾向。
□ 最近はメタルバイブやメタルジグで釣っている人が多く、飛距離が80m以上飛ばしているので、隣でFFをしているとめげてしまう。
□ 図体がでかい割りに、使われているルアーは小さい。しかし、ナイターの釣りではそうでもない。
□ ルアーを参考にして釣りを組み立てているが、FFならではの方法を模索してみるのも手かもしれない。

最近ではサイズのとても小さいものであれば房総でも釣れているオオニベくん(ヒラメ釣りの外道)。もう少しこの魚の生態を知りたいので、フライフィッシング以外の方法でまずは一本釣ってみたいとも考えたくなるもの。でもルアーにせよ餌釣りにせよ、そう簡単に釣れる魚ではないので、他の釣り方に浮気しないでやり通してみますか・・。今年はもう一度行きますよ!と言っても12月の話です。

オオニベ・エイクササイズをあなたも始めてみませんか?二の腕は引き締まり胸筋が鍛えられます。そして浜辺を歩くことで足腰はしっかりとし、体重も一気に減らせます。ただし、脱水症状にはご注意を。
夜明けから日没まで、今年も休むことなく投げまくりました。移動距離は初年度の半分ぐらい。と言ってもポイントは毎年変わるので、初日は足で情報を稼ぐのが大切だと痛感しています。
九州の方々と合流する予定だったけれど、寒波の影響で全域が大混乱。そして砂浜は凍り、ガイドはシャリシャリになる状態。釣り人も例年よりも少ない感じ。お魚も寒そう。
フォロワーの北西風にラインが煽られてラインバスケットから出てしまうので、急遽プラスティックまな板を加工してウインドスクーリーンを作成。made in ダイソーです。
釣れている場所はとても賑やか。最終日はこの人々に混じって投げたけれど、隣の人はワンキャストワンヒットでグチのスレ掛かり。今までで一番釣れそうな予感に投げまくるも、グチの群は80m以上沖。フライはナイスキャストで50mだから、投げていて悲しくなってくる。無論、手応えは何もなし。
釣れた時を想定しての写真アングルを確認する馬鹿な私。1mって思いの外大きく感じないのは平面だからでしょう。年始には141cmが上がっているので、さらにこれよりも20cm以上大きいサイズ。あぁ、抱きしめたい・・。

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今回のDATA

Rod: Winston Boron IIIx 15ft 9weight
Reel:Tibor Pacific Backing 600yds
Line:UST ST9/10-S2/S3 or Skagit 600grain
Leader:VARIVAS Fluorocarbon 9ft  -2X
Shock Tippet:30LB

ロストしたフライの数(壊れたフライ) 14本
キャスティング回数:約 2000回
釣行日数:5日間(釣行時間:約41時間)
釣れた魚:0匹
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見えないゴールは果てしなく遠いのである。

オタマジャクシみたい

来週からの九州遠征に備えて、ギリギリになってタイイングをしてます。まだ見ぬ日本のJEWFISH(ジュウフィッシュ)を釣るために、今年で三年目のチャレンジ。日本ではフライフィッシングで狙っている人が他にいないので海外のサイトを頼ると、この魚はどうやらチャートリュースカラーがお好みらしい。ということで、今年はチャートフライを中心に仕込んで見ました。

フライのサイズを昨年より小さくしたのは、釣れている人の使用ルアーを見ていると意外に小さいものが多いので、今年はそのサイズに合わせてます。夜は波動が出る大きな13cm以上のフライ。日中は小さめ(と言っても10cmくらい)のこんなフライという感じ。釣れる前から人間はいつも釣れてますが(笑)、今年の成果はいかに?

その結果は来週の今頃にはこのブログでわかるでしょう。昨年の様子はこちらです。

Hook:Gamakatsu S10S-4H  #1/0〜#4/0
Tail:Rooster Cock Feather + EP Sparkle
Gill:SAAP Float VIZS  Red
Body: Wool
Eye:HMT Eye

ピンクのフライを巻くと必ず女性に「カワイイ〜!」と言われます。こいつは正面から見るとおたまじゃくしかカエルみたいだから、まさしくカワイイ系のフライ。ちなみにこのフライは、中にタングステンウェイトを入れてます。

関東の暖かい場所へ(堤防のフライフィッシング)

ブログ謹賀新年、今年もよろしくお願いいたします。

さて、私はというと年末年始は相変わらず釣り人デス。来週からは九州遠征を控えているから、関東の暖かい場所でソルトウォーターの肩慣らしをしておかないとね。ちなみに最近では関東でもオオニベ釣れてます(大きいのは稀ですが)。

宮崎空港から市内へ向かうパームツリーは南国のイメージ満点ですが、関東にも似たようなところがあるんですよ。写真を撮り忘れちゃったけれど、千葉の南端に向かう国道127号線はそれに近いものがあります。宮崎とは若干の気温差があるものの、冬場でもサーファーが波間に揺れて釣り人は沖へ向かってキャストし続けているあたりは、静岡の南端を含め、南の端っこはどこへ行ってもこんな感じなんですね。

で今回はカマス求めて南房総の色々な場所を右往左往。朝から一日爆投し続けて釣れたのはクサフグのみでございました。お魚はいつでも気まぐれで、後日「入れ食いですよ。」と釣り仲間の報告が・・・(写真はこちら)。う〜む、リベンジか?と思ったけれど、その前に宮崎で成果を出さなくては。今年も頑張りますよ宮崎キャンプ。

休みともなれば堤防は釣り人でいっぱい。フライフィッシングを理解していない人がほとんどだから、事故やトラブルが無いように、無理な割り込みはやめましょう。
ソルトウォーターフライフィッシングにはラインバスケットは必需品。お店に置いてあるバスケットが高いと思う人は、買い物かごやゴミ箱で自作しましょう。
ミンクゾンカーが好きすぎるクサフグくん。その下に50cmほどの大物(マダイかグレか、サンノジ?か)が回遊していたが、仕留めることができず、残念。
フライをやっていると色々な人が話しかけてきます。「何を釣っているの?」返答:皆さんが狙っているものと同じ魚です。「やっぱり釣れたらキャッチ&リリースなの?」と聞かれますが、いえいえ、もちろん食べますよ。
漁港で見つけた、クエ(またはイシナギ?)。体長は人間より少し大きめ。身を取って捨ててあったけれど、頭だけでも20キロくらいはありそう。

2017年の釣り

コンピューターの中には年と月に分けられた写真がぎっしり。今年最後の営業日はその写真を眺めて一年の釣りを振り返ります。釣行回数は86日かな? 更に新しいことにチャレンジして打ちのめされた一年であったことをしみじみと感じています。

今年もあっという間の一年。皆さんにとってはどんな一年だったでしょうか?

来年もまた皆さんにも素敵な出会いがありますように。

1月は宮崎県の日向灘で大物を追いかけて爆投の日々。いつかその苦労が報われる日を夢見て、今後も投げ続けます。
2月は長良川とシーバス三昧。バチ抜けとベイトが入りトップウォーターナイトゲームが楽しい季節です。
3月の解禁とともに、私は栃木住民のような生活になります。多くのお客さんと一緒に、ヤマメのライズを探して回りました。
4月は大物を求めて本流へ。ライズがない時はずっとダブルハンド三昧。雨にも負けず振り続けた日々。今年は大物の成果は全くなかった4月。
5月は神通川で爆投の日々。11日間投げ続けて何も起こりませんでした。そのついででやっている渓流のヤマメやイワナはいっぱい釣れたのですが・・。
6月は大物を求めて山奥へ。山梨・新潟・栃木、いずれの県でも尺揃いの年。
はじめての試みとして7月に行った亀山湖のバストーナメント。愛嬌のある顔に癒されます。来年もやりますよ!
新たな場所へチャレンジした8月は、ドライフライで色々な魚種を釣ってみました。ブラウンのデカイやつ、来年はやっつけたいです。
9月はヤマメ釣りへあまり出かけない私ですが、いつもと違うことしたら良い魚に巡り会えた新潟の渓。同じことのローテーションも良いけれど、釣りの虫が騒いだら変化球で攻めると良いことがあります。
10月は癒しを求めて野反湖や懐かしい場所へ出向いたり。水温がまだ下がりきれないから意外と遊べた10月です。
11月はイトウを求めて道北へ。本命には会えなかったけれど、新しい釣り仲間と楽しいひと時が過ごせました。
11〜12月はいつもの通り本栖湖三昧の私。本当は5月が一番釣れるんだけれどね。凍てつく寒さの中に食いついてくれる大物は、今年も不在でした。来年また会いましょう。

若者よ、大志を抱け

ハーミット2017年の営業も本日で最後。今日はお客さんも来ないでしょうからユルユルにお仕事頑張ります。さて、先だってお話下した通り本日はHMTが賞するMVF(Most Valuable Flyfisher)をご紹介。というか昨日閉店間際にひょっこり現れたので、MVFを告げずに「これ持って。」と言ってみました(上の写真)。

彼は今年社会人一年生。中学校の頃からハーミットへちょこちょこ顔を出し、本格的にフライフィッシングにハマり始めたのが大学生になってから。やっぱり中高生にはフライの道具は高いので、アルバイトをしてお金が自由に使えるようになってから、その面白さにはまった次第。

大学生時代は近所の川でブラックバスやシーバスを楽しみ、お金を貯めて遠征へ北海道へ行ったり。僕らからしても若い子が一生懸命釣りをする姿が好きだから、色々な釣りへ連れて行ってあげたりして、学生時代に色々なフライフィッシングを経験してもらいました。

その子が社会人になり、仕事忙しさに釣りへ行かなくなってしまうのではないかと思いきや、今年も休みのほとんどを釣りに費やした釣り馬鹿ぶり。その貪欲な釣人魂に感服し、HMTは彼に表彰いたします。

あ、もちろん金券なんてあっという間にロッドへ変身しましたとさ。これからもフライフィッシングングを楽しんでね、Nくん。

メリークリスマスな夜に
サンタは来ない

小学校の低学年の頃、サンタクロースは軽トラに乗ってやって来た。軽トラに群がる子供達を蹴散らしながら、団地の家庭にプレゼントを配り歩くアルバイトのサンタさんは、楽しそうではなかった。サンタって大変なんだなと思った幼少時代。

少し大人になると、ユーミンが「恋人がサンタクロース」と教えてくれたけれど、釣りに夢中過ぎて(今でも?)サンタどころではなかった若かりし頃。結婚して子供ができると本格的にサンタをしなくてはならない時期があったけれど、それももう遠い昔。年を重ねるごとにクリスマスは、なんだか寂しさを感じます。

カーラジオから流れるジョン・レノンやマライア・キャリーの曲を聴きながらシーバスへ向かっていたら、こんな夜はもしかして僕らにサンタさんが大きなシーバスをプレゼントしてくれるんじゃないかと釣り人的ポジティブモード、もしかして?デジャブもありかなと・・・。

時計の針が24時を回ったので、いよいよクリスマスイブ。さぁいつでも来いと爆投しましたが、待ち人(魚)来ず。失恋した翌日の朝を迎えたような気分の本日でございます。あぁ、やっぱりサンタを召喚するには一日早かったようです。残念・・。

工場夜景クールーズを楽しむ人々が、こんな写真を撮るために僕らの後ろを横切っていく。夜景だから相当良いカメラを持ってないと綺麗に撮せないと思うけれど、工場マニア女史って何十万円もする一眼レフを持っているのかしら?
相変わらずエンリコミノー3/0サイズ引きまくりで最大はこんな感じ。昨夜の最小サイズは20cmを切り、魚とフライがほぼ同等でした(笑)
シーバスをひとしきり楽しみ、最後のひと流しだけアジサビキを投げてお土産釣りを楽しんでいたお客様。ふむ、私も次回からそうしましょう。
釣りからおよそ6時間後にはダブハンのキャスティングスクール。新しいことに挑戦する人をハーミットは応援しています。この場所は僕らのFly de 鯉釣りフィールド。年が明けたらコイしゃぶ(鯉を釣った後にしゃぶしゃぶを食べに行く行事。鯉のしゃぶしゃぶではありません)へ行こうかな。

「私を本栖へ連れてって!」

JR駅内に貼られている原田知世のポスターを見て懐かしんでいる人が多い中、「私を本栖へ連れてって!」なんて言う人は、女子はおろか男子もいません。夜明け前の富士樹海の道を毎週一人でひた走る管理人でゴザイマス。ま、仕方ないですな朝の気温はマイナス7℃だし・・。

そんな極寒の朝へ出陣し漢の浪漫を求めた釣り人は、私以外に3名ほど見かけました。不凍湖であるこの湖は、人間が死ぬほど寒くてもまだ水温は9〜10℃はある状態だから、魚には快適な状態。でも3投もするとガイドはガチガチに凍るので、その三投以内で決めたいところが本音。だって、寒いんだもん。もちろんそんなにうまく行くはずもなく、お目当の大物は今週もシャローレンジに一度も現れませんでした。

私にとって大物は4年に一度のオリンピックみたいなものだから、今年はこのまま何も無いかも?しれません。それでも大久保と長崎で良い魚が上がった話があるので、やっぱり本栖湖の大物をキャッチするのには、長い経験よりも強運が必要なんだと思います。初めて行った人がナナマル釣ったりするところですからね。

午後はなんとなく何もなさそうな雰囲気だったので、夕方をやらずに下道で帰りましたとさ。はい、国道で・・。渋滞に巻き込まれ5時間の苦行でゴザイマシタ・・。

最初の三投でご覧の有様。ロッドティップは水面へ突っ込む事で凍るのを防げるけれど、バットガイドは何回かに一度は手で氷を取る必要がある。
魚をキャッチして水切りするとこんな感じに凍る。車に戻って溶けると魚の匂いがし始めるのだけれど、なんとかならんのかなぁ。
6番のゾンカーであたっても掛からないので、フックサイズをどんどん下げて、10番まで落として掛けた、案の定ヒレ丸くん。今年掛けた放流魚のほとんどが胸ビレがないので、チョット寂しい。朝は同じサイズを2本キャッチ。
川尻側の冬期閉鎖ゲート。本栖湖で一番寒いのは川尻だと思います。
不凍湖といっても端っこは凍ってますヨ。午前10時半でこんな状態。